http://www.art-meter.com/works/?ID=AW119769
この作品は、着色作業の比較的多い作品の一つだ。
最初に飛び込んできた葉のイメージを元に、
展開した作品になったつもりであったが、
結果的に、自分の嫌っていたイメージを
構成してしまって、愕然としてしまった。
葉にとりつくものの存在が背後にあり
全く意識もしていなかったところから構成されてたせいで、
最後まで自分がそれを描いていたことに気が付かなった。
描きたくない対象は、普通は描かないが、
結果的に描き込んでいるとは一体どういうことなのか。
これは、新たな視点を与えてくれたという点で
注目したい作品だ。
この作品は、見る方向によって私の嫌なものが
イメージとして浮上するので怖さが私自身にあって
なるべくその方向でこの絵を見ないようにしているのだが、
そう意識すればするほど、かえってそのイメージが
鮮明に浮き上がり私に迫ってくる。
これは無意識でなければとても描こうとする気が起こらない。
自分にとって、どうしたいのか、
怖いものは、消せない記憶だ。
思い出さなくても、
ちょっとしたことで浮き上がって私を脅かせる。
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