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タグ / ニーアレプリカント

記事
愚者の盟約 [2017/03/10 00:00]
これは悲しい王子のお話。遠い昔にあったある王国の物語。闇の軍勢に攻め寄せられたその国は、赤き目をした人外の兵と空を覆う黒き竜の大群によって一夜の内に崩壊する事となった。敵の侵入を許した王の城では王と王妃が見るも無惨に黒竜の爪によって腹を引き裂かれ、あたり一面は血の海の様になったと言われている。王子と妹姫は辛くも生き延びる事が出来たが、惨劇を目にした王子はその衝撃故に復讐の鬼となってしまう事になる。 これは恐ろしい王子のお話。遠い昔にあったある戦いの歴史。憎き敵兵を殺す事に執..
迷宮の息 [2017/03/09 00:00]
その女はどうしようもなくのろまだった。不器用で何をするにも人の3倍以上の時間がかかる。歩くのもゆっくり。話すのもゆっくり。瞬きするのもゆっくり。水汲みひとつ満足に出来ない有様だった。子供達に「ウシ」と呼ばれて嗤われてもエヘラエヘラと笑い返すばかり。 その女はどうしようもなく鈍かった。転んで血を流してもボンヤリしていた。頻繁に金を落とすくせに一度も取り戻せた事は無かった。目の前で誰かが女の悪口を言っていてもそれが悪口だと判るまでに半日以上の時間がかかった。子供達は女を見ると喜..
不死鳥の槍 [2017/03/08 00:00]
とある辺境の国に死をも恐れぬ戦士がいた。戦士の屈強な体は弓等では射抜けぬと思えぬ程に頑丈だった。その為、戦士は常に戦場の真っただ中に身を置いていた。 ある時戦士の夢に美しい小鳥が現れた。小鳥は、その勇猛な戦いを褒め称え「戦が終結し平和な世界となる事」か「不老不死の体」どちらかの願いを叶えようと囁いた。戦士は「不老不死の体」を欲した。 それからの戦士の戦いぶりは目を見張るものであった。敵を草を刈るようになぎ倒し、いくら弓を射たれてもいくら太刀を浴びても平然と敵の真っ只中を切..
草原の竜騎槍 [2017/03/07 00:00]
王は老いていた。精悍だった眼差しからは光が失われ、逞しい体は見るも無残に弛みきっている。そして、老いるに従って身につけた虚栄や恐怖が、王の心を醜く蝕んでいた。王は怖かった。だから守るべき領土を失わないように周辺諸国への侵略を繰り返した。王は怖かった。国民の声も家臣の言う事も信用ならなかった。だから暴力と圧政で全てを奪い取ろうとした。 王に忠誠を尽くす竜が居る。翼の無い竜は王の言う事なら何でも従った。彼は王に救われた恩義が故に、魂で報いる事を誓ったのだ。たとえそれが目に余る愚..
兵士長の聖槍 [2017/03/06 00:00]
兵士長はその「生」を踏みにじる 他者の悲鳴は歓喜の歌へ 流れる涙は絶望から闇へ 戦いは復讐を呼び、新たなる孤独を生み出す
百獣の双槍 [2017/03/05 00:00]
むかしむかしある王国に3人の兄弟がいました。3兄弟の三男は毎日寝て暮らすなまけ者でした。でも、三男はとても陽気だったのでみんなに好かれていました。 国に病気が流行った時も、三男は王宮でゴロゴロしながら鼻歌鳴らすだけ。でも街の人は三男の陽気な歌声に癒されるようだと三男の事を褒め称えます。あの人は立派だよ本当に立派だよ。 国が戦争に巻き込まれた時も、三男は病気でゴロゴロしながら昔話をするだけ。でも町の人は三男の面白い話で戦争のつらさも忘れる事が出来ると慰め合いました。あの人は..
日出国の魔刃 [2017/03/04 00:00]
遠い昔、黄金の島と呼ばれた国であらゆる金銀宝玉を溶かして作り上げられた刃。そのあまりの切れ味の鋭さでわずかでも切り傷をつけられると、傷が縫合できずそこから全身の血が流れ出てしまうほどであった。 その刀が何の奇縁か貧しい身売りの女の手に渡ったときのこと。身の丈ほどもある刀を自在に操れない女は自分の床に刀をしのばせ、身体に触れる男にその刃を向けた。男達は知らぬ間に切られ、痛みも感じず血を抜かれて絶命していった。そして遺体から金銭を抜き取り、女の私腹は肥えていった。 やがてその..
王妃の玉座 [2017/03/03 00:00]
ある王妃が暮らす王国の隣の共和国が以前同盟を結んでいた国の南方にある海に浮かぶ小さな島の村と交易を結ぼうとしていた村が所属する地方都市が組み込まれた都市国家の一番北にある国と同じくらいの緯度にある小国での出来事。 その国の王様の妻の弟の従兄弟の兄の娘婿が迎えた養子が恋をした吟遊詩人の奏でる詩に登場する美しい王妃に恋をした愚かな使用人の主人の妻の不倫相手の子供をお守りしていた乳母がよく買いに行く道具屋の主人が言いました。 この包丁を研いだ砥石を作る時に出来た破片を使って掘り..
王位簒奪者の槍 [2017/03/02 00:00]
ある国で王子の影武者をしている男がいた。男は毎日の様に王子の代わりに公務を行っていた。今日も仕事を終えて王子の元へ帰ると部屋に裸の女が寝ている。女は王子の妹姫だった。呆然とする男に、同じ顔の男はへらへら笑いながら行為に誘ってきた。 男は王子の妹姫に恋をしていた。自分を兄として慕ってくれる妹姫も自らを愛してくれていると感じていた。たとえ偽物の姿を通してでも、最低な王子のために命をかける男にとって、彼女は唯一の生きる糧だった。 王子が戦争で指揮を執ることになった。役目のために..
侘寂 [2017/03/01 00:00]
その民は恐ろしいほどに勤勉だった。必要も無いのに森を切り開き、動物を狩った。食べ切れない食料を保存する技術を身につけ、不必要なほどにお金を儲けようとした。しかし誰一人疑問を口にする者はいない。何故ならみんながそうしていたから。 その民は恐ろしいほどに勉強した。何にも使えないような数の計算や未来の予想を繰り返しては議論を繰り返していた。難しい言葉をいくつも生み出し、複雑な機械を沢山作ってはすぐに捨てていた。しかしそれを振り返る者は誰もいない。何故なら誰も気にかけていなかったか..
愚者の慟哭 [2017/02/09 00:00]
回想録 2003年 06月 12日 15時頃 東京都新宿上空から巨大な白い人型兵器(初期段階では『兵器』と呼称されていたが現在は『巨人』と呼称されている)が落下。甚大な被害を同地域にもたらした。また同時刻に赤い竜のような生命体(以降『竜』と呼称)が現れ「巨人」と「竜」は交戦しているように見えたもののその攻撃原理・効用共に不明。対象に対する攻撃方法についての検討が自衛隊で検討されると同時に内閣で緊急対策室が設立される。 回想録 2003年 06月 12日 16時頃 「竜」と交..
迷宮の歌 [2017/02/08 00:00]
それは洞窟の奥深くに住まうケモノ。巨大な角。鋼の様な体躯。灼熱の吐息。牛の頭と人の体を持つ魔獣は、平和を愛する村人達から憎まれていた。恐れられていた。やがて魔獣は「迷宮のミノタウロス」と呼ばれる事になる。 その恐ろしげな見た目とは裏腹に、魔獣はとても優しかった。他の生き物を殺す事もなかったし、花があれば無骨な指で踏まないように気をつけた。洞窟の奥深くに住んだのも、出来るだけ村人を怖がらせない為だった。 ある日、洞窟の奥に少女が迷いこんできた。少女は魔獣を見ると泣き叫び続け..

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