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2019年09月09日

働いていた店が潰れたときに感じる寂しさ。

僕は数年前、
すすきのの某大手外食チェーンの居酒屋で
深夜のホールアルバイトをしていた。

先日、その店の前を通ったら、
見慣れない看板に変わっていた。

どうやら、潰れてしまったようだ。



1年前に通りがかったとき、
営業時間の表記が変わっていた。
「朝5時まで」→「朝3時まで」

近くの系列店も閉店時間が早まったり、
すでに潰れていたりした。

さらに別の店舗では、
店長による学生アルバイトへのパワハラが
全国ニュースになり、店長が逮捕された。

潰れるのは時間の問題だっただろう。

それでも、働いていた店が潰れると、
なんだかんだで寂しい気持ちになる。




在籍中、楽しいこともあったが、
つらい思い出の方が多かった。

深夜はホール1人、キッチン1人の実質ワンオペで、
二重に呼び出されると仕事が回らなくなった。

年齢確認をしたことでキレたお客さんに、
胸ぐらをつかまれたこともあった。

朝6時閉店、朝9時閉店の店に
ヘルプ&ワンオペに行ったこともあった。

恐怖体験も、心細い思いもたくさんしたはずなのに、
「寂しい」だなんて不思議だ。

思い出は、過酷な体験すらも
「懐かしさ」に変えてしまうから厄介だ。




知っての通り、飲食業界は長時間労働の宝庫。

社員、とくに店長の1日の睡眠時間は、
おそらく5時間あればマシ。

たとえ明日、失業したとしても、
もう飲食店で働こうとは思わない。

それなのに。

「働いていた店が潰れたときの寂しさ」はどうして、
戻りたくない場所にまで抱いてしまうんだろうか。




つらいことが多かった場所でも、
人生の1ページになった。

いろんな葛藤を抱え、悩みながらも、
自分は確かにそこにいた。

どんな形であれ、
自分が存在した場所を失ってしまった。

「働いていた店が潰れたときの寂しさ」は、
そうして欠けてしまった過去の自分なのかも知れない。









posted by 理琉(ワタル) at 23:27 | TrackBack(0) | 働き方

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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