2021年06月05日
感想部40 「ホロー荘の殺人」アガサ・クリスティ
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ] 価格:1,078円 |
どうも、梅ゆかり母さんです
今週の感想はアガサ・クリスティの「ホロー荘の殺人」です
ポワロシリーズです。
アンカテル卿の午餐に招かれホロー荘を訪れたポアロは、プールで血を流して倒れている男と銃を手にし傍らに立つ女という芝居じみた光景を目撃する。
それは名探偵を歓迎するための余興ではなく、銃殺された招待客の医師と、容疑者と思われるその妻による本物の殺人事件であった。
ところが、医師の命を奪った弾丸は、妻が手にしていた銃から発射されたものではないことが判明し、捜査は暗礁に乗り上げる。
恋愛心理と友情と犯罪心理が複雑に絡み合う状況の下、ポアロが見出した真相の先には悲劇的な結末が待っていた。
娘と録画していたものを見てましてね(笑)
まぁ、この、医者が何ともクズで(笑)
娘じゃないけど、「こいつは殺されるね」と簡単に言ってしまう(ふつうはダメですよ~♪)
でもまぁ、ミステリー上の被害者って、いろいろとフラグ立てますね
この被害者のように、どうしようもない奴は特に(笑)
この話の鍵は、やはり、手にしていた銃と凶器が違うこと。でしょうかね
何故違うのか?
そして違うというのは、凶器だけなのか?
ってことですね
偉大な医者が違うのと同じで、
信じられていることが違うと、裏切られたと思う。
だけど、それを信じているから修正せずにいる。
それが、この話を複雑にしている。
面白い心理です。
愚鈍だと思っている相手が、実は自分よりもはるかに物事を考えていて、
それが自分では理解できていないことで。
でも、それを、相手の成長だとか、相手の良さとして理解せず、
「たまたま」「何かを見たからまねしただけだ」
と解釈していく。
この話はそういったものです。
面白いなぁ。と思ったのは、
この原作のシーンでも出てくるのですが、
婦人に起こされるミッジという女性。
彼女の視点で書かれるルーシーの独特な行動や思考が
読者を振り回す。
ときどき、このルーシーのような女性が被害者になりやすいんですけどね
彼女のような人が何故存在しているのか、時々不思議に思うほど、
こういう人が側に居なくてよかったと私は思う。
側に居ると疲れるよねぇ。
……いや、あれほどではないけれど、居るわ。ああいう人……
なるほど、居るなぁ(笑)
この話の伏線はいっぱいあるけれど、
難しく隠してないのもいいです。
ただただ、殺された被害者に同情することがない。
というだけの話しです。かね(笑)
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