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2021年01月26日
文芸部 シナリオに挑戦してみようか、な。(長くなるつもりはなかったが、)5
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どうも、松浦由香です
さて、今回は、被害者であるルーベンスについて考えようと思う。
ルーベンスという男をいかに悪者にして、殺人が起こってもしようがないと思わせるか。
ただ、どうしてこういう意地悪な人が多いのかと不思議に思う(笑)
まぁ、そうでなければ、殺されないだろうということなんだろう。
だからこそ、昨今の無差別という殺人に理解できずに悩むんだろうなぁ。
この漫画大好き。本で収集しようか未だに悩んでいる。
買ってないんか―いって話ですが……
この主人公がとある犯人(ネタバレになるので、セリフだけそんなようなことを言っていた、として引用します)から、「なぜ人を殺してはいけないのか?」と聞かれた時の回答です。
「人を殺してはいけないなどと法律で決まっていないけれど、人殺しをしなくてもいいから人を殺さないんだ」
つまり、人を殺す必要が無いから。というもので、なるほどね。確かに大きな理由だ。
ここでは、「ルーベンスはひどい悪い奴で、殺すしかなかったのだ」という「理由」をつけることができる。
だから、ルーベンスはひどく悪い奴にしなくてはいけないのだ。
見ている側、読者、視聴者などなどが、みな一様に「ルーベンスは悪い奴で、殺されてもしようがない」と思わせなければけない。
じゃぁ、「ひどく悪い奴」とはいったいどんな奴なのだろう?
原作では、横暴で、いんぎんで、他人の功績を横取りした男だった。他人を信じず(まぁ、自分が人を裏切っているからね)高圧的に人を押さえつけようとする。
だけど、こんなこと、多少、自分も経験がある。
「どうしてできないよ?」と子供に言ったり、旦那に言ったり、部下に言ったり、いろいろいろいろ
それでも「殺されずに」いるのは、よほどひどくはないのだろう(笑)
嫌な奴を書くのはなかなか疲れる。
基本偽善的で他人によく見られたい欲求のある私なので、
こんなひどい人は、ちょっと。という感想をもらいたくないのだ。
ひどい奴=ひどい奴を書ける人=私
という公式が成り立ちそうで。
だが、それを気にしていては、ルーベンスという男のひどい悪役が際立たない。
私が見た悪役の中でこれは嫌だという癖がある。
「ダークナイト」に出てきた「ジョーカー」が、舌打ちをしながらしゃべるんだが、
あれが、ひどく癪に障る。と同時に、恐怖を感じる。
あの吹き替え、大塚芳忠さんだったなぁ。うまかったなぁ。怖かったし……
そういう癖を織り交ぜ、人にイラつきを与え、その人を凝視せず、斜に見てしまう。
そういう雰囲気も欲しいよね。
横柄なのだから、胸を張るよりは、出っ張った腹を突き出し、いや、せり出し。
くちゃくちゃと何かを噛んでいるような音をたてながら話す。
だから、元気ですか?というセリフも、「げんちぃですか」という……、文字起こしができねぇ。
まぁ、そういうふうなイラッとする瞬間が、たびたびある人
人をとにかく指さしたり、無関係に指で机を叩いて威嚇したり、
貧乏ゆすりを大げさにするとかも、ちょと嫌がらせ? と思える。
いや、そういう症候群の人が居るけれど、そうではなく、相手が不快だという顔を見て、
大袈裟に、更に、強く行動する。という人ね。
そして、相手を、「おい、お前」と呼ぶ。
「お前」……「貴様」「てめぇ」……「お前」だな
強い立場にいる事柄相手を委縮させる。
大富豪と使用人にするか、ドラマのように、社長と部下にするか。
どちらにしても、金と地位にものを言わせなければいけないので、
頭は確かにいいのだろう。
性格は人を信じず、人を見下し、優位に立ちたい。
人を蹴落とすことに快楽を覚えるのは、実は人に捨てられたくないという裏返し?
金や、力で相手を抑え込んでいれば、寂しくないと本気で思っているから?
愛情不足なのかもしれない。
そうなると、奥さんは優しく従順な人である方がいい、母親は、彼を見捨てている。
だから、妻には従順で、ずっと側にいるような人を選ぶ。
弟は、彼に性格に似ているが、まだ、母親の愛情を受けていたのか、
ルーベンスほど人に対して高圧的ではない。しかし、気性が激しいのはそっくり。
彼に従わされている秘書(ドラマでは研究者)は気弱で、内向的。だが、怒りをうちに貯め込み、
いつか、大きく爆発させかねない人。
うん、長くなったので、次回は、この秘書の性格を掘り下げよう
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2021年01月19日
文芸部 シナリオに挑戦してみようか、な。(長くなるつもりはなかったが、)4
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どうも、松浦由香です
人物相関は理解しました?
今回は前回の続きで、
私がポワロに抱いていた、いや、ポワロにというよりは、探偵にかな?
勝手に、迷信や信仰を信じないとおもっていたもので。
だから、催眠術というものを引っ張り出してきたときには、
違和感というよりは、嫌悪に近かった。
でも、すぐに、なるほどね。と思ったのが、
後々の話に出てくるのだけど、
信仰などを否定してしまうと、「女性は口を開かない」という点。
つまり、女は自分が信じているものを否定する相手を敵とみなす。
それが、信仰だけではなく、価値観や、物の色や、漠然とした感覚に至るまで、
その女は、よく見ているものだから、その女の口を割らすには否定してはいけない。
なるほどなぁ。
たしかに、否定する相手には心を開く気は無いな。
だが、「そうですね」という相手には心を開く。
ただし、発音の問題も出てくる。
明らかに、面倒な相槌かどうか見ることができる。
ただ、歳をとるとその能力も衰えるらしく、
ちょっといい男が適当な相槌を打っても、心を許してしまう。
詐欺が横行するわけだ。
とにかく、この催眠術もその一つだろうし、
その当時これが流行ったのだろう。
だから、アガサは催眠術を取り入れたのだろうけど、
アガサ自身、催眠術を信じているとか、興味があるという感じではない気はする。
むしろ、いいネタになった。ぐらいにしか思ってないような気がする。
催眠術で犯人が分かるなら、警察なんかいらないわよっ。
とか思っていそう。
だけど、人は意識せずに、見ているものを封じ込める。
だから、それに注意を向けさせるためには、意識があってはだめだ。というのも、解らなくもない。
邪心というのかしら? 邪念か、あれが出てきて、思い出せないからね。
でも、この催眠術が半分だけ成功する点が、
何よりもよかったのじゃないかな?
もし、これで犯人が分かったら、ポワロは必要ないからね(笑)
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2021年01月05日
文芸部 ライトノベル初心者が、ライトノベル好きのパートナーに指示されながら書く、ライトノベル完成まで8
ライトノベルに手を出してから、まぁ、いつも以上に書くのが遅い。
思わず、中も外もコウシンが遅い。なんて思って、「うまい!」と自分で褒めてみる。
さて、今回は、ちょいとこの話(どの話だよ)の設定を書こうと思いまして。
3 設定のところに書こうかどうしようかと思ったけども、まだ、書き上げる自信がないうちにと思って、辞めといた。
だからと言って、今、書きあげれるかどうかは、不明
まず、世界は異世界である。転生ものではない。
主人公は女の子で、アニス。大学卒業しているのだが、どう考えても15、6の甘々なお嬢ちゃんです。
彼女をサポートする学者がアルフォンソ。男です。
護衛の騎士がイベリス。女性です。
というか、アニスとイベリス、同じ歳だ。だけど、五つは違う気がする。そんでもって、アルフォンソは二人よりも五つ? 三つ? は上です。たぶん。
うーん、こう書くと、三人の年齢設定がおかしいぞ。
ともかく、三人は幼馴染です。
騎士を男にしなかったのは、逆ハーレムとか、嫌いだから。てか、要らんしね
三人でまぁ、旅に出るわけですが、結果的に何が目的なんだい? って話しですよ。
旅をする理由が、ちょっと緩かったかなぁとか思いながらも、あとで、無理やりにでも旅の理由をこじつける気ではある。
2020年12月29日
文芸部 シナリオに挑戦してみようか、な。(長くなるつもりはなかったが、)3
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どうも、梅ゆかり母さんです。
年の瀬も押し迫ったような時期に、何考えてんだ?
と自分でも思うけども、
でもまぁ、手は掃除しながらも、思考はこんなこと考えてんですよぉ(笑)
ということで、次回の続き。
とりあえず、原作を整理しよう。
登場人物の相関図です。手書きです。
なぁんてきれいな字なんでしょ(笑)
ルーベン・アストウェルというのが被害者です。
これを書くことですっかりネタバレになるので、未読の方、テレビもまだの方は、ここでやめるか、
これを見てからでも大丈夫だという方だけ見てください。
一読、もしくはテレビ視聴したことのある方は、
まぁ、アホなこと考える奴もいるもんだ。と思ってください。
**********************
事件のあらましは、
このルーベンという男は意地悪で、がめつくて、詐欺師。である。
その男が殺され、容疑者として、甥っ子のチャールズが逮捕される。
だが、アストウェル夫人が、「チャールズは殺していない。犯人は秘書だ」
というので、夫人の話相手のリリーがポワロのもとに捜査依頼要請を持ってくる。
所から話は始まります。
リリーが何かしらのことを書くし、あまり夫人の捜査要請に対して賛同していないのは、
すぐに解るけれど、ポワロはそれを聞かず、それを逆に「面白い」と思って捜査に乗り出す。
アストウェルの屋敷「モン・ルポ荘」には、
アストウェルの夫人と、
秘書のオーエン・トレファシスと、
夫人の話相手で、婦人の代わりに捜査依頼にやっってきていたリリー・マーグレイブと、
甥っ子のチャールズ・レバースンと、
アストウェルの弟のビクターが事件当夜に居た
もちろん、お屋敷なので、パースンズ執事とメイドが何人かいる。
事件発覚は朝、掃除に入ったメイドが、床に倒れているアストウェルを発見し、
その後で、おいのチャールズが血を洗ったような洗面器を部屋で見つける。
よくなかったのは、チャールズはその場を逃げたため、逮捕されたのだ。
事件は夜中発生し、その時のことをチャールズは、
「12時少し前に帰宅して、そのまま部屋に帰った」と証言するが、
ルーベンの書斎の真下の部屋の執事パースンズは
「11時には部屋に行き、11時半には眠ったと思う。12時ごろチャールズが帰ってきた音で目が覚めた。
何やら会話が聞こえたが話の内容までは解らないが、ケンカをしているようだった。
その後、重い音がした。だが、チャールズが大したことはない風で部屋へ行ったので、そのまま休んだ」
と言い、
彼(チャールズ)の帰宅を待っていたビクターは、
「チャールズは11時55分に帰宅し、ルーベンの部屋へ行った。少し怒鳴り声が聞こえた後、何かを落とす音がしたが、変わった様子もなくチャールズは3階に上がってきた。
チャールズは泥酔していて、顔色も青かったので、小言を言うのを辞めてそのまま眠った」
といった。
夫人とリリーはチャールズが帰ってきたことすら知らない。寝ていたと答えた。
警察は血のついた手を洗ったり、逃げたチャールズを犯人と決め捕まえた。
**************
というのが前半の流れです。
まぁ、これで終わるクリスティー小説ではないので、
チャールズなわけなかろうと思うのですが、
にしても、登場人物が、皆が皆、
「犯人はチャールズだろう」と決め込み、
でも彼はしそうにないのよね。などと言いながら、
「でも……犯人はチャールズだと思う」
という、何とも歯切れの悪い証言をする。
ここまで読み込んでこなかったので、まぁ、いろいろとイラつくことの多い話だこと(笑)
さて、これをポワロが推理し、いろいろとわなを仕掛けていくのだけど、
それがポワロぽくなくて、非常に、どうも、なんだか……気に食わない話なのだけども。
気に入らないその1
証拠品を粗末に扱う。
原作では、ドレスをちょん切ってしまうけれど、ドラマでは、庭木に引っ掛かったドレスの切れ端になっていた。
それ証拠品じゃん。
を、血液で汚し、
「これが被害者の側に落ちていましたがね」
と偽装する。
えええええええ?
気に入らないその2
催眠術による捜査
原作では有名な催眠術を施す医師が、
ドラマでは、ミス・レモンが催眠術を施すのですが、
ポワロっぽくない。
実にポワロっぽくない。
そういう事をあまり信じていない気がしていたので、
ちょっとドン引きです。
なんだって、そんなことをしたのかしら?
続きは次回で
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2020年12月22日
文芸部 ライトノベル初心者が、ライトノベル好きのパートナーに指示されながら書く、ライトノベル完成まで7
今回は、この世界の距離感。
パートナー的にはイギリスフランス辺りだと思っているような気がする。一応、ヨーロッパ辺りというけど、ヨーロッパって結構な大きさですよ?
たぶんね、北欧とか、東欧とかは省かれているっぽい。イギリス、フランス、イタリア辺りまでかな? でも、その間にスイスがあるのは省かれている感じだな。ギリシャなんか入ってなさそう。ましてやウクライナなんてところも省かれている模様。
旅をさせるために設定を長距離移動が馬車と徒歩の時代と設定し、調べる。一日8時間歩く(しんどいなぁ)。
そこで、直線距離でパリ―ローマで調べ、更に、川を渡ることを念頭に入れ、その川渡に関して雨天中止及び、川の状態などを数室足して、徒歩計算で72日って数字を出す。
主人公が育ったところ以外出たことがないという設定なので、8時間移動って結構無理ある気もするが、それでも、そのくらいは欲しいなぁと。
すると、初めの場所から次へ行くのに72日ってかかりすぎだと思ったのか、なんでそれほどかかるのか? とか、一年で帰ってこれないじゃないか。など、いつ帰宅時間を決めたのだろう?
そもそも、ただ旅をするわけではないので、とどまった場所で数日過ごさなきゃいけないわけだし、作業時間というのもある。
なんで、一年で帰宅させようと思ったのだろう??? 謎や。
すると、不意に思ったけどさぁ―と前置きをされ、
「この世界ってどのくらいの大きさなん?
どこからどこまで、現実世界で旅させる気?
てか、そんなに遠いと、半年とか、一年とかかかるよ?
そんなに壮大な話にする気?」
そういうものではないのか? 一週間やそこらで終わっていいわけな
かろう? そんなに世界が狭いのか? てか、一国内で終わるくらいなら、
わざわざ話にするようなことでもなかろう?
「いやぁ、まぁ、ヨーロッパぐらいの広さは欲しいよね」
端から端まで行けば、気候変動もあっておかしくなかろう。
「やっぱりぃ? そうだと思った。そうしたらさぁ、この日数で合ってる? ちょっと、数字大袈裟じゃない? これじゃぁ、ほんと、とんでもないくらい大きな世界だよ?」
「……、そこまで、気にする? おおよそこのくらいかかるんですよー。で、よくない?」
黙って聞いてりゃ、しらべたっちゅうねん
「あ、それでいいです」
文芸部 シナリオに挑戦してみようか、な。(長くなるつもりはなかったが、)2
クリスマス・プディングの冒険【電子書籍】[ アガサ クリスティー ] 価格:734円 |
前回を要約すると、
シナリオに必要なことは小説では不必要だし、小説で必要なことはシナリオでは不必要である。
だが、同じ書き物として、読み手に伝わるように書かなければ、どちらも意味がない。
アプローチの仕方が違うだけで、書くということは同じなのだ。
てことを言いたかった。らしい。
どうも、梅ゆかり母さんです。
いや、文芸部の時には、松浦 由香と名乗ったほうがいいのかな?
どちらでも構わないけれどね(笑)
さて、続きを書きますとね。
******************
シナリオに必要なルールを抑えつつ、まずプロットを書かなきゃいけない。
前回たように、原作通りの人物ではやはりだめで、仰々しく、いんぎんで、横柄で、横暴な悪役でなければならない。
では、そんな悪役はどうすればいいのか? どう設定すれば、そんな悪役に見せれるか?
悪役が悪訳であることが主人公や、加害者を救える手段。だとして、
さて、どうしたものか?
よくある、主従関係で部下や、使用人をいじめる人は大勢いる。
いじめるのではなく、主人なので、当たり前に使っているだけなのだが、
それをいじめや、傍若無人と取るのは、時代がそう変わってきたからだろう。
主人に対して絶対だった時代の、執事が、いちいちブチ切れていたら、殺人事件ばかりが起きる。
つまり、この話は、封建制度と言われる古式ゆかしいイギリスで起こったわけではなく、
上下関係はあるが、それは主従ではなく、雇い主と雇われている人のカンケイなのだ。
そこに、過去の絶対的服従心はなく、嫌ならばそこから立ち去ることも辞さない。という自由がある。
そこが、この話の一番のネックになっているように感じる。
今までなら、絶対的服従していたはずのものの反逆を、ポワロは良しとしなかった。
それは最後の「散々虐げられてきた<負け犬>のような人だからこそ犯した犯行」という思考のもとに、
ポワロは犯人を追い詰める行動を一週間繰り返す。
長年虐げられ、反逆をやってのけたものをさらにいじめるような手口。
原作のポワロの好きじゃねぇなぁ(ちっ)
ポワロの紳士的どうかすれば加害者に掛ける愛情があってもよさそうな話だが、
そこに全く同情も、哀れみもなかった。
ポワロは殺人を良しとしない。罪を良しとしない。
だから、いくら、正当防衛に近い行いでも許さないのだろう。
……。って、ただの感想文になっている。
これでシナリオが書けるのだろうか?
これで終われると思ったけれど、これはなんだか続いてしまうぞ……。
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2020年12月15日
文芸部 シナリオに挑戦してみようか、な。(長くなるつもりはなかったが、)1
クリスマス・プディングの冒険【電子書籍】[ アガサ クリスティー ] 価格:734円 |
土曜日はポワロの日で、さんざんドラマにケチつけていて、自分で思った。
じゃぁ、自分なら書けるのか?
シナリオなんか書いたことがないので自信はない。自身はないけれど、原作を曲げてまで書くことはしない。
なぁんて、野望を膨らませて、小説を読み直してみようと思う。
シナリオにするなら、まず明らかに面白くなかったドラマにしよう。
そこで、先々週気分悪く(見終わった後)感想を書いた「負け犬」にしようと思う。
そもそも、どんな原作か全く覚えていなかったので、読み返しにもなってよかった。
で、読んでいて、頭の中大混乱
ドラマが全く違うのですよ。どうしたらこんなに変更できたのか? 驚いてしまう。
そして、つくづく思うのは、翻訳家によって口調が変わったり、登場人物の味が変わること。
まぁ、原文が読めないから悪いのですけどね
それにしたって、こんなに変わっていいの? て思うほどの代わり用です。
そもそも、ヘイスティングスは出てこないし、ミス・レモンも出てこない。
それなのに話は進み、他人の家へお邪魔しておきながら、自分の執事を従えているポワロ。
そういうのありなんだぁ。とちょっと文化の違いに驚き
そして100ページぐらいの短編を読んで速攻で感じたのは、
「45分ドラマにできる?」
でした。
45分ドラマがどれほどの文字数が必要なのか解らないけれど、
多いと、役者は大変だろうし、少ないと、背景やら、小道具ばかりが写るだろう。
そんなドラマ、面白いわけがない。
ほどほどの量の会話と絵があってこそだ。バランスが大事ですよね。
ですが、最初にも言ったように、私はシナリオを書いたことがない。
なので、書き方も解らない。
シナリオには明確なるルールが存在していて、それにのっとって書くものらしく、
それは、何となく解ったが、では、いざ、この「負け犬」をドラマ化しようとして、
まずどうする?
ドラマでは、被害者であるルーベン・アストウェルは非常にイヤな奴である。
というのを前面に出すために、とにかくひどい奴感を演出していた。
横柄な態度、乱暴な言葉、「殺されても仕方のない人」という仕上がりだ。
過剰にも思えるけれど、それは原作通りに書いてしまうと、
「うーん、まぁ、そうね。嫌な奴だからね、仕方ない、かな?」
という感想を与えてしまいかねないのだ。(と思う)
小説とドラマでは、「嫌な人物」つまり、絶対懲悪の「悪役」の描き方が違うのだ。
小説では、文字として何度も「極悪非道な奴」とか「嫌な奴」など書き、それを目にすることで、
読者は、常日頃思っている「嫌な奴」とだぶらせる。
そんな奴が代わりに被害者となるので、小気味良かったりする。
だが、ドラマや、映像は、悪役に「悪役なんです。悪い奴なんです」という看板をぶら下げてはいない。
したがって、表に出ている顔だけで「いい人」か「悪い人」かを判断するのは、
大袈裟に話したり、嫌な奴を「演じてもらうしかないのだ」
それがすなわち、過剰な演出。なのだろう。
それを踏まえると、原作で、<ルーベンがどれほど犯人にひどいことをしてきたか>。と言っても、映像ではそれはあまりにも弱く感じてしまう部分だったのだろう。
まわりからひどい奴だと言われていたとそう印象付けるために、ルーベン以外はかろうじていい人である風に描かれている。たとえ、何かを隠していたとしても、隠し事の一つや二つ。程度の事なのだ。
それは、映像でしか表現できないものなのだ。
逆に、隠し事をしているであろう人を描写すれば、優に数行いろんな装飾を織り交ぜて書かなくてはいけない。しかもそれがいろいろな伏線や、今は隠しておきたいから、当たり障りのない行動に見せる。などというときには、更に行が増えるか、極端に書かないか。
だけど、それは映像では不親切になる。
ドギマギして目線をそらすのを見て、何か隠しているのだろうと勘づいたが、今はそれを追求しても、彼女は何も話さないだろうから、そっとしておいた方がよさそうだ。
なんて書いてあるのと、
彼女。きょろきょろした後で、視線を外す。
私。そんな彼女を見て何か言いたげな表情をする。
映像的には、絶対に後者だろう。
シナリオの書き方のサイトを見て、ほぉ。と思ったのが、
「作家の頭の中を映像化する。それには、詳細かつ簡素に書かなければならない」
文字を書く人間すべてがそうだとは言わないが、私は特に画才がない。
自分に画才があれば、こういう状況なのだと絵にしたくなる時がある。
それを言葉に置き換え、読んでいる人に、自分の頭の中と同じ柄を浮かべてほしくて、必死で書いている。
だが、映像にはそこまで必要でないこともあるのだ。
木の葉が舞い降りる。葉が落ちてくるより、敷き詰められている葉のほうが多いところ。もうすっかり冬がやってこようとしているようだ。
と書くより、
落ち葉が多い道。初冬。
と書く方が、シナリオ的なのだ。
で、ここまで書いてなんだけれども、長くなったので、次回へ続く。
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ライトノベル初心者が、ライトノベル好きのパートナーに指示されながら書く、ライトノベル完成まで(6)
なんとか、何とか書き出し、最初の出発をどうするかでもめていて、
「〜てきな〜」にイラッとしつつ、何とか、出発しよう。というところまでかけた。
問題は、なぜ旅に出なければいけないのか?
なぜ旅を続けなければいけないのか?
どうすれば、続けさせられるのか?
それらを考え、旅のプランを考え、さぁ、進むぞ!
と、文字数で言えば5000字くらいですか、書いたんですよ。
主人公と、学者と騎士の三人のRPGっていうんですか?
それを読んだ、パートナーの一言「これはいかん」
はぁ?
「おもろすぎる。続きは?」
おや? 面白い?
その先の設定で決まっていることを話す。
「……面白そうじゃないですかぁ〜。先が読みたい。
ただ……学者の名前、変えない?」
……へ? いや、この名前でいい? って送った時には何も言わなかったじゃないか? 今頃?
そこで作業止めて名前を考える。
でもさぁ。もう、それで書きだしててだよ? あたしにいい名前なんか浮かぶはずがないじゃない
三日止まったね。
いろんな国の名前を調べて当てはめて、「いいじゃん!」と片方が言っても、相手が「それは〜」と反対する。
厄介だわ。
で、何とか決まったのだけども。
パートナーの中で、どうもはなしの中でわちゃわちゃと、学生的ノリが欲しいらしくて、
「アルフォンソなのに、アルって呼ぶのを怒るとか、どぉ?」
すんげ―めんどくせぇー。そんなん、どこにでもある話やん!
イライラが、止まりません。
2020年12月08日
文芸部 ライトノベル初心者が、ライトノベル好きのパートナーに指示されながら書く、ライトノベル完成まで5
ダメ出し出され一日放置する。
ざっくりと、立ち読みできるものを読んでみる。
なぁるほどねぇ。と思ってもこれが書けるのかと言われればどうかと思うけども、
簡素完結に書く。
辻褄や、説明はすぐさま書き加えて、「こういう世界です」と言い切る。
とにかく、書かなきゃ進まない。
以上が思ったことで、間違っていても、書くしかないなぁと。
勉強するには、あまりにもしんどい(っおい)なので、
いいよ、パートナーの言うとおりに書いて、だめだったら、パートナーのせいにしてやろう。
という気持ちで書き直す。
情緒も、情感も、風光明媚も、大事(おおごと)な心情も必要ないのだ。必要なのは、スピードとそれを失速させない説明だけ。
さぁ、書くぞ……
2020年12月01日
文芸部 ライトノベル初心者が、ライトノベル好きのパートナーに指示されながら書く、ライトノベル完成まで(4)
どうも、梅ゆかり母さんです。
ライトノベル初心者が、ライトノベル好きのパートナーに指示されながら書く、ライトノベル完成まで(4)
とりあえず、書きだしを考えて書いてみた。
パートナーいわく春からのスタートがいいようなので、春。しかも、桜が舞い散る中の卒業式だという。
卒業式に桜なんて、咲いてたっけ? 入学式ですら、葉桜のような。とも言えず、
―少し肌寒いながらも浮足立ってしまうような風が吹く。日はまだ緩く薄く、冬が名残惜しそうな様子なのを感じる、そんな桜の舞う、ほんのりゆる日の射す中、アニスは卒業を迎えた。―
「ごめん、なんていうか、長い。
なんで、桜が散る中、卒業式を迎えた。みたいな、簡単なのじゃないの? 要らないよ、こういう長いの。わざわざさぁ、春ってこういう感じじゃん。て言わなくてもわかるし」
え? 小説ってそういうもんじゃないの? 真夏に読もうが、真冬に読もうが、こういう状況でス、今。って説明して、世界に入ってもらうもんじゃないの? いや、確かに、春です。とかいてりゃ春だと解るけども。
「桜が大事なんだよねー。桜がさぁ、こう散ってるなか、行くぞって気になるじゃん」
って言いましたよね? 桜、ポイントじゃないんですか?
「てか、それ、どこの話?」
え?
「いや、異世界?」
「うーん、なんか違うんだよねぇ。ねぇ、異世界って、解ってる?」
「いや、全然」
「だと思ったー」
てかね、常々思っていたのだが、作家各々の頭の中で作り出されている世界はすでに、全部が「異世界」なんじゃないのか?
異世界の定義って、作り物の世界だろ? だったらいいだろうよ、これで。
「RPGなんだってば。ドラクエとか、ファイナルファンタジーとか。ああいうような世界。解る?
こういう難しいこと書かなくてもいいんだよ」
……はぁ。そうなんですかぁ。
で、書き直す。
―桜が舞う中で卒業式が終わった。―
「短すぎじゃね?」
その後、一時間ほどでだしと異世界の説明を受けたが、全く頭に残ってない。なぜなら、ずっと私の頭の中にあったのは、
「じゃー、お前が書けよ」
言い出しっぺだけども、頑張るよ。と意気込んだけども、ダメ出しだけして、アドバイス「下手すぎ」
「だからぁ。中世的な? 剣と魔法的なものがさぁ、あるんだって」
なんだ、その、漠然としたどうでもいい説明。いや、そういうものなのかもしれない。
だって、すでに、ライトノベルファンの頭の中には「世界」が確立してあるのだから、それを壊して書くのはそれは異世界ファンタジーではないのだろう。
じゃぁ、あたしが書こうとしているのは、何?