2020年12月15日
文芸部 シナリオに挑戦してみようか、な。(長くなるつもりはなかったが、)1
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土曜日はポワロの日で、さんざんドラマにケチつけていて、自分で思った。
じゃぁ、自分なら書けるのか?
シナリオなんか書いたことがないので自信はない。自身はないけれど、原作を曲げてまで書くことはしない。
なぁんて、野望を膨らませて
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シナリオにするなら、まず明らかに面白くなかったドラマにしよう。
そこで、先々週気分悪く(見終わった後)感想を書いた「負け犬」にしようと思う。
そもそも、どんな原作か全く覚えていなかったので、読み返しにもなってよかった。
で、読んでいて、頭の中大混乱
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ドラマが全く違うのですよ。どうしたらこんなに変更できたのか? 驚いてしまう。
そして、つくづく思うのは、翻訳家によって口調が変わったり、登場人物の味が変わること。
まぁ、原文が読めないから悪いのですけどね
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それにしたって、こんなに変わっていいの? て思うほどの代わり用です。
そもそも、ヘイスティングスは出てこないし、ミス・レモンも出てこない。
それなのに話は進み、他人の家へお邪魔しておきながら、自分の執事を従えているポワロ。
そういうのありなんだぁ。とちょっと文化の違いに驚き
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そして100ページぐらいの短編を読んで速攻で感じたのは、
「45分ドラマにできる?」
でした。
45分ドラマがどれほどの文字数が必要なのか解らないけれど、
多いと、役者は大変だろうし、少ないと、背景やら、小道具ばかりが写るだろう。
そんなドラマ、面白いわけがない。
ほどほどの量の会話と絵があってこそだ。バランスが大事ですよね。
ですが、最初にも言ったように、私はシナリオを書いたことがない。
なので、書き方も解らない。
シナリオには明確なるルールが存在していて、それにのっとって書くものらしく、
それは、何となく解ったが、では、いざ、この「負け犬」をドラマ化しようとして、
まずどうする?
ドラマでは、被害者であるルーベン・アストウェルは非常にイヤな奴
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というのを前面に出すために、とにかくひどい奴感を演出していた。
横柄な態度、乱暴な言葉、「殺されても仕方のない人」という仕上がりだ。
過剰にも思えるけれど、それは原作通りに書いてしまうと、
「うーん、まぁ、そうね。嫌な奴だからね、仕方ない、かな?」
という感想を与えてしまいかねないのだ。(と思う)
小説とドラマでは、「嫌な人物」つまり、絶対懲悪の「悪役」の描き方が違うのだ。
小説では、文字として何度も「極悪非道な奴」とか「嫌な奴」など書き、それを目にすることで、
読者は、常日頃思っている「嫌な奴」とだぶらせる。
そんな奴が代わりに被害者となるので、小気味良かったりする。
だが、ドラマや、映像は、悪役に「悪役なんです。悪い奴なんです」という看板をぶら下げてはいない。
したがって、表に出ている顔だけで「いい人」か「悪い人」かを判断するのは、
大袈裟に話したり、嫌な奴を「演じてもらうしかないのだ」
それがすなわち、過剰な演出。なのだろう。
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それを踏まえると、原作で、<ルーベンがどれほど犯人にひどいことをしてきたか>。と言っても、映像ではそれはあまりにも弱く感じてしまう部分だったのだろう。
まわりからひどい奴だと言われていたとそう印象付けるために、ルーベン以外はかろうじていい人である風に描かれている。たとえ、何かを隠していたとしても、隠し事の一つや二つ。程度の事なのだ。
それは、映像でしか表現できないものなのだ。
逆に、隠し事をしているであろう人を描写すれば、優に数行いろんな装飾を織り交ぜて書かなくてはいけない。しかもそれがいろいろな伏線や、今は隠しておきたいから、当たり障りのない行動に見せる。などというときには、更に行が増えるか、極端に書かないか。
だけど、それは映像では不親切になる。
ドギマギして目線をそらすのを見て、何か隠しているのだろうと勘づいたが、今はそれを追求しても、彼女は何も話さないだろうから、そっとしておいた方がよさそうだ。
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なんて書いてあるのと、
彼女。きょろきょろした後で、視線を外す。
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私。そんな彼女を見て何か言いたげな表情をする。
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映像的には、絶対に後者だろう。
シナリオの書き方のサイトを見て、ほぉ。と思ったのが、
「作家の頭の中を映像化する。それには、詳細かつ簡素に書かなければならない」
文字を書く人間すべてがそうだとは言わないが、私は特に画才がない。
自分に画才があれば、こういう状況なのだと絵にしたくなる時がある。
それを言葉に置き換え、読んでいる人に、自分の頭の中と同じ柄を浮かべてほしくて、必死で書いている。
だが、映像にはそこまで必要でないこともあるのだ。
木の葉が舞い降りる。葉が落ちてくるより、敷き詰められている葉のほうが多いところ。もうすっかり冬がやってこようとしているようだ。
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と書くより、
落ち葉が多い道
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と書く方が、シナリオ的なのだ。
で、ここまで書いてなんだけれども、長くなったので、次回へ続く。
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