シリ−ズ健康−癌−NHKクローズアップ現代
２０１３年９月19日放映

がん“根治”の時代は来るか
〜“がん幹細胞”研究最前線〜

　
　出演者 中釜　斉 さん （国立がん研究センター 研究所長）
「５年生存率は２０年後に８０％になるかもしれない。がん幹細胞の発見は大きく寄与するはずだ。」（国立がん研究センター研究所長）。いま、がん幹細胞と呼ばれる特殊な細胞の発見によって、がん治療が大きく変わろうとしている。がん幹細胞とは、あたかも“女王蜂”のように、がん細胞を次々と生み出し腫瘍をつくる、親玉的な細胞だ。しかも、がん幹細胞には抗がん剤が効かない。一度は治ったと思ったのに再発や転移が起きる、その原因もこのがん幹細胞にあるのではないかと言われ始めている。しかし今、最新の研究によってその弱点が明らかになりつつある。４月には、国立がん研究センターで実際の患者を対象にした臨床研究が始まるなど、がん幹細胞をたたく研究が進み始めている。がん治療の根本を変える可能性を秘める「がん幹細胞」との格闘の最前線に迫っていく。

抗がん剤でも生き残るがん幹細胞に、抑制効果がみられる薬剤は、意外にも「リウマチの治療薬」が、有効である研究がなされています。

まだ、治験段階ですが、ここ数年の間にがん治療薬として、世にでることになるでしょう。
リウマチの治療薬の何が良いのか?　まだ、研究中とのこと。

リウマチの薬
関節リウマチの治療薬は、炎症を抑えて痛みや腫れを軽くする「抗炎症薬」と、免疫に働きかけ病気の進行を抑える「抗リウマチ薬（DMARDs）」、新しい抗リウマチ薬として注目されている「生物学的製剤」の3つに分けられます。
抗炎症薬は、さらに非ステロイド性抗炎症薬（NSAID）と、ステロイドに分かれます。
●非ステロイド性抗炎症薬（NSAID）（セレコキシブ、メロキシカム、ロキソプロフェン、インドメタシンなど）
炎症を起こすもとになるプロスタグランジンという物質ができるのを抑え、炎症による腫れや痛みをやわらげます。速効性はありますが、リウマチの進行を抑える効果は弱いため、抗リウマチ薬などと組み合わせて使われることが多いです。飲み薬の他に、坐薬も使用されます。
非ステロイド性抗炎症薬には、副作用として胃炎や胃潰瘍が起こることがあります。しかし近年では、胃炎や胃潰瘍の副作用が少ない薬として開発されたCOX−2（コックスツー）選択的阻害薬という非ステロイド性抗炎症薬も使われています。


● ステロイド（プレドニゾロン、ベタメタゾンなど）
体内で作られている副腎皮質ステロイドホルモンという物質と類似の化学構造を持つ薬です。炎症を強く抑える働きがあり、痛み、腫れ、こわばりなどの症状に効果があります。
高用量を長期に飲み続けることで、感染症を起こしやすくなったり、骨粗しょう症や動脈硬化を引き起こす可能性などがあるため、少ない量を使うことが勧められています。量の調節が難しい薬なので、必ず医師の指示どおりに飲みましょう。


● 抗リウマチ薬（DMARDs）（メトトレキサート、タクロリムス、レフルノミド、サラゾスルファピリジン、ブシラミン、オーラノフィンなど
免疫の異常に直接働き、炎症を抑える薬です。なかには、関節の破壊が進むのを止める作用を持つものもあります。
関節リウマチの症状が出始めてから、できるだけ早い時期にこのタイプの薬を飲み始めると、病気の進行を抑える効果が高いことが分かり、最近は、早い時期から積極的に使われるようになっています。
効果が出るまで2〜3ヵ月ほどかかることがあります。また、効果が出る方と出ない方があり、効果が長続きしないこともあります。感染症などの副作用にも注意が必要です。

● 生物学的製剤（インフリキシマブ、エタネルセプト、トシリズマブ、アダリムマブ）
生物によって作られるタンパク質などを利用した新しいタイプの薬（注射薬）です。関節リウマチでは、免疫にかかわるサイトカインが異常に多く分泌されますが、このサイトカインの働きを抑えることによって、関節リウマチの症状を改善します。
効果は数週間ほどで現れ、痛み、腫れ、こわばりを改善し、関節の破壊を止めることから、他の治療薬で効果がなかった方にとっては、画期的な薬であるといえます。抗リウマチ薬（DMARDs）と併用して使われることも多い薬です。
しかし重篤な感染症などの副作用に注意が必要であり、リウマチ治療の経験がある医師が注意して使うことが必要です。

上記は、リウマチの治療薬として、医師が処方するものです。

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シリ−ズ健康−癌−�C血液癌
血液癌
血液の癌を代表するのは、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫である。
不治の病として恐れられていたが、現在では治療率は飛躍的に向上した。

白血病
● 血液の製造工程が乱れ全身に「不良血液」が巡る
血液は健康な状態では、赤血球、白血球、血小板といった細胞成分が常に一定の比率で作り出される。これらの細胞成分は、全身の骨髄で作られている。骨髄とは骨の芯にあたる部分である。
骨髄の中では、細胞の親細胞にあたる幹細胞が次々と成長、増殖しながらそれぞれの細胞を一定の比率で生産し、血液中に送り込んでいる。
細胞の成長を分化というが、血液の癌はこの分化が途中で止まってしまったでき損ないの未熟な細胞が、どんどん増殖してしまう病気である。
この未熟な細胞は白血病細胞と呼ばれ、正常細胞の生産能力も落ちる病気で「血液の癌」といわれる。
● 急性白血病の3大症状
★ 原因不明の高熱が続く
白血球が十分に成熟しないまま異常に増殖し、血液中に放出されてしまうため、いくら血液中に白血球が増えても白血球本来の役割を果たすことができないので外敵(ウィルス・病原菌類)に抵抗する力が弱まってしまう。
★ 貧血
赤血球の生産が減り、生産量が正常であっても赤血球自体が異常であるため、貧血が起こりやすくなる。
★ 出血しやすくなる
血小板の生産が減る為、歯茎から血が出たり、皮膚が点状に内出血したり、紫色で環状の内出血ができやすくなる。
検査方法
骨髄から骨髄液を採取し、血液細胞の数を調べたり、異常な細胞を見つけ出し診断する。
● 慢性白血病の特徴
★ 比較的成熟した白血球が増え、一般に数年の経過をたどること。
(慢性リンパ性白血病)
★ ほうぼうのリンパ節が腫れてくるが、発病は緩やか
(慢性骨髄性白血病)
★ 白血球が増え、「だるい、微熱、疲れやすい」という症状と、脾臓が大きくかなり腹部膨満感を感じる。末期まで血小板の正常値を保つ為、貧血状態が重くなることはない。
● 治療の現状
血液癌は、化学療法や骨髄移植により、治癒率が向上している。骨髄移植はすでに医療保険の適用となっているが、ドナ−を入院させ全身麻酔をかけるなど身体的な負担が大きくドナ−不足が深刻な問題になっている。
そこで、近年、臍帯(へその緒)血や末梢血に含まれる「造血幹細胞け」(血液細胞の元)を活用した治療法も進められている。
�@ 臍帯血輸血−出産の際に、へその緒の血液を採取し、連結保存して、移植に用いる。但し、臍帯血は1回の採取量が70〜80ccと少ないため移植を受けるのは小児が中心となる。また、その場合は、白血球型の一致を要する。
�A 末梢血幹細胞移植−血液成分採取装置で、血液を循環させ、幹細胞を採取して移植。自分と他人の末梢血の利用が可能。自分の末梢血では、採取した血液から白血病細胞だけを破壊しり、逆に正常な細胞だけを取り出して移植する方法。他人の末梢血は、白血病細胞の混入はないが、健康保険が適用されない。
※ 臍帯血−出産後に捨てられている母親の胎盤とへその緒に含まれる血液。造血幹細胞を多く含み、移植により白血病や再生不良性貧血などの治療に効果がある。
● 今後の課題
白血病は、骨髄移植の進歩によって治癒可能な病気になってきたが、骨髄移植には、リンパ球の一致が不可欠で、移植ができない患者も多数いる。
骨髄バンク登録者は14万人を超えたが、骨髄移植と骨髄バンクへの登録は少ないのが現状。

悪性リンパ腫
リンパ組織は、細菌の侵入などに対して防御機能に大きな役割を果たしている。悪性リンパ腫は、このリンパ組織の細胞が悪性化して癌化する病気である。
症状として防御機能の低下が原因で起こる発熱などがある。リンパ節が腫れるため、首に押しても痛くも無くグリグリとした腫れになるケ−スが多く見られる。
悪性リンパ腫の分類
ホジキン病−欧米の白人、特に20〜30歳代に多く。男女比はほぼ同じ
　　　　　　日本人では、全体の約1割
　　　　　　全体の約2/3は治る
治療法
放射線療法・化学療法

T細胞リンパ腫−50〜60歳代の男性に多く見られる。
　　　　　　　全体の3割は治る

治療方法
化学療法

B細胞リンパ腫−日本人ではこのタイプが多く、50〜60歳代の男性に多く見られる。全体の約半数が治る。

治療方法
化学療法
国民の2人に1人は、癌を患う時代に突入。
癌における「キ−ポイント」−まとめ
１、 毎日健常者でも5000個以上の癌細胞が生まれている。
２、 人間の体内における細胞組織の中に発癌遺伝子は存在し、眠っている。
３、 発癌遺伝子(イニシタ−とプロモ−タ−)を目覚めさせなければ一生癌になりにくい体になる。
４、 生涯(生きている限り)我々の細胞が分裂を繰り返す以上癌は発症する。
５、 予防策は、１の毎日発生する5000個以上の癌細胞を毎日抑制することであり、３の発癌遺伝子を目覚めさせない生活習慣を心がけることになる。
６、 治療は、副作用がなく、正常細胞を破壊せず、継続の闘いを続けられ増殖させない方法が最もベタ−な治療につながる。

※健常者(健康な人)でも毎日の闘いだということを忘れない事。

シリ−ズ健康−癌から読み取っていただける内容配信でした。

日本のことわざに「後の祭り」「石橋をたたいて渡る」「腹水盆に帰らず」
壊れた陶器や遺産を復元するには、何十倍の神経と技術と努力が必要となり、決して新品同様にならない。
患ってしまってからでは、維持・復元には、苦しみと忍耐が必要になる。
様々な医療界で行われている治療法を列記してありますが、近年の医療でも、癌完治100%の治療法は、確立されていません。初期段階での治療は、かなり進んできていますが、末期にはまだまだ初期のような治癒率の高さでなく低いのが現状。
シリーズ健康−癌での内容で、ほんの小さなシグナルでも、見逃さない心構えが大切となります。

※上記内容文は、100%の症状ではなく、個人差があり、確率が高いと一般で示されていることなので、条件が合えば専門医に相談することが前提となります。

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シリ−ズ健康−癌−�B　乳癌・子宮癌
乳癌
乳癌は欧米の女性では羅患、死亡ともに最も多い癌になっている。
わが国でも近年増加傾向にある。乳癌における死亡数は、平成11年では女性の癌死亡の7.7%(第五位)を占めている。平成11年における全体の死亡者数は昭和35年の約5倍となっている。
● 乳房内にしこりができる
乳癌は他の癌と違い、かなり進行しても、食欲が無くなる、やせるというような全身状態はほとんどない。最も代表的な症状は、乳房内にしこりができることである。又、癌が周囲に広がってくると、乳房の皮膚にくぼみや引きつれなどが起こることがある。
● 自己診断のしかた
乳癌の早期発見に最も効果的なのは、自己診断である。
★ 人差し指から小指までの4本の指を伸ばして指腹で乳房全体をなでるように触ってみる。入浴時に石鹸ですべりやすくして触ってみてしこりがあれば、少しひっかかるような感触があるはずである。
★ 上半身を鏡に写し、両腕を上下させて乳房の動きや形の変化をよく見る。乳房の形が左右で違った場合は癌の可能性がある。

● 診断と治療手術は小さく切除する傾向

★ 病院の診察では、まず視診と触診が行われる。乳房は体表の臓器であるから見たり、触れたりすることによって、異常がわかる。
そして疑いがある場合には、マンモ−グラフィ−(波長の長いエックス線による乳房撮影のことで、普通のエックス線では映らない脂肪などの細かい影も、これでとらえることができる。)や超音波による画像診断も行われる。
さらに細胞診(乳房の外から針を刺し、細胞を採取して検査)、外科的生検(手術してしこりの一部を摘出して検査)
★ 治療法の基本は外科手術である。方法は４つある。
�@ 拡大乳房切除法
�A 定型的乳房切除法
�B 非定期的(胸筋温存)乳房切除法
�C 乳房温存法
これまで比較的多く行われてきた方法は�Aの「定型的乳房切除法」で、癌のできた乳房とともに、癌が転移しやすいと考えられる胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)、そして脇の下のリンパ節も一緒に切除するものである。
逆に増える傾向にあるのが�Bの「非定期的(胸筋温存)乳房切除法」と�Cの「乳房温存法」である。「非定期的(胸筋温存)乳房切除法」は、現在最も盛んに行われている方法で、胸筋は残して、乳房と脇の下のリンパ節を切除する。
「乳房温存法」は、癌のできている部分の局所的切除と脇の下のリンパ節の切除を行い、乳房はできるだけ残すというものである。
また、手術の補助療法として、放射線療法や化学療法(抗がん剤)、ホルモン療法などが並行して行われる。

子宮癌
子宮癌による死者数は、平成11年で女性の癌死亡の4.5%(第8位)を占めている。子宮癌は、子宮頚部にできる子宮頸癌と子宮の奥の内膜にできる子宮体癌に分かれる。
● 子宮頸癌
子宮頸癌の発生は、性生活、出産と関連を持ち、ヒトパピロ−マウイルスの感染が発癌に関与しているのではないかと考えられている。加齢とともに増加し、40〜50歳で多く発生する。近年の衛生状態の改善からウィルスによる感染が減り、減少傾向になっている。
検査方法
子宮頸癌の診断の決め手は病理学的検査で、細胞診(ステアテスト)やコルボスコ−プ(拡大膣鏡)を用いた組織検査である。
治療法
主に外科手術、放射線治療法、化学療法
● 子宮体癌
子宮体癌の発生は子宮癌全体の約30%の発生割合であるが、近年増加傾向である。子宮体癌の危険因子は、動物性脂肪の多い食事、HRT(ホルモン補充療法)を行っている人、長期の月経不順などが考えられる。
検査方法
細胞診、内視鏡(ヒステロスコ−プ)、CTなどが行われる。
治療法
主に外科手術、放射線治療法、化学療法

参考ニュ−ス
子宮頸がん、９割「知らない」＝ウイルス認知度３．５％−女子大生調査
時事通信(２０09年02月21日14時28分)

　若い女性に急増している子宮頸（けい）がんについて、名前やどんな病気かを知っている女子大生は１割に満たないことが２１日までに、女性産婦人科医らによる「子宮頸がん予防の会」（対馬ルリ子代表世話人）の調査で分かった。原因のヒトパピローマウイルス（ＨＰＶ）を知っているのは、わずか３．５％だった。
　子宮頸がんは２０−３０代女性のがんの中で最も多く、ワクチンや検診で予防可能になってきたものの、日本では検診受診率が極めて低い。同会は「若い女性に予防してもらうには、学校教育などを通じて正しい知識を得られる体制づくりが課題」としている。
　同会は昨年１０月、東京都内の女子大生を対象にアンケートを行い、８６人から回答を得た。「子宮頸がんという名前を知っているが、病気について知らない」との回答が４４人（５１．２％）と最も多く、名前も知らなかった人が３５人（４０．７％）。どんな病気かまで知っているのは７人（８．１％）だけだった。
　ＨＰＶについては、名前も知らなかった人が７３人（８４．９％）と大多数。名前だけ知っているのは１０人（１１．６％）、どのようなウイルスかまで知っているのは３人（３．５％）だった。　
［時事通信社］

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シリ−ズ健康−癌−序章2

発癌物質
●かび−ピ−ナッツやとうもろこしなどに生えるかびが作り出す、アフラトキシン(かびの糞)と言う物質は、強力な発癌作用を持つ。※ピスタチオ−はピーナッツより多いナッツ類。
● 肉や魚の焼け焦げ−動物性たんぱく質を含む食品を加熱調理し、それが焦げるとヘテロサイクリックアミンという発癌物質が合成される。
● 動物性たんぱく質−食品に含まれる第2級アミンと、野菜などに含まれる亜硝酸塩が胃の中で結合するとニトロソアミンという発癌物質ができる。
● わらびやふきのとうなど山菜類−あくの強い山菜には、発癌物質が含まれている。わらびに含まれるのはプタキロサイドという発癌物質で、あくを抜くとプタキロサイドは取り除くことができる。
発癌抑制物質
● β−カロチン−ニンジン、ピ−マン、かぼちゃ、パセリ、にら、しその葉などの緑黄野菜に多く含まれている。β−カロチンの多くは体内でのビタミンAに変化する。この他、ビタミンでは、ビタミンC、Eにも抑制効果があると言われている。
● ポリフェノ−ル−ぶどうやイチゴなどの果物、大豆などの豆類、穀類、緑茶、カレ−粉、しょうが、ごま、カカオなどに含まれている。赤ワインも今注目されている。
● カテキン−カテキンは緑茶の渋味成分などとして含まれる。
● 食物繊維−食物繊維とは、食物に含まれる消化されない成分のことで、水に溶けないものと水に溶けやすいものがある。水に溶けない食物繊維は、穀類などに含まれるセルロ−ス、リグニン、ヘミセルロ−スなどで、水に溶けやすい食物繊維は、果物に含まれているペクチン、こんにゃくに含まれるマンナン、海藻類(寒天など)含まれるアルギン酸などがある。
● 含硫化合物−ニンニク、きゃべつ、ﾀﾞｲｺﾝ、タマネギやニラなどのネギ類の野菜に多く含まれている。ねぎ類独特の目にしみる刺激の強いにおいや辛味成分が代表的な含硫化合物である。
※ アリシンは、ニンニクの成分でなく、ニンニクが起因する含硫化合物でのイオウ化合物(’硫黄化合物)のガス体(気体)。

癌になりにくい身体づくりは、イニシエタ−を目覚めささせるプロモ−タ−(変異)を起こさせない生活習慣を日々注意することである。
プロモ−タ−の変化(変異)を起こさせるのは、主に活性酸素です。活性酸素を生む原因は、
１、 ウィルスにより、免疫細胞の大量発生を誘因することにより、免疫細胞の顆粒球が増え、ガンに撃退するリンパ球が減る。顆粒球が死滅して活性酸素が大量生まれ、正常細胞傷つける。
２、 食生活の食べ物により、農薬、添加物(合成)による化学毒摂取。
３、 ストレス　自律神経　交感神経と副交感神経のバランス崩れ
４、 生活の中での環境の悪化。放射能、フロン、ダイオキシンその他汚染。
５、 遺伝によって、DNAの引継ぎ。
などが分裂する細胞を傷つける活性酸素を生み、細胞の変異原性を起こさせる主な原因です。
５の遺伝は、遺伝を引き出すような生活習慣から現れる。

上記の自身の免疫力が低下していれば、増殖した癌細胞を抑止できず、長期間(20年〜30年後)細胞内で細胞を変異させた後に癌という病が発症することになります。
2009年は、すでに国民の2.5人に1人は、癌であると唱えている専門家もいる。
(すぐに2人に1人の時代が来る)
最近の医学治療も向上し、手術も内視鏡により、部位だけを手術する方法。
放射線も他の正常細胞の破壊を少なくする照射方法。
そして、抗がん剤だが、この薬剤だけは、昔も今も変わらない、むしろ、強力になって、新薬として生まれている。

そして、様々な代替の自然治療も研究されている。
癌の種類は、100種類以上あり、腫瘍ができている箇所により、上記の治療もできないことになる。そして、まだ、我々には、未知の存在の癌細胞も現れる。ことも予想される。現在でもすべての癌治療への確立は完成されていない。
有効手段としては、上記の発癌抑制物質を日常の食生活に取り入れ、毎日生まれる癌細胞を抑え増殖させにくい身体づくりに努力することが、第一次の予防になる。

癌の変化した背景
１、 減った癌
● 胃癌
胃癌検診が広く普及し、早期に発見されるケ−スが増加した。
塩分摂取量が減少した。(高濃度の塩分は胃の粘膜を荒らし、癌発生の下地をつくる。)
● 子宮癌
衛生状態が改善した。(ヒトパピロ−マウイルス感染の減少)

２、 増えた癌
● 結腸癌
食生活の欧米化により、動物性脂肪の摂取量が増加した。(脂肪を消化吸収するために働く胆汁酸が過剰に分泌され、結腸粘膜の発癌を促進する)
食物繊維の摂取量が減少した−便秘になりやすく長時間発癌物質が体内にとどまる。
運動不足。
● 乳癌、卵巣癌、子宮体癌
エストロゲンという女性ホルモンが影響
�@ 早い初経、遅い閉経
�A 未婚者の増加
�B 出産年齢の高齢化
�C 外来性エストロゲンの影響(環境ホルモン)
● 肝臓癌、前立腺癌
栄養状態の変化によるアンドロゲンという男性ホルモンの産生期間が長くなった。(肝臓癌には、肝炎ウィルスやアルコ−ルが深く関わっているがアンドロゲンも関係している。前立腺癌もアンドロゲンと関係がある。
● 肺癌
喫煙率が男女とも上昇した。


参考
※ 癌治療法
１、 手術
２、 放射線療法
３、 レ−ザ治療
４、 温熱治療
５、 内視鏡治療
６、 化学療法
７、 動注療法
８、 内分泌療法
９、 免疫療法
１０、 骨髄移植
１１、 健康食品
１２、 ワクチン
１３、 痛みの治療
１４、 遺伝子治療
現在医学の現場にて、行われている治療法
局所の場合　1〜７
全身の場合　4、5、6、〜8〜14
目的から見た治療法
治癒を目指す治療
緩和の為の治療
診断の為の治療
機能再建の治療
予防的治療
患者の状態により、上記の治療法を医師は選びます。

日本は、WHOの発表では、世界一癌患者が多い。理由は世界一の長寿国であることが原因。高齢者が多ければ必然的に免疫力が低い高齢者に癌患者が多くなる。他の国では、癌になる前の死亡率が高い。

癌にならない・なりにくい身体をつくる５つの「キ−ポイント」
�@ ウィルス・病原菌が癌細胞を目覚めさせる要因の細胞を傷つける「活性酸素」を生む。
ウィルス・病原菌を日々抑制させる−撃退するｻﾌﾟﾘﾒﾝﾄ
�A 食生活
厚生労働省の栄養バランスは、
たんぱく質、糖質・脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維、核酸と七つの栄養素をバランスよく食すること。添加物、農薬などを選択せず、できるだけ
無添加、有機栽培、無農薬食品を選ぶ。
�B 生活環境
喫煙、飲酒、不規則な時間帯の食事及び就寝をなるべく避ける。
化学毒などの大気汚染(黄砂が来る時期や花粉症の時期)などは、特に注意を払う。(気管支や肺は、その大気汚染により、気管支・肺の細胞を傷つけることが、肺癌の元になる。)スモッグ公害も同じ観点となる。
�C ストレス
ストレスは日常、常に発生している。それが積もり重なったときに自身の身体の悲鳴を聞くことになる。気分転換を考えることと、笑うことで、副交感神経を高め気分も変わる。ストレスが交感神経を高ぶらせ血管を萎縮させ、血流の流れを悪くする。
�D 遺伝
遺伝は、�Bの生活環境の喫煙、飲酒、不規則な生活によって、親の遺伝子(DNA)の癌遺伝子−イニシエタ−を目覚めさせる。遺伝も持っていても、癌遺伝子を目覚めさせるような生活をしなければ、ガン発症の確率が減る。

このメ−ルを参考に老後を快適に暮らせるよう、政府が提唱している「アクティブ８０」を目指しましょう。
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シリ−ズ健康−癌−�A大腸癌・肝臓癌

大腸癌
大腸癌は、その発生する部位によって直腸癌と結腸癌に分かれる。
欧米において多い癌であるといわれていたが、近年、わが国においても増加の一途をたどっている。平成11年には、大腸癌は全癌死の12.2%を占め、第三位となっている。
大腸癌の増加の原因として日本人の食生活の欧米化、つまり動物性脂肪の摂取量の増加と食物繊維の摂取量の減少があげられる。
● 癌ができた部位によって症状は異なる
大腸癌ができていても、症状が必ず出るとは限らない。むしろ早期の癌では症状が出ないことが多い。
大腸癌の典型的な例としては、出血(血便)と便通異常といわれる。
しかし大腸は非常に長い臓器なので、症状の現れ方は、癌が出来た部位によって多少違いがある。
★ 小腸に近い右側の大腸(上行結腸や横行結腸の一部)に癌ができた場合は、出血があっても、弁が排出されるまでに血液がすっかり便と混じってしまって、便を見ただけではわからない。また、癌が大きくなって腸の内腔が狭くなっても、内容物が液体に近い状態だと便の通りが悪いということも起こりにくい。そのため右側の大腸の場合は、癌の発見が遅れがちである。癌がかなり大きくなってから、おなかを触れるとしこりに触れたり、長期間出血が続くことによる貧血状態で気づくことも多い。
★ 肛門に近いS状結腸や直腸では、出血があれば、便に血が混じったりついたりする。また便が硬くなっているので、腸の内腔が狭くなると便が通りにくくなり、腹痛や便秘などの症状が出る。

大腸癌の形
ポリ−プ型・隆起潰瘍型・陥凹型
大腸癌の治療法
★ 内視鏡手術
ポリ−プのように隆起している癌の場合は、内視鏡を使って病巣部の根本にル−プ状のワイヤをかけ、高周波電流を流して焼き切る手術をする。
隆起していない場合は、病巣の粘膜に生理的食塩水を注入し、病巣を盛り上げてからワイヤをかけ切除する。この手術は、入院をせずに外来で行われることが多い。
★ 局所切除
肛門の近くの直腸の下部にできた早期癌の場合は、肛門鏡と言う器具を使って肛門を広げ、肛門の方から切除する法。
この手術は、肛門を締めている肛門括約筋には影響がほとんどないため、排便機能に影響がでることがない。症状によっては括約筋を切ることもあるが、術後縫い合わせるため心配ない。
★ 腹腔鏡下切除
★ 癌が粘膜下層に及んでいる結腸癌の場合は、腹腔鏡下切除が行われることが多い。へそ下に1cmほどの孔を開け、腹腔鏡(内視鏡の一種)を入れ、モニタ−に腸内の映像を映し出しながら病巣を切除する。開腹手術のような大きな傷がつかないため、術後の痛みが少なく、回復も早い。

進行癌の場合は、開腹手術が基本である。
● 結腸癌の場合
上行結腸に進行癌が存在する場合は、横行結腸の右半分と上行結腸、盲腸の周囲のリンパ節と一緒に切除し、残った腸をつなぐ。下行結腸に存在する場合は、同様に横行結腸の左半分と下行結腸を切除する。結腸癌の場合は、ある程度の範囲を切除しても排便機能に大きく影響を与えない。
● 直腸癌の場合
進行した直腸癌では、癌の部位が肛門から約60cm以上奥に存在している場合は、直腸を切除し、肛門は残してS状結腸と肛門をつなぐ。肛門の近い部分にできた場合は直腸を切除し、永久人工肛門増設術が行われる。これは、癌とともに切除し、人工肛門を左下腹部につくる。直腸の周囲には排便、排尿、性機能になどをつかさどる自律神経が走っているが、以前は自律神経も一緒に切除することが多く、排尿障害や性機能障害などの後遺症が残る確率が高かったが、最近は自律神経温存手術が可能となり、できるだけ機能が損なわれない方法がとられている。

大腸癌に特に気をつけたい人
大腸癌との関係が明らかにされている病気がある。
★ 「家族性大腸腺腫症」(家族性大腸ポリポージス)
大腸全体に無数のポリ−プができる遺伝性の病気で、放っておくと必ず大腸癌になるので、早い時期に治療が必要である。
★ 「潰瘍性大腸炎」
難病の指定されており、非常に治りにくい病気である。若い頃この病気にかかって、その後15〜20年くらい経過している人も癌になりやすいといわれる。
★ 家族に大腸癌になった人が多い場合も注意が必要である。
これらに当たる人は、定期健診を欠かさず受ける方がよい。
大腸癌の予防
１、 脂肪を抑えることと食物繊維の多い食べ物を摂ることを基本にする。
２、 獣肉類、卵、バタ−、鶏肉の皮の食べすぎに注意
３、 ポテトチップスなど油を使った加工食品、魚の干物など、作られてから日がたって過酸化脂質が多くなったものは避ける。
４、 緑黄色野菜を毎日食べることが大切である。
５、 藻類、貝類、玄米、麦飯、豆腐が良いとされる。
６、 ヨ−グルトは、腸内の乳酸菌を増やし有害な菌による発癌促進作用を低下させる。

肝臓癌

肝臓は日本人をはじめ東洋人に多いと言われている。わが国における肝臓癌による死亡率は、平成11年では全癌死の11.6%を占め、肺癌、胃癌、大腸癌についで第四位になっている。
● 肝炎→肝硬変→肝臓癌に進む
肝臓には声明を維持していくうえでの重要な働きがある。
それは、糖質・脂質・たんぱく質・ホルモン・ビタミンの貯蔵、代謝、またはアルコ−ルを分解し、有害物を解毒し排毒する働きがある。
肝臓癌の場合は、慢性肝炎や肝硬変から肝臓癌に進むケ−スが圧倒的に多い。
B型肝炎ウィルスやC型肝炎ウィルスの感染、アルコ−ルの過剰摂取が危険因子と考えられる。

早期発見のために
１、 慢性肝炎、肝硬変などのハイリスク・グル−プの人−定期的な検査を受ける。
２、 血液検査
腫瘍マ−カ−　　月1回
３、 画像診断
４、 超音波検査　３ケ月ごと
５、 CT、MRI　年1回

肝臓癌になる危険な人
★ 慢性肝臓疾患者(肝硬変、慢性肝炎)
★ 15年以上前に輸血を受けた人(輸血により、血清肝炎を起こす可能性がある)
★ B型・C型ウィルスのキャリア
★ 40歳以上
★ 母親・兄弟姉妹に肝臓病の人がいる(肝炎ウィルスは、母親から子供へと感染することができ、特定の家族にかたまって発生することがある。

肝臓癌の治療法
１、 外科療法
２、 肝動脈塞栓術(癌に酸素と栄養を送っている肝動脈を塞栓物質で詰まらせ、癌を壊死させる方法)
３、 エタノ−ル注入療法(エタノ−ルのたんぱく凝固作用を利用したもので、肝臓に針を刺し、純度100%のアルコ−ルを体外から肝臓の病変部に直接注入して、癌細胞を壊死させる方法)
４、 マイクロ波凝固療法(患部に針を刺して、電極から短い電波を放出する方法。直径2cm以内の比較的小さな癌が対象となる)
５、 ラジオ波焼灼法(患部に針を刺し入れ、針の先からラジオ波を照射し、肝細胞を焼き切る方法。マイクロ波より広範囲に照射でき、直径3cm程度まで1回で治療できる)
６、 インタ−フェロン療法
ウィルスそのものを抑えたり、増殖を抑えたりする働き。通常は体内で作られるが、肝炎ウィルスに感染すると、体内の生産が追いつかない、肝炎ウィルスに対抗できないので、人工的に作られたインタ−フェロンを注射する。
但し、ウィルスの量が多いと効かない。副作用があるなどの理由からすべての慢性間の治療に行うわけでない。

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シリ−ズ健康−序章−1

前回の肺がん・胃がんのブログ配信を下記の内容と前後し配信間違いをいたしました。序章として、今回の内容をお読みください。

癌について
癌は1981年から脳血管疾患に代わって、わが国の死亡原因の第一位となり、国民の4人(3人)に1人は癌によって死亡する。
以後も増加の一途をたどり、癌の制圧は国民の悲願となっている。
癌になる原因は、病原菌によって引き起こされる病気とは本質的に違い、細胞の異変によって生じるので、患者自身のライフスタイルと内的な精神的要因が深く関与する。

癌とは何か?
厚生労働省の統計では癌という言葉を使わず「悪性新生物」という言葉で表記。
「悪性新生物」の新生物とは、通常健康な状態の中では発生するはずがないものができた時、それを新生物という。
その意味では、ポリ−プも肉腫も腫瘍も新生物となる。

癌である癌と癌でない癌

新生物の分類では、
悪性(癌)−癌種(胃癌、肺がんなど)
　　　　　肉腫(筋肉腫、骨肉腫)
　　　　　白血病、リンパ腫、骨髄腫
良性−ポリ−プ
　　　子宮筋腫
癌化するかしないかの境は?
ポリ−プは胃や腸などにでき茸状の「できもの」である。そして、それはほとんど大きくなることはない。無制限に増大しないので、遺伝的に増殖していない。
一方、癌は放っておけば止まることを知らず大きくなり他に転移する。癌が転移したり無制限に増大したりするのは、細胞の中の遺伝子に変化が起きて癌細胞を作りだすためである。ここがポリ−プと癌の境である。

人はなぜ癌になるのであろうか
癌はこうしてつくられる。
我々人間の身体を形成している細胞は60兆個以上ある。この世に生を受けてから20歳までは、急速に細胞分裂を繰り返して、成人への基礎的な形成が出来上がる。20歳代をすぎると細胞分裂の繰り返しの速度が衰えてくる。これが老化の始まりである。
細胞は、核と細胞膜でつくられている。その核の中には遺伝子がたくさんつまっているが、その中には癌遺伝子も入っている。正常細胞の時には癌細胞は眠っているが、イニシエ−タ−とプロモ−タ−の２つの物質の働きによって、癌遺伝子は目を覚まし、癌細胞は完成する。しかし、癌細胞ができたとしても癌細胞が100万個なら、わずか1ミリグラムで診断・治療の対象にならない。
この時に抵抗力、免疫力があれば癌化しつつある細胞を元の正常細胞に戻すことができる。(抵抗力・免疫力が衰えていると癌細胞は、増えていく)

癌細胞が増殖して10億個になると、早期癌と診断される。そして、浸潤・転移と増殖していく。最初の１つの癌細胞ができてから、臨床的な癌になるまでに２０〜30年かかるといわれている。年をとればとるほど、イニシエ−タ−とプロモ−タ−を受ける時間が長くなり、また免疫力や抵抗力が弱くなってくるので、癌遺伝子が活性化し癌細胞が増える。

※ イニシエ−タ−=眠っている癌遺伝子を目覚めさせて働かせる
※ プロモ−タ−=細胞膜を変化(変異)させ、細胞分裂を促し、細胞が癌細胞になる。(細胞が傷つき分裂しても傷ついたままコピ−されることを繰り返せば、プロモ−タ−の細胞膜を変化−変異させることになる。)


年齢により癌の可能性要因
２０歳〜30歳
化学物質(肝癌、肺癌)　放射線(乳癌)　紫外線(皮膚癌)　
ウィルス(子宮頚癌、肝癌)

30歳〜40歳
女性ホルモン(乳癌)　DDT、BHC、PCB(肝癌)　胆汁酸(大腸癌)　
サッカリン(膀胱癌)

40歳からは、抵抗力・免疫力の強弱により、発症しやすい人、しにくい人に分かれる。

癌は細胞の病気、遺伝子の病気
人間の細胞は、すべて同じ遺伝子を持っていて、その遺伝子の情報に従って細胞増殖のコントロ−ルをしている。そして、情報を細胞内の核に伝えるためにたんぱく質をつくっている。
このように、人間の身体は遺伝子のプログラムによって形づくられ、維持している。遺伝子は染色体の上にのっている。この遺伝子の正体はデオキシリボ核酸(DNA)という物質で、塩基とリン酸と糖で出来た2本の鎖でらせん状によじれている。
2本の内側には、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という4種類の塩基が並んでおり、向かい合う塩基はAとT、GとCという組合せで結合している。これによって、2本の鎖が結びついている。
癌は、これらの配列を変えてしまい、誤った情報に基づいてできたたんぱく質は、本来の働きができなくなってしまいその状態が増えることを癌細胞の増殖という。
例 癌細胞が正常の配列であるATGCの配列をAGTCと変えてしまう。
変異原性(20年〜30年かけて)を起こすと言う。

癌関連遺伝子は大きく３つに分けられる。
１、 癌遺伝子
癌細胞の増殖を促進する遺伝子である。
自動車に例えるならばアクセル。
２、 癌抑制遺伝子
癌細胞の増殖を抑える遺伝子で、ブレ−キの役割をする。
３、 DNA修復酵素遺伝子
癌遺伝子や癌抑制遺伝子を監視し、故障を防いだり、修復したりする整備士の役割をしている。

この３つがバランスよく正常に働いていれば、正常細胞の増殖は秩序が保たれる。バランスを崩すと、細胞は癌化してしまい、どんどん増殖していく。DNA修復酵素遺伝子がきちんと働いていないと、細胞の修復が出来なくなるので癌化しやすくなる。

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シリ−ズ健康(2)　癌−�@肺癌・胃癌

肺癌

肺癌は、年々増加している。平成10年に肺癌の死亡者が胃癌を抜いて第一位となった。平成11年では全癌死の18%を占め、第一位となっている。
肺癌にかかりやすいといわれるハイリスクグル−プに該当する人は、定期健診を受けるようにすることが大切である。
ハイリスクグル−プ
�@ ６ケ月以内に血たんの出た人
�A 50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人

肺癌には、大きく分けると、気管支を含む肺門部にできる癌と、末梢の肺野部にできる癌の2種類がある。
★ 肺野部の癌は、「胸部エックス線間接撮影」によって発見することができる。
★ 肺門部の癌はある程度大きくならないと、エックス線写真には写らない。このため「咳たん細胞診」という細胞検査を行う
★ エックス線断層写真
★ 腫瘍マ−カ−(癌細胞が出す物質を血液や尿の検査で探し出す)
★ 局部CT写真(コンピュ−タ−断層写真で癌の部位とその広がり、リンパ節が腫れているかなどを見る)
★ 気管支内視鏡検査(気管支内視鏡を入れて、気管支の中を観察する。癌が疑われる場所にブラシを入れその部分をこすり、組織を採って調べる)
★ 蛍光気管支鏡検査(内視鏡の先端に、特殊な光を発する器具を装着し、気管支に挿入する。気道の粘膜に光を当てると、正常な粘膜は蛍光を発するが、癌の部分は光を吸収して黒くなる。

肺癌の治療法
●癌の部分を切り取る手術ができるとき「外科療法」が行われる。
抗がん剤を使った「化学療法」と放射線を照射する「放射線療法」が組み合わされる。それから、局所の治療として、内視鏡(ファイバ−スコ−プを使った「レ−ザ療法」が行われる。これは、あらかじめ患者に、癌に集まりやすい性質を持つ薬品を静脈注射しておく。そこにレーザ−を当てると「活性酸素」が発生し、これが癌組織を変化させ、破壊する。つまり酸化で癌細胞を殺すわけである。このとき使うレ−ザ−は、低出力なので正常細胞には影響ない。
※ 活性酸素とは、ウィルス・病原菌に攻撃し、撃退するが、過剰に反応し、見境も無く、正常細胞まで破壊するので、両刃の剣となる。
早期の肺癌では、光線力学的レ−ザ−の治療後に77%は完全に癌細胞が消失している。そのうち15.7%に再発が見られるが、残りに癌細胞は見つかっていない。
● 肺癌の症状を和らげる治療法
太い気管支にできた癌が大きくなり、気管支の内腔を狭めるようになると、空気が通らず、呼吸困難を引き起こす。そこで、癌を治す治療法だけでなく、癌による呼吸困難を解消するための治療法も開発されている。
★ ステント留置法−ステントとは金属やシリコンでできた特殊な筒のことで、この筒を狭くなった気道にはめ込み、気道を広げて空気の流れを確保する。
★ Nd-YAGレ−ザ−法−強力な赤外線のレ−ザ−光線を癌に照射し、それによって気管支を塞いでいる癌を焼き切り、呼吸を楽にする。

※肺は、黄砂到来期、花粉症時期、環境では、アスベスト、スモツグ公害などにより、肺を傷つけ要因が多数あり、それにより、気管支や肺の細胞を傷つける要素となり、長年の傷ついたまま細胞分裂により、変異原性を起こし癌化する恐れがある。肺炎、気管支炎、肺気腫、結核など肺の病は、重症化すれば癌化する。

胃癌
日本人の癌の特徴は、胃癌が多い。平成10年に、初めて死亡数が肺癌に抜かれて第二位となったが、羅患(癌の発生)の面では、依然として日本で一番多い癌といえる。
食事や生活習慣の変化により、若年層では減少しているが、人口の高齢化により、全体としての羅患者数、死亡者数は横ばい状態にある。
胃癌の危険因子として塩分の多量摂取などがあり、防御因子としては緑黄色野菜の摂取などがあげられる。
● 胃癌の主な症状
★ ごく初期−自覚症状なし。
★ 初めて気が付く症状−食べ物がつかえる感じ
　　　　　　　　　　　　ゲップ・胸焼けが生じやすくなる。
　　　　　　　　　　　　食欲不振
　　　　　　　　　　　　胃がはる
　　　　　　　　　　　　胃がチクチク痛む
　　　　　　　　　　　　みぞおちが痛む
★ 進行すると−食べ物が飲み込みにくい
　　　　　　　　(癌が胃の上部にある場合)
　　　　　　　　食べ物の好みが変わる
　　　　　　　　吐き気・嘔吐
　　　　　　　　貧血
　　　　　　　　体重が減る
★ さらに進行すると−手で触れるとしこりがある。
● 早期の癌なら完全に治る
胃の早期癌は粘膜から粘膜下層までの癌をいう。
粘膜筋板まで癌は2年〜3年かけてゆっくり進行する。
この間に発見されれば手術だけで治り、転移の心配もない。しかし、癌が粘膜下層にまで及ぶと他の臓器への転移の可能性が出てくる。これは、粘膜下層にたくさんの血管やリンパ管が通っているからである。進行癌は、筋層以下にまで及んだが癌をいうが、こうなると癌は急速に進行する。
そして癌細胞は静脈を通って肝臓へ、リンパ管を通ってリンパ節へと転移する。このように胃癌では肝臓とリンパ節が全身に広がっていくときの関門となっている。
胃癌の診断
X線検査、内視鏡(胃カメラ生険による病理学的検査−組織診)などで行う。
胃癌の治療法
★癌が粘膜内に留まっている場合−内視鏡でみながら切り取る手術
　　　　　　　　　　　　　　　外科的手術など
早期癌でも同じ治療法
★ 抗がん剤
★ 免疫療法

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シリ−ズ健康−１

健康とは

シリ−ズ健康は、わが国の国民が21世紀において、健康で快適な暮らしができるかを国民1人1人の健康への意識を高めることを目的の「健康日本２１」を目指すことを　政府　厚生労働省がまとめたものをお伝えします。
※2015年には、4人に1人が高齢者になります。当然ながら、医療費、介護費、医療現場での充実・支援費などの負担が上昇する。それゆえに国としては、国民1人1人が健康を意識し、快適に暮らせることの目標を広く訴え続けることが重点を置くことになる。これからお伝えするシリ−ズ健康は、厚生労働省が健康で活力ある社会の実現を目指すことを基本に訴え続ける内容です。

シリ−ズ健康
健康とは?
健康の定義(日本及びWHO憲章)
「健康とは、身体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態にあることであり、単に病気や虚弱でないことに留まるものでなはない。到達しうる最高度の健康を享受することは、人種、宗教、政治的信念、社会、経済的条件の如何にかかわらず、全ての人類の基本的権利の１つである。」
すなわち、健康とは単に病気の虚弱でないばかりでなく、身体的には体力値が高く、知的には適切な教育を受け、社会的(家族、地域社会、職場)には豊かな人間関係があり、精神的にも安定している状態であるとするものである。

わが国の健康水準
高齢化への対応
わが国は戦後の公衆衛生水準の向上、医療技術の進歩などにより、ポリオ、百日咳などの感染症に対する優れたワクチンの開発により乳児死亡率の低下、ペニシリンなど抗生物質の発見により結核などの感染症の死亡率が低下したことにより平均寿命が延長し、世界の長寿国となった。
2015年には、4人に1人が高齢になる。
わが国の高齢化の特徴としては、次のことが挙げられる。
● 高齢化の進行速度が速いこと
● 75歳以上の後期高齢人口が急増すること
● 高齢化に地域間の差異があること
上記により、成人病の患者が世界1位となった。

３大成人病
癌、心疾患、脳血管疾患
個々の詳細は、次回シリーズでお伝えする。
今回は、全般的なことを書きます。
成人病の増加
成人病とは必ずしも医学的に定義されたものではないが、次のような意味に用いられる。
● 悪性新生物(癌、腫瘍など)
● 慢性退行性疾患(長時間かけて衰えていくこと)
● 高齢者に疾病量が比較的多いもの(老化により、免疫力低下し様々な病原菌に侵されやすいこと)
癌の場合
昭和30年代には、わが国の死亡疾病の3位のでは、1位、脳血管疾患、2位、悪性新生物(癌)、3位、心疾患の順だった。
昭和60年には、1位　癌　2位　心疾患　3位　脳血管疾患
平成7年には、1位　癌　2位　脳血管疾患　3位　心疾患
と現在に至る。

この３つの死因死亡率の合計は、全体の61.3%を占めている。医療費も全体の1/3を使っているのが現状。30歳代〜70歳代では、癌が死因のトップを占めているが80歳代を過ぎると脳卒中、心臓病が多くなっているのが特徴である。
日本全体で、癌はどのくらいの数で発生しているのだろうか。
過去40年間ほどの癌による死亡数は、男で3.89倍、女で2.69倍も増えている。
部位別に悪性新生物を見てみると胃癌は男女ともに昭和40年代から大きく低下している。その理由として日本の生活様式の変化、あるいは医療技術の進歩による早期発見・治療などが挙げられる。
減少傾向にある胃とは逆に肺、大腸、直腸の悪性新生物が増加している。その要因として肺がんは環境汚染や喫煙等が、大腸がんや直腸がんは食生活により食物繊維の摂取不足等が考えられるだろう。

心疾患の場合
ここでいう心疾患とは、慢性リウマチ性心疾患、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症など)
その他の心疾患(心不全等)である。
1956年代の心疾患の死亡率は人口10万に対し、9.9%にすぎなかったが、1960年代後半まで上昇を続けた後、横ばいになっていた。しかし、1995年代になると、心疾患の死亡率は、60.8%に急増している。
都道府県別に見ると、男女ともに、北陸、中国地方に低死亡率県が多く、北海道が高死亡県であるとともに、近畿地方にも高死亡率県が多い。

脳血管疾患の場合
1999年の死亡数は、1998年にくらべ1170人増加し、13万8989人で全死亡数の14..2%を占め、3位になっている。
都道府県別にみると、男女ともに西日本に低死亡率県が多く、東北、関東北部など東日本に高死亡率県が集中し、いわゆる東高西低の傾向を示している。

ライフスタイルの改善
睡眠−寝る前に軽い運動をする(ｾｯｸｽも可)
　　　寝具、夜着はゆったり寛げるもの
　　　枕は自分に合ったもの
　　　12時前に床に入り、睡眠時間は７〜8時間
　　　空気清浄機などを利用して快適な環境を
※ 風邪・ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞ時期は、加湿器か室内にﾀｵﾙを濡らし干す。湿度を上げる
入浴−ぬるめのお湯にゆっくりつかる
　　　食事の直前に入り、直後は避ける
　　　肩から上を出した方が血液循環を促進
　　　できれば浄水して塩素のないお湯を使う
食事−日本型の食生活が基本
　　　主食は玄米か胚芽米に雑穀類をプラス
　　　調味料は未精製、天然のものを利用
　　　加工食品、レトルト食品を避ける
　　　無用な間食はできるだけ避ける
運動−1週間に２〜4回、定期的に続ける
　　　1回の時間は15分〜30分くらい
　　　歩行、水泳、ジョキングなど有酸素運動を
　　　ｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟ、ｸﾘ-ﾘﾝｸﾞﾀﾞｳﾝを
　　　脈拍を目安に運動量を加減
酒−楽しく明るい環境で飲む。一人酒は慎む
　　　食べながらゆっくり飲む
　　　適量は日本酒１〜２合、ビ−ル大１〜2本
　　　夜中の12時までに切り上げる
　　　週１〜2回、飲まない日をつくる
タバコ−タバコは吸わないほうが良い
　　　1日に吸う本数を決めて、少しずつ減らす
　　　1本の1/3までしか吸わない
　　　ふかすだけにして肺の中まで吸い込まない
　　　ビタミン・ミネラルを充分補う
性−頭を働かせれば性欲は高まる
　　　性的無関心は脳の動脈硬化を早め、ボケに
　　　脂肪を摂りすぎると性能力は衰える
　　　適度な運動は性能力の維持に役立つ
　　　性欲を抑圧すると血圧異常などの心身症に
ストレス解消−ストレスからの逃避、悲観は最悪
　　　テレビ、読書、趣味などで気分を紛らわす
　　　スポ−ツで汗を流して忘れる
　　　友人とおしゃべりで気分を解放する
　　　問題に立ち向かい全面解決をめざす

上記の提案をし、「アクティブ８０ヘルスプラン」を目標とする。
アクティブ８０とは、80歳になっても身の回りのことは自分で行い社会にも参加できるような生き生きした社会を形成しようというものである。
従来にもまして、1次予防に重点を置いた対策を求め、わが国のスロ−ガンである「健康日本２１」を実現させようと政府は、目指している。

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秋の暮らし方・養生

秋は、朝夕と日中の気温差が激しく、日中は汗ばむような陽気の日でも、朝夕
はグッと冷え込むことが多くなる。同時に、夏のムッとするような湿気が薄れ、空気の乾燥が著しくなります。
秋に最も気をつけなければならないのは、空気の乾燥です。乾燥した空気にさらされると、皮膚や髪は、かさつき、口は渇き、鼻や口から吸い込んだ乾いた空気を侵して、呼吸器(喘息、気管支炎、肺炎など)系の症状が起こりやすくなります。
また、秋は朝夕に冷え込むことで皮膚表面の毛穴が閉じてしまうことも、肺や呼吸器への負担になります。気温が高ければ毛穴は開き、汗をかくことで水分や老廃物の代謝もスム−ズに行われますが、気温が下がって毛穴が閉じると、汗線や皮脂線からの排泄が減り、皮膚からの代謝分を鼻や口などの呼吸器が肩代わりしなければならなくなります。秋はこうした空気の乾燥から身体を守り、冬に備えて免疫力を高めることが大切です。

● 肺の働きが乱れる秋
肺は胸中に位置し、五臓六腑の中で最も高い位置にあり、他の臓腑を傘のように覆っています。「肺は宣発・粛降を司る」といわれ、気や水を全身に発散させ、汗などとして体外へ発散させる(宣発)働きや、酸素や栄養素を体の下の方へ送り出す(粛降)働きをしています。肺の抵抗力である肺気の働きの乱れからくる呼吸器系の症状が現れます。全身的な症状としては、抵抗力が弱く病気になりやすい、元気が無い、息切れ、風邪を引きやすいなどの症状が挙げられる。
また、肺は大腸と協力し合って機能するため、大腸への影響も見られる。
● 協調して働く肺と大腸
東洋医学の陰陽の関係
肺と大腸と協調して働く関係は経絡によって結ばれている。
肺気の粛降作用と大腸が糟粕を外へ出そうとする伝道作用は、どちらも気が主体となっている作用です。肺の粛降作用と大腸の伝道作用は相互に協調して呼吸器や排便活動を促進しています。肺の働きが低下して水(津液)が十分に届かないと、大腸の働きが低下して大腸のトラブルにもつながります。
大腸は、糟粕から余分な水分を吸収して便に変える働きを持っていますが、大腸が乾燥することによって便秘になってしまいます。反対に大腸の働きが肺の呼吸を助けているともいえます。
秋の乾燥期に風邪を引いている人の中には、便が乾燥することによって便秘になる人がいます。これは、乾燥のために肺の水が損傷されて粛降作用が失調し、水が不要になったものを排出する働きがある下焦(下記で説明)にまで到達しないために大腸も潤いを失ったためです。
一方で、普段から便秘の人の中には、辛い物などを多く食べ過ぎて便秘を悪化し、せきが出て胸が詰まることで苦しくなる人がいます。これは、辛い物を多く食べすぎると、大腸が乾燥して伝道作用が失調し、腑気(下記に説明)が悪くなったため、肺気の粛降が影響を受けて呼吸活動が障害を受けるためです。
※ 下焦−五臓六腑の１つである三焦の一部。三焦は「上焦」｢中焦｣「下焦」の３つに分けられる。
上焦−気を取り入れ、邪気を排出する。みぞおちから上の部分を指す。
中焦−食べ物を取り入れ、血(栄養)に変える。みぞおちからへその上を指す。
下焦−不要になったものを排出する。へそから下の部分を指す。

※ 腑気−大腸の動きをよくして排便を司る。
● 秋に起こりやすい病気の症状
病気の原因になるものを「病因」という。病因には、外から侵入してくる「外因」と、体内で何らかの異常が起きることによる「内因」がある。
１、 外因からの症状
自然界の季節や季候の変化など、体の外の環境が病因となるものを指す。「風」「暑」「火」「湿」「燥」「寒」の6種類があり、「六淫」と呼ばれている。
「淫」は「おかす」という意味があり、六淫は、体表や口、鼻から侵入することによって発病させる。(風邪・ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞ等)
この六淫が通常範囲であれば問題ないが、過剰であり、季節はずれであると、急激な気候の変化が身体に負担をかけ、害を及ぼし病気を引き起こす。
※ 温暖化により、季節はずれの異常気候が続くと、病気を引き起こしやすくなる。
２、 内因からの症状
過度の精神状態が病因となるものを指す。「喜」「怒」「憂」「思」「悲」「恐」「驚」の七種類あり、「七情」と呼ばれている。七情は健康な人も感じますが、これらの感情が過度であり、長時間持続的に続く場合は正常でなく、病気を引き起こす。七情が正常なときは、体の気、血の流れもスム−ズに臓腑の機能もよくなります。しかし、七情が正常で無いと気、血の流れが悪くなり、臓腑を直接傷つけます。
肺を傷つけるものは「憂」と「悲しむと気が消耗する」と言います。
秋は物悲しい季節といいますが、悲しむときは気持ちが沈み、落ち込みやすく、元気がなくなり、肺を損なって肺気を消耗します。肺気が少なくなるとため息ばかりつき、気力がなくなる、意欲がなくなるといった症状がみられます。

秋の食養生
秋は「食欲の秋」と呼ばれるように、残暑が終わり夏に疲れた胃腸の調子も整い、食欲が増進する季節です。また旬の食材が多く、食事のおいしい時期になります。秋は動物が冬眠に備えるように、私たちの身体も冬に向けて栄養分を蓄えようとします。東洋医学では、「医食同源」という考え方があります。健康な身体づくり、自然治癒力を高めるのには食べ物は欠かせません。
秋から冬にかけては、乾燥を嫌う肺の機能が下がって、風邪を引きやすくなります。体調を整えるためには、水の不足を補うことが大切です。潤いを与える作用のある食べ物を積極的に摂りましょう。
● 肺を補う辛味の食べ物を摂ろう
東洋医学では食べ物の味をその性質によって「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「鹹味(塩味)」の5種類に分類します。「五味」と呼ばれ、酸は「すっぱさ」苦は、｢苦さ｣甘は、「あまさ」辛は、「からさ」鹹は「塩からさ」です。この５つの味は、肝・心・脾・肺・腎に対応していて、それぞれの対応する臓腑を補い調整する作用があります。辛い食べ物には、気や血の流れを促進し、発汗、発散の作用があります。特に、肺気の巡りを活発にします。風邪の初期や食欲不振などに効果を発揮します。
代表的な食べ物
にんにく、ねぎ、しょうが、こしょう、唐辛子、わさび、ニラ
これらの辛味の食べ物には空気の乾燥や気温の低下で働きの弱まった肺や呼吸器の負担を軽減する効用がある。
しかし、辛味を多く食べ過ぎると、大腸へ負担がかかり、逆に大腸が乾燥してしまうので、食べすぎには注意が必要。ほとほどの量を摂取。
● 肺や呼吸器を潤す食べ物
秋の食べ物の中で、特に潤いを与えるのが「梨」です。
秋に見られる「柿」や「ぎんなん」にも肺に潤いをあたえます。
● 冬に向けて免疫力を高める食べ物
食物繊維の一種　β−ｸﾞﾙｶﾝを含む「キノコ類」(ｼｲﾀｹ・ｼﾒｼﾞ・えのき等)

● 大腸の調子を整える食べ物
食物繊維が豊富な麦ごはんや玄米・寒天


コラム−いつまでも元気でいられる食生活のポイント

食事をするとき、先に食べた物は、体に吸収されやすくなります。同じメニユ−でも食べる順番を変えるだけで、男女それぞれの体に合った食べ方をすることができます。老化のステップや体の不調の現れ方が違う男女が同じ食卓を囲みながらも、ともに元気でいられる食生活のポイント。
● 女性は交互に
女性は男性に比べて老化のスピ−ドが早く、少しずつ「補う」ことが必要になってきます。効率よく栄養素を補えるよう、主食、主采、副采を偏り無く交互に食べることが大切です。食べたい物を先に食べてしまうと、後に食べるものの吸収が悪くなってしまいます。また、体の潤いを補う為には食後のフル−ツがお勧めですが、冷たいものをたくさん食べ過ぎると体が冷えてしまうので、食べすぎに注意しましょう。
● 男性は野菜から
男性の３０〜４０代は、まだ体の機能はピ−クにある時期です。その分、働きすぎや乱れた食生活で「余分なもの」が体にたまりやすい年代でもあります。そのため、余分なものを追い出しながら、必要な潤いや栄養を補給できる野菜から食べるようにします。野菜から食べることで、主食の食べすぎを防ぎ、炭水化物の吸収率も下がる為、肥満や生活習慣病(癌・心疾患・脳血管疾患・糖尿病等)の予防にもつながる。

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脳と免疫の不思議な関係−5−免疫を高める「脳元気生活」


世界有数の長寿国となったわが国が、今後目指すべき方向は、単なる長寿ではなく「健康寿命(=日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間)」を延ばすことにあります。
免疫は私たちの体を守る重要な働きです。
私たちが病気にかからず、健康で元気な生活を送ることができるのも免疫のおかげです。
自分の体を守って健康寿命を延ばすためにも、免疫が持つ力「免疫力」を高める「免疫力アップ生活」のポイントを知っておきましょう。

�@ 免疫力アップ生活「体を温めよう」
体の細胞や組織が正しく機能するためには、体温を一定に保つ必要があり、人間の深部体温(心臓や脳などの体の内部・中心の温度)は、約３７度に保たれています。体温は、摂取した食べ物を体内で消化・燃焼するといったエネルギ−の代謝や運動(筋肉を動かすこと)によって熱をつくり、その熱で血液が温められます。温められた血液が循環することによって体は一定の温度を維持できているのです。体温を保つと体の機能が正常に働き、病気にかかりにくくなります。一方、体温が低い状態が続くと基礎代謝が低下し、内臓などの機能も衰えるため、体調も悪くなります。また、がん細胞は３５度以下で分裂・増殖しやすくなると言われています。

マクロファ−ジやリンパ球といった免疫細胞(白血球)は体温が高い方が活発に働きます。風邪などをひいてウイルスなどの異物が体内に侵入してくると免疫細胞か活発に働き、体温を上げて発熱させます。風邪などのウイルスは低い温度を好んで活発に働くため、発熱してウイルスを抑制するのです。風邪をひいて熱が出るのは、免疫細胞が体内で異物(敵)と戦っているからです。

● 朝ごはんを食べて体を温めよう!
夜の寝ている間は、脳や体は休息に入るため、体温は低下しています。寝起きは体温が下がったままなので一日で最も体温が低い時間帯といえます。脳を朝から一日中元気に動かすには、エネルギ−が必要です。
朝ごはんを食べると熱が体の中でつくられ、寝ている間に低下した体温を上げて脳や体を活動しやすい状態にしてくれます。

● お風呂につかって体を温めよう!
熱いお湯を張って湯船につかればすぐ体温を上げることができますが、体力のない人や心臓の弱い人には体に負担を掛けてしまうので不向きです。
無理なくお風呂につかるのは、ぬるま湯(３８度〜４０度)を湯船に張り、全身ではなく腹部(へその辺り)までの半身だけを湯船につけて、汗が出る１５分〜３０分程度じっくりつかるのがおすすめの入浴法です。

�A 免疫力アップ生活「笑い」
「笑いと免疫力」に関する実験や研究において、免疫細胞であるNK(ナチュラルキラ−)細胞が感情の影響を受けやすい性質があり、ストレスを受けているときには活性が弱まり、笑うことで活性が高まることが分かってきています。
免疫細胞であるNK細胞には、ウイルスや細菌を退治し、がん細胞の除去にも役立っているため、病気に対する抵抗力をつけるためにも笑うということはとても大切です。毎日、心から楽しんで笑えばよいのですが、できない場合はつくり笑いでも大丈夫です。つくり笑いでも笑顔による筋肉の刺激が脳に伝わり、NK細胞を活性する働きがあると考えられているからです。

● 今日から大きな声で笑ってみましょう!
つくり笑いでもよいのでお腹から大きな声を出して笑ってみましょう。「ワハハハハハ」と顔の筋肉を使って笑ってみると、辛いことや悲しいことも忘れて、前向きな気持ちになれるかもしれません。

�B 免疫力アップ生活「バランスのよい食事」
免疫細胞は、毎日5%壊されては、新たにつくられるといった非常に新陳代謝が活発な細胞です。新しい細胞をコンスタントにつくるためにも栄養バランスは重要といえます。特に、タンパク質は免疫細胞を含めた体を構成する細胞にとって基礎になる栄養素です。

● 良質なタンパク質を摂ろう!
タンパク質は、血液や体をつくるもとです。魚や肉、卵、大豆食品などバランスよく摂りましょう。
※ 「まごたちはやさしい」
ま=まめ類
ご=ごま
た=たまご
ち=乳製品
や=野菜類
さ=魚貝類
し=きのこ類(しいたけ、えのき、しめじなど)
い=いも類

※ 体を温める食べ物
にんにく、しょうが、唐辛子など香辛料。

上記の食材を料理してバランスよく摂れば病気になりにくい体を保つことができる。
※ やっとかめニュ−スでの内容は、健康維持対策としての参考できることがあれば、役立ててほしいと願って配信しています。
デザイナ−フ−ズ計画とは・・・・・

アメリカの国立がん研究所が世界中の食品を集め調査した結果、がん細胞の抑制効果の高い食べ物の頂点は、「にんにくとキャベツ」であることを発表しました。

にんにくの核心がにおいのあるイオウ化合物(気体)である「アリシン」です。

アリシンは、侵入物・体内菌に攻撃撃退する習性を持つ。その「アリシン」を１カプセルに90mg含有した製品が「アリシル」日本初!


「にんにく」から抽出された匂いの成分ががん抑制に効果が高いと研究発表された内容を何回も局は違えどテレビ放映されている。匂いの成分は、にんにくを傷つけると発生するイオウ化合物のガス体、ｱﾘﾅ-ｾﾞ酵素とｱﾘｲﾝとが反応したのがガス体の「アリシン」(別名ｼﾞｱﾘﾙﾁｵｽﾙﾌｨﾈ-ﾄ)
ガス体「アリシン」(別名　ｼﾞｱﾘﾙﾁｵｽﾙﾌｨﾈ-ﾄ)の封じ込めに成功し製品化されたのが当ｼｮｯﾌﾟ販売商品「アリシル」

※匂いの成分は、ガス体のため発生しすぐ消え去る性質を持つので封じ込めは難しいとされていた。

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