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2018年01月02日

鉄パイプ

もし、おにいちゃんがね、さむいさむいって言ってたらこのボウシをお兄ちゃんにあげるの。だっていちばん大事なおにいちゃんだから!

もし、おにいちゃんがね、オナカへったよーオナカへったよーって言ってたらこのクッキーあげるの。だっていちばん大好きなおにいちゃんだから!

もし、おにいちゃんがね、こわいよーこわいよーって夜に泣いてたらね。いっしょに毛布にはいってあげるの。だっていちばんなかよしなのは、おにいちゃんだから!

だからね、おにいちゃん。どこにもいかないでね?ヨナを、ひとりにしないでね……おねがいだよ?
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2018年01月01日

信義

遥か東の国の都に歌を詠むことで生計を立てている歌人がいた。しかし彼の歌は人々の心に届かず金にはならない。日々の生活は苦しくなるばかりだった。

己が才の限界を感じた男はやがて筆を折り、畑を耕すようになっていった。真っ白だった肌は日に焼けて黒くなり、華奢だったその身体は力仕事で逞しくなってゆく。

やがて男は妻を娶る。気立ての優しい穏やかな妻だった。数年後には子宝にも恵まれた。平和な日々が通り過ぎてゆく。男は知った。これ以上の幸せはないと。

そこまで書くと歌人は筆を置き紙を飲み込んだ。才は要らない、次はこの様な人生を歩みたいと願いを込めて。そして自分のモノではない血で汚れた信義を自らの胸に深く沈めた。

2017年03月10日

愚者の盟約

これは悲しい王子のお話。遠い昔にあったある王国の物語。闇の軍勢に攻め寄せられたその国は、赤き目をした人外の兵と空を覆う黒き竜の大群によって一夜の内に崩壊する事となった。敵の侵入を許した王の城では王と王妃が見るも無惨に黒竜の爪によって腹を引き裂かれ、あたり一面は血の海の様になったと言われている。王子と妹姫は辛くも生き延びる事が出来たが、惨劇を目にした王子はその衝撃故に復讐の鬼となってしまう事になる。

これは恐ろしい王子のお話。遠い昔にあったある戦いの歴史。憎き敵兵を殺す事に執着した王子は、日に日に復讐という名の暴力に溺れるようになる。逃げ出す敵兵を引きずり倒して容赦なく殺すのは当たり前。さらには既に死んでいる敵兵を一刻以上も切り刻んでいるのを見た、という兵も出てくる有様だった。指揮官も扱いかねるのか、王子はさらなる過酷な戦場へ赴く事になる。

これは翻弄された王子のお話。遠い昔にあった運命の行方。次なる戦地は女神を守る城。王子は次から次へと敵兵を叩き伏せる。腕を斬り落とし、足を吹き飛ばし、腹を引き破り、頭を刈り落とし、目をえぐり出した。浴びる血と自ら流すそれの区別がつかなくなった頃、傷ついた王子はとうとう倒れる事になる。地溜まりの中で、熱い息を吐きながら苦しみのたうち回る王子。霞む目で見上げると、そこに居たのはあの憎き竜の姿であった。

これは狂った王子のお話。遠い昔にあったある竜との出会い。王子の目の前に現れたのは傷ついた赤き竜。最初は殺そうと思った。色は違えど両親の仇、竜の一族なのだ。剣を振りかぶった王子。その時、忌まわしき赤い竜は言葉を発した。貴様の命を救おう。お互いの魂と引き替えに力を与えようと。王子は考えた挙げ句、竜と契約を行う。たとえ何を失おうとも、相手が竜であっても、その復讐の刃をこのまま振り続けることが出来るのならば構わない。暗い油のような欲望だけが王子の胸の中に満たされていった。

2017年03月09日

迷宮の息

その女はどうしようもなくのろまだった。不器用で何をするにも人の3倍以上の時間がかかる。歩くのもゆっくり。話すのもゆっくり。瞬きするのもゆっくり。水汲みひとつ満足に出来ない有様だった。子供達に「ウシ」と呼ばれて嗤われてもエヘラエヘラと笑い返すばかり。

その女はどうしようもなく鈍かった。転んで血を流してもボンヤリしていた。頻繁に金を落とすくせに一度も取り戻せた事は無かった。目の前で誰かが女の悪口を言っていてもそれが悪口だと判るまでに半日以上の時間がかかった。子供達は女を見ると喜んで石を投げつけた。

その女はどうしようもなく愚かだった。村が日照りで苦しんでいたあの夏に、一人でどこかに消えてしまった。子供達は皆飢えて死んだ。村人達は逃げ出した女の事など考えることはなかった。2日程すると雨が降り始めて村は助かったが女は戻らない。そうして女が戻らなくなってから20日目のある日、村に祈祷師がやってきた。

祈祷師の手には角の生えた一筋の槍が握られていた。その槍を握ると油でベタベタした。その槍を持つと重くて使い物にならなかった。その槍を使っても何一つ貫く事が出来なかった。祈祷師は槍を無理矢理置いていったが、村人達は気味悪がって誰一人として近寄らない。槍は誰にも使われる事の無いまま、今でも村の片隅でひっそりと眠っている。

2017年03月08日

不死鳥の槍

とある辺境の国に死をも恐れぬ戦士がいた。戦士の屈強な体は弓等では射抜けぬと思えぬ程に頑丈だった。その為、戦士は常に戦場の真っただ中に身を置いていた。

ある時戦士の夢に美しい小鳥が現れた。小鳥は、その勇猛な戦いを褒め称え「戦が終結し平和な世界となる事」か「不老不死の体」どちらかの願いを叶えようと囁いた。戦士は「不老不死の体」を欲した。

それからの戦士の戦いぶりは目を見張るものであった。敵を草を刈るようになぎ倒し、いくら弓を射たれてもいくら太刀を浴びても平然と敵の真っ只中を切り開いていくのだ。王は戦士に数々の称号と褒美を与え、戦士の輝かしい栄光の日々は永遠に続くかと思われた。

けれど戦は終わる事なく、辺境の国はやがて滅び、戦火は拡大し辺り一帯は荒廃した。草木は枯れ、人々は死に絶え、やがて戦士を知る者はいなくなった。いくら飢えようとも死なぬ体で戦士は再び美しい小鳥の夢を見る。戦士は死にたいと小鳥に懇願したが、小鳥は死ねないと答えた。戦士は未来永劫死ぬことはないと囀った。

2017年03月07日

草原の竜騎槍

王は老いていた。精悍だった眼差しからは光が失われ、逞しい体は見るも無残に弛みきっている。そして、老いるに従って身につけた虚栄や恐怖が、王の心を醜く蝕んでいた。王は怖かった。だから守るべき領土を失わないように周辺諸国への侵略を繰り返した。王は怖かった。国民の声も家臣の言う事も信用ならなかった。だから暴力と圧政で全てを奪い取ろうとした。

王に忠誠を尽くす竜が居る。翼の無い竜は王の言う事なら何でも従った。彼は王に救われた恩義が故に、魂で報いる事を誓ったのだ。たとえそれが目に余る愚行でも、王の口から命じられたのであれば従った。竜にとって王は正義そのものだった。

ある日、竜が血まみれで王に謁見を申し出る。その血は幼い王子を暗殺した返り血だった。暗殺を命じたのは他ならぬ父王。竜は澱んだ目で王に願い出る。貴公の命に逆らう訳には行かない。だが、貴公の命に従うことももう出来ない。殺してくれ。そう言うと竜は力なくうなだれた。

それは昔話。数百年前に滅びた国の愚かな王と翼の無い竜の物語。草原には今も風が吹いていた。王と竜が誓いを交わしたあの日と変わらず、風が吹いていた。

2017年03月06日

兵士長の聖槍

兵士長はその「生」を踏みにじる

他者の悲鳴は歓喜の歌へ

流れる涙は絶望から闇へ

戦いは復讐を呼び、新たなる孤独を生み出す

2017年03月05日

百獣の双槍

むかしむかしある王国に3人の兄弟がいました。3兄弟の三男は毎日寝て暮らすなまけ者でした。でも、三男はとても陽気だったのでみんなに好かれていました。

国に病気が流行った時も、三男は王宮でゴロゴロしながら鼻歌鳴らすだけ。でも街の人は三男の陽気な歌声に癒されるようだと三男の事を褒め称えます。あの人は立派だよ本当に立派だよ。

国が戦争に巻き込まれた時も、三男は病気でゴロゴロしながら昔話をするだけ。でも町の人は三男の面白い話で戦争のつらさも忘れる事が出来ると慰め合いました。あの人はすごいよ本当にすごいよ。

ある日も三男は部屋でゴロゴロしていました。でも今日は街の人の声は聞こえてきません。三男はゴロゴロしながら、どうしてだろう?ゴロゴロ、どうしてだろう?ゴロゴロ、どうしてだろう?ゴロゴロ……と考え続けていました。が、そのうち眠くなって寝てしまいました。戦争と病でみんな死んでしまった国で、いびきだけが今日も王宮に響いています。ここは幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。

2017年03月04日

日出国の魔刃

遠い昔、黄金の島と呼ばれた国であらゆる金銀宝玉を溶かして作り上げられた刃。そのあまりの切れ味の鋭さでわずかでも切り傷をつけられると、傷が縫合できずそこから全身の血が流れ出てしまうほどであった。

その刀が何の奇縁か貧しい身売りの女の手に渡ったときのこと。身の丈ほどもある刀を自在に操れない女は自分の床に刀をしのばせ、身体に触れる男にその刃を向けた。男達は知らぬ間に切られ、痛みも感じず血を抜かれて絶命していった。そして遺体から金銭を抜き取り、女の私腹は肥えていった。

やがてその金で自らを美しく着飾り、国のあらゆる金銀宝玉を手に入れた女は、その刀に溶けた宝石も何とかして手に入れたい、身につけたいという欲望に駆られていった。その衝動を掻き立てるほど、刀身は美しく洗練されていたのだ。女は刀を持ち、鍛冶屋に向かう。

道中、その刀の重みに重心を崩した女は、橋の上から川に落ちてしまった。欲深い女は、それでも刀を手放さず、無我夢中で刀を握り締め離さなかった。そして体中に無数の切り傷をつけたことに気付かなかった女は、翌日河岸で全身の血を失った状態で死んでいた。

2017年03月03日

王妃の玉座

ある王妃が暮らす王国の隣の共和国が以前同盟を結んでいた国の南方にある海に浮かぶ小さな島の村と交易を結ぼうとしていた村が所属する地方都市が組み込まれた都市国家の一番北にある国と同じくらいの緯度にある小国での出来事。

その国の王様の妻の弟の従兄弟の兄の娘婿が迎えた養子が恋をした吟遊詩人の奏でる詩に登場する美しい王妃に恋をした愚かな使用人の主人の妻の不倫相手の子供をお守りしていた乳母がよく買いに行く道具屋の主人が言いました。

この包丁を研いだ砥石を作る時に出来た破片を使って掘り込んだ彫銀をあしらった飾り枠を持つ鏡に映ってる扉ののぞき窓から見える隣の家の風見鶏の色と同じ色の食器と同じ重さの鍋の蓋の取っ手の素材で出来た飾りを使う予定の玉座はどこに納めるんだ?

その質問を聞いた妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の

2017年03月02日

王位簒奪者の槍

ある国で王子の影武者をしている男がいた。男は毎日の様に王子の代わりに公務を行っていた。今日も仕事を終えて王子の元へ帰ると部屋に裸の女が寝ている。女は王子の妹姫だった。呆然とする男に、同じ顔の男はへらへら笑いながら行為に誘ってきた。

男は王子の妹姫に恋をしていた。自分を兄として慕ってくれる妹姫も自らを愛してくれていると感じていた。たとえ偽物の姿を通してでも、最低な王子のために命をかける男にとって、彼女は唯一の生きる糧だった。

王子が戦争で指揮を執ることになった。役目のために命をも投げ出す覚悟の男に王子は言い放つ。大将の首を獲れば妹と寝るのを自分と一回替わってもいいと。男はへらへら笑う王子の口へ槍を突き刺した。

戦争が変わり妹姫を妃とした「王子」は、自分の顔や喉を傷つける行為をするようになった。妹姫が彼を「兄さま」と呼ぶたびにそれは続いた。やがて「王子」は自らの顔を焼き、口から槍を刺した状態で見つかった。その焼けただれた顔はとても穏やかだった。

2017年03月01日

侘寂

その民は恐ろしいほどに勤勉だった。必要も無いのに森を切り開き、動物を狩った。食べ切れない食料を保存する技術を身につけ、不必要なほどにお金を儲けようとした。しかし誰一人疑問を口にする者はいない。何故ならみんながそうしていたから。

その民は恐ろしいほどに勉強した。何にも使えないような数の計算や未来の予想を繰り返しては議論を繰り返していた。難しい言葉をいくつも生み出し、複雑な機械を沢山作ってはすぐに捨てていた。しかしそれを振り返る者は誰もいない。何故なら誰も気にかけていなかったから。

その民は恐ろしいほどに従順だった。朝日が昇ると誰に言われるでもなく同じ時間に同じ服を着て、小さな部屋で息苦しそうに仕事をしていた。しかし誰一人文句を言う者はいない。何故ならそれ以外に何をしたらいいのか判らなかったから。

働きすぎたその民は、森を失ってしまい砂の上で暮らすようになった。頭の良すぎたその民族は、他の民族の誰も判らないような言葉でしか会話出来なくなってしまっていた。大人し過ぎたその民族は、次々と作られる法に逆らう事も出来ずに数万もの掟に囲まれて暮らすことになった。

2017年02月09日

愚者の慟哭

回想録 2003年 06月 12日 15時頃
東京都新宿上空から巨大な白い人型兵器(初期段階では『兵器』と呼称されていたが現在は『巨人』と呼称されている)が落下。甚大な被害を同地域にもたらした。また同時刻に赤い竜のような生命体(以降『竜』と呼称)が現れ「巨人」と「竜」は交戦しているように見えたもののその攻撃原理・効用共に不明。対象に対する攻撃方法についての検討が自衛隊で検討されると同時に内閣で緊急対策室が設立される。

回想録 2003年 06月 12日 16時頃
「竜」と交戦していた「巨人」は唐突に崩壊を開始。理由は不明。残された「竜」は航空自衛隊第6飛行団第303飛行隊により撃墜された。「竜」に対する攻撃命令についてどこから発せられたものなのかは記録には存在しない。また、「巨人」と「竜」の遺骸についての回収も進められたがこちらも回収した機関の正式な確認は出来ていない。

回想録 2003年 12月
東京都新宿区にて「白塩化症候群」最初の症例を確認。

回想録 2004月 07日
「白塩化症候群」による人間の凶暴化が進行。汚染された地域での戦闘が激化。原因不明のまま、感染者の隔離と暴徒の鎮圧が行われる。主要道路の封鎖及び鉄道の停止が行われ、これが後の新宿封鎖へとつながっていく事になる。また同時期に非公式に米軍から軍事介入が打診されるが、政府がこれを保留。一方で政府内では「巨人」と「竜」から得られた魔素の研究と「白塩化症候群」の対処方法が研究され始め、10年後のゲシュタルト計画に至る事になる。

2017年02月08日

迷宮の歌

それは洞窟の奥深くに住まうケモノ。巨大な角。鋼の様な体躯。灼熱の吐息。牛の頭と人の体を持つ魔獣は、平和を愛する村人達から憎まれていた。恐れられていた。やがて魔獣は「迷宮のミノタウロス」と呼ばれる事になる。

その恐ろしげな見た目とは裏腹に、魔獣はとても優しかった。他の生き物を殺す事もなかったし、花があれば無骨な指で踏まないように気をつけた。洞窟の奥深くに住んだのも、出来るだけ村人を怖がらせない為だった。

ある日、洞窟の奥に少女が迷いこんできた。少女は魔獣を見ると泣き叫び続け、とうとう疲れて気を失ってしまう。魔獣は困惑した。どうしようどうしよう。この子を村まで送り届けなきゃ。お父さんとお母さんが心配しているから……村まで送り届けなきゃ。

少女が居なくなった二日後の朝、憔悴しきった両親の家の前に少女が倒れていた。少女には傷一つ無く眠っているだけ。駆け寄る母があるモノに気付き小さな悲鳴を上げる。少し離れた所に転がっていたのは魔獣の死体だった。その死体には何本もの剣が突き刺さり、薄気味悪い血をまき散らしている。だが、少女を襲ったような痕跡は無かった。むしろ離れる事を望んでいるかのような姿だった。まるで、その血で少女が汚れる事を嫌うかのように。まるで、少女がこわがらないように。その魔獣は体を小さく小さくして死んでいた。

2017年02月07日

不死鳥の大剣

今は昔のお話です。ある所に光り輝く羽根を持つとても美しい小鳥が、森の奥深くで静かに慎ましやかに暮らしておりました。

ある日、森の奥に口減らしの為に捨てられた子どもが迷い込みました。飢え衰えた子どもを哀れに思った美しい小鳥は、自らの羽根を一枚啄ばみ子どもに渡しました。子どもはそれを持ち帰ると大層喜ばれ、再び家族と暮らせるようになりました。

それを聞きつけた人々が次々と森に押し寄せ、美しい小鳥に向かって自分が如何に貧しく不幸で報われぬかを訴えました。哀れに思った美しい小鳥は一枚、一枚と輝く羽根をむしっては与えむしっては与え、そしてとうとう最後の羽根も与えると、美しかった小鳥の姿はみすぼらしい体となりました。それでもみすぼらしい小鳥は悔いなどありませんでした。

羽根を失い寒さに凍えるみすぼらしい小鳥の前に、いつかの子どもが現れ、恩返しの為に光り輝く美しい小鳥を探しているのだと伝えました。みすぼらしい小鳥は喜び、自分の願いを子どもに伝えました。「それは私です、どうかその胸で私を温めてくれないでしょうか。」けれど子どもはそのみすぼらしい小鳥を一瞥すると、嘘付きめと大きな剣で斬り捨て焼いて食べ尽くすと、また美しい小鳥を探し始めてしまいましたとさ。
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