2018年11月24日
銀行印の基礎知識 どうして使い分けするの? セキュリティ対策に役立つ根拠
銀行印は銀行へ登録する金銭関係に最も重要な印鑑です。
もちろん「印鑑ひとつ」でも、OKなことは、いろいろとあります。
銀行や信用金庫などの金融機関に口座を開設するときの印鑑は、「いつも使っているハンコ」でも基本的にOKです。
では、なぜ「銀行印」が、必要とされるのでしょうか?
銀行印とは? 基本事項
銀行・信用金庫など金融機関では、口座を開設するときの本人確認で、印鑑を捺印します。
必要な書類に、必要事項を記入して、本人が署名して、捺印する。これが手続きです。
このときに「登録」した印鑑が「銀行印」になります。
つまり、
「銀行印」という印鑑の書式・スタイルが法律で決められているわけではありません。
あなたが「届け出た」「捺印した」、そのハンコが「銀行印」になります。
立派な鑑定と作成を経た高級な印鑑であっても、
ありあわせで購入した100円ショップのハンコでも、
「あなたが届け出て捺印すれば」それが「銀行印」です。
銀行印の役割とは?
口座の開設で使用したら、その口座に関する「印鑑の確認・捺印が必要な、すべての作業」で使うことになります。
住所の変更、新しい口座・定期預金、ATMの限度額を超える出金や振替などで、「銀行印」が必要です。
窓口で、
『印鑑が違います』
と言われてしまえば、手続きは行われません。本人だと言い張っても、窓口の担当者が「あなたが本人であると」と認識できていたとしても、
『このハンコじゃないんですよね〜』
となってしまえば、そこから先には進めません。
手続き・契約で、必ず必要になります。
間違いが許されません! 一致が原則です!
なので、
普段なにげなく使用するハンコと別のハンコで登録しておくと、紛失や悪用のリスクを軽減できます。
もしも「気軽に誰でも購入できるハンコ」を届け出て捺印して銀行印になっていると、ひのハンコと同じハンコを買った人・持っている人・窓口に来た人が、あなたに「なりすまして手続き」できてしまうことになります。リスクです。
「銀行印」となったからには、紛失しないようにします。
宅配の受け取りや、町内会・自治会での署名捺印で気軽に使用していると、「悪用される」可能性が出てきます。悪用されなくても、「使い過ぎて摩耗した」「落として割れた・欠けた」などのトラブルが発生するかもしれません。
印鑑は「紛失」を予防し、さらに印鑑の印影が変わってしまわないように「割れたり欠けたりしないように維持管理する」ことも重要です。
銀行印を「金融機関で手続きするとき専用の印鑑」にしておけば、必要以上に使用する機会がありませんので、それだけ安全性が高くなります。紛失・欠損のリスクも低くなります。
「銀行印として使う専用」の印鑑・ハンコを「銀行印」にしておくと、安全性を高められます
高級な印鑑でなくても可! 「使い分けること」が重要ポイント
高級な印鑑を、わざわざ作らなくても大丈夫。大切なのは「銀行印を、それ専用にすること」です。使い分けることがポイントです。
では、なぜ、わざわざ印鑑を作成するときに「銀行印」と呼ぶのでしょうか。
もしも「自分で使い分ける」だけであれば、作成するとき・販売されているとき・購入するときのすべての印鑑・ハンコは、対等に「印鑑」であり「ハンコ」でも良いわけです。でも現実には「銀行印に!」と作成を勧められたり、販売されたり、購入するわけです。
そこには危機管理対策が含まれています。
印鑑・ハンコを作成する側も、
『これと同じ印鑑・ハンコは安易に作成したり販売したりしてないよ』
と、お墨付きにできるからです。
ですから購入するほうも、
『誰かとダブってしまう心配がない』
と安心して手に入れて使えます。
「銀行印」と指定して作成してもらえば、防犯性が高まる!
銀行印で気をつけたいリスクは、
・偽造
・なりすまし
・勝手に複製される
ことです。
偽造されにくくするためには、ふたつのポイントがあります。
・オリジナルで作成してもらう
・印影が読み取りにくい
オリジナルとは、「できあいのハンコではない」こと。注文して作成してもらいます。
印鑑・ハンコを捺印したときの「印影」が、読み取りにくければ、第三者から「そうだとわかりにくい」ので、「推測されることも予防できる」効果が得られます。
ちょっと読みにくい、パッと見ただけでは読めないくらいが、安全性が高いことの照明です。
どんな「銀行印」があるの?
価格、いろいろあります。予算に合わせて選びましょう。
素材の違いは、「好み」と「耐久性」です。
印鑑ケースが付いてきます
基本的に「銀行印」を作成すれば、専用の印鑑ケースも付いてきます。
銀行印として出なくても、印鑑を作成すれば「印鑑ケース」は付いてくるのが一般的です。言い換えれば、「印鑑ケースが付いてくる印鑑は、オリジナルの要素が強い」ことになり、他では売られていないオリジナルの印鑑になります。
印鑑ケースは、自分で交換しても良いでしょう。銀行や信用金庫などの金融機関の窓口に「銀行印」を持参したときに、「印鑑ケース」が最も目立ちます。印影そのものは、自分と窓口担当者にしか、わかりません。印鑑ケースを「自分で別のものに変えて持ち歩く」ことで、「どこで作った印鑑なのか」「どこで販売されている印鑑だろうか」と、推測されにくくなります。セキュリティ対策になります。
開運の白蛇にちなんだ印鑑ケースもあります
印鑑にとっての「家」です。「印鑑ケース」
「白蛇印鑑ケース」は、白蛇をイメージした精巧な作りが特徴です。
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