2017年02月22日
地獄の東山(とうせん)(2017/2/22)
沖の山から下りてきた夜。
今回のリーダー、ガイドのKさんより
「翌日の東山だけど・・・」
急遽変更したプランでルートとか細かく聞いていなかったので
ルートの説明ね、と聞いていると・・・
「わがまま言わせてもらうんやけど・・・
東山は前にも行ってるから、僕は(鳥取県側)鳴滝山から縦走するから。
車を回してもらって、吉川(兵庫県側)で拾って。」と。
(へ?別行動?)
「糸白見(兵庫県側)からのルート図はこれね。
合流地点はココね。
上手くいけば山頂で出会えると思う。」
(まぢですか?)
残された3人、初東山。
Kさんも一緒だと思っていたからあまり詳しいリサーチはしていない。。。
鉄人Mさんと師匠なので、大抵のことはへっちゃらだと思いますが・・・
やってくれますなぁ〜
後から聞くのですが、東山(トウセン)はどこから登っても遠い山。
鳥取県側からは距離のながい「遠セン」
兵庫県側からは道の険しい「通セン」
だとか・・・・・・
先に言ってよ〜〜
早朝、鳥取県側から出発するKさん夫妻を見送る。
ぐるっと車で兵庫県側へとまわり、8:20除雪終了点からスタート。
Kさんから遅れること約2時間。日はすでに高い。
しばらくは楽ちん林道歩きかと思いきや・・・
スキーを脱いで渡渉です。
と言うか、林道が川になっています。
雪をつないで歩くも・・・
右側が進めそうもないので・・・
またまたスキーを脱いで対岸(?)へ。
スタートから1時間少々。尾根取付き箇所の橋に到着。
なだらかで快適な尾根です♪
快晴、無風。青空が眩しい。
穏やかな開けた所でしばし休憩。
ココでMさんの携帯に電話が。
修理に出していたチェーンソーが新品並みに修理費がかかるかもと・・・
Mさんの心に寄り添うように、空は曇り始め、風が吹き始める。
え?天気崩れるの早くない?
尾根もじわじわ狭くなる。
雪もクラストし始め、傾斜も急に・・・
早々にスキーアイゼンを装着。
カリカリ急斜面に神経を使う。
12時前頃か・・・
林道直下あたりでKさんから「今、鳴滝山」との連絡。
ちょうど山頂あたりで出会えるかも?
その林道直下は木が密な急斜面。
全部伐採したい。
12:00やっと林道に到着。
っで、正面の尾根に取付きますが・・・
地形図に崖の表記通り。
左側の斜面が弱点の様子。
写真では分かりにくいですが・・・
雪庇を切り崩し、ルート工作をして尾根に乗り上げる。
不安だったのでウィペットにして正解。役に立つなぁ〜
乗り上げてすぐの尾根はなだらか。
しかし、これに騙されてはいけない。
取り回しの効かないカリカリ斜面をクトーを効かせながら・・・
クライムサポート使っているとクトーの効き代が浅いのよね。
っで、登ったら岩が・・・
まさか板担いでの岩登りが待っているとは・・・
標高差と距離で山頂到着は12:00から13:00位かなぁ〜
と見込んでいましたが・・・
なんのなんの、この岩尾根ですでに12:30を回っています。
標高差でまだ300m以上ある。
14:00前、やっと稜線に出ました。
景色はいいんですが・・・
どす黒くなった雲に、烈風。
耐風姿勢を取りながらの前進です。
14:10やっと山頂!
地吹雪感、伝わりますか?
直下でブリザード直撃。顔がイタイ。
山頂には滞在不可能。風裏へとまわると・・・
向こうの尾根にKさん、発見!
素晴らしい。こんな雑な計画、見込みの付かないルートでばっちり遭遇できるだなんて・・・
Kさん側から見た我ら。
感動の再会です。
発した言葉は「えらかったやろ〜」と何故か楽しげ。
一度行ってるから、どんなハードなルートか分かっていて勧めたのね。
ありがたいわ。
吉川で合流することを約してそれぞれの道へ。
斜面を落ちないよう、ウッドホールを利用して滑降準備。
こういう時の木って頼もしいなぁ〜
こんな格好で膝の上でシールをはずしたのは初めてだ。
イツノ谷へ。
斜度がきつく、雪も重たいのでちょっと緊張。
この辺りはまだ快適に滑れますが・・・
新雪の下にデブリの塊が隠れてたり・・・
もうすぐ林道。
雪が重たいので足がパンパンです。
しばし休憩の後、林道を西へトラバース。
林道だからと油断は大敵。
どこに道があるか分からない状態に・・・
雪庇もあったり・・・
15:30過ぎくらいに林道からドロップしてると思いますが・・・
この後、まったく写真がありません。
滑り出しの尾根が厳しそうだったので右手の谷へ。
雪が良ければ結構快適な谷。
尾根に乗り上げる所を若干下回ってしまったので、そのまま谷を滑られないかと下ってみましたが・・・
崖が出てきました。
そうですよね。
快適な沢があるのに、あえて尾根を滑るには訳がある。
トラバースして尾根に戻ろうとしますが・・・
これがまた険悪な斜面で・・・
Mさんと師匠が若干標高を下げながらトラバースしていきましたが、高い所の方が木の密度が少なく進みやすそう。
足元が崩れて少々滑落する師匠の姿を見て「私にあそこは無理!」
出来るだけモンキークライミングをせずに済みそうなラインを探して標高を上げ気味にトラバース。
お互いに姿は見えているものの標高差がだいぶ離れてしまった。
お互いに声を掛け合いながら尾根で無事合流。
しかし疲労困憊。
と言ってもまだまだ下らないといけない。
尾根に出ても木の密な急斜面が出てくる。
目指すは正面の小ピーク。
足元はガッツリ切れ落ちてます。
木の間隔は広いとは言えない。
しかも足を取られる重雪。
先輩達はジャンプターンで下って行きますが・・・
こんなデリケートな斜面でチャレンジする勇気はない。
斜滑降とキックターンを繰り返しながらなんとか降りる。
だいぶ下った所で林道らしきものに出会う。
お、これをたどって行けば川を渡る橋があるはず。
この道も地形図には載っていない。
地図にはないけど、かなり縦横に林道が通っている様子。
このあたりでKさんから吉川到着の連絡が。
「お待たせして申し訳ないですがまだまだかかります・・・」
17:45無事に橋発見!
暗くなる前に林道にでたぞ〜
10分ちょっとで尾根に取付いたところの橋まで戻ってきました。
やっぱ、障害物の無い林道は早いなぁ〜
薄暗くなってるので、ヘッデン装着です。
帰りはルートを選びながら・・・
がっつり雪が切れていた所だけスキーを脱いで渡渉。
そうこうしている内に雨が降り出す。
真っ暗な中、ヘッデンつけて、雨に打たれながらの山スキー。
シュールだ。
去年の上谷山と言い、Kさんプランはヘッデン必須。
シュールな光景が楽しめる。
18:20無事に駐車地到着!
Kさんを待たせているし、雨も降っているので…
荷物を車に放り込んで待ち合わせ場所へ。
車の中で3人から出て来る声は
「はぁ〜〜〜」
ばっかり。
どの辺りで待っているだろう?と車を走らせていると暗がりにライトがふたつ。
「居た!」
無事再開です。
雨の中、延々2時間も待っている方も大変だったでしょう…
この後の温泉が身に染み渡ったのは言うまでもありません。
東山、もう来ること無いかな…
今回のリーダー、ガイドのKさんより
「翌日の東山だけど・・・」
急遽変更したプランでルートとか細かく聞いていなかったので
ルートの説明ね、と聞いていると・・・
「わがまま言わせてもらうんやけど・・・
東山は前にも行ってるから、僕は(鳥取県側)鳴滝山から縦走するから。
車を回してもらって、吉川(兵庫県側)で拾って。」と。
(へ?別行動?)
「糸白見(兵庫県側)からのルート図はこれね。
合流地点はココね。
上手くいけば山頂で出会えると思う。」
(まぢですか?)
残された3人、初東山。
Kさんも一緒だと思っていたからあまり詳しいリサーチはしていない。。。
鉄人Mさんと師匠なので、大抵のことはへっちゃらだと思いますが・・・
やってくれますなぁ〜
後から聞くのですが、東山(トウセン)はどこから登っても遠い山。
鳥取県側からは距離のながい「遠セン」
兵庫県側からは道の険しい「通セン」
だとか・・・・・・
先に言ってよ〜〜
早朝、鳥取県側から出発するKさん夫妻を見送る。
ぐるっと車で兵庫県側へとまわり、8:20除雪終了点からスタート。
Kさんから遅れること約2時間。日はすでに高い。
しばらくは楽ちん林道歩きかと思いきや・・・
スキーを脱いで渡渉です。
と言うか、林道が川になっています。
雪をつないで歩くも・・・
右側が進めそうもないので・・・
またまたスキーを脱いで対岸(?)へ。
スタートから1時間少々。尾根取付き箇所の橋に到着。
なだらかで快適な尾根です♪
快晴、無風。青空が眩しい。
穏やかな開けた所でしばし休憩。
ココでMさんの携帯に電話が。
修理に出していたチェーンソーが新品並みに修理費がかかるかもと・・・
Mさんの心に寄り添うように、空は曇り始め、風が吹き始める。
え?天気崩れるの早くない?
尾根もじわじわ狭くなる。
雪もクラストし始め、傾斜も急に・・・
早々にスキーアイゼンを装着。
カリカリ急斜面に神経を使う。
12時前頃か・・・
林道直下あたりでKさんから「今、鳴滝山」との連絡。
ちょうど山頂あたりで出会えるかも?
その林道直下は木が密な急斜面。
全部伐採したい。
12:00やっと林道に到着。
っで、正面の尾根に取付きますが・・・
地形図に崖の表記通り。
左側の斜面が弱点の様子。
写真では分かりにくいですが・・・
雪庇を切り崩し、ルート工作をして尾根に乗り上げる。
不安だったのでウィペットにして正解。役に立つなぁ〜
乗り上げてすぐの尾根はなだらか。
しかし、これに騙されてはいけない。
取り回しの効かないカリカリ斜面をクトーを効かせながら・・・
クライムサポート使っているとクトーの効き代が浅いのよね。
っで、登ったら岩が・・・
まさか板担いでの岩登りが待っているとは・・・
標高差と距離で山頂到着は12:00から13:00位かなぁ〜
と見込んでいましたが・・・
なんのなんの、この岩尾根ですでに12:30を回っています。
標高差でまだ300m以上ある。
14:00前、やっと稜線に出ました。
景色はいいんですが・・・
どす黒くなった雲に、烈風。
耐風姿勢を取りながらの前進です。
14:10やっと山頂!
地吹雪感、伝わりますか?
直下でブリザード直撃。顔がイタイ。
山頂には滞在不可能。風裏へとまわると・・・
向こうの尾根にKさん、発見!
素晴らしい。こんな雑な計画、見込みの付かないルートでばっちり遭遇できるだなんて・・・
Kさん側から見た我ら。
感動の再会です。
発した言葉は「えらかったやろ〜」と何故か楽しげ。
一度行ってるから、どんなハードなルートか分かっていて勧めたのね。
ありがたいわ。
吉川で合流することを約してそれぞれの道へ。
斜面を落ちないよう、ウッドホールを利用して滑降準備。
こういう時の木って頼もしいなぁ〜
こんな格好で膝の上でシールをはずしたのは初めてだ。
イツノ谷へ。
斜度がきつく、雪も重たいのでちょっと緊張。
この辺りはまだ快適に滑れますが・・・
新雪の下にデブリの塊が隠れてたり・・・
もうすぐ林道。
雪が重たいので足がパンパンです。
しばし休憩の後、林道を西へトラバース。
林道だからと油断は大敵。
どこに道があるか分からない状態に・・・
雪庇もあったり・・・
15:30過ぎくらいに林道からドロップしてると思いますが・・・
この後、まったく写真がありません。
滑り出しの尾根が厳しそうだったので右手の谷へ。
雪が良ければ結構快適な谷。
尾根に乗り上げる所を若干下回ってしまったので、そのまま谷を滑られないかと下ってみましたが・・・
崖が出てきました。
そうですよね。
快適な沢があるのに、あえて尾根を滑るには訳がある。
トラバースして尾根に戻ろうとしますが・・・
これがまた険悪な斜面で・・・
Mさんと師匠が若干標高を下げながらトラバースしていきましたが、高い所の方が木の密度が少なく進みやすそう。
足元が崩れて少々滑落する師匠の姿を見て「私にあそこは無理!」
出来るだけモンキークライミングをせずに済みそうなラインを探して標高を上げ気味にトラバース。
お互いに姿は見えているものの標高差がだいぶ離れてしまった。
お互いに声を掛け合いながら尾根で無事合流。
しかし疲労困憊。
と言ってもまだまだ下らないといけない。
尾根に出ても木の密な急斜面が出てくる。
目指すは正面の小ピーク。
足元はガッツリ切れ落ちてます。
木の間隔は広いとは言えない。
しかも足を取られる重雪。
先輩達はジャンプターンで下って行きますが・・・
こんなデリケートな斜面でチャレンジする勇気はない。
斜滑降とキックターンを繰り返しながらなんとか降りる。
だいぶ下った所で林道らしきものに出会う。
お、これをたどって行けば川を渡る橋があるはず。
この道も地形図には載っていない。
地図にはないけど、かなり縦横に林道が通っている様子。
このあたりでKさんから吉川到着の連絡が。
「お待たせして申し訳ないですがまだまだかかります・・・」
17:45無事に橋発見!
暗くなる前に林道にでたぞ〜
10分ちょっとで尾根に取付いたところの橋まで戻ってきました。
やっぱ、障害物の無い林道は早いなぁ〜
薄暗くなってるので、ヘッデン装着です。
帰りはルートを選びながら・・・
がっつり雪が切れていた所だけスキーを脱いで渡渉。
そうこうしている内に雨が降り出す。
真っ暗な中、ヘッデンつけて、雨に打たれながらの山スキー。
シュールだ。
去年の上谷山と言い、Kさんプランはヘッデン必須。
シュールな光景が楽しめる。
18:20無事に駐車地到着!
Kさんを待たせているし、雨も降っているので…
荷物を車に放り込んで待ち合わせ場所へ。
車の中で3人から出て来る声は
「はぁ〜〜〜」
ばっかり。
どの辺りで待っているだろう?と車を走らせていると暗がりにライトがふたつ。
「居た!」
無事再開です。
雨の中、延々2時間も待っている方も大変だったでしょう…
この後の温泉が身に染み渡ったのは言うまでもありません。
東山、もう来ること無いかな…
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