2017年09月09日
猫の冒険 その23
![1-06-3.jpg](/yasuneko/file/1-06-3-thumbnail2.jpg)
ふと、次の瞬間、ちび黒猫はまた別の場所にいます。
目の前には白猫がいます。
ちび黒猫「僕は何をしていたんだろう」
白猫「何のことだい?」
ちび黒猫「何か考え事をしていたような気もするし、
別の場所にいたようにも思うが、
なぜだろう、よく思い出せない。」
白猫「私はいつもここにいるし、君も、ここにいる」
ちび黒猫「いろいろなことがごちゃ混ぜになっている。
整理しようと考えるたびに、場所が変わったり
記憶が飛んだりしているようだが。
いったい何がどうなっているんだ。」
白猫「君は何が知りたいんだい?」
ちび黒猫「それが問題だ。僕はどうしてここにいるんだろう?」
ちびの黒猫は、ますます混乱しているようです。
記憶も自分のいる場所も断片的で
何を知っていて、何が知らないのか
何が知りたいのか
混乱しているようです。
ちび黒猫は何かを知っているようですが、
思い出せないでいます。知っていることも
幾つかあるようですが、思い出せません。
別の場所に移動しているようですが、
なぜ移動できているのかも知りません。
気が付くと別の場所にいて、その度に混乱しているようです。
なぜ、ちび黒猫だけが、そんな感覚に陥るのでしょうか。
何か特別なチカラが備わっているのでしょう。しかし、
それすらも、ちび黒猫は知らないのです。
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