http://www.art-meter.com/works/?ID=AW119953
それから、描いたものをじっくりと見る。
ここで、描いたものと初めて対峙するわけである。
単に自分の気に入った形状である場合もあるし、
何かの形に見える時もある。その最初の一片が、
何に見えるのかということ、ここが、
この作品のつまり今自分が行っている作風で
描いている作品において、一番重要なところである。
それが、もし、対話であるなら、
その対話の糸口になる点なんだろうか。
出来事が起こる始まりの点とでもいおうか、
プレゼントを開ける瞬間というか、
何と言って表現したらよいだろう。
とにかく、ここが始まりの点になるわけである。
しかし、ここの点は、単に始点に過ぎず、
更に対話を続けないと、作品は出来ない。
時に自分の中に
その始点から連想されるイメージが
浮き上がりそうになるように
作品の流れを変える場合も、
ある始点から続く二番目のピースを
探す行為をするわけである。
そのイメージに合うようなピースを探し始める。
その連鎖で浮かび上がったイメージが
カタチづくられる。それは、対話ではあるが、
何か、自分で誘導して
話を聞き出している行為にも見える。
それとは反対に一片一片が
何かに見えてくるまで対話を続けることもある。
たいてい場合、この行為を大体の形が
見えてくるまで一片一片を一つ一つ
対話でつなげていく。それは、
連続して行う場合もあるし、
時間をかけながら一つ一つに
長い時間の幅があるわけだが、
見えてくるまでじっくりと対話する。
-絵画の販売-