2020年09月09日
キューバのバラデロ国際空港 海外観光客受け入れに準備中
バラデロ国際空港でのソーシャルディスタンス対策
Radio Habana Cuba、2020年9月9日、ACN
マタンサス県防衛評議会(CDP)のリバン・イスキエルド・アロンソ議長は今週水曜日(9月9日)、バラデロのフアン・グアルベルト・ゴメス国際空港は海外観光客の受け入れに向けて準備中である、と語った。
「新型コロナウイルス感染防止に向けたあらゆる条件を備えていると評価している。これは保健当局によるさまざまな点検でも確認できており、幹部陣は意欲的だし、ここはひじょうに重要な施設である」、と同県のキューバ共産党第一書記でもある議長はキューバニュース通信社(ACN)のインタビューに答えた。
バラデロへの観光客の主要な玄関口となる同空港におけるCDP議長の訪問において、施設内の消毒やソーシャルディスタンスなどの対策の適用が承認された。
一方、同空港のホセ・アントニオ・ガルシア・マンソ総支配人は記者団に対して、同空港は7月以来保健当局によって承認されており、ターミナル内のすべてのフローがバイオセキュリティの機能で一新され、その担当者は訓練を受けた、と説明した。
「ここ数か月は稼働を止めて、今年もともと予定されていたメンテナンスを実施する機会として利用し、航空機の進入灯をより現代的な技術に変更することを含む投資プロセスもすすめた」、と支配人は述べた。
また同空港の国際衛生管理長カルロス・ラウル・ペレス医師は、手荷物を消毒する新たな設備が組み込まれ、体温測定やソーシャルディスタンスおよびマスクの着用義務は維持される、と述べた。
同衛生管理長は、入国して24時間以上滞在する乗客と乗組員全員を対象に、新型コロナウイルス感染症の原因である新型コロナウイルスを検知するためのPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査が実施される、と語った。
この厳格さは労働者にも適用され、体温が測定され、移動範囲を一定エリアに限定するための新たなシステムが設けられる、と衛生管理長は説明した。
きたる9月23日には、ターミナルエリアでの乗客受け入れに伴うPCR検査、荷物の引き揚げ、入国手続きなどにかかる時間を計算するための実践演習がおこなわれる。
リゾート地バラデロは、キューバにおける最大の観光地である。ハバナの東およそ120kmのところにある。
イスキエルド・アロンソ防衛評議会議長、バラデロ国際空港を視察
バラデロ国際空港のホセ・アントニオ・ガルシア・マンソ総支配人
バラデロ国際空港の保健管理長カルロス・ラウル・ペレス医師インタビュー
Aeropuerto de Varadero, listo para recibir turistas internacionales (+Video y Fotos)
http://www.radiohc.cu/noticias/economia/233662-aeropuerto-de-varadero-listo-para-recibir-turistas-internacionales-video-y-fotos
2020年09月04日
カナダからコロナ禍後初の観光客グループが到着 キューバのリゾート地ハルディネス・デル・レイ
カナダからの観光客、ハルディネス・デル・レイに到着
Radio Habana Cuba、2020年9月4日、Mintur
キューバのもっとも重要な観光地の一つ、ハルディネス・デル・レイにきょう(9月4日)午後、モントリオールからの観光客を乗せた最初の運航便が到着した。このリゾート地はコバルトブルーの美しいビーチで人気である。
キューバにとって主要な観光客市場であるカナダから到着した100人を超える乗客たちは、カヨ・ココのプルマン、プラヤ・パライソ、メモリーズ・カリベ、メモリーズ・フラメンコなどの各ホテルに宿泊する。
一方、カヨ・ギジェルモにあるホテル「グラン・ムトゥ」にも避暑客は到着する。ここにはカリブ海諸島最高の評価を受け景勝地として認定されている砂浜を持つビーチ、プラヤ・ピラールがある。
コロナ禍後の規制緩和におけるキューバの海外観光客受け入れにともなう、旅行会社エアカナダ・バケーションズによる今回のツアー再開は、各ホテルやホテル外設備、交通サービスに対して「最も衛生的で安全な観光業」という認定をおこなったキューバの保健システムへの信頼を示している。この認定には、衛生および安全の厳格な手順の遵守やPCR検査の実施、各宿泊施設での医療モニタリングなどが対象に含まれている。
エアカナダ・バケーションズはハルディネス・デル・レイに向けて、来週金曜日(9月11日)にはモントリオールからの新たなツアーグループを、また今月末にはトロントからも観光客を送り届ける予定である。
観光客には、この観光地のホテル外オプションが用意されており、海の魅力が満載のハルディネス・デル・レイ地域に存在する自然と触れ合うことができる。
カヨ・ココのホテル・プルマン
キューバ保健省と観光省による安全認定マーク
キューバTV(2020年9月4日)
Cuba recibe los primeros turistas canadienses tras apertura pos covid (+Fotos)
http://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/233266-cuba-recibe-los-primeros-turistas-canadienses-tras-apertura-pos-covidfotos
フェルナンド・ペレス監督の新作 撮影開始間近
フェルナンド・ペレス監督
Radio Rebelde、2020年9月4日
キューバ人映画監督フェルナンド・ペレスによる長編フィクションの新作が計画されている。作品名は「リキンビリ、あるいはネルシートによる世界」であり、撮影はキューバでのコロナ禍状況が許せばすぐに開始される。
2007年のキューバ映画賞受賞者ぺレス監督は、アベル・ロドリゲスと共同執筆したオリジナル脚本に基づき、出演者としてイサベル・サントス、ラウラ・デ・ラ・ウス、エディス・マソーラ、ハケリーネ・アレナル、オマール・フランコを選んだ。ICAICとスペインの映画会社ワンダビシオンが共同製作する。
フィクションやドキュメントなど十数作品のキャリアを持つ巨匠ぺレス監督の今回の新作には、カメラマンのペレス・ウレータ、プロデューサーのダニエル・ディアス、音響担当のべリア・ディアスとシェイラ・プールら、ぺレス作品のすぐれた常連製作チームメンバーがそろっている。
フェルナンド・ペレス監督作品「ウルティモス・ディアス・エン・ラ・アバナ」予告編
Listo para rodar el más reciente largometraje de Fernando Pérez
http://www.radiorebelde.cu/noticia/listo-para-rodar-el-mas-reciente-largometraje-de-fernando-perez-20200904/
2020年08月30日
小説家レオナルド・パドゥーラ 米トランプ政権の敵対的キューバ政策を批判
レオナルド・パドゥーラ
Radio Habana Cuba、2020年8月30日、PL
キューバ人小説家レオナルド・パドゥーラは、自国キューバに対する米国ドナルド・トランプ大統領の政策を批判し、両国関係は1962年10月のミサイル危機以降最悪の状況に陥っていると述べた。
ペルー・リマのタブロイド紙「トローメ」によるインタビューにおいてパドゥーラは、トランプが前任者バラク・オバマ二期目のキューバ政策を「徹底的に覆した」、と話した。
オバマの時期には、両国の国交が回復し、スポーツ・文化・アカデミー・科学における交流があったが、現在「両国関係は停止し、米国によるキューバへの経済封鎖が再強化されている」、とパドゥーラは説明した。
新型コロナウイルスについて問われたパドゥーラは、「幸運にも、パンデミックに適した管理があり、キューバではコロナウイルスによる死者は100人に満たない」、と述べた。
ここ最近の1日の新規感染者はおよそ30人ほどで、「他国と比較したらひじょうにわずかと言えるかもしれないが、短期間での再増加をわれわれは気にかけている」、とパドゥーラは語った。
パドゥーラはリマ国際ブックフェアの招待ゲストの一人であり、コロナ禍による国際運航便の休止のため、オンライン会議での参加となる予定だ。
Crítica Leonardo Padura política hostil de Donald Trump
http://www.radiohc.cu/noticias/cultura/232716-critica-leonardo-padura-politica-hostil-de-donald-trump
2020年08月29日
レオニス・マルティン 日本リーグで好調を維持 今季17号
レオニス・マルティン
CMHW、2020年8月29日、Lázaro A. Marín García記者
ビジャ・クララ出身のレオニス・マルティンは、彼自身や彼のファンにとって残念なことに、米大リーグMLBでの打撃は振るわなかった。しかしながら、彼は東洋の国、日本に行き、「ぴったり」はまった。それまでむしろ単打が特徴だったレオニスがいまや長打で快進撃を続けている。
きょう土曜日(8月29日)、レオニスは強力な日本リーグで17本塁打目を放ち、同部門でリーグ5位を走っている。打点部門では46打点をあげ、これも上位につけている。OPS(出塁率+長打率)は.953という堂々とした数字を残している。
明らかに、シエラ・モレーナ出身のレオニスはバッターボックスでのアプローチを変えた。現在はボールを強く打ちに行っており、そのため61試合で55三振、打率は少々低い.258を記録し、一方、本来得意とする盗塁はわずか6個である。
きょう土曜日(8月29日)の試合でレオニスは上述の2点本塁打により3打数1安打を記録し、試合は千葉ロッテマリーンズが5対1でオリックス・バッファローズを降した。マリーンズは34勝25敗でパシフィックリーグの2位につけている。首位にはソフトバンクホークスが36勝23敗で2ゲーム差をつけて立っている。
ところで、3対0で勝ったホークスでは、ピナールの救援投手リバン・モイネロが今季31試合に登板し防御率1.50を記録している。モイネロは1勝1敗1セーブをあげ、31投球回数で57三振を奪っている。まさしく見事な成績だ。
次の記事では、日本野球リーグでプレーしている他のキューバ人選手についてレポートする。一言だけ言っておくと、大半の選手が好成績を維持している。
レオニス・マーティン、今季第17号本塁打(2020年8月29日)
Leonys Martín sigue desatado: 17 jonrones en Japón
http://www.cmhw.cu/deportes/28366-leonys-martin-sigue-desatado-17-jonrones-en-japon
2020年08月28日
首都ハバナでの新型コロナウイルス対策を強化 キューバ
ディアスカネル大統領(左)とマレーロ首相(右)、国の感染状況を日々チェックしている
Radio Habana Cuba、2020年8月28日、PL
きょう金曜日(8月28日)キューバのミゲル・ディアスカネル大統領とマヌエル・マレーロ首相によって主宰された会合では、国民がリスクの認識を高める必要性と、新型コロナウイルス感染者の隔離を加速する必要性が討議された。
この新型コロナウイルスによる感染症の管理のための日次会合で幹部陣は、ハバナを対象に9月1日からこれらの対応と周知を進めることが感染の減少に役立つ、ということで一致した。
ロベルト・モラーレス・オヘダ副首相は、危険認識の相当の低下と、不規律の増加に関係した、パンデミックにおける好ましくない動きが社会にあることを認めた。
「必要とされる迅速な隔離がなされなかった事案が存在した期間があった。接触者や感染疑いのある者や、中には感染者のケースもあった」、と副首相は語った。
首都ハバナに設けられたキャパを上回り、「それによって現在の結果に陥っている感染レベルが生じた」、と副首相は述べた。
モラーレス・オヘダ副首相はまた、現在PCR検査待ちの状態はなく、「それは日々稼働しており、隔離外の事案はなく、接触者・感染疑いのある者・感染者が最短で病院施設に収容されるという戦略はふたたび回復した」、と述べた。
一方、ハバナ県のレイナルド・ガルシア・サパタ知事は、ハバナを対象に周知されたとりわけ移動制限に関する措置はすでに実行されている、と報告した。
知事はまた、リモートワークやテレワークに移行する人数は確定しており、各役所での職員の数も相当な減少を見込んでいる、と述べた。
ロベルト・モラーレス・オヘダ副首相
キューバTV(2020年8月28日)
Nuevas medidas ayudarán a disminuir contagio por Covid-19, afirman autoridades cubanas (+Foto)
http://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/232625-nuevas-medidas-ayudaran-a-disminuir-contagio-por-covid-19-afirman-autoridades-cubanas-foto
ハバナ県民が予約済みの宿泊・ツアー 来年1月まで延期可能 キューバ観光省が発表 他県への観光禁止措置により
Cubadebate、2020年8月28日
キューバ観光省は、首都ハバナから観光や休暇のための他県への移動の廃止を含む新たな衛生対策を9月1日からハバナ防衛評議会が適用することに基づき、宿泊およびツアーの予約は延期することができる、と発表した。
観光省は公式サイトや公式ツイッターにおいて、ホテルやキャンプ場の宿泊や日帰りツアーの予約をしているハバナ県民はみな、2021年1月31日を期限として、その予約を延期することができる、と周知した。
その予約延期先の対象は、空き状況次第で12月から1月にかけての祝賀行事の時期も含まれる。またキャンセルも可能で、その後料金の100%が返金される、と観光省は明言した。
「上述のあらゆる手続きについては、旅行代理店オフィス、イスラスールの営業所、予約を行ったキャンプ場事務所に連絡しなければならない」、と観光省は説明している。
(キューバ観光省の情報による)
キューバTV メサ・レドンダ(2020年8月28日)
Ministerio de Turismo informa que usuarios de La Habana podrán posponer reservas de alojamiento y excursiones
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/08/28/ministerio-de-turismo-informa-que-usuarios-de-la-habana-podran-posponer-reservas-de-alojamiento-y-excursiones/#.X0npJ3kzbIU
2020年08月26日
キューバ産のコロナワクチン治験 48時間以内の副作用なしを確認
キューバのワクチン候補ソベラナの治験が開始
Cubadebate、2020年8月26日
新型コロナウイルスのワクチン候補「フィンライFR-1(記号略称)」の治験の最初の被験者20人が、接種後48時間の時点で完全な健康状態にある、と同プロジェクト調整センターがきょう水曜日(8月26日)報告した。
「ソベラナ01」治験レポート2020年第一号によると、確認された唯一の副作用は接種場所での軽い痛みであり、これはすべてのワクチンに共通の副次的影響である。
この最初の安全レポートは国家医薬品医療機器管理センター当局へ8月31日(月曜日)に提出される、と今回のプロジェクトのリーダー機関であるフィンライ・デ・バクーナス研究所の公式サイトに掲載された声明は述べている。
このあと、60歳から80歳までの年代の人たちに対する治験が開始される。
現時点まで、今回の治験は予定のスケジュール通り行われており、安全性、反応原性および免疫原性を19歳から80歳までの健康な成人において評価するものとなる。
キューバは、新型コロナウイルスのワクチン候補の開発を治験段階まで実現している最初の14か国のひとつである。
キューバTV(2020年8月21日)
キューバTV メサ・レドンダ(2020年8月20日)
キューバTV(2020年8月20日)
Candidato vacunal cubano contra COVID-19 no muestra efectos adversos en primeras 48 horas
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/08/26/candidato-vacunal-cubano-contra-covid-19-no-muestra-efectos-adversos-en-primeras-48-horas/#.X0kzvHkzbIU
2020年08月25日
ETECSA ハリケーン・ラウラによる障害から復旧 キューバ
Radio Rebelde、2020年8月25日、ACN
キューバ電信電話会社(ETECSA)はきょう(8月25日)公式ツイッターで、在すでに全サービスが、熱帯暴風雨ラウラによって生じた障害から復旧している、と発表した。
きょう火曜日(8月25日)の朝、携帯電話回線の主要ポイントでのエネルギー障害によって、51、56、59および54(一部)から始まる番号に障害が見られた、とETECSAはツイートしていた。
ETECSAはまた、別のツイートで、ユーザーがネット接続や通話を行うのに不便を感じ、利用可能な残高に関する誤ったメッセージを受け取った、と明らかにした。
またユーザーはチャージや情報参照、およびモバイルバンキングの処理をおこなう際に不便を感じたが、現在はすでに全サービスが復旧している、とETECSAは説明した。
ETECSAはまた、さまざまな事象を所定の手段を使って報告してくれたユーザーに感謝を示し、不便をかけたことを詫びた。
Etecsa informa del restablecimiento de todos los servicios tras afectaciones de Laura
http://www.radiorebelde.cu/noticia/etecsa-informa-del-restablecimiento-de-todos-los-servicios-tras-afectaciones-de-laura-20200825/
2020年08月24日
キューバ中部は警報フェーズ 西部は警戒フェーズへ ハリケーン・ラウラがキューバ南岸へ
キューバ気象予報センターによるラウラの予測進路、2020年8月24日午前6時時点
Radio Rebelde、2020年8月24日
情報通知No.4
キューバ気象庁予報センターの情報によると、熱帯暴風雨ラウラはキューバ西部に向けて進みながら力を強めており、そのためその状態と進路を考慮し、本日の午前6時より、シエゴ・デ・アビラ、サンクティ・スピリトゥス、ビジャ・クララ、シエンフエゴスの各県に警報フェーズが、マタンサス、マヤベケ、ラ・アバナ、アルテミサ、ピナール・デル・リオの各県およびイスラ・デ・ラ・フベントゥ特別区には警戒フェーズが発せられることが決定された。
国営組織や経済団体、社会機関や住民は、気象庁の情報に注意を払い、規律を持って市民防衛隊および現地当局の指示に従わなければならない。
市民防衛隊司令部
2020年8月24日午前6時
キューバTV(2020年8月24日)
Cuba: En fase de Alarma desde Ciego de Ávila hasta Cienfuegos, y Alerta para todo el occidente
http://www.radiorebelde.cu/noticia/cuba-en-fase-de-alarma-desde-ciego-de-avila-hasta-cienfuegos-y-alerta-para-todo-el-occidente-20200824/