2001年10月頃です。
この頃、生活は困窮を極めるようになりました。
毎月奨学金を5万円借りておりましたが、
友人との交友費や食費やらであっという間に消えていきます。
アルバイトは何もしていなかったため収入は他にありません。
パチンコ屋のバイト代の貯金も底をついてしまったのです。
奨学金が入金される日の数日前、振込先に指定していた
さくら銀行(現在の三井住友銀行)の預金残高が、ついになくなりました。
100円くらいだったでしょうか。
耐えきれず母に連絡を入れました。
「1,000円振り込んでほしい」と。
留年が決まっていた手前、それ以上の額を要求することは躊躇いました。
振り込んだとの連絡が母からあり、一目散にATMに向かいました。
ところが引き出せません。
口座には1,000円が入っているのですが、引出し手数料の分まで入っていないため
引き出せなかったのです・・・
こうして、奨学金が入金される前日は、水を飲んで凌ぐしかありませんでした。
朝晩は冷え込むようになり、秋の深まりを感じる2001年10月のことでした。
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