2020年01月24日
山崎製パンの叫びは、、、、
もうじき一年経つ過去、2019年3月26日、山崎製パンは「『イーストフード、乳化剤不使用』等の強調表示に関する当社の見解」を発表しました。
どこまでこの声は響いたのか?全く知らない人の方が多いかもしれない。山崎製パンは、不使用表示を行っている食パンメーカーに対し、このような強調表示を即刻やめるように呼びかけた発表です。
この発表は、山崎製パンと他社のパンの分析結果だけでなく、表示の消費者に対する影響力の大きさ、表示がビジネスの手法のひとつになっていること、その背景にある消費者の認識など、多くの重要な課題を投げかけているものです。
発表からすでにマスコミなども取り上げ5月、6月とじわじわ「パン業界に激震!」と煽るようにその内容が報じられました。
食品の表示には保存方法やアレルギーなどの安全に関わる情報と、原料原産地、栄養成分、遺伝子組換えかどうかなどの消費者の商品選択に資する情報を提供する表示があります。また、表示には「義務表示」と「任意表示」があり、食品表示法に従って表示されています。
極端な言い方をすれば、消費者の健康被害に直結するのは、アレルギー、食中毒。これらに関わる表示だけとも言えます。
これに対して強調表示は、不足しがちな栄養成分について、たとえば「高タンパク質」のように示して摂取を促したり、摂りすぎない方がいい栄養成分について、たとえば「塩分控えめ」のように含有量の低減を示したりすることを目的に実施されます。強調表示は安全に関わるものではなく、任意に行われています。
「イーストフード、乳化剤不使用」という強調表示における「イーストフード」と「乳化剤」は、それぞれどんな機能を担っているのか?
まず、乳化剤は、水と油をうまく混ぜ合わせる働きをするものであり、安全で有効な食品添加物として厚生労働大臣に認められています。たとえば、マヨネーズの材料の酢とサラダ油は、正に“水と油”で混ざりあわないもの同士ですよね。
これは、卵が乳化剤として働き、なめらかなマヨネーズとなっています。このとき、私たちは「乳化」を実感します。調理実習で感じたあの感動です。このように乳化剤は「余計なもの」ではなく、パン製造においては、その保水性を高め、長い間、パンを柔らかく保つ役割を担っています。
強調表示は他の製品に比較して優位性がある事をアピールする為に行われますが、逆に言うと「使用されているものが悪いもの」という印象も与えかねません。
こうした誤認を招くような行き過ぎた強調表示に対して警鐘を鳴らしたのです。
どこまでこの声は響いたのか?全く知らない人の方が多いかもしれない。山崎製パンは、不使用表示を行っている食パンメーカーに対し、このような強調表示を即刻やめるように呼びかけた発表です。
この発表は、山崎製パンと他社のパンの分析結果だけでなく、表示の消費者に対する影響力の大きさ、表示がビジネスの手法のひとつになっていること、その背景にある消費者の認識など、多くの重要な課題を投げかけているものです。
発表からすでにマスコミなども取り上げ5月、6月とじわじわ「パン業界に激震!」と煽るようにその内容が報じられました。
強調表示は、安全に関わらない任意の表示
食品の表示には保存方法やアレルギーなどの安全に関わる情報と、原料原産地、栄養成分、遺伝子組換えかどうかなどの消費者の商品選択に資する情報を提供する表示があります。また、表示には「義務表示」と「任意表示」があり、食品表示法に従って表示されています。
極端な言い方をすれば、消費者の健康被害に直結するのは、アレルギー、食中毒。これらに関わる表示だけとも言えます。
これに対して強調表示は、不足しがちな栄養成分について、たとえば「高タンパク質」のように示して摂取を促したり、摂りすぎない方がいい栄養成分について、たとえば「塩分控えめ」のように含有量の低減を示したりすることを目的に実施されます。強調表示は安全に関わるものではなく、任意に行われています。
イーストフード・乳化剤とも国に安全性が認められた食品添加物
「イーストフード、乳化剤不使用」という強調表示における「イーストフード」と「乳化剤」は、それぞれどんな機能を担っているのか?
まず、乳化剤は、水と油をうまく混ぜ合わせる働きをするものであり、安全で有効な食品添加物として厚生労働大臣に認められています。たとえば、マヨネーズの材料の酢とサラダ油は、正に“水と油”で混ざりあわないもの同士ですよね。
これは、卵が乳化剤として働き、なめらかなマヨネーズとなっています。このとき、私たちは「乳化」を実感します。調理実習で感じたあの感動です。このように乳化剤は「余計なもの」ではなく、パン製造においては、その保水性を高め、長い間、パンを柔らかく保つ役割を担っています。
強調表示は他の製品に比較して優位性がある事をアピールする為に行われますが、逆に言うと「使用されているものが悪いもの」という印象も与えかねません。
こうした誤認を招くような行き過ぎた強調表示に対して警鐘を鳴らしたのです。
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