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2020年04月14日

MMT現代貨幣理論 10分で判る・・・基礎や批判を判り易く解説






 MMT現代貨幣理論 経済学の基礎

 【管理人】 今迄何度と無くMMT・現代貨幣理論をご紹介して来ました。主に中野剛志氏や山本太郎氏の解説でしたが、今回は、比較的懐疑的・中立的な考え方の人に依る解説です、果たしてMMTは架空で夢の様なものなのか、ハタマタ確固とした理論に基づいたものにのでしょうか・・・

 10分で判る MMT・現代貨幣理論 基礎や批判を判り易く解説  2020/04/02 

       041409.jpg アレクサンドリア・オカシオコルテス議員
   
 MMT・現代貨幣理論は、2019年1月にアメリカの史上最年少議員のアレクサンドリア・オカシオコルテス議員が支持した事で話題と為りました。アメリカで大論争を起こしたMMTですが、日本にも議論が飛び火して居ます。その理由は、日本政府の遣り方がMMTの考え方に近いとされて居る為です。この記事では、MMT・現代貨幣論に付いて判り易く解説します。金利や債務等複雑な部分も、誰にでも判る様に解説して行きます。
 2019年5月にブリッジ・ウォーターアソシエイツの代表で有り著名な投資家であるレイ・ダリオは、政府がMMTへと向かう事は「避けられ無い」と云う記事を寄稿して居ます。

          041410.jpg レイ・ダリオ

 MMT・現代貨幣理論とは何か?

 現代貨幣理論とは、簡単に言うと「国債を幾らでも発行して良い」と云う理論です。国債は国の借金です。詰り「国は幾らでも借金したら良いじゃないか」と云う大胆な理論です。MMT・現代貨幣理論とは?国は幾らでも国債を発行して借金をして良いと云う考え方。
 日本は財政赤字が1000兆円で、税金を増やさ無ければ行け無い・政府赤字がGDPの2倍で危ない・・・と云った議論が良くされて居ますが、その様な議論を全て無視してしまう様な大胆な理論だと云う訳です。

 国は借金をして何をして居るのか?

 MMTは、国は幾らでも借金して良いと言う理論ですが、国は借金をして何をして居るのでしょうか?
国は、国債を発行して通貨を獲得して財政政策を行なって居ます。財政政策とは、公共事業を行なったり社会福祉を充実させたり、補助金等を出す事で経済を刺激する事です。
 例えば、政府の支出で公園や高速道路を作れば、建設業の雇用が生まれます。政府が積極的に支出を増やして、公共事業等を行えば多くの雇用を生み出し景気が上向かせる事が可能です。      

 財政政策で何が起こるのか?

 政府が積極的に借金をして、財政政策を行えば景気が良く為ります。詰り「インフレ」に為ります。インフレとは?物価の上昇を意味する。供給よりも需要が高まる事で価格が上昇する。政府が定める物価上昇の目標は2.0%です。国際的にも2.0%前後が望ましいとされて居ます。

 物価上昇2%目標の理由

 何故、世界的に見ても物価上昇2%を掲げて居るのでしょうか?その理由は、適度な消費を促す為です。逆に物価が上昇せずに下落し続けて居る状況を考えてみます。
 例えば住宅を買おうとして居て、来年には5%値下がりするかも知れ無いと思えば、今買うのは辞めて安く為るのを待ちますよね。物価下落の局面だと、多くの人が買い控える事に為ります。買い控えると、更に物価は下がります。物価が更に下がると、更に買い控える人が多く為ります。
 この様な悪循環を「デフレスパイラル」と呼び、消費が停滞して居る状態を表します。日本でも最近迄デフレスパイラルに陥って居ました。      

 一方で、物価が2%程度上昇し続けて居れば、適度な消費が生まれ経済が安定します。今買おうとして居る住宅が来年も少しだけ上昇するのであれば、今買って置いても損は無いかなと思えます。この適切な水準が2.0%と呼ばれて居ます。
 逆に10〜20%近く上昇するハイパーインフレの状況に為ると、値上がりを期待して過剰に消費が刺激されバブルと為ります。日本が経験したバブル経済は、マサに過剰な物価上昇によって引き起こされました。

 MMT・現代貨幣理論の条件

  MMTの理論の適用は、幾つかの条件が示されて居ます。自国通貨を自国の中央銀行が発行出来る日本やアメリカにしか適用出来無い
  過剰なインフレに陥ら無い限り国債を幾ら発行しても構わ無い

 詰り、MMTは、自国通貨を自国の中央銀行が発行出来るので有れば、幾ら政府赤字が膨らんでも新たな通貨を発行して払えば好いと考えます。又、政府が支出を増やす事で、過度なインフレに陥ら無ければ借金をし続けて構わ無いとして居ます。詰り、今の日本は、政府支出を増やし続けて居ますが、インフレ率2%に到達して居ないので、全く問題無いと考えます。

 MMT・現代貨幣理論の経済学の位置付けは?

 MMT・現代貨幣論は、飛んでも無い経済学として批判を浴びて居ます。しかし、経済学の大きな流れを見れば、そこ迄突飛な理論で無い事を理解出来ます。経済学は、大きく3つの流れが存在します。

  古典経済学派と近代経済学
  ミクロ経済学として体系化
  ケインズ経済学
  マクロ経済学として体系化
  マルクス経済学


 順番に各経済学の主流派閥に付いて解説して行きます。

 ❶ 古典経済学派と近代経済学

           041411.jpg アダム・スミス

 古典経済学と近代経済学は、アダム・スミスに依って初めて提唱された理論です。「見えざる手」と云う言葉に代表される様に、為るべく政府はマーケットに介入せずに、市場に任せて置けば、自ずと最適化されて上手く行く筈だと云う考えです。
 後に、ミクロ経済学として体系化される訳ですが、この学問で言いたい事は、人々が自由意志に従って最適な行動を取って居れば、マーケットは上手く行くし、豊かに為れるのだから、政府は余計な口出しはしない方が良いと考えます。

 ❷ ケインズ経済学

            041412.jpg ケインズ
 
 ケインズ経済学は簡単に言うと、不況時には政府が積極的にマーケットに介入する事で、景気をコントロールすべきだと言う考えです。ケインズ経済学が生かされた例としては、アメリカのニューディール政策が挙げられます。
 19世紀のアメリカは長期に渉る大恐慌で、国民の生活も危ぶまれて居ました。餓死者も当時多く出した程です。その様な中で、大規模な公共事業を政府主導で行う事で、雇用を生み出しアメリカ経済を立て直しました。

 ❸ マルクス経済学

         041413.jpg マルクス
         
 マルクス経済学は、皆さんご存知の様に、社会主義経済の基礎と為って居ます。この経済学は、ロシア等での壮大な実験に依ってその問題点が浮き彫りに為り、現在余り研究されて居ません。依って、経済学の主要な研究分野は❶ 近代経済学❷ ケインズ経済学かのドチラかの派閥に分かれて居ます。マルクス経済学を知るには、マルクスの「国富論」がオススメです。







 この3つの経済学の主要な派閥の中で、MMTが何処に属するのかと云えば、間違い無く❷ ケインズ経済学です。大胆な財政出動に依って、経済を刺激するべきだと言う考え方です。
 但し、ケインズ経済学がMMTと大きく異なる点は、幾らでも借金して良いとは考えて居ない点です。ケインズは、不況期には大胆に政府支出を増やすべきだが、経済が軌道に乗ったら、増税等に依ってそれ等赤字を賄うべきだと言う考えでした。

 ⊡ ケインズ経済学 不況時には、大胆に政府支出をして雇用を生み出し経済を刺激する。但し、景気が安定したら、税金を増やし赤字を賄うべきだ。
 ⊡ MMT・現代貨幣理論 過度なインフレに為ら無い限りに置いて、政府は借金をして支出を増やすべきだ。

 MMT・現代貨幣理論への多くの批判

 MMTに対しては、多くの経済学者達が批判して居ます。例えば、経済学でノーベル賞も受賞したクルーグマンは下記の様に批判して居ます。

           041414.jpg クルーグマン

 「債務に付いては、経済の持続可能な成長率が利子率より高いか低いかに多くを左右されるだろう。もし、これ迄や現在の様に成長率が利子率より高い゙ので有れば大きな問題に為ら無いが、金利が成長率より高く為れば債務が雪ダルマ式に増える可能性が有る。
 債務は富全体を超えて無限に大きく為る事は出来ず、残高が増える程人々は高い利子を要求するだろう。詰まり、或る時点に於いて、債務の増加を食い止める為に十分大きなプライマリー黒字の達成を強いられるので有る」
ポール・クルーグマン ニューヨーク州立大学経済学者 2019年2月12日 ニューヨークタイムスへの寄稿

 次は、パウエルFRB議長の批判です。 

         041415.jpg パウエル議長

 「自国通貨で借りられる国に取っては、赤字は問題に為ら無いと云う考えは全く誤って居る(just wrong)と思う。米国の債務は国内総生産・GDP比で可成り高い水準に有る。モッと重要なのは、債務がGDPよりも速いペースで増加して居る点だ。本当に可成り速いペースだ。歳出削減と歳入拡大が必要と為るだろう」ジェローム・パウエルFRB議長 2019年2月26日 議会証言

 著名な経済学者ロバート・シラーさんの批判です。

         041416.jpg ロバート・シラー

 「パウエル議長が議会証言で受けた質問にMMTに付いてのものが在って、これは最近出て来たスローガンだ。もしも大衆が望むなら、政府は何処迄も財政赤字を無限に続けられると云うものだと思うが、これはコノタイミングで出て来た悪いスローガンだと思う。一部の人々に取って政治的には有用なものだ」 ロバート・シラー イェール大学 経済学者 2019年2月26日 ヤフーファイナンスインタビュー

 MMT・現代貨幣論は飛んでも無い理論なのか?

 MMTは、経済学の大きな流れから見ればケインズ経済学を乱暴にしたものと言えます。飛んでも無い理論の様にも見えますが、多くの点ではケインズ経済学と似て居ます。但し大きく異なる点は、ハイパーインフレに為ら無い限りに於いて、政府は幾らでも借金をして良いと云う部分です。
 政府が借金しても良い理由としては、自国通貨を発行出来る・自国の中央銀行を持つ国は万が一の場合は新たな通貨を発行して、国債を買えば良いと考えて居るからです。しかし、此処には大きな誤りが存在します。

 三井住友DSアセットマネジメントの記事にも有る様に、国債を直接中央銀行が購入して、マーケットのお金の量を増やす事は財政法第5条で日本では禁止されて居ます。財政ファイナンスと呼ばれるこの方法は、アメリカでも議論されて居ますが、この方法が認められ無い限りに於いてはMMTの実現は困難です。
 詰り、国債の購入は民間銀行に依って行われますし、中央銀行は民間銀行の国債を買い取る事しか出来ません。民間銀行の国債購入は皆さんの貯蓄に依って行われる事に為るので、政府が余りに借金を拡大して行けば、金利が上昇せざるを得無く為る訳です。

 まとめ

 MMT・現代貨幣理論は、飛んでも無い理論だと言われて居ますが、ケインズ経済学をより拡大した理論だと言えます。MMTの大きな欠陥としては、中央銀行は、新規通貨を発行して国債を購入する事は禁止されて居ると云う点です。
 MMTを擁護する人が主張する、国債は中央銀行が印刷して購入するからデフォルトする事が無いと云う理屈は誤って居ると云う事です。しかし飽く迄現在の法律上MMTは有効では無いとこの記事では主張するに留めて置きます。

 ちなみにブリッジ・ウォーターアソシエイツの代表であり著名な投資家であるレイ・ダリオは、政府がMMTへと向かう事は「避けられ無い」と述べて居ます。
 中央銀行から借金と云う形で政府が支出を増やす・・・中央銀行と政府が監視し合う事で正しい政策を取る事が出来ると云う「監視型システム自体」が、もしかしたら最適では無いのかも知れません。


                     以上














 
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