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2023年12月23日

終活の短歌集 第二章 第三節 101〜200

☆ 終活の短歌集 第二章 第三節 101〜200 ☆



ゴロゴロと 空の太鼓を 駆け回る 雷さんが 全員集合 200

豊昇龍 素質秀でる 相撲取り 綱を張るとき 美しくあれ 199

天気図に 梅雨前線 なくなった これより先は 高が張り付く 198

天空に 大気の川が あると言う アマゾン川の 二倍の流れ 197

洟を すり上げながら 散歩する 今年一番 寒風が吹く 196

居心地を 善くしてやって 引き留める 人に対して 金に対して 195

寒ければ 布団一番 エコ兼ねて たまに散歩で からだ動かす 194

政権に おもねるだけの 政治記者 世論の風も 肥やしの厚顔 193

風に立つ 漣沖に 流れいく 脳に悪戯 冬の景色か 192

ごんべさん 支持率低下 著し 善政施す 好機到来 191

新坊さん 俺は賛成 その思い 心からエール フレー新坊 190

ピクピクと 足が引きつる 兆しあり 全神経を 集めて待つ 189

もう仕舞い 金にならない 意味がない 明日にはきっと 幾らかにする 188

我ながら 納得の域 家事スキル アルミホイルで 二つのバット 187

大空の 隅から隅へ 虎の皮 ピンと張らせて 雷道場 186

キラキラと 光る朝露 踏んで往く 夏の散歩は 枕の草紙 185

ニッポンの 四番バッター アメリカで 補欠でいつも 出番待つ日々 184

百年も その先もまた 黄の河 澄むことはなし まして赤の国 183

同期生 明生は意地 発揮して 照ノ富士への 迸る闘志 182

この三日 潮は随分 引いてきた 散歩の浜は ブロードウェイに 181

目を閉じて 耳を澄ませて 雨音を 聞きながら寝る 夏の夜更けに 180

一対の 仲良きカラス 電線に 寄り添い過ごす 週末の朝 179

未明から 激しい雨と 雷と この星の先 思い遣られる 178

十四勝 今日も勝ったぞ 照ノ富士 明日もこのまま 勝って横綱 177

横綱が 恥を知らずに 相撲とる ただ勝つだけの 邪道の力士 176

照強 無駄な塩撒き 見栄っ張り 履き違えるな 清めの塩ぞ 175

横綱も 大関もまた モンゴル人 千秋楽の 相星決戦 174

白鵬が 勝ってテレビを 直ぐに消す 期待裏切る 十五日間 173

ロンドンの バカ騒ぎ見て 落胆す 我が東京も 五十歩百歩 172

高速で 走るボートに 目をやれば 遥か手前に ボラが飛び出す 171

何れ程の 艱難越えた 照ノ富士 更に極めよ 角力の道を 170

さあ帰ろ 鰯の刺し身 用意した ナデシコ観ながら 一杯やろう 169

台風が 南にあって 波高し いつもの浜は 寄り付き難し 168

政治ネタ 野暮なことだと 思いつつ 呆うけていても あっちで引き込む 167

失敗と 医者が言い切る これまでを 看護師は去り 資材は乏し 166

江戸村の 獲物争う 下狐 濃い毛狸と 睨み合いする 165

呑みながら ちあきなおみの 演歌聴く 心にしみて なみだが落ちた 164

ゴトゴトと 上りの最終 列車行く 誰が乗るやら 何処に行くやら 163

ごんべさん 最たる過失 わかりしか これら二人は 信ずる能わず 162

桜会 他山の石と 成り果てぬ 牛肉の会 恥の上塗り 161

伏魔殿 古池に狸 二階には 悪代官が 睨みを利かす 160

ほっぺたに 冷たい風が 吹いてくる 犬も表を 歩かざるなり 159



ブラジルと ドイツのサッカー スリリング これではジャパン 勝つ見込みなし 158

峠道 ただ黙々と ペダル踏む ロードレースは 過酷なゲーム 157

何れ程に 鍛えたならば 此れ程に ロードレースを 走る体に 156

二の腕に 黥入れる バドミントン コーチの映像 受け入れ難し 155

解説の 虚ろな言葉 浮遊する お里隠さず 普段のままに 154

爺さんが 子供の頃に こんなゴミ 海に無かった 済まぬと思う 153

武道には 敗者復活の 思想あり 現代社会に 活かす手立てを 152

晴れた朝 空高く月 煌々と 光を放ち 吾茲に在り 151

なおみちゃん 三回戦で 負けちゃった 思うようには ならぬ世の中 150

気の毒に 濁った海で バイアスロン 綺麗な海は 数多あるのに 149

あー暑い 熱中症に 罹りそう クーラー全開 水をがぶ飲み 148

百均で 火挟み買って 浜に出る プラゴミという 運を拾いに 147

火ハサミを 買って準備を 整えた 海にさ迷う プラゴミ拾う 146

負け犬の 遠吠えと言う 日本語を 誰か教えて あのアスリート 145

さあ行こう 今日も浜辺の ゴミ拾い お魚さんの 健康のため 144

初めての シンクロ飛び込み 美しい 海豚のように 研ぎ清まされて 143

アメリカの 時計に合わせて スケデュール 金が全ての 五輪機構 142

そもそもが 五輪強行 不合理で 感染者増えて 証明される 141

白鵬は 土俵入りも 見苦しい この先八角 不明を恥じる 140

無為無策 小池都知事と 菅総理 コロナ感染 為す術もなく 139

アリューシャン 地震速報 目に入る 日本に列なる 大陸の緣 139

海ならば 相手にとって 不足なし 浜の真砂か 海洋プラゴミ 138

スウェーデン サッカーイレブン 美しい 入場姿に これは強いぞ 137

夕方に キスを狙うか 釣り人は マスク長袖 帽子の姿 136

昼食に 百均カレー 食べてみた 勿体無いから 残さず食べた 135

遠くまで 吹奏楽を 聴きに行く 孫の奏でる 曲を楽しむ 134

ジリジリと ゴルフ放送 蝉の声 窓の外にも 現の蝉が 133

各々が 夫々の箇所 テーピング 限度ギリギリ 技を鍛えて 132

罪深き 人間どもよ 見るがよい 夥しくも 浜のプラゴミ 131

アメリカの 時計に合わせて スケデュール 朝の10時に 水泳決勝 130

五輪など 何処吹く風の 競馬場 賭博の道に 寄道はなし 129

日曜日 少し上等 焼酎買う これくらいなら 何時ものでいい 128

台湾が 中国降す アーチェリー 希望の結果に 少し幸せ 127

太陽が 漸く西に 傾いて 暑さ和らぎ 外に出る人 126

グランドの 周りを囲む 夾竹桃 命を繋ぐ 為にこそ咲く 125

これまでに 見たことのない アゲハ蝶 波打ち際に 何の用向き 124




伏魔殿 二階に陣取る 妖怪は 開き直って ふて腐れて 123

警察に 捕まると知り 犯す罪 ユーチューバーの 絶えない訳は? 122

足の裏 靴下はいて カイロ貼る 寒さしのぎを 試して眠る 121

いつの間に 吾(あ)知る悪童 見事にも 功名成して 今好々爺 120

猿団子 流石賢い ニホンザル からだ寄せ合い 暖をとり合う 119

あれほどに 好きな煙草を 止めたかと 問う人はまだ 当分は無理 118

聞き違い? 今時なんで アスベスト 何処で作れば そうなるのかえ 117

ゴマすりに またゴマをする ゴマドミノ ゴマすり人は 尽きぬもの也 116

野菜煮る 優しい匂い 母の味 味噌溶き入れて 手を合わせ食う 115



漢語林 舐め回すよう 字を探す これで二つ目 諦めきれず 114

昔から 夏は暑いに 決まっちょる そうじゃけんどん 昔と違う 113

ニョキニョキと 入道雲が 湧き上がる 視覚で更に 暑さだめ押し 112

卓球は やはり中国 強かった 三年後に 捲土重来 111


空を飛ぶ 鳩も暑いに 違いない 水でも浴びよ 日陰で涼め 110

広島の 式典言葉 読み飛ばす 言い訳などが 通るはずなく 109

雷が 雨を煽って コラボする 天は大荒れ 地は水浸し 108

屋根叩く 激しい雨に 目を覚ます 何処も災い なければいいが 107

今朝も亦 災害級の 雨が降る 気候変動 肌身に沁みる 106

増田さん 少し黙って くだしゃんせ 静かにマラソン 見たいものです 105

マラソンは アフリカ勢の 独壇場 大和撫子 相手にならず 104

畑岡の 逆転Vを 視るために 朝からテレビ かぶりつき席 103

畑岡が パット微々って ショートする 日の丸背負い 力を出せず 102

今頃は もう起き出して 準備する マラソンランナー 五輪の花へ 101


終活の短歌集 第二章 第三節
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