アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.14シャワーはどうなってるの編
シャワーといえば、かつてドラマSex and the Cityでキャリー(キ)とサマンサ(サ)がアムトラックで旅行するエピソード(Season 5 Episode 7)を見た時に、そのなかで彼女達が自室にあるバスルームを車両サービス担当(車)に案内されたシーンでこんなやり取りがありました。
車: Right here, you have your door to the restroom.
(ほらここが、あなたのレストルームでちゃんとドアもついてますよ)
キ: Wait. You shower over the toilet?
(待って、このトイレの上でシャワーを浴びるの?)
サ: I'm starting to understand why there was a murder on the Orient Express.
(オリエントエキスプレスでなんで殺人があったか解ってきたわ)
(スクリプトはここから拝借しました。英語サイトですがSATCの恐らく全トランスクリプトをカバーしています)
この構造が「アリ」か「無し」かは人それぞれですが、私もトイレットボウルの上でシャワーを浴びるのは抵抗があったので、アムトラックでの旅行を決める時にこの点が気がかりだったのですが、調べてみると彼女たちが使ったのはthe first-class sleeperと言っていることや画面に移る設備から、寝台の上のクラスのスーパーライナーベッドルーム(Superliner Bedroom)という事がわかります。このクラスだと自室内のプライベート設備としてトイレ・シャワーがあるのですが、私が今回使ったのは寝台の下位クラスのルーメット(Superliner Roomette)なので、部屋にトイレ・シャワーは無く、車両単位で共同のものを使います。幸い、共同のトイレとシャワーは部屋自体が別々なので、個室の共同シャワールームだと思えばとても気が軽くなり、この旅行を決定したのです。
そういう訳で、シャワールームに。小さな個室で、飛行機のレストルームみたいな入り口です。アメリカ人は朝にシャワーを浴びる人が多いせいか、この時間でも待ち時間無しでした。暖かいお湯がすぐに出てうれしい。タオルと石鹸はシャワールームについていますが、シャンプーやコンディショナーはありませんでした。
水量については積み込んでいるだけの限られたものなので、シャワーの時間もなるべく短時間ですませたのですが、その間はお湯が止まったりすることもなく、「予想」以上のクオリティで良かったので気持ちもサッパリ、またまた満足して部屋へと退却です。
※SATCのこのエピソードは、アーバンライフの象徴のようなニューヨーカーの二人が、その対極ともいえる荒削りでワイルドな保守的アメリカの象徴としてのアムトラックに、その都会の香りをそのまま持ち込もうとした珍道中を茶化すトーンで作られていてとても面白かったのですが、私の実感ではアムトラックでの旅はこのエピソードよりずっと快適でしたよ。
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