2017年09月09日
猫の冒険 その23
ふと、次の瞬間、ちび黒猫はまた別の場所にいます。
目の前には白猫がいます。
ちび黒猫「僕は何をしていたんだろう」
白猫「何のことだい?」
ちび黒猫「何か考え事をしていたような気もするし、
別の場所にいたようにも思うが、
なぜだろう、よく思い出せない。」
白猫「私はいつもここにいるし、君も、ここにいる」
ちび黒猫「いろいろなことがごちゃ混ぜになっている。
整理しようと考えるたびに、場所が変わったり
記憶が飛んだりしているようだが。
いったい何がどうなっているんだ。」
白猫「君は何が知りたいんだい?」
ちび黒猫「それが問題だ。僕はどうしてここにいるんだろう?」
ちびの黒猫は、ますます混乱しているようです。
記憶も自分のいる場所も断片的で
何を知っていて、何が知らないのか
何が知りたいのか
混乱しているようです。
ちび黒猫は何かを知っているようですが、
思い出せないでいます。知っていることも
幾つかあるようですが、思い出せません。
別の場所に移動しているようですが、
なぜ移動できているのかも知りません。
気が付くと別の場所にいて、その度に混乱しているようです。
なぜ、ちび黒猫だけが、そんな感覚に陥るのでしょうか。
何か特別なチカラが備わっているのでしょう。しかし、
それすらも、ちび黒猫は知らないのです。
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