その店長には娘さんが2人いて、
長女が22歳、次女が19歳でした。
2人ともそのラーメン店でバイトとして働いていました。
ある日、長女から「一緒にビリヤードしてほしい」と誘われたのです。
どうやら私の同期の友人から、私がビリヤードが好きなことを聞いたとのこと。
私は快諾し、数日後に人生初めてのデートをしました。
最初はビリヤードで1時間くらい遊び、
その後カラオケに行った後、屋台でラーメンを食べました。
カラオケの時からその子はお酒を飲み始め、
すっかり酔っていたようでした。
ラーメンを食べ終わる頃には、もう夜10時くらいになっていました。
「もう夜遅いから私ひとりで帰れない」とその子が言い出しました。
デートは楽しかったのですが、私は大して器量がない彼女に好意はありませんでした。
しかし、仕方なく自宅に泊めることにしました。
これも今で言う、お持ち帰りになるのでしょうか?
「ゲスト用の布団がないのにどうやって泊めよう・・」
頭の中をグルグルさせながら、自宅の最寄り駅に向かう電車に乗りました。
その子と一緒に。
ロングシートに2人で並んで座りました。
反対側の窓ガラスには、私たちの姿が反射して映っていました。
「ああ、私が女性と並んで座っている。しかもこんな時間に」
「しかもこの女性は俺の自宅に来るのだ」
何か自分がすごく大人になった気分でした。
1999年6月末、当時21歳。
蒸し暑い平日の夜のことでした。
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