2017年08月07日
猫の冒険 その21
黒「君は白い色をしてるね。僕と違う」
白「ボクは白いんだ。あなたは何色なんだい」
黒「僕は黒だよ。」
白「そうなんだ、あなたは黒。そして、
ボクは白」
黒「そうだ。」
白「私は、白。あなたの黒とは違う」
黒「そうだ。」
黒猫の彼は、唯一自分自身の形状を把握している貴重な存在です。
なぜ、彼だけが自分の形状を認識できているのか、
現段階では、なぞ、です。
彼が自身の形状を認識できているから彼の仲間が横にいても
同類と認識できたのです。
しかし、相手は、相手自身がどんな形状をしているのか
自身では知らない。多分目の前にいてコミュニケーションを
している相手と同じ形状をしているんだなと漠然と感じているに
過ぎません。
彼と接触して対話したぬいぐるみは徐々に考えることを
覚えていきます。そして、互いに置かれている状況を認識
していくのです。
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