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2021年12月03日

長い会議は、えらい人の脳に快楽物質を分泌させるためにあるのか。

「長い」「ムダが多い」
という理由で、会議が苦痛な人は多いと思います。


「何のための会議か定まっていない」
「集まることが目的になっている」

など、長い会議の原因はさまざまです。
が、部下とって何よりつらいのは、

「上司や年長者の話が長い」

ではないでしょうか。



働き方改革や効率化が叫ばれても、
多くの部下が苦痛に思っても、
なぜ長い会議はなくならないのでしょう。

それは、長い会議に
役割が与えられてしまったからではないでしょうか。

「えらい人たちの脳に快楽物質を分泌させる」


という役割が。


ー目次ー
  1. 人間は自分の話をすると快感を覚える
  2. 話が長いのは、自分のターンを渡したくないから
  3. 部下の意見を聞く名君、部下を処罰する暴君
  4. ”長い会議への意見?やめた方がいいよ、理由はわかるよね?”
  5. 上司の快楽を追い続けた末に、会社は衰退しないのか

1.人間は自分の話をすると快感を覚える

人間の脳には、
自分の話をすると快楽物質・ドーパミン
分泌されることがわかっているそうです。


SNSが隆盛を極める理由の1つは、
自分のことを話してドーパミンを出せるからです。



さらに、脳は膨大なエネルギーを消費する器官のため、
できるだけ節電したがります。

そして、自分が話すことと、相手の話を聞くことでは、
聞く方が多くのエネルギーを消費します。

  • 表情を観察する
  • 話題の展開を予測する
  • 相手がかけてほしい返事を考える

    • これだけのタスクをこなす必要があるためです。

      聞くよりも話す方が楽、
      しかも話をすると快楽を味わえるとなれば、
      できるだけ長く話したいと考えるのは自然なことです。


      2.話が長いのは、自分のターンを渡したくないから

      「えらい人たち」の長話は、
      考えながら途切れ途切れになることがあります。

      1つの話題が終わっても、
      「えーっと」「あのー」を多用して引き伸ばすこともあります。

      「わざと話を長くしているのでは?」
      という印象を持つこともあるでしょう。



      この理由は
      「簡潔に話せない」
      「事前に話す内容を考えていない」の他に、

      「自分のターンを渡したくない」

      という必死さもあると思います。

      だから「わざと話を長くしているのでは?」
      という印象もあながち間違いではないと思います。

      「とにかく自分が話す時間を長くしたい」
      「悦にひたれるこの時間を終わらせたくない」


      そんな思いで時間稼ぎをしているのではないでしょうか。



      そして、役職の高さや権力は
      「自分の演説時間を延ばしても文句を言わせない力」になります。


      反対も指摘もされない権力者は、
      余計に「自分の話は受け入れられている」と思い込みます。

      それが会議を長引かせるのに、
      上司が悦にひたる機会をなくしたくないため改善されない、

      というループ構造になっているように思います。

      3.部下の意見を聞く名君、部下を処罰する暴君

      中国・唐の時代は
      中国史上、有数の平和が300年も続きました(貞観の治)。

      その時代の基礎を作った2代皇帝は、
      部下の意見によく耳を傾けたそうです。

      皇帝をいさめる、意見する役職は、
      唐よりずっと前の時代から置かれてきました。

      しかし、権力のトップたる皇帝は、
      やがてどんな意見にも耳を貸さなくなり、
      彼らを処罰するようになりました。

      結果、暴君と化した皇帝を止められず国は崩壊、
      乱世に逆もどりを繰り返したそうです。

      確かに、諌められた主君の側は、
      気持ちのよいものではありません。
      しかし、そこをぐっとこらえて、
      臣下の言葉に耳を傾ける度量がなくてはなりません。


      もし君主が、
      諫諍(かんそう:臣下が君主をいさめる、意見を言う)
      されたことに腹を立て、その臣下を殺すようなことがあれば、
      もう誰も君主に進言しなくなるでしょう。

      『貞観政要 ビギナーズ・クラシックス』三”諌める臣下、聞き入れる君主” より

      上司が長話をするだけの会議が多い組織では、部下に

      「この会議はムダではないか」
      「こう改善してみてはどうか」

      と言わせない空気が作られているんじゃないでしょうか。


      もしくは、そんな意見を言ったら
      どんな処罰が待っているかわからないという空気が。

      それは、平和を作った唐の2代皇帝ではなく、
      意見する部下を処罰した歴代の暴君と同じではないでしょうか。

      確かに、上司に良い気分でいてもらえば、社内は平和です。

      ただし「平和」と「何も起きていない」は違います。
      それは「上司の快楽のために我慢する部下」が支えています。





      4.”長い会議への意見?やめた方がいいよ、理由はわかるよね?”

      僕はかつて直属の上司に、こう相談したことがあります。

      「会議を取りまとめている上長たちに、こう進言しようと思っています。
       『会議の目的を決めて、短時間で終わるよう改善しませんか?』

      この相談に対して、上司の答えは
      「やめた方がいいよ。理由は…わかるよね?」



      さらに、直属の上司はこうも言っていました。

      「確かにムダだと思う。その気持ちはわかる。
       だけど”長い会議の感想や意見を述べること”は
       きみの職務の範囲ではない。

       ある程度の歴史がある会社では、長い会議でも

       ”集まって顔を見ることで安心する”
       ”参加することに意義がある”

       として意味を持っていることがある。

       そしてそのための費用は”必要経費”として計上されている。

       意見を持つことは自由だし、気持ちもわかるけど、
       求められていないことはしない方がいい。あとは察してほしい。



      僕は結局、口を閉ざしてしまいました。

      上司の言葉を押し切ってでも意見しなかった、
      自分の勇気のなさを嚙みしめました。

      そして、自分へ失望しながらこう思いました。

      「これが、日本の停滞の縮図か…?」

      5.上司の快楽を追い続けた末に、会社は衰退しないのか

      上司の言葉はまったくその通りです。
      日本は建前と本音を使い分け、和のために忖度する文化があります。

      それに、人は正論ではなく感情で動く生き物です。

      「会議のムダをなくした方が会社の利益になる」
      という正論で全員が動くわけではありません。


      デール・カーネギー氏の名著『人を動かす』でも、
      人を説得する原則として、
      • 議論は自尊心を傷つけるだけなので避ける
      • 誤りを指摘しない
      ことの大切さが語られています。

      それに、たとえば
      • 長い会議で気分を良くした上司が商談を成立させた
      • 上司の自己重要感を満たしたおかげで
        今日は理不尽な根性論を言ってこない

      ということがあれば
      ある意味、会社の利益に貢献しているのかもしれません。



      ですが、それでいいんでしょうか。

      会議とは、
      「権力ある者が長話をして脳内快楽物質に酔いしれる場」
      でいいんでしょうか。


      「こうやって集まるのがウチのカルチャーだから」
      「参加することに意義がある」

      でいいんでしょうか。

      これはあまりにも成果主義に毒された、
      ドライな疑問なんでしょうか。



      歴代中国の王朝は、どうやって滅んできたのでしょうか。

      臣下の意見を聞き入れず、
      上層部の欲望や快楽ばかりを追った結果、
      不満を持った国民が反乱を起こしてきたのではないでしょうか。

      会社も、上司の快楽のために部下を疲弊させた末に
      衰退しないのでしょうか。


      会社での会議は、何のためにあるんでしょうか。











posted by 理琉(ワタル) at 19:33 | TrackBack(0) | 生き方

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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