2020年12月17日
マリア・テレサ・ベラ没後55年 時を超えて生き続けるキューバ歌謡の母
マリア・テレサ・ベラ
Radio Rebelde、2020年12月17日、Mirtha E. Guerra Moré記者
ギジェルミーナ・アランブルと共作したハバネーラ「ベインテ・アーニョス(ニ十年)」により不朽の存在となったキューバ人トロバドールのマリア・テレサ・ベラは、キューバ音楽シーンに不可欠なボーカルの一人である。死後半世紀を超えた今、演奏家であり作曲家でもあるマリア・テレサ・ベラは、キューバ歌謡の偉大な女性という称号にかつてないほどふさわしい。
奴隷の孫でありスペイン人兵士の娘であったマリア・テレサ・ベラは、母親が料理人として働いていた家庭の庇護のもと育った。幼いときからさまざまな伝統的トローバのグループを知るという幸運に恵まれたグアナハイ生まれのマリア・テレサは、マヌエル・コローナ作の「メルセデス」などの歌を演奏し始めた。そのアーティストとしてのキャリアはわずか16歳のとき、ラファエル・セケイラとのデュオによって始まった。1918年に、デュオとしてニューヨークへ渡り、アポロ劇場で活動した。
キューバでのポピュラー音楽分野でレコーディングをおこなった最初の女性として知られているマリア・テレサ・ベラはまた、イグナシオ・ピニェイロ率いる音楽家たちをメンバーとした著名なグループ「セクステート・オクシデンテ」を結成し率いたことでも知られる。さらにそのあと、マリサ・テレサはロレンソ・イエレスエロとのデュオを結成し、25年以上も活動を継続し、成功に達した。
「ノー・メ・サベス・ケレール」、「ポル・ケ・メ・シエント・トリステ」、「ヨ・キエロ・ケ・トゥ・セパス」といった歌によって、マリア・テレサ・ベラの音楽的偉業は、時を経るごとに生き続けてきた。世代を超えて、その歌詞は一層さまざまな音色とリズムと交わっている。
その死から55年になる今日12月17日、アルテミサはキューバ歌謡の花マリア・テレサ・ベラに追悼をささげる。グアナハイ映画館での「ウン・ペダソ・デル・アルマ(魂のひとかけら)」と題した展覧会の開幕には、映像芸術の作家たちだけでなく、プロやアマの音楽家たちも集まり、歌手・ギタリスト・作曲家であったマリア・テレサ・ベラの著名な作品を演奏する。
この集まりでは、2021年2月初旬に開催される第二回伝統音楽フェスティバル「マリア・テレサ・ベラ」の召集がおこなわれる。
ノー・メ・サベス・ケレール(愛してくれないあなた)
ポル・ケ・メ・シエント・トリステ(どうして悲しいのだろう)
ヨ・キエロ・ケ・トゥ・セパス(知ってほしい)
イ・トゥ・ケ・アス・エーチョ(それで君は何をしたの)
ベインテ・アーニョス(二十年)
アルバム「ザ・キューバン・レジェンド」
ドキュメント「マリア・テレサ・ベラ〜キューバ歌謡の母」
María Teresa Vera: una voz que perdura en el tiempo (+Audio)
https://www.radiorebelde.cu/noticia/maria-teresa-vera-una-voz-que-perdura-en-el-tiempo-audio--20201217/
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