http://www.art-meter.com/works/?ID=AW121055
さて、作品に話を戻す。
対象となる象の顔の角度とか微妙で、
自分としては、いい感じと思っている。
偶然がかなり入っているが、
だからこそ、この味のある角度が出たのだと思う。
背景の土地の色はオレンジだ。
とても乾燥した感じ、象は土の感触を知っている。
しかし、私達は何処まで知っているのか。
はだしで土の上を歩いたのはいつだったか。
浜辺やプールサイドではない。
運動場などの人工的につくられた環境でなく、
自然むき出しの小石があって歩くと時々チクチクする
そんな土地。歩いた経験すらない人もいるだろう。
絵って、美術館の広いスペースで
空間の広さを感じながら見るのっていいな。
肌で空間を感じる。
静かに対流する空気を耳元でかすかに感じる。
そうした空間の中でじっと絵を対話する。
それもいいが、それを自分のものとして
自分の部屋の壁にかけてじっくりと椅子に座って
コーヒーを飲みながらゆっくりじっくり見る。
毎日毎日みていると、
一つ一つ違ったところに注意が向いたり、
まったく気が付かなかった別の側面が
見えてくるときもある。
これこそ究極の贅沢だと思うな。
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