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2024年11月12日

【鬱病からの回復】『バスケットボールに命を救われた話』

僕は小学校からバスケットボールを続けている。
何度辞めたくなっても"バスケが上手くなりたい欲"が暴走する。

体育館の居心地の良さは格別。
そんな僕はかつてバスケに命を救われた。

僕は幼少期から
他人の感情や場の空気に敏感だった。


そのせいか人一倍ストレス耐性が低い。
大学を出て、就職して3ヶ月で「鬱病」になってしまった。

退職後、数ヶ月間「寝たきり」になった。
鬱病のピーク時は眠気と絶望感から、
仰向けで天井を見つめることしかできなかった。

"ニンゲンの抜け殻"になった僕は、
ほとんどの交友関係を失った。

けれど、不思議なことに
バスケの繋がりだけは消えなかった。

「鬱病は甘え」という心無いことを言う人もいた中で、
バスケ仲間だけは「コートで待ってる」という姿勢でいてくれた。

おかげで僕は
「回復したらバスケに復帰するぞ」という、
当時唯一の"生きる希望"を持てた。

数ヶ月後、再びコートに立った僕に対して、
仲間たちは何事もなかったように接してくれた。

ただボールを追い、
リングに入れる競技に夢中になった。

もし僕がバスケをやっていなかったら、
あの時"早まった行動"をしていた自信がある。

もし生き残っても、
バスケができなくなるようなハンディが
残っていたかもしれない。

バスケは僕を鬱病から救い出し、
この世に繋ぎ止めてくれた。

だから僕は
"バスケが上手くなりたい欲"が燃え尽きるその日まで、
バスケへの片思いを続けるつもりだ。




⇒他記事
【うつ病経験】”生きている”と、”死んでいない”は違う。

【短編小説】『声援は 補欠選手の 悲鳴なり』全5話


⇒参考書籍







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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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