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タグ / ニーアレプリカント

記事
不死鳥の大剣 [2017/02/07 00:00]
今は昔のお話です。ある所に光り輝く羽根を持つとても美しい小鳥が、森の奥深くで静かに慎ましやかに暮らしておりました。 ある日、森の奥に口減らしの為に捨てられた子どもが迷い込みました。飢え衰えた子どもを哀れに思った美しい小鳥は、自らの羽根を一枚啄ばみ子どもに渡しました。子どもはそれを持ち帰ると大層喜ばれ、再び家族と暮らせるようになりました。 それを聞きつけた人々が次々と森に押し寄せ、美しい小鳥に向かって自分が如何に貧しく不幸で報われぬかを訴えました。哀れに思った美しい小鳥は一..
鉄塊 [2017/02/06 00:00]
我は産声を上げる。熱く熱せられた鉄がその身を形作る時。鋼の槌が我が身を打ち叩く時。薄闇の中に燃えさかる深紅と、鋼の火花の照り返す白光が見守る中。約束された業苦を与える為に。我は鉄塊と呼ばれし武器。轟音から生まれ落ちる刃。 我は死を与える。敵の畏怖と悲鳴を喜びに変え、その鉄の肌に臓物を飾り付けて。人の命を奪う時、暗い喜びが我を満たした。人の身を押しつぶす時、自らの生まれた意味を知った。その歓喜を伝える為に、人を殺し続けた。われは鉄塊と呼ばれし武器。我は殺す。殺す。殺す。殺す。..
百獣の剣王 [2017/02/05 00:00]
むかしむかしある王国に3人の兄弟がいました。3兄弟の長男はその国をしはいする王様でした。王様はとても残酷でみんなこわがっていました。 王様は毎日毎日国民からひとりイケニエを選んで処刑しました。今日は家族の見ている前で母親の首をはねました。母親の頭は3回転ほどまわって、既に殺されたその息子の頭のとなりに落ちました。ああ、なんという事でしょう。王様はそれを見て笑っているのです。ゲヘゲヘと、気持ちの悪い声で笑っているのです。 そんなある日、王様は病気になりました。生きながらにし..
不浄なる斧 [2017/02/04 00:00]
少女は目の前に広がる光景をただ眺めていた。傍らには父親が無数の刃に切り刻まれ、母親は死にながら兵士たちに犯されている。生まれたばかりの弟は暖炉に放り込まれ、その身を焦がしていた。家族を殺した3人の兵士を、少女が涙を流して睨んでいた。 数年後、復讐を誓った少女の姿があった。1人目は軍服がはち切れそうなほど太った兵士だった。少女は楽に痩せる方法があると兵士に持ちかけた。診察をすると言って兵士を寝台に寝かせた後、両手足を斧で切り落とした。手足が無い状態で逃げようとする男を、まだ痩..
双子の牙 [2017/02/03 00:00]
ぼくたちは、うまれたときからいっしょ。 ごはんをたべるときも、ねむってゆめをみるときも。 わたしたちは、もらうものもいっしょ。 ままのおちちも、ぱぱからのやさしいことばも。 でもぼくたちは、しぬときはべつべつ。 ぼくはぱぱに、いもうとはままに、くびをちょんぎられ、しぬときはべつべつにころされた。 でもだいじょうぶ。わたしたちのちはまざり、ひとつのおのにやどる。 わたしたちはこれからもずっといっしょ。ふたつのからだはひとつにもどる。
断罪の斧 [2017/02/02 00:00]
精霊達が集う儀式があった。その年の十回目の満月の夜。月の光が差し込む美しい湖の畔に集まった彼女達は口々に今年の悪行の成果を自慢しあう。 ある精霊は自分がいかに残虐な方法で屈強な男達を殺したのか自慢していた。とある王国の精鋭の兵士だった男達は、娼婦に化けた精霊に体のあらゆる部分を引きちぎられて死んだらしい。精霊はいかにその男達が剣技を発揮できずに流した悔し涙がいかに旨いかを楽しそうに歌っていた。 次の精霊は自分がいかに狡猾かを喧伝していた。まずは小さな男の子を沼に沈める。そ..
天叢雲剣 [2017/02/01 00:00]
壁にかけたままの盾は埃をかぶっていた。鞘に収めたままの刃は錆びていた。 使わない技を忘れてしまっていた。鍛えるはずの身体を放ったままにしていた。 律する心を失っていた。 何も言わずに済むと思っていた。他人の暴力を見て見ぬふりをしていた。 どうせ変わらないと放り出していた。大きな力には逆らえないと思っていた。 信じる心を嘲笑っていた。 下らない奴等だと笑っていた。そうやって逃げ込んでいた。 所詮無理だと諦めていた。愚かしさと醜さを嘆いていた。 生きる意味を失っていた。 大..
愚者の抱擁 [2017/01/14 00:00]
あの囚われし絶望から救われた。 あの呪われた運命を捨てられた。 あの怒りにまみれた炎を鎮められた。 あの出会った日が我を変えた。 我の火で地を焼き尽くそう。 我の牙で血を啜ろう。 我の爪で敵を引き裂こう。 我の翼で空を駈けよう。 その目から光が奪われるのなら。 その肌が血に染まるのなら。 その剣が重いのなら。 その口が物言えぬのなら。 この身体が燃え尽きようとも。 この言葉が奪われようとも。 この契約が果てるまで。 この暖かさが失われるその刻まで。
迷宮の声 [2017/01/13 00:00]
その女の子には2本のおおきなツノが生えていたんだよ。耳のちょっと上のあたりから、牛みたいな立派なツノが。ツノの根本を見た事があるんだが、完全に頭の骨から生えてるみたいだったな。もちろんそんな子はその子だけだよ。他の子は普通の子だった。ツノの子も、生まれた時は小さかったらしいよ。あ、いやツノがね。そりゃあそうだ。あんなバカデカイツノがあったら、かあちゃんの腹から出てこれやしねえからな。 イジメられていたかと思うだろ?それが全然違うんだな。その子は村の誰よりも強かった。村であの..
不死鳥の短剣 [2017/01/12 00:00]
戦地に赴いた男と結婚の約束をしていた娘がいた。娘は信心深く、朝に昼に夜に祈りを捧げ、ただただその男の無事を願い続けた。娘の一途な祈りが通じたのか、ある夜、娘の夢に光り輝く小鳥が現れ言葉を託した。 「男は無事戻るでしょう。」小鳥が囀ったその言葉に、信心深い女は泣きながら喜んだ。「けれど、」光り輝く小鳥は美しい声で続けた。「心は戻らないでしょう。」 やがて小鳥の言う通り、男は生きて戻った。その逞しい体に無数の傷跡を残して。やがて小鳥の言う通り、男は確かに生きて戻った。その傍ら..
古の覇王 [2017/01/11 00:00]
何世紀にも渡って繁栄した巨大王国に受け継がれていた王族の剣。剣の水晶には魔力があり一万人の血を吸うことで真っ赤に輝き、使っている者を不老不死にするという言い伝えがあった。しかし覇王と呼ばれた最後の王は、不死の身体よりも先代から受け継いだ王国の繁栄を何よりも大事にした。 ある日、最愛の后が不慮の事故により死んでしまう。王の子を宿しており、出産間近の悲劇だった。王は国を継ぐ息子が亡くなったと聞くと、絶望と悲しみに打ちひしがれ、既に高齢となった自分で王家の血が断絶する運命を受け入..
信義 [2017/01/10 00:00]
東の果ての都に高名な歌人がいた。けれど歌人の才は、晩年には一首の歌すら詠めぬ程に枯れ果ててしまう。落ちぶれて嘆く歌人に、いつの間にやら傍に佇んでいた僧がそっと一振りの刀を握らせ語りかけた。 「この刀で一人殺せば一首、二人殺せば二首、この世に二つとあらぬ程素晴らしい歌が詠めましょう」僧の言葉に縋りつくようにして、歌人は夜の闇に紛れ路傍の男を斬り捨てた。すると翌日歌人は素晴らしい歌を詠み、再び名声と栄華を手に入れた。 それからも歌人は一人殺して一首詠み、二人殺して二首詠んでは..

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