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2021年02月09日

【おすすめ本】『死にたくなる人の深層心理』〜PART2 心に残る一節を5つ紹介 ”自殺はあとからでもできるのだから”〜。

人生での、究極の選択「自殺」。

その結論に至るほどに、
追い詰められた人たちの心理に迫る本。

『死にたくなる人の深層心理』

著作中で、特に心に残った一節を紹介したい。

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ー目次ー
  1. 同居する矛盾した思い「死にたい、死にたくない」
  2. 高い理想と、完璧主義の落とし穴
  3. 拠りどころなき世界、何事も信じられない社会
  4. ストレスとの付き合い方、絶望に変わるその前に
  5. 自殺はあとからでもできるのだから
  6. 所感


1.同居する矛盾した思い「死にたい、死にたくない」

自殺を考えている人の家族や
自殺防止に関係している人たちにとって幸いなことは、

ほとんどの自殺念慮をもつ人や企図者が
「死にたい」とう願い(希死願望)とともに、
「死にたくない」気持ちを
同時に持ちあわせていることが多い。


『第1章 自殺をめぐる現況 -世界と日本-』36〜37ページ より


「自殺を考えている人は固い死の決意をしている」
という誤解に対する言葉。



自殺を考えるほどの絶望感、喪失感。
その苦しみは生きている限り続く。

ならばもう、楽になりたい。
死んでしまえば、この苦しみから解放される。



その一方で、自殺を考える人は
心のどこかでこう思ってもいる。

「誰か、自分を止めてほしい」
「”自分は生きていてもいい”という証拠がほしい」


2.高い理想と、完璧主義の落とし穴

落ち込みが主観的見方と
客観的見方のギャップによる場合は、

歪んだ見方を変えることによって、
落ち込みから立ち直らせることも可能である。


『第2章 自殺のメカニズム -人はなぜ死を選ぶのか-』98ページ より


思い描く”理想の自分”がいる。
”理想の自分”とは程遠い、無力な自分がいる。

理想の自分になれないなら、100点が取れないなら。
自分には何の価値もない、自分は0点だ。

そんな極端な白黒思考がギャップを大きくする。



60点でもいい。
残り40点は「伸びしろ」だ。
グレーゾーンがあったっていい。


そうやって、自分への見方を変えることで、
ギャップを埋められる。

”まだ、できない自分”を認めていける。


3.拠りどころなき世界、何事も信じられない社会

20世紀の悲劇は、
何事をも信ずることのできなくなった社会に
生きなければならないという運命にある。


『第2章 自殺のメカニズム -人はなぜ死を選ぶのか-』109ページ より


フランスの哲学者:
ジャン・ポール・サルトルの言葉からの引用。



スマホ1台で、何でもできる時代。

どんな不可思議な現象も、
”科学”の名の下に、説明が試みられる時代。

指1本であらゆる欲望が叶い、
生き方の選択肢は無限に存在する時代。



何でもアリな時代だからこそ、
何を信じていいかわからない。

自分たちの信じていた神は万能ではないのか、
自分たちの価値観が唯一絶対に正しいわけではないのか。

ならば、いったい何を心の支えにして生きればいいんだろう。


できることが、得られるものが増えれば増えるほど、
絶対的な心の拠りどころがなくなっていく。
そんな時代。

4.ストレスとの付き合い方、絶望に変わるその前に

<ストレスとうまくつきあうには>

@問題への取り組みは徐々にゆっくりと
A己の能力の限界を知る
Bユーモアを持つ
C悩みを語ることによって心の煙突掃除
D親友とともに「心友」を作る
Eゆったりとした気持ちの涵養
F他人をコントロールするのは難しい
G勝ち目のない口論や対決は避ける
H楽しい状況を頭の中で空想する


『第3章 自殺は防ぐことができるのか』140〜148ページ より


今は個人で何でもできる時代。
便利な反面、個人の孤立化も進む時代。

人とのつながりが薄くなれば、
心の煙突掃除が難しくなる。

悩みを誰にも語ることができず、
自分の中に抱えたまま、ストレスだけが溜まる。




ストレスとうまく付き合い、
心の煙突掃除をしていくこと。

それはもはや現代人の至上命題の1つ。
自殺という、究極の選択に踏み切る前に。

5.自殺はあとからでもできるのだから

死を考えている人にひとこと。

もう少し生きてみたらどうですか、
と言いたいですね。

自殺はあとからでもできるのだから。


『第4章 生きる!自殺から立ち上がった人々』243ページ より


同じ苦しみでも、終わりがあるかどうかで、
重さがまったく変わる。

もう少し生きてみて、それでも苦しいなら、
いつでも終わらせることができるじゃないか。

その”少し”の間に、
生きてみようかなと思えるものに
出逢えたら儲けもの。


それでいいじゃないか。

6.所感

この本を読んでいると、
かつて自分が自殺未遂した時の気持ちを
すべて見透かされているように思える。

「自殺を決行する時、自分の頭の中は”死”一色だ」

本人でさえ、そう錯覚している。

死にたくない
止めてほしい

皮肉にも、そんな矛盾する思いが
同居していることに気づくのは、
生き残った後だ。




自分の中にまだ、
”死にたくない”気持ちがあった。

それがわかった時、
この言葉がいっそう、心に深く染み込んでくる。

「自殺はあとからでもできるのだから。」






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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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