http://www.art-meter.com/works/?ID=AW119426
それを見て自分は何を感じるのか、
それが出来るか出来ないかだけである。
それは無意識では入ってこない。
一本の線を意識して解読できれば
そこから見えてくるものはいくらでもあると思う。
一本の線を引くときは、そこには、
極力何も考えない何も意識せず、
スーッと気持ちよく引く、
その行為でうまくいけばいくほど、
意識して見ると、いろいろなものが見えてくるのだと思う。
「今この瞬間」の作品は
極力単純な仕上がりにしようと思っていた。
あまり多くの色を入れても逆に
対象のイメージが薄くなりそうで、難しくおもった。
勿論、多色で鮮やかな出来上がりになることも確かだが、
出来るだけこの作品は素朴な出来上がりにしたかった。
まさに瞬間を切り取った感じにもしたかったかもしれない。
極力シンプルなのは作品として好きだからだ。
日常の物でも単純なつくりの方がスマートにみえると
私は勝手に思い込んでいる。
美の意識の中にシンプルさは常にある。
単純な工程であったり形状や一つの一片の曲線が
無駄の無い線であることが良いなと感じるわけである。
-絵画の販売-