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2018年04月13日

今月の1冊 「世界の日本人ジョーク集」

ジェントルマンの素養の一つに、

洒脱なユーモアのセンスを持っている、

ということがあるらしい。


その点、日本のジェントルマンはどうだろう。

日本人には昔からユーモアのセンスにあふれていた。

その証拠に落語、川柳、滑稽本、小話など

笑いやユーモアを生活の中の一部に取り入れ、

演芸にしたり、文芸にしてきた。


ただ、対外的に武士を日本人の代表とするところがあるので、

武士道から日本人像を作っている。


だから、外国人にも日本人自身にも、

日本人とはムッツリ、スケ・・・でなく、

寡黙で口をへの字に曲げて座っているイメージが

定着してしまっているのではなかろうか。


武士など人口の何%もいなかったはずなのに。

したがって、

武士の数が少なかった浪速が今でもお笑いの中心のようになっているのは、

しかたがないことなのであろう。

天子様の京都でも将軍様の江戸でも無理な話だ。



もう一つは、大東亜戦争後の経済発展に伴う、

日本の海外進出時のイメージだ。

世界中に高品質な工業製品ともに、

日本・日本人も一緒に売り込んでしまった。

これがどうもジョークの恰好の材料になっているらしい。



ジョークは万国共通のものであり、

どのように厳しい社会情勢のなかでも生まれるようだ。

そんなジョークの中でも、

いろいろな国の国民性や国状を笑いのめすことは、

人類共通の楽しみらしい。


それぞれの違いをあげつらい、自分たちと比べることで大いに楽しんでいる。

時には羨ましく思い、ある時は小ばかにして。



ここに、「世界の日本人ジョーク集」という新書版がある。

早坂隆氏が2006年に出版されたものだ。

世界中で日本・日本人がどのように受け止められているか、

とてもよくわかる、楽しい本だ。


また、他国のことも思わず「ニヤリ」としたり、

「なるほど」と思わせてくれること請け合いである。

ぜひ、読んでみて欲しい。


中公新書ラクレ  2006年1月10日初版  中央公論新社   早坂隆著  



この本の中で、私が一番面白くなかったモノを挙げておこう。

そうでないと、皆さんがこの本を買って読もうと思わないでしょうから。



第三章 勤勉な日々【会社人間】 96ページ


  ●浮気現場にて
    
     会社からいつもより少し早めに帰宅すると、

裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていた。

こんな場合、各国の人々はいったいどうするだろうか ?


    アメリカ人は、男を射殺した。

    ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらうと言った。

     フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。


     日本人 ?

彼は、正式に紹介してもらうまで名刺を手にして待っていた。



さて、この本を読んだいろいろな国の人々の反応はどんなだろう。


アメリカ人は、ガハハハ・・abeサン、ソノトオリダ・・・

       と大笑いし、ハンバーガーを頬張った


ドイツ人は、なぜ日本人はこのような行動をとるのか研究するため、
      
       パソコンの電源を入れた


メキシコ人は、だからどうしたっていうんだい、アミーゴ

 
中国人は、反日に使うところと親日に使うところを選り分けるのに忙しかった


韓国人は、どう反応すればいいか、中国人に聞きに行く準備を始めた


北朝鮮のトップは、訳わからなくなって、
   
         メモ用紙を大量に積んだ北京行列車の準備を命じた
     
   北朝鮮のトップは、忙しい。
      
         北京に行く自分の影武者に演技指導をはじめた



皆さんも、いろいろな国の人々の反応を考えてみてください。






posted by smile at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の1冊!
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