2017年12月18日
猫の冒険 その38
ちび黒猫は、自分が何故ぬいぐるみになったのか
本当は、そのことが知りたかったのかもしれません。
生き物としての猫であった前世の記憶がある
ぬいぐるみのちび黒猫。しかし、
本当に、前世が猫であったのか、
単なるちび黒猫の妄想でしかないかもしれない。
猫のおもいが、たまたま近くにあったぬぐるみに
乗り移ったかもしれない。
しかし、ちび黒猫は、おもいました。
いったい何時から自分はぬいぐるみの姿を
しているんだろうか。ついさっきのようにも
思えるし、もう何十年も前の事にも思える。
とにかく、ぬいぐるみには時間の経過は
単に布の劣化でしか判断が出来ない。
埃の付き具合や布の傷み具合で
どれだけ時間が過ぎたかわかる。
おおよそ、であるが。
しかし、ちび黒猫にとって
時間は本当に重要なのか
今は、よくわからなくなっています。
気が付くと、場面がかわっている。
過去の記憶が曖昧になる。
過去に見た景色と同じ時がある。
ちび黒猫は、考えました。
しかし、考えることは、止めました。
ちび黒猫は、今まで考えていた考え方、
そのものに違和感を持ちました。
この考え方は、誰かが与えた考え方だ。
自分の考え方ではない。
これでは、答えがでない。
同じ場所をグルグル回っているようだ。
何かが、ちび黒猫を無限ループに押し込めたんだ。
ちび黒猫は、考えました。
考え方を変えるために、考えました。
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