2020年06月02日
【北海道から山口へ】サウナのような蒸し暑さ、練習で吐き続けた2年間。
僕は高校卒業まで北海道で過ごし、
大学進学で山口県に移住した。
冷涼な北海道にも、蒸し暑い日はたまにある。
だけど、本場の夏はそんなもんじゃなかった。
サウナのような蒸し暑さ、しかも山口市は盆地。
ようやく慣れたのは、大学3年生になってからだった。
冷帯と温帯の夏は、こうも違う。
それを、まざまざと見せつけられた。
ー目次ー
地元の函館は、基本的に暑すぎない。
気温30度を超えることはあっても、
海風のおかげでカラッとした、じめじめしない暑さ。
さっぱりした海辺の夏しか知らなかった僕にとって、
初めて体験した山口の夏はサウナだった。
いちばん辛いのは気温の高さじゃない。
身体が押し潰され、呼吸ができないほどの湿度。
大学のキャンパス、自宅、体育館。
どこに居ても、水圧のような締め付けを感じた。
深海に放り出された時に感じる水圧は、
こういう感じかなと思った。
スラムダンク
陵南高校の魚住純が1年生の時。
スタミナのなさからフットワークの練習について行けず、
体育館の裏で吐く毎日を送っていた。
大学2年までの僕は、
バスケ部の練習で魚住とまったく同じことをしていた。
元々のスタミナ不足、気候の違い、
サウナの中で走り切れずに吐く毎日。
「フットワークは確かにきついけど、毎日のように吐く?」
そう思う方もいるかも知れないけど、
あれは決してフィクションじゃない。
北海道の夏しか知らない身体が、
山口の夏に慣れるまでは、現実に起こる話。
最初の2年間。
僕は自分の下手さよりも、
暑さに耐えられず離脱ばかりする自分が嫌だった。
3年生、4年生になっても、僕は結局たいして上達せず、
ほとんどの大会をベンチ外で過ごした。
だけど、1・2年生の時と変わったことがあった。
「理琉さんメッチャ走るからマークしたくないっす!」
「理琉さん走らないでもらえます?!」
いつの間にか僕は、バスケ部の中で
「下手だけどメッチャ走る奴」になっていた。
どうして暑さに慣れたのか、今もわからない。
ゆっくりでも、練習を離脱し続けても、
自分の力でサウナを走り通したから、かも知れない。
魚住はその後、スタミナ不足を克服し、
陵南のキャプテン、大黒柱になった。
僕は戦力的には構想外で終わったけど、
3年目に気候の違いを克服できた。
そういう違いはあれど、
僕は1年生時の魚住の姿にすごく共感する。
スタミナがついていかず練習を離脱し、
悔しい思いをした姿が、当時の自分と重なる。
温帯の夏を経験できたことは、
僕のバスケ人生の財産になった。
大学進学で山口県に移住した。
冷涼な北海道にも、蒸し暑い日はたまにある。
だけど、本場の夏はそんなもんじゃなかった。
サウナのような蒸し暑さ、しかも山口市は盆地。
ようやく慣れたのは、大学3年生になってからだった。
冷帯と温帯の夏は、こうも違う。
それを、まざまざと見せつけられた。
ー目次ー
- 呼吸ができない、水圧のような湿度
- 練習で吐くのはフィクションじゃない
- ただ走り続けたら、いつしか慣れていた
- 冷帯の夏、温帯の夏
1.呼吸ができない、水圧のような湿度
地元の函館は、基本的に暑すぎない。
気温30度を超えることはあっても、
海風のおかげでカラッとした、じめじめしない暑さ。
さっぱりした海辺の夏しか知らなかった僕にとって、
初めて体験した山口の夏はサウナだった。
いちばん辛いのは気温の高さじゃない。
身体が押し潰され、呼吸ができないほどの湿度。
大学のキャンパス、自宅、体育館。
どこに居ても、水圧のような締め付けを感じた。
深海に放り出された時に感じる水圧は、
こういう感じかなと思った。
2.練習で吐くのはフィクションじゃない
スラムダンク
陵南高校の魚住純が1年生の時。
スタミナのなさからフットワークの練習について行けず、
体育館の裏で吐く毎日を送っていた。
大学2年までの僕は、
バスケ部の練習で魚住とまったく同じことをしていた。
元々のスタミナ不足、気候の違い、
サウナの中で走り切れずに吐く毎日。
「フットワークは確かにきついけど、毎日のように吐く?」
そう思う方もいるかも知れないけど、
あれは決してフィクションじゃない。
北海道の夏しか知らない身体が、
山口の夏に慣れるまでは、現実に起こる話。
もう辞めます…!!毎日思ってます!!
3年も続けられません…
いっつも怒られて、体力はないし、
先輩たちの足手まといになるだけだ
魚住 純
最初の2年間。
僕は自分の下手さよりも、
暑さに耐えられず離脱ばかりする自分が嫌だった。
3.ただ走り続けたら、いつしか慣れていた
3年生、4年生になっても、僕は結局たいして上達せず、
ほとんどの大会をベンチ外で過ごした。
だけど、1・2年生の時と変わったことがあった。
「理琉さんメッチャ走るからマークしたくないっす!」
「理琉さん走らないでもらえます?!」
いつの間にか僕は、バスケ部の中で
「下手だけどメッチャ走る奴」になっていた。
どうして暑さに慣れたのか、今もわからない。
倒れたらそこで許してもらえるとでも思ってんのか魚住!?
最後までやるんだ!!
ゆっくりでもいい!!自分の力でやり遂げろ!!
陵南高校バスケ部コーチ 田岡茂一
『SLAM DUNK 完全版 15』#168 田岡の夢 より
ゆっくりでも、練習を離脱し続けても、
自分の力でサウナを走り通したから、かも知れない。
4.冷帯の夏、温帯の夏
魚住はその後、スタミナ不足を克服し、
陵南のキャプテン、大黒柱になった。
僕は戦力的には構想外で終わったけど、
3年目に気候の違いを克服できた。
そういう違いはあれど、
僕は1年生時の魚住の姿にすごく共感する。
スタミナがついていかず練習を離脱し、
悔しい思いをした姿が、当時の自分と重なる。
温帯の夏を経験できたことは、
僕のバスケ人生の財産になった。
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