2017年07月17日
猫の冒険 その18
一体ここは何処なんだ。
黒猫は気が付くと別の場所に
いました。 白ねこがいない。
黒猫は自分が、自分の色が黒い
ことに気が付いていませんが、
相手の色はわかります。
いつの間にか、
黒いのが2体転がっている。
「おーぃ」
黒猫は叫んだ。
この叫びは私達には届かない。
同じ空間にいながら
まったくの別の
世界で、生きているのだから。
しかし、私たちと彼らの世界の
接触する点、つまり接点があるはずた。
この部屋には、謎が渦巻いている。
(解説)
他の記事でもご紹介しましたが、
「接点」というテーマは
私の中で大きなテーマに位置付けられて
います。ライフワークの写真と絵画でも
「接点」つまり異なる多種との接触に
とても関心を持って取り組んでいます。
写真にしても絵画にしても
私なりのこだわりをもって取り組んで
います。費やしている時間は
おそらく20年を超えるでしょう。
だから、これはもう
「私のもの」、「私のテーマ」です。
自分のテーマは、アートをする人
全てに必須であるにもかかわらず
それを見つけ、探求するまでには
個人差があり、それを見つけてアートを
始める人もいれば、アートをやると
先走ったものの、それが見つからず
ドロップアウトする人もいます。
殆どが後者でしょう。
私は、道草をしながら歩いています。
でも、歩みをやめようとは思っていません。
私のテーマは私固有のテーマで
例え、誰かが同じ名前のテーマを使って
いたとしても、その趣旨は異なるはずです。
固執する人間だと思われるかもしれませんが、
アートの世界は決して奇麗な世界ではないです。
興味あるアイデアは直ぐに盗まれます。
そして、最初に宣言したり、発表した者が
権利者になります。それは、いつも
メディアに一番近いところにいる作家、
権力者に見初められた作家達に限られますし、
声の大きい彼らにとって、声の小さい
私たちの声は公にはあまり届かない。
だから、せめてここの場所だけでもいいから
自分の思いを出しておきたい。
私にとって、今は唯一
聞いてもらえる場所だからです。
読んでくれてありがとう。
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