2013年03月22日
新しい教科書はどう変わったの?
【新しい教科書はどう変わったの?】
量はどれくらい増えたの?
まずは【量】の観点から「新教科書」を分析してみます。
☆小学校 【9年前の教科書から4割アップ!】
小学校教科書のペ−ジ数は1960年代の詰め込み教育と呼ばれた時代が最高だったようですが、
改定された新版の教科書はそれより多くなっています。
※ 【ゆとり】を強調した以前の教科書(02〜04年度使用)と比すると約1.4倍 !
発展内容を記載している05年度の教科書と比べても約1.25倍ものペ−ジ数になっています。
☆中学校
教科書のペ−ジ数ボリュ-ムは1960年代がピ−クで削減が続いていましたが新しい教科書はそのピ−ク時よりも増加しています。
1990年から約20年間の使用年度別中学教科書の総ペ−ジ数をまとめてみました。
※ページ数は各社平均 「ゆとり教育」全盛の2002年度教科書(2002年-2005年使用)と比べると主要5教科平均で150% アップ。
「発展内容」が盛り込まれた2006年度教科書(2006年-2011年度使用・現行教科書)と比べても約130%のペ−ジ数アップとなっています。
小学校と同様に数学・理科のアップが著しく目を引きます。
2002年比較
数学 ⇒163%
理科 ⇒ 177%
2006年比較
数学 ⇒132%
理科 ⇒ 45%
これは文部科学省が推進する目標の
【理数教育の充実】
が反映された結果と言えます。
※ 中学校では、ペ−ジ数の増加よりも留意すべきことは
【取扱い内容の難化】
です。
量の増加と共に質的にも変化し難易度が上がっています。
つまり
【量】の増加と取扱い内容の難化【質】の変化
が見て取れます。
文部科学省は、パターン的な基礎学習だけではなく、発展的な思考学習を学習指導要領で示しています。
この教科書の変化により
【出来る! 解る!】と【出来ない!わからない!】
の2極化が進むと予測されます。
そして、学習に対する意欲や取り組み方に影響が出て学習格差が生じる事が予測できます。
次回は【新しい教科書で学習にどのように取り組むべきなのか】についてお伝えします。
【このカテゴリーの最新記事】
posted by marserTeacher at 23:53| 教科書が変わった