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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.14シャワーはどうなってるの編

9:00pm 普通の停車駅だと1分程停車するだけなのですが、今夜はオマハで10分間という少し長い停車があるため、その時にはホームに出てみようと、時刻表にて時間をチェック。どれどれ、オマハ到着は10:55pmね。まだまだ時間があるので、今のうちにシャワーに行ってみよう。

シャワーといえば、かつてドラマSex and the Cityでキャリー(キ)とサマンサ(サ)がアムトラックで旅行するエピソード(Season 5 Episode 7)を見た時に、そのなかで彼女達が自室にあるバスルームを車両サービス担当(車)に案内されたシーンでこんなやり取りがありました。

車: Right here, you have your door to the restroom.
(ほらここが、あなたのレストルームでちゃんとドアもついてますよ)
キ: Wait. You shower over the toilet?
(待って、このトイレの上でシャワーを浴びるの?)
サ: I'm starting to understand why there was a murder on the Orient Express.
(オリエントエキスプレスでなんで殺人があったか解ってきたわ)
(スクリプトはここから拝借しました。英語サイトですがSATCの恐らく全トランスクリプトをカバーしています)

この構造が「アリ」か「無し」かは人それぞれですが、私もトイレットボウルの上でシャワーを浴びるのは抵抗があったので、アムトラックでの旅行を決める時にこの点が気がかりだったのですが、調べてみると彼女たちが使ったのはthe first-class sleeperと言っていることや画面に移る設備から、寝台の上のクラスのスーパーライナーベッドルーム(Superliner Bedroom)という事がわかります。このクラスだと自室内のプライベート設備としてトイレ・シャワーがあるのですが、私が今回使ったのは寝台の下位クラスのルーメット(Superliner Roomette)なので、部屋にトイレ・シャワーは無く、車両単位で共同のものを使います。幸い、共同のトイレとシャワーは部屋自体が別々なので、個室の共同シャワールームだと思えばとても気が軽くなり、この旅行を決定したのです。

そういう訳で、シャワールームに。小さな個室で、飛行機のレストルームみたいな入り口です。アメリカ人は朝にシャワーを浴びる人が多いせいか、この時間でも待ち時間無しでした。暖かいお湯がすぐに出てうれしい。タオルと石鹸はシャワールームについていますが、シャンプーやコンディショナーはありませんでした。

水量については積み込んでいるだけの限られたものなので、シャワーの時間もなるべく短時間ですませたのですが、その間はお湯が止まったりすることもなく、「予想」以上のクオリティで良かったので気持ちもサッパリ、またまた満足して部屋へと退却です。

※SATCのこのエピソードは、アーバンライフの象徴のようなニューヨーカーの二人が、その対極ともいえる荒削りでワイルドな保守的アメリカの象徴としてのアムトラックに、その都会の香りをそのまま持ち込もうとした珍道中を茶化すトーンで作られていてとても面白かったのですが、私の実感ではアムトラックでの旅はこのエピソードよりずっと快適でしたよ。


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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.13 食堂車編その2

7:45pm ウェイトレスがオーダーを取りに来てくれたので、本日のオススメのポークチョップを頼む。他の3人は相談もしていないのに申し合わせたように全員ステーキ。本当に、この辺りのアメリカ人の嗜好は典型的なアメリカンなのだと感じる。ニューヨークだとベジタリアンやら新しもの好きやら私のような「ガイジン」やら色々な人がいるからステーキの人気はそこまでじゃないので、かえって新鮮。

注文も終わったのでまた沈黙がちに。先に出てきたサラダのドレッシングを選んだりしながら少しずつ話を聞くと前の夫婦はコロラド州のデンバーに、隣の太っちょ親父はカリフォルニアへ、それぞれ帰るところだそう。クリスマスはどうだっただの他愛もない話だけど少しずつ会話が回りはじめ、前の夫婦の奥さんもわりと話しやすいことに気付く。ダンナの方は、太っちょ親父にアメフトの話題を振っている。やはりアメリカ人の男同士の話題はアメフトなら間違いないらしく、不愛想な太っちょ親父の食いつきも良い。

8:20pm サラダも大方食べ終わったところで、メインディッシュが到着。今回のポークチョップはどうかしら?と、ナイフを入れてみると・・・硬い。肉の中の脂肪分を徹底的に排除するべく、そして食中毒のリスクを限りなくゼロに近づけるべく、これでもかという位しっかりと加熱されたその肉塊は口の中で噛む毎にパサパサと分解されるけれど、一切の肉汁はもうその中には残されていなかったのでした。

一言で言うと「失敗」。残念・・・

他の3人はそれも硬そうなステーキを前に、口々に「美味い」「おいしい」と言いながら順調に食べ進んでいる。普段から牛肉はあまり食べないようにしているけれど何だか羨ましくて(そこまで言うのなら明日はそれにしてみようかな)と思ってしまった。

今回の旅行は食べ物にツキが無い気がするものの、ここは何でもある「世界の首都」ニューヨークと違って、本物のアメリカだからこんなものかなとも思う。

メインディッシュを食べ終わり、ウェイトレスが食後の注文を聞きにきてくれたので、デカフェのコーヒーの他に、懲りずにデザートを頼んでみる。実は相席中の夫婦の後ろのテーブルに座っている若者たちが食べていた丸いエクレアのようなものがさっきから気になっていたのです。真ん中が割れたシュークリームの(ように見える)上の部分にチョコがかかっていて美味しそう。アメリカでは何度もスイーツに失敗してきたけれど、ウェイトレスに確認すると、あれは「エクレア(Eclair)」で、「大人気で私のお気に入り(very popular and my favorite)」だと教えてくれたので、それならばとそのエクレアを注文。

実はアメリカでの生活の中で、過去に激マズのエクレアを食べた経験があるのですが、同時にウェイトレスが薦めるものは大体いつも美味しいということも学んだので、ここはこのベテランらしきウェイトレスを信じることにしました。

8:30pm エクレアとコーヒーが到着。恐る恐るエクレアにフォークを入れ、一かけらを口に運ぶ。
・・・

エクレア(゚д゚)ウマー!

エクレア(゚д゚)ウマー!

エクレア(゚д゚)ウマー!

エクレア(゚д゚)ウマー!


テーブルにいた4人ともこのエクレアを頼んだのですが、みんな大絶賛。この旅初の大ヒットでした。ウェイトレスさん、信じて良かった。ありがとう!

みんな幸せな気分になり、デザートを完食したあとは無事にチェックを済ませ解散しました。(とは言っても食事代金は寝台車料金に既に含まれているので、チェックに部屋番号とサインをして、チップをテーブルに置くだけです)終わり良ければすべて良し(^-^)

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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.12 食堂車編その1

7:15pm ディナーの予約の時間が来たので食堂車へ。どんな人と相席するのか期待半分不安半分。案内された4人掛テーブルには神経質そうな白人中年夫婦が横並びに座っている。私は彼らの向かいの窓側に席を取る。早速挨拶を済ませ、メニューを眺めていると、このテーブルの最後の席にやってきたのはかなり横幅の広い白人のおじさん。このおじさんとも挨拶。うぅ狭い。

これがアムトラックの食堂車のディナーメニュー。3つ折りのメニューの右端で、左側に朝食・中央に昼食メニューが載っています。裏側にはキッズメニューとドリンクメニューも。

寝台客の場合はこの車内での3回の食事(デザートまでOKで、アルコールは別料金)が料金に含まれているので、食べないと損!なのですが、コーチ席の利用でも、食堂車は料金を支払えば全く問題なく利用できます。(ただしどちらの乗客もチップは払います)

メニューはもう目を通してあるんだけど、決めあぐねてもう一度見ていたら、ウエイトレスが本日のスペシャルはポークチョップだと告げに来てくれる。今日のシーフードの方はサーモンだった。

なるほど、Chef's Evening Marketplace Spacialってやつだ。
メニューによると、

Vegetarian Pasta
ベジタリアン・パスタ
・・・・・$12.50

Herb Roasted Half Chicken
ハーブローストハーフチキン
・・・・・$14.00

Chef's Evening Marketplace Spacial
シェフの今夜のスペシャル
・・・・・$16.75

Marketplace Seafood Selection
本日の魚料理
・・・・・$17.50

Garlic Butter Marinated NY Strip Steak
NY風ショートロインステーキ
・・・・・$22.50

となっていて、魚料理を聞いてからチキンかどちらかにしようかな、と思っていたけれど、ポークチョップは良さそうに思えるので、今回はポークつながりで先ほどのシカゴのリベンジを果たすことにしよう。どれを選んでも、サラダとロールパン、それに食後の飲み物(コーヒー・紅茶・ミルクのどれか)はついてきますよ。

7:30pm それにしてもこのテーブルはお通夜の様に話が弾まない。(あんたらそれでもアメリカ人かー!)と心のなかで叫びながら、私も話を振ってみる。隣の野球帽をかぶったおデブなおじさんはあまりに不愛想で怖いけど、意外にも向いに座っている夫婦のうち、眉間に深い深いシワが刻まれた学者風の気難しそうなおじさんの方が、色々と質問をしてくれるので時折の沈黙を乗り越えればやっていけそうだと、半ば自分に言い聞かせる。やはり乗客にアジア人は珍しいので私への質問は多く、留学生としてニューヨークの大学に行っていた事を話すと結構食いつきがいい。この沈黙を破るためなら何でも答えるよー!

この状況を打開するために早くオーダー取りに来て欲しいけど、ほぼ満席の車両にウエイトレスは一人。

タスケテー!


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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.11 イリノイ編その3

4:30pm位 太陽はもう今にも沈みそう。ニューヨークもそうだけど、緯度が高いので冬至を過ぎて半月程度だと本当に日が短い。



4:38pm 日没とほぼ同時にゲールズバーグ(Galesburg)駅に到着。イリノイ州最後の停車駅で、次の駅からはアイオワ州。Wikipediaの日本語版にページが無いようなマイナーな地域ですが、ルートガイドによると、テレビ放送用に制作されたスーパーマンはこの地の出身という設定だとか。



日没を見届けたので、一旦部屋に戻る。食堂車の担当がディナーの予約を聞きに来てくれる。遅い時間だと売り切れが出て気に入ったものを選べない場合があると聞いて、早めの7:30pmに予約を入れる。



列車の真ん中あたりにビューラウンジと食堂車があり、食堂車より後ろは寝台専用車両が連なっていて、2階通路でつながっているので列車の2階最後尾に行ってみる。日没は過ぎたけれどまだ真っ暗になるには時間があり、外を見てみるとレールと枕木の他は何も無い野原。



部屋に戻ってからも黄昏時の風景を眺めていたけれど、本格的に暗くなってきたので、ディナーの時間までお茶を飲みながらルートガイドを読んだり、ゲームアプリで遊んだり、食堂車のメニューを眺めたり。

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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.10 イリノイ編その2

食堂車はまさに古き良きアメリカを彷彿とさせます。このレトロ感。このカリフォルニア・ゼファー号は数あるアムトラックルートでも車窓の風景の素晴らしさで1・2を争う路線なのですが、その双璧を成すのが、シカゴ⇔シアトル/ポートランドを結ぶエンパイア・ビルダー(Empire Builder)号。写真の壁にはそのエンパイア・ビルダー号のポスターがいい味出してます。冬場の旅だとカリフォルニア・ゼファーの方が大雪による遅延の確率や景観において軍配が上がると聞いたのですが、春だとグレーシャー国立公園の中を通るエンパイア・ビルダーも魅力的です。



上の写真が気に入ったので、ビンテージポストカード風にアレンジしてみました。Google ChromeのPCアプリ"Be Funky Photo Editor"使用です。Chrome Web Storeで入手しました。基本機能だけだと無料で使えます。



食堂車のテーブルは、基本的に相席になります。食堂車での食事は色々な人と会話を楽しむ良い機会です。



またビューラウンジに戻る。様々な年齢層の乗客がいるけれど、年配の方には昔からのアムトラックファンが結構いるみたいで、特別な思い入れがあるように感じました。彼らは本当に旅を楽しんでいます。



空には幾筋もの飛行機雲が。



古き良きアメリカの風景

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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.9 イリノイ編その1

ルーメットで静かにまったりと景色を眺めるのもいいけれど、眺望の良いラウンジカーに行ってみる。
2階は展望車仕様となっていて、車両の前を向いて左右両方が上方まで窓を広くとっているので、パノラマビューが素晴らしい。



4:00pm イリノイのだだーっ広い平地を淡々と走っている。時々民家や駐車場がかたまった住宅地も見かけるけれど、パノラマ仕様の窓から視界に飛び込んでくるもののほとんどは、霧のように細かい雪が舞う静かな枯れ野原。



隣に座っていたおじさんが窓の外に広がる枯れ野原(に見える)は、コーン畑なのだと教えてくれる。冬の侘び寂びの風情も良いものだと思いましたが、きっと夏場には瑞々しいコーン苗の緑色が広がっていて、この辺り一体はまた違う風景に見えるのでしょう。



地平線があたりまえのように広がる。私はアメリカに来るまで地平線など見たことは無かったけれど。



冬だから日が落ちるのが早い。太陽がもうあんなところに。



鰯雲。英語だとmackerel skyと言うのだそう。直訳するとサバ空。ちょっと似てますね。


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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.8 シカゴ出発

寝台車の車両まで到着すると車掌さんにチケットを見せ、私のルーメットがどこにあるか教えてもらう。2階建てなのに、残念なことに1階でした。ウェブで予約をした時点で最後のルーメットに滑りこみセーフだったので、まぁしょうがないかと思いつつ、ダメもとで、車掌さんにもし2階のルーメットが空くような事があったらそこに移りたいとリクエストしておく。車掌さんはとても感じよく、予定では満室だけどもしキャンセルなどで空きが出たら教えてくれるとのこと。1階は他にもルーメットが2つと奥に大きめの個室があり、車両中央にある出入り口を挟んで反対側にはトイレとシャワールームが。それぞれの部屋自体が別々なのが嬉しい。

1:45pm 部屋に到着。1階は部屋数も人通りも少ないのでとても静かで落ち着くことに気付く。この車両担当の車掌さんは日本人にはとても覚えやすいお名前で、NYに住んでいて車掌として仕事でアメリカを横断しているのだそう。東海岸から西海岸を6連勤で往復し、その後は8連休というシフト。実際働いてみると苦労もあるでしょうが、それを知らない私にとっては羨ましい。



部屋の中は薄暗いので電気をつけ、部屋を確認。夜にはベッドを兼ねる椅子はさすがに広々で、硬さも良い感じ。ペットボトルの水も付いている。コンセントの差込口があるので、ちゃんと使えるか確認。これがダメだと部屋でデジカメやiPod Touchの充電ができないので早速チェックしたところ問題なく使えました。暖房もOKで一安心。

向かい合った2つの椅子の間には折りたたみのテーブルがあり、時刻表とルートガイド、それに安全の手引き(Customer Safety Instructions)が立てかけてあります。この3つはお土産にいただいてもOKなのだそう。時刻表とルートガイドはアムトラックのホームページからダウンロード出来るものと同じです。安全の手引きはこの列車内のガイドマップがついていて役に立ちました。

ルーメットのドアには分厚いカーテンがあり、それだけを閉めることも出来ます。ドア自体を閉める場合はフックでできた簡易式の鍵を内側から掛けることが出来るので、プライベートもそれなりに保てるようになっていました。



2:00pm そろそろ時間かな?と思っていたら、出入り口を閉めているのか遠くでガチャンガチャンと金属音が響き、その後車両がゆっくりと動き始め、同時に窓から見える風景も動き出す。

ものの40分で、車窓はシカゴの高層ビルや住宅群を後ろに置き去り、イリノイの冷たい平原へと変わっていく。


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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.7 シカゴ編その3

ランチを終え、満たされた胃袋と共にフードコートのある中二階(Mezzanine Level)から階下へ。出発時刻もスクリーンで再確認。次に乗るカリフォルニア・ゼファー(California Zephyr)号は二時発の予定だけどどうなってるかな。

定刻通り(良かった)で南Fゲートから、と。



まだ一時間位時間があるけど観光はせず、階下Concourse Levelにあるアムトラックラウンジへ。シカゴからサンフランシスコまでは途中下車泊しないで一気に一本で行ってしまうので、疲労度が増しそうなコーチ席ではなく、スーパーライナー・ルーメット(Superliner Roomette)という一番小さい寝台個室にしたのですが、その特典として寝台客専用ラウンジを追加料金無しで利用できるのです。アムトラックの長距離線はコーチ席だととてもお手頃なのですが、寝台車を利用をすると一気にチケットの値段が跳ね上がってしまいます。だけど、いわゆるファーストクラス・ビジネスクラス扱いだと思えば飛行機ほどのセレブプライスではなく、とてもお手頃の庶民的なアップグレードですよ。

シカゴユニオン駅 コンコースレベルの地図


地図で言うと右側の壁沿いの中央より上の、ブルーが濃くなった部分がそのラウンジで、寝台客は時間になるとこのラウンジからホームまで案内してもらえます。

ちなみにゲートはこんな感じ。


時間までは、専用ラウンジでwifiを利用して持ってきたiPod Touchでネットをしながら時間を潰す。アメリカにいて、素晴らしいと思う事の一つは、「無料で誰でも簡単に利用できる」wifiホットスポットが至る所にある事。本当にありがたい。

1:35pm とうとう来ましたCALIFORNIA ZEPHYR搭乗案内。

キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆


引率の屈強そうなお姉さんに連れられて寝台客一同でホームへ。私の真後ろに並んでいた老夫婦はポルトガルのリスボンからの帰路なのだそう。

外壁沿いをずっと歩き、回りこむような感じでホームへ。

ホームのそばにはこんな電光掲示板もありました。主な停車駅がそれぞれ書いてあります。実際はもっとたくさんの駅に停車するので、ここに書いてあるのが往来の多い主要駅ということでしょう。

この駅は大きいので、結構歩いたように思いますが、ようやく鈍い銀色の車両が近くに。アムトラックだけでなく、寝台車に乗る体験はこれが初めてなので、かなりアツい。

長い長い車両の脇を奥へ向かって自分の車両を探しながら歩く。



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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.6 シカゴ編その2

ランチを食べにシカゴユニオン駅に戻る。今日のランチはRobinson'sというシカゴ名物(?)スペアリブバーベキューのチェーン店で、噂のスペアリブを食べてみる事に。

スケジュールを立てている段階で、シカゴのランチではシカゴの名物が食べたいと思い、実は少し調べてありました。

シカゴの名物といえば、一番に思いたのはピザ。日本でも厚めの生地のシカゴ風ピザがよく知られていますが、本場のそれはディープディッシュピザというタイプのもので、生地がタルト皿のように深くなっていて、そのなかに大量のトマトソースと具と、とどめのチーズがドッカーンと乗っかっている代物だそうです。まさにアメリカンな大胆なピザで、食べてみたかったのですが、アメリカ人の一人用でも、小柄な日本人なら3人位で取り組まないと途中でギブアップしそうなので、ピザは断念。それにシカゴの空港なんかでもこの手のピザは食べられるので、これはまたの機会に。

他になにかトライするべき食べ物はないかな〜?と探して見つかったのがスペアリブバーベキューなのです。
シカゴについてはシカゴ-ライフ情報というサイトがとても参考になりました。名物料理だけでなく、シカゴの様々な情報が網羅されていますが、名物料理についてはサイト左下の「グルメ」という項目から見ることができます。
なお、シカゴ-ライフ情報さんによると、ホットドッグもシカゴ名物らしいです。ホットドッグですか?ニューヨーカーの端くれ(だと思っている)の私としてはホットドッグ名物の座はシカゴには譲れないな。

そういうわけで、私のシカゴランチメニューはスペアリブで決定しました。ホットドッグ名物を名乗るにふさわしいのはシカゴか、それともニューヨークか、食べ比べしてみるのもいいかも知れません。

これがユニオン駅の中にあるRobinson'sです。 フルサービスの店では無く、カウンターで注文して商品を受取るファストフード形式で、とてもカジュアル。もちろんチップの義務もありません。感じのいい黒人のおじさんが注文を取ってくれました。その後ろでは味付けされたスペアリブ達がジュージューとバーベキューされています。ちゃんと一つ一つ手作業でグリルされている事に小さく感動。



私は「ハーフスラブディナー」という、ハーフサイズのリブにポテトやパンが付いたコンボにしました。野菜は申し訳程度に添えられたコールスローのみという、しめて$20*の超絶メタボセットです。
*2010年12/31日当時のレートだと¥1,620位ですが今だと¥1,540位ですね。円高ってすごい。


これがメニュー。

さて肝心のお味の方は・・・? まぁ、こんなもんかな?決してまずくはないですが、本当はシカゴにはもっとおいしいスペアリブがたくさんあるはず、と思ってしまいました。昔メンフィスで食べたスペアリブがとても美味しかったので期待しすぎたのかもしれません。

ランチなのにハーフスラブディナー、何だかんだ言って、ちゃっかり完食いたしました。ポテトは美味しかったです。

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アムトラックで行く、アメリカ大陸横断旅行記 Vol.5 シカゴ編

10:30am 少し遅れを取り戻し、45分遅れでシカゴユニオンステーション(Union Station)に到着。列車の中にもコーチ客用のトイレはあったのですが、あまり衛生的ではなかったため、なるべく使わないようにしていたので早速レストルームへ。やはりこちらは広々としていて掃除も行き届いてます。同じ考えの乗客が多いのか、混んでいたので少し並びました。

11:30am 諸用を済ませてから駅の中を歩き、諸設備の位置関係を把握してから駅の外へ。次に乗るのは2時発サンフランシスコ行きカリフォルニア・ゼファー号(California Zephyr)。2時間半しかないので、途中でランチタイムを取ることや15分前には戻っていたいことを考えると土地勘のないシカゴで遠出は厳しいな。タクシーに乗るのも、どうかな。ニューヨークだとタクシードライバーは知識やモラルや英語が話せるかetc.質に幅があり、運に左右される事が多いのです。良い人にあたればいいけど、運が悪いと遠回りされたり行き先を間違えられたりするからね...リスクを考えるとこういう時はやめておこうという結論に。

地図を見るかぎりでは近場に観光スポットはあまりないみたいですが、ウィリスタワー(Willis Tower)という高層ビルはユニオン駅のすぐそばにあり、展望台からシカゴの眺望が見られるらしいので、行って見ることにしました。ビル脇の歩道には「CAUTION FALLING ICE」の看板があちこちに。落石ならぬ落氷注意とは、さすがシカゴ。

ウィリスタワーに到着。かつてはシアーズ・タワー(Sears Tower)と名付けられていた、アメリカで最も高いビルで、110階まであるそうです。ちなみにこのビル、アンテナまで入れると全長440mで、全長世界一の高層ビル、ブルジュハリファに次ぐ世界第2位の高さだそうですが、この2つのビルのどちらもが、シカゴに本社を置くアメリカ最大手建築事務所、スキッドモア・オーウィングス・アンド・メリル社(Skidmore, Owings & Merrill、略してSOM)の手がけたものだそう。しかも全米の最も背が高いビル5つのうちウィリスタワーを含む3つがシカゴにあるのです。さすが建築の街シカゴ。建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)氏の邸宅があるのもシカゴです。


積み木を縦に重ねたみたいなビルです。まさにモダニズム建築。かっこいい。

この103階に展望台があるらしいのですが、雲がかかってて一番上まで見えません... やな予感。

とりあえず中に入り、チケット売り場に行ってみると、売り場のお姉さんに「今日は天候のせいで視界はゼロだけどいい?」と、いきなり言われました。ああやっぱり。やな予感が的中です。視界は0%でも値段は通常通り100%なので、チケット料金$17は出す気になれず、あきらめることに。

仕方ないので、その辺をウロウロしてみたり、川の写真を取ったり。外があまり寒くなくて良かった。街の中を川が流れてるんですね〜。何だか故郷大阪の中之島に似ている気がして懐かしい。

どうも大した事もしないまま少しずつ時間が過ぎていくので、駅の周辺を散歩して、ランチはユニオン駅の中のフードコートで食べることに。当初の計画では、Robinson'sというスペアリブの店がシカゴでは有名らしいので、そこにバスで行ってみようと思ってましたが、ユニオン駅の中を歩いた時に、フードコートの中にその店の支店を発見していたので、時間が無ければ今日のランチはあれにしよう、と目星をつけていたのです。今お腹も程よく空いてきて、まさにその状況に。



それでは、ランチへGo!

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