http://www.art-meter.com/works/?ID=AW120732
さて、この「ちぇりーれっどくりむぞん」の作品も、
作品「魚の記憶」に続く生き物のイメージが
浮上した例であるが、作品「魚の記憶」に比べ
着色の直観的選択は早かったと思う。
こうした比較を自己分析してみるのも面白いし、
見る人は、それを聞いて鑑賞に想いを馳せて欲しい。
この作品で最初に浮かんできたものは、
口ばしと目でした。
なぜ、この絵を描くようになったのだろうか。
描く理由は何だろうか。
そこからスタートしたいと思う。
さて、このブログを見ている人で
どれだけの人が仕事で夜勤の経験があるか。
私は夜勤の経験がある。
最近での記憶は介護施設での夜勤だが、
ずっとずっとさかのぼると二十歳の時だ。
大学受験に失敗し煮詰まっていた時だ。
何を思ったか私は、とにかく働いてみたいと思った。
当時は、何もしていない自分が
自分自身許せなかったのか、
どこにも社会に属していない自分の居場所を
求めたのだろうか、今となってはあやふやだが、
とにかく就職活動をしたわけだ。
地方から東京に出て、
あてもなくハローワークで就職活動し、
警備会社の事務職の仕事を得た。しかし、
入社早々、臨時で警備員として
1〜2週間夜勤の勤務が入ったんだ。
元土木作業員の人や元自衛官の人とかと混じって
研修を受けたわけで、正直面喰ったが、
似合わない制服を着て二週間ではあったが
何とか務めを果た。当時、
あの時は冬で寒かった。
ただ、立っているだけで寒かった。
交代の人が来るのが待ち遠しく、
休憩は室内に入れるので、コーヒーを飲みながら
暖をとった。ビルの休憩室からの外の夜景、
深夜の夜景、高層ビルの上階に点滅する
赤いライト、一つ一つの窓から見える明かり。
空は澄んで奇麗だった。
俺、何やってるんだ、こんなんでいいんか。
自問が続く。
でも、今思い起こせばこんな体験は
もう二度とできない。
当時は大変だったけど、
面白かった。
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