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【HSP】『双子のみかんの気持ちになって泣く』 [2024/12/11 19:46]
僕が5歳くらいの頃、 おばあちゃんの家に帰省して みかんを食べていた時の話。 みかんにはたまに「双子の房」がある。 2コの房になりかけたのか、 大きな房に小さな房がちょこんと付いているあのコ。 そんな「双子の房」を、 僕が持っていたみかんに見つけた母はこう言った。 『あ、みかんの双子ちゃんだね。』 僕はそれを聞いた瞬間、大泣きした。 母とおばあちゃんは驚いて 『そんなに泣いてどうしたの?』と言った。 「双子ちゃん…まだ大きくなっ..
【心の本音】『レディースアパレルショップ店員時代に学んだこと』 [2024/12/02 19:10]
僕は大学4年生から新卒1年目まで レディースアパレルショップ店員として働いていた。 子どもの頃から服が好きで、 メンズより種類が豊富なレディースに興味があったから。 僕は「好きな服を着たい」「自分を自由に表現したい」 という思いが強すぎて制服がイヤだった。 高校受験の時、まわりは 『服選びが大変だから制服がいい』と言っていた。 僕は「服装自由なんて最高!」という理由で 私服の高校へ進んだ。 大学3年生の時、就活で迷っていると ..
【人生リセット】『北海道から山口県の大学へ』 [2024/11/30 19:26]
僕は高校まで北海道で過ごし、 大学進学で山口県に行った。 表向きの理由は「考古学を学びたい」 裏向きの本音は「人生をリセットしたい」 考古学研究室のある大学は限られていたし、 当時の学力で狙える大学だったので 両親は反対しなかった。 両親は 「自分のことを誰も知らない環境へ逃げたい」 という僕の本音に気づかなかったのか、 察して飲み込んだのかはわからない。 僕は小・中・高校でバスケ部に所属したが、 部内で1番下手だった。 上手さの..
【恋活】『過去の未練も引き連れて』 [2024/11/20 19:00]
恋活や婚活の本を読んでいると、 『過去の恋人への未練をすべて断ち切りなさい』 という心構えがよく出てくる。 確かにその通り。 僕は”過去の恋人への想い”が残ったまま 目の前の人に向き合える自信がないし、 その人を「昔の恋人の代役」として見てしまったら、 自分の不誠実さがイヤになる。 ただ、こうも思う。 「過去の未練をすべて断ち切って、  新しい恋に生きられる人がどれだけいるだろう?」 V系バンド『シド』の『レイン』という曲に、 こんな歌..
【自分の可能性】『モデル時代の全身タイツCM出演経験』 [2024/11/18 19:28]
モデル活動をしていた頃、 地方の中小家電メーカーのCMに 「全身タイツ姿」で出演したことがある。 風貌は 「#ペプシマン」で検索してくれたら話が早い。 新製品の空気清浄機のCMで、 キャストは細マッチョ〜ややムキムキの男性モデル4人。 絵面は 『晴れた日の川沿いを全身タイツ姿の4人で行進する』  ※ユニークな歩行フォームで オーディションはボロボロで 「確実に落ちた…」と思ったが、 僕は当時からバスケをやっていて 身のこなしが評価され..
【聞き上手】『口下手で本当に良かった』 [2024/11/15 19:53]
僕は人と接する時どうしても聞き役になる。 なりたくてなっているというより、 慎重に言葉を選んでいるうちに 話題が通り過ぎてしまう。 「これを言ったら相手が傷つくかな…?」 「相手の気持ちを汲めているかな…?」 の堂々巡り。 いのちの電話に連絡した時でさえ、 気づいたら僕が相談員さんの身の上話の 聞き役になっていたくらい筋金入りだ…。 何人か集まると ”話題の中心になって話す人”が現れる。 僕はそういう人がずっと羨ましかった。 ..
【加点方式】『草野球の「褒める文化」』 [2024/11/14 19:58]
僕は4年前に 野球部未経験者として草野球チームに入った。 4年目の今季は投手として10試合に出場できた。 ここまでたどり着けたのは、 僕を育ててくれた仲間と、 野球の「褒める文化」のおかげだ。 野球1年目、 僕は仲間に「投手をやってみたい」と伝えた。 子どもの頃、遊びでキャッチボールをしていて 密かに投手に憧れていた。 僕は、野球経験者なら 「重要な投手を素人に任せるのは…」 と思うだろうと勝手に考えていた。 だが、仲間たちは ..
【恐怖体験】『母娘の身代わりになれたと思えば本望』 [2024/11/13 19:37]
地下鉄駅直結のスーパーに入ろうとすると、 小さい子が入口のドアを一生懸命に押していた。 その子の後ろで母親が見守っていた。 僕はその子が自力でドアを開けるまで入口で待った。 間もなくドアが開き、母娘が笑顔で出て行った。 それを見届けた瞬間、僕の後ろから怒号が響いた。 「兄ちゃん何してんねん!早よ入れや!」 驚いて振り返ると、 身長160センチ前後でおそらく55〜65歳、 ふくよかな体格でマスクをしたスキンヘッドの男性が 僕に詰め寄って来た。おそ..
【鬱病からの回復】『バスケットボールに命を救われた話』 [2024/11/12 19:29]
僕は小学校からバスケットボールを続けている。 何度辞めたくなっても"バスケが上手くなりたい欲"が暴走する。 体育館の居心地の良さは格別。 そんな僕はかつてバスケに命を救われた。 僕は幼少期から 他人の感情や場の空気に敏感だった。 そのせいか人一倍ストレス耐性が低い。 大学を出て、就職して3ヶ月で「鬱病」になってしまった。 退職後、数ヶ月間「寝たきり」になった。 鬱病のピーク時は眠気と絶望感から、 仰向けで天井を見つめることしかできなかった。..
【Give & Take】『Give -相手に何をあげられるだろう?-』 [2024/11/11 19:54]
僕は年収や社会的地位が必要なものを 相手にあげることが難しい。 ストレス耐性の低さから 何度も精神を壊してきた。 バリバリ働いてたくさん稼ぐどころか、 週5日8時間働くことすらできずに ミニマリスト生活を選んだ。 今でこそ立ち直ったが、 一度削れて短くなったライフゲージが 元の長さに戻ることはなかった。 「そんな"何も持たない自分"でも、  ご縁がある人に何かをあげられるだろうか?」 未だに答えはわからないが、 その1つは「精神的..
【短編小説】『涙を包むラベンダー』(1話完結) [2024/11/10 19:44]
<登場人物> ◎夜野 逢月姫(よの あづき)  ♀26歳、会社員 ーーーーーーーーーーーーーーー 【1人で歩いていけるから】 逢月姫 「わぁ…強烈なラベンダーの香り…!」 7月某日、 北海道中富良野町のラベンダー畑。 私、夜野 逢月姫は、 観光バスから降りた途端 ラベンダーの香りに全身を包まれた。 気温は32℃。 北国の短い真夏日、 私は汗だくになりながら園内へ歩みを進めた。 平地の畑には、 赤、..
【離婚からの立ち直り】『心の痛みの治癒期間を終え、再出発』 [2024/11/09 19:58]
離婚から6年経った。 幸せなことに人生で何度かの恋愛を経験できた。 なのに僕は精神的に未熟だった。 異性から好かれることが どれだけ幸せなのかに気づけなかった。 ふとした時に、相手を傷つけた後悔と罪悪感に襲われる。 僕がスポーツや創作活動に没頭する理由は、 成長欲や表現欲だけじゃない。 きっと、相手の心の涙から必死で目を逸らしているんだ。 立ち止まっていたら、その痛みに押し潰されてしまいそうだから。 この6年間、心理学の本を読み漁った。..
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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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