2013年10月19日
297. 上野樹里 Juri's Farm・スウィングガールズ・天然 「A–Studio」
登場前に鶴瓶さんが「久しぶりに会うんですけど、おもろいやつですよ…こういうとこにはあまり出てこないけどね…」と紹介。
そして登場。「かわいい!」と女性たちの大歓声。
「ほんまにお久しぶりやわ、メチャメチャうれしいわ」と鶴瓶さん。
2人は映画「奈緒子」で共演。上野さんが主役の奈緒子。鶴瓶さんはコーチ役でした。
上野さんの話によると、鶴瓶さんは撮影で「雨待ち」のとき、落語をしてくれたそうで…。
「こっち向いて真剣に聞いてるから…」と鶴瓶さん。「大河とか…えらい女優になったなあ…」
「なってないでしょう…」と上野さん。
最初からスゴかった?
デビューは15歳。
16歳で犬童一心監督の映画「ジョゼと虎と魚たち」に22歳の女子大生役で出演します。
「ジョゼと虎と魚たち」…通称「ジョゼ」は妻夫木聡さんと池脇千鶴さんが主演の映画。ラストはフェリーニの「道」を彷彿とさせる、何とも切なく愛らしい映画です。
犬童監督の話では、100人以上オーディションをしても女子大生役が見つからない、そこへふっと上野さんが現れ、「この子だ!」となったそうです。
「まだほっぺたが赤かってんて…加古川から来て…」と鶴瓶さん。
「ジョゼ」では乳母車に載った池脇千鶴さんを叩くシーンがありますが、オーディションでは、助監督を相手にその場面を演じたそうです。
本気で叩く必要が無いのに、思い切りパーン!とやってしまい、助監督から猛抗議。
「すみません、すみません」と謝ってやり直し。もう一度、パーン!と叩いたそうで…。(笑)
「ぜんぜん学習しないんですよね」(笑)「『次はやりません』と言ったのを覚えています。『次はやりません、気をつけます』って…」「でも忘れちゃって…。叩いた瞬間、目がテンになってました…」「反省しました…すごく」
「らしいわ、すごくらしいわ」と喜ぶ鶴瓶さん。
「演技とか習ったことなかったので、そのオーディションで監督とディスカッションすることしか勉強の場所が無かったから…いっぱいいっぱいで…」「たぶん次からはちゃんとできると思うんですよね」
「ぜったいでけへんわ…。次もまた本気で行くと思うよ」と鶴瓶さん。(笑)
「ジョゼ」では喫茶店で上野さんが泣くシーンがありましたが、ここでひとこと「泣けません」といったそうです。
喫茶店を借りているのは3時間。監督のアドバイスで無事泣くことができたのだとか。
他にもどう演じたらいいのか分からないときは、「分かりません」と上野さんは言ったそうなのです。そして監督の演技指導。それを上野さんはどんどん吸収していったのでしょうね。
「分からないことをちゃんと『分からない』と言えるって、すごい強さというか…言えないですよ」と司会の波瑠さん。
「そのシーンで妻夫木が『彼女すごいよ』って言うたらしいで」と鶴瓶さん。
「ありがとうございます…がんばらなきゃ」と上野さん。
ベッドシーンもあったのですが、1回でOKだったようです。
「なんかサラッと終わったなって思いました」
「そのときも妻夫木が『彼女すごいよ』って…」(笑)
「最初に凄いメンバーとやってるよね…」と鶴瓶さん。
「ありがたい…」と上野さん。
「スウィングガールズ」
映画「スウィングガールズ」で主演を務めたのは18歳のとき。
この映画で上野さんたちは吹奏楽器を演奏しますが、上野さんは最初ほとんど吹けなかったそうで。
4か月間、腱鞘炎になるほど練習して映画に臨んだのだとか。
このオーディションの話が事務所に来たときには「楽器ができる子」という条件が付いていて、「無理だ」と事務所の人が断ったそうです。
しかし再度オーディションの話が来たときには「楽器が出来なくてもいい、演技が出来なくてもいい、キャラだけ見たいから受けませんか?」という条件に変わっていました。上野さん、ツイてますね。
「気軽に…」と上野さん。
そのオーディション。
たくさんの少女たちが来た中で、上野さんが現れたとき、監督の矢口史靖さん「来たな…やっと見つけたよ」と言ったそうです。
「へえ…」と上野さん。
「どんな性格の子や?その子は?」と鶴瓶さん。
「漫画を読んで鼻をほじるシーンがあって…。スローモーションで鼻水が垂れるシーンがあって…」(笑)
イノシシに追いかけられて鼻水を垂らすシーンは衝撃(?)でした。
長く垂れる鼻水はガラスの棒を鼻にツッコんだのだとか。さすがにこれは事務所に確認を取らないといけないと携帯をかけますが圏外。
矢口監督に「あなたはモデルですか?女優ですか?」と聞かれた上野さん、
「『はい、こっちです』ってガラスを鼻にツッコんで…」(笑)
矢口監督の回想はまだ続きます。
泣くシーンで「もう1回やらせてください」と懇願する上野さんに、「もういい、これでいいんだ」と突っぱねたそうです。
「悪いこと言ったな…」と思った監督、フォローしようとロケバスに行ったら、皆とお菓子を食べて「わーっ!」と笑ってたそうです。
「もう気が変わってて…」と上野さん。(笑)
「『なんじゃ!こいつは!』って思ったって…」
矢口監督の誕生日にに上野さんは、自作の紙粘土と大きな器を贈ったらしいのですが、上野さんは全く(!)覚えていませんでした。
「捨ててください」と上野さん。(笑)
「捨ててください…お願いします」と鶴瓶さん。(笑)
趣味は畑
「野菜も作ってるって?」
「たまーに、顔出すくらいですけどね」と上野さん。
その名も「Juri's Farm」
「2レーンだけコーナーを貸してくださって…」
畑のオーナーは浅野悦男さん。
「種とかも自分で開発してて、いつ行っても発想にあふれてる人なので…面白いです」
「陽だまりの彼女」
「『陽だまり』の中の樹里、メチャきれかったで」
「ありがとうございます」
共演は松本潤さん。
「作品に対して愛情を持っている方」と上野さん。「関わった人たちを大事にする人なんだなっていう…」「嵐のライブを見に行って…」「嵐の仕事から『陽だまり』の現場に安心して戻ってこれるように…」「信頼関係がしっかり生まれたんですよね…」
「ええ?」と鶴瓶さん。「信頼関係がしっかり生まれた」という表現に引っ掛かったようで…。
「ええ?」と上野さん。
「好きにならへん?おれやったら毎回好きになってまうわ…」「ええわ、この人やったら…」(笑)
「役の上では好きになるんですけど、プライベートでは携帯の番語を交換し合うとか全くないんですよ」「作品が終わったら会うこともないし…」と上野さん。
驚く鶴瓶さん。
「おれ、樹里の携帯知ってるしな…」
「今、消えちゃってないんです」と上野さん。
立ち上がる鶴瓶さん。「消したんちゃうやろな!?」
「登録をちゃんとしないんです…たぶん…」
「ああ、そうか…」
「男優さんも知らないし…矢口さんのも多分入ってない」(笑)「どんどん消滅させていくみたいなんです」(笑)
「おれ、しつこく電話するわ」(笑)
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職人から好かれる?
「陽だまり」の現場には、矢口監督、犬童監督、そしてショートムービーで仕事をしたマイケル・アリアス監督も来たそうです。みんな上野さんと協力して(闘って?)作品を作り上げた人たちです。
「裏方の人たちのほうが話をしていて自分が落ち着くんですよね…。(ハッと気づいて)鶴瓶さんは表方ですけど、落ち着くんですけど…」(笑)
プライべートで交流のある芸能関係者は少ないようです。
「普通に喋れるようになりたいんですけど、恐れ多くて…。仕事があって初めて、役を通して…」
トーク後の鶴瓶さんのコメント
「…樹里は打算、計算が一切ない!いろいろ正直に言うことを職人たちは楽しんでいる…本物で、本気で、本当のことしか言わない…」
ああ、とても素敵なトークでした。
じつは私(よしろう)は上野さんのファンで、バラエティ番組に出演したときなど拝見しているのですが、いつも緊張されているようで、「素の上野さん(ちょっと天然?)が出ていないな…」と感じていたのです。
さすがは鶴瓶さん、かなりリラックスしたムードで、見事に上野さんの柔らかな表情を引き出してくれました。
トークを聴いていて、上野さん主演のある映画を思い出しました。
「虹の女神」です。上野さんは映像作家を目指す女性なのですが、「裏方が好き」と言っていた通り、いきいきと映画を制作していました。
そして共演の市原隼人さんを上野さんが蹴りまくるシーンがあるのですが、多分本気だったと思います。今日のトークで確信しました。
「虹の女神」も名作だと思います。
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