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2021年05月20日
2021年05月19日
聖天(歓喜天)様 信仰 聖天様のお供物
聖天様にお供えする
仏様に通常、何をお供えしますか?お線香、蝋燭、お花、ご飯........
ここで重要なことは6という数字です。
6種供養、6波羅蜜、6道、これらをもって、以下に説明します。
聖天様が仏教の仏様であることを踏まえてお供物を考えると、非常に考えやすく、ただ一方で、聖天様独特のパーソナリティというか、衆生が親しみのもてるその嗜好が更に加味されます。何よりも私たちが普段何気なく見ている仏教の行為そのものの意味が理解できます。
6種供養とは何か
6種供養とは6道をさまよう人々に行う供養のことです。
6道とは
@地獄道
A餓鬼道
B畜生道
C修羅道
D人道(我々がいるこの人間界のことです)
E天道(聖天様のいる天界のことです。)
の6つであり、これらを以下の供物で供養することを6種供養といいます。
@地獄道 > お線香
A餓鬼道 > お水
B畜生道 > ローソク
C修羅道 > 塗香
D人道 > お花
E天道 > ご飯
まず、これらのお供物がこの6道の為にお供えするのだと考えると非常に
分かりやすくなります。特に、塗香はあまり聞きなれない人もあると
思いますが、塗香についてはリンクをご覧ください。
アマゾンの塗香のリンク
聖天様への6種供養は六波羅蜜行と言う菩薩行につながる。
次にこの6つに、六波羅蜜行という菩薩行の名前があてがわれています。
@地獄道 > お線香 >毘梨耶波羅蜜(ビリヤハラミツ)
A餓鬼道 > お水 >檀那波羅蜜(ダンナハラミツ)
B畜生道 > ローソク >般若波羅蜜(ハンニャハラミツ)
C修羅道 > 塗香 >尸羅波羅蜜(シラハラミツ)
D人道 > お花 >羼提波羅蜜(センダイハラミツ)
E天道 > ご飯 >禅那波羅蜜(ゼンナハラミツ)
6種供養が悟りの彼岸に至るための6つの修行につなが
る
る
@地獄道 > お線香 >毘梨耶波羅蜜(ビリヤハラミツ)>精進(精進努力)
A餓鬼道 > お水 >檀那波羅蜜(ダンナハラミツ) >布施(施し)
B畜生道 > ローソク >般若波羅蜜(ハンニャハラミツ)>智恵(正しく物事を見道理を知る)
C修羅道 > 塗香 >尸羅波羅蜜(シラハラミツ) >持戒(戒めを守る)
D人道 > お花 >羼提波羅蜜(センダイハラミツ)>忍辱(苦しみを耐え忍ぶ)
E天道 > ご飯 >禅那波羅蜜(ゼンナハラミツ) >禅定(座禅をして落ち着く)
ということで、毎日行うこの6種供養の対象とそのことが直接菩薩の修行になるという行いなのです。個々の供養の内容は次回から順次投稿していきます。
聖天様信仰は6種以外の供養に個性がある
この6種供養以外に3つの仏教の供養があります。十種供養というものもあり、これはまたおって勉強しこのブログで発表しますが、この3つの供養とは
1 恭敬供養(クギョウクヨウ)
2 利養供養(リヨウクヨウ)
3 行供養 (ギョウクヨウ)
の三つです。その意味は
1 恭敬供養(クギョウクヨウ)>真心から相手を尊敬し、称える。
2 利養供養(リヨウクヨウ) >真心をこめて相手のために色々なものを捧げる。
3 行供養 (ギョウクヨウ) >真心をこめて相手のために働く。
その中で、聖天様信仰にあっては、2の利養供養が非常にユニークです。すなわち、
@大根
Aお酒
C歓喜団、あるいはその代わりになる甘いお菓子。
などです。すべてのお供えは上本であればあるほどいいようですが、しかし、勿論それは自分にとっての上本であり、また毎日継続して供えることが出来るものが良いようです。
それでは次回から6種供養、利養供養について、個々に説明をしていきます。
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声聞のネタバレなし簡単映画レビュー 韓国映画以外遍 K 「運び屋」
フリーの映画写真をどこから手に入れればいいのか分からないので、勝手にイメージを作ってみました。
監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド, ブラッドリー・クーパー, ローレンス・フィッシュバーン
ジャンル 外国映画
アマゾンのリンク
どこの国の映画か
アメリカ 2018年
映画のジャンル
メキシコ麻薬カルテルの運び屋
そこに、目を点けられた、誰にも疑われようのない、80台の白人の老人の幸福と苦悩。
最後までみたか?
みました。
どんな時に見るべきか?
淡々とした気分の時。
ビックリしたか?驚いたか?
そういうシーンはありません。
特筆すべき男優、女優はいたか?どのように?
簡単映画レビューなのに、ちょっと文章が長くなってすみません。
この映画を見て、私は20年前にアメリカのミシガン州に行った時の事を思い出しました。
その時、私を世話してくれたのは、 ジョンという人でした。
彼は会社から、 2時間以上かかるところに住んでいて、 そこから車で会社に通っていました。朝4時に家を出ると言っていました。
大体アメリカは朝が早いのです。朝6時過ぎに会社に着くともう社員は全員仕事をしていました。
これもよくある名前の、スミスと言う営業の部長が、朝からダイエットコークを飲みながら毎朝、私たちを出迎えてくれました。
ジョンは、この映画のクリントイーストウッドによく似ていて、車を何時間運転しても、けして疲れを見せず、左の膝かだったか右の膝でハンドルを抑え、手放しで長い距離を運転していました。そのジョンの面影が、何度もこの映画のクリントイーストウッドと重なりました。年恰好もよく似ていました。
彼は本当にいいやつでしたが、一度だけものすごく私のこと怒ったことがありました。それは機械の据付のスーパーバイザー で、私のいる工場に訪れ、一日作業をし、その夜に、彼の歓迎パーティーをしようという日があり、私が運転をして着替えにホテルに連れて行ったのですが、あまりにも酷い 渋滞で、私は一旦ホテルに寄る予定でしたが、どうにも間に合いそうにないので直接パーティー会場に行こうかという提案をしました
すると彼は烈火のごとく怒り出し、「私にこの汚れたシャツでパーティーに出ろというのか、私はアメリカのインディアンじゃないんだ、アメリカのカウボーイじゃないんだぞ。」とそう怒りました。
私も別に悪気はなかったのですが、その時の彼の怒り方、そのインディアンとかカウボーイとかそういう人種と言うか民族と言うかそういうものを出して怒り出す、その怒り方、そこにアメリカ人独特のプライドを感じました。
この映画ではそもそもアメリカで経済的に失敗したとはいえ白人で、家族があり、誰も疑うことのない立派なアメリカの老紳士が、アメリカ人が差別し軽蔑しているメキシコ人のカルテルの麻薬の密輸に協力し、その得た穢いお金でアメリカ退役軍人会の潰れかけたクラブを直したり、(スケート場を作ってくれとも頼まれていた)、新しいピックアップを買ったり、潰れた自分の会社を立て直したりするわけです。
ここではアメリカ人もメキシコ人もなく、主人公も、麻薬のカルテルも、 ただ同じように欲望に惑わされ、 色々なものを失っていく姿を淡々と描いています。あたかも
「人は欲望の前には平等に汚れるものなのだ。」
そしてこの時はちょうどトランプ大統領が大統領でメキシコとの間に壁を立てて移民を徹底的に排除しようと言う時期だけに、アメリカ人の心の深層に訴えた映画なのでしょう。評価が高いようです。
クリントイーストウッドは、こうしたアメリカ人のアメリカ人たる所以、そのプライドが如何に脆弱かを見事に表現していました。
もう一度みたいか?
人に勧めたい映画です。
一緒に見て困る人はいるか?
うーーーーーん いい映画なので、誰でも見て欲しいですが。
印象に残るシーン
主人公が、お目付のメキシコ人を連れて、白人しか行かないレストランに行った時のシーンは、印象的でした。そこでは差別が当たり前で、自然に行われていて、そして、我々非アメリカ人には異様なのです。
全体に、ひねりのあるストーリーではありません。淡々と、そして静かに何かを訴える。これがクリントイーストウッドのスタイルなのでしょう。
昔は、違いましたけど。いきなりマグナムぶっ放してましたけど。
仏教的にはどうか?
高倉健とクリントイーストウッドを、対比してみました。
高倉健はズッと俳優であり、常に精進していました。
一方のクリントイーストウッドですが、昔は、怒りに任せ、マグナムをぶっ放していたその彼が、どこで悟って、映画を撮るようになり、禅定の域に入ったのか、興味深いです。
合掌。
点数(10点満点)
8点
声聞のネタバレなし簡単映画レビュー 韓国映画以外遍 L 「君よ忿怒の河を渉れ」
フリーの映画写真をどこから手に入れればいいのか分からないので、勝手にイメージを作ってみました。
監督 佐藤純彌
出演 高倉健, 原田芳雄, 池部良
ジャンル サスペンス
アマゾンのリンク
どこの国の映画か
日本 1976年
映画のジャンル
以前、「黄金の犬」で遭遇した、大作、大俳優総出演、内容ヤケクソという作品です。
最後までみたか?
みました。
どんな時に見るべきか?
「黄金の犬」と二本立てでどうぞ。
ビックリしたか?驚いたか?
中野良子に、ただただビックリ。
この映画は中国で文化大革命後に初めて公開された外国映画で8億人の中国人が見たとウィキで知り更にビックリ。
特筆すべき男優、女優はいたか?どのように?
まずは、中野良子です。その脈絡のない度重なる脱衣。高倉健に対する一途な愛。
本当に申し訳ないですが、破綻の多い映画で、つくづく高倉健の偉大さを知りました。
高倉健は、何をしても高倉健なのです。グッと我慢し、常に高倉健を表現している。
高倉健の人気の秘密がよく分かりました。
もう一度みたいか?
もういいです。
一緒に見て困る人はいるか?
中野良子のファンのお爺さん。
高倉健のファン。
印象に残るシーン
優秀な検事である高倉健が、ここまで色々な目にあわされ、そして、操縦したことのないセスナまで操縦する。嫌な顔一つせず。
そして、対照的に原田芳雄が「やってられねえ」というオーラを常に出している。
あれは本心ではないですか?
中野良子は高倉健のためなら何でもやるという感じ。
そして、度々流れる、能天気な音楽。一体怒って何になるのかな、という気分にさせられる魔法のメロディー。
仏教的にはどうか?
高倉健は、絶対仏教的な人だと思いググったら、
@その座右の銘は、阿弥陀如来が未だ修行中の菩薩の時に言われた言葉、
「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」
を座右の銘にしていたらしい。
Aまた離婚した妻、江利チエミが亡くなった時、滝に打たれ不動明王の真言を唱えたという。
そういう、仏教のバックグラウンドがあるのです。
高倉健はどんな映画に出ても、精進していた菩薩なのだと知りました。
ただ、この映画の監督の名誉のために言っておくと、この監督はあの、「空海」の監督でもあり、むしろこの映画がやや、怪しい「黄金の犬」の雰囲気を持っているのは。徳間書店が絡んでいるからかもしれません。
おっと、両舌。
合掌。
点数(10点満点)
4点