「見たことがある」
「これは何？」
「これはここにあるものだね」
「ずっと ここにいるの」
「どうかな。 それは分からないね」
彼ら(ぬいぐるみたち)は、
ぬいぐるみであり、私達(人間)とは別の世界の存在なのです。
彼ら(ぬいぐるみたち)には、
そのことに気が付いていないのです。
私達(人間)が彼ら(ぬいぐるみたち)を置く(設置する)ことで、
彼ら(ぬいぐるみたち)の居場所が決まる(存在する)のです。
私達(人間)の気分次第で
彼ら(ぬいぐるみたち)は移動する(される)のです。
私達(人間)は、彼ら(ぬいぐるみたち)をテーブルの上に置いたり、
パソコンの横に置いたり、ある時は床に落としたり、
掃除をするために一時的に移動させることもありますが、
彼ら(ぬいぐるみたち)は、経験をしたのです。
その経験は、彼ら(ぬいぐるみたち)を大きく成長させたことでしょう。
しかし、彼らがぬいぐるみであり、
自らが動かないことを知りません。
