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2017年07月02日
ED(勃起不全)を考える その2
こんにちは。
先日に引き続き「ED」について考察していきたいと思います。
生活習慣病とED
EDは最初に自覚できる生活習慣病です!
ED(勃起不全)は、30代ぐらいから徐々に症状として現れてくることが多いです。
ですが、今は年齢に関わらず、早ければ20代からでもED症状は出ます。特に30代以上で、ときどき勃起しなかったり、途中で元気がなくなったりという男性は、実は驚くほど多いのが現実です。
しかし、「誰に相談していいのかわからない」「自分の症状が治療の対象になるのかわからない」などの理由で、対処を先送りにしている人が多いのではないでしょうか?
現実には支障があっても「疲れているから」「ストレスが溜まっているから」と考えて、自分がEDだと気づかない人も多い(もしくは自分をごまかしている)のです。
ところがこのED、最近では血管障害や生活習慣病の予兆でもあるという考え方から、治療の重要性を説く医師が増えつつあるんです。
どいうことかというと、EDの原因の約87%は器質性による、つまり血管の老化が関係していると考えられます。
事実、動脈硬化を基礎に持つ高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病といった生活習慣病やメタボリックシンドロームと合併していることが多いのも事実だそうです。
血管とED
EDになる理由のひとつは、血管が不健康なこと!
当ブログでも何度か書きましたが、血管は細い所から傷んできます。
主だった血管の太さは以下の通りです。
脳近辺の動脈・・・・・約5〜7mm
心臓近辺の動脈・・・・・約3〜4mm
ペニスの動脈・・・・・1〜2mm
動脈硬化になると、ペニスも含め、毛細血管から傷み始めてきます。ある程度の年齢になって、勃起がしづらくなってきたなと感じるのであれば、血管の状態を気にしても良いと思います。
EDは全身の血管障害の中でいちばん初めに起こるもののひとつで、かつ他の兆候と違い自分でもハッキリわかるものです。
この段階で行動を起こすことが重要です。
10年後の健康を見据えて早めに治療する必要があります!
血糖値とED
血糖値が高めと言われたあなた
糖尿病とED、なんで、そこが結びつくのか?
厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、糖尿病の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、316万6,000人です。
男性は176万8,000人で、前回の調査より約30万人増加しています。
糖尿病の患者さんは、糖尿病でない場合に比べて約2倍 もEDになりやすいことが知られています。
糖尿病は生活習慣病の中でもEDの起こる割合が最も高い疾患であり、EDの原因として注意する必要があります。
勃起は神経系と血管系が複雑に関わって起こりますが、糖尿病によって血糖値の高い状態が続くと、これらの神経や血管が障害を受け、性的刺激がうまく陰茎に伝わらなかったり血液の流れが悪くなったりしてEDの症状が現れます。
糖尿病の進行度によりEDの症状も軽度から重度のものまであります。
肥満とED
肥満・運動不足が気になるあなた
肥満はEDと関連している可能性があり、BMI値が高いほどEDのリスクが上昇するとの海外データがあります。
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【BMIとは?】
BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)
BMI値とは、上記の式で算出できるボディマス指数というものです。体重と身長の関係から算出され、ヒトの肥満度を表す体格指数です。一般にBMI (Body Mass Index) と呼ばれます。
・世界保健機関(WHO)や米国国立衛生研究所(NIH)や英国国民保健サービス(NHS)では、BMI:25以上を「過体重 (overweight)」、30以上を「肥満 (obese)」としています。
・日本肥満学会では、BMI:22の場合を標準体重としており、25以上の場合を肥満、18.5未満である場合を低体重としています。
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特にBMI値が30kg/m2以上の人では、23kg/m2未満の人の約1.7倍リスクが高まることがわかっています。
また、車や電車での移動が多く、日頃から運動をされない方。
運動不足とEDの関連も否定できません。
例えば、全く運動しない人のED発症リスクは、週2時間半以上ランニングをする人の約3倍というデータもあります。
血圧とED
血圧が高めと言われたあなた
高血圧には、他の疾患や薬剤の副作用が原因で起こる二次性高血圧と、原因のはっきりしない本態性高血圧があります。
日本人の高血圧の85〜90%は、原因のはっきりしない本態性高血圧といわれています。
もともと高血圧になりやすい体質や、塩分の摂り過ぎ、肥満、過度の飲酒、運動不足、ストレス、喫煙などが原因で発症すると考えられます。
さて、そんな高血圧、ED合併率は約70%と高く、さらに重症化しやすいという特徴があります。
日本人を対象とした研究でも、高血圧患者はそうでない患者の約2〜3倍EDを合併しやすいといわれています。
なぜ、高血圧だとEDになりやすいのかというと、まず「血流」です。
勃起は、陰茎海綿体の動脈が大きく拡がり血液が流れ込むことで起こります。
しかし、高血圧によって陰茎海綿体の動脈が障害を受けると、十分な量の血液が流れ込まず、EDの症状が現れます。
補足として、二次性高血圧についてですが、これは、ホルモン分泌異常、腎臓疾患、薬剤の副作用などが原因で起こると考えられます。
二次性高血圧は、通常の降圧治療では効果がないこともありますが、原因を取り除けば血圧は下がります。
このように、服用している薬剤がEDの状態に影響を与えることもあるため、一度医師に相談しましょう。
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EDというのは、特別なことではありません。
血管なり気持ちなり、アナタの身体がアナタに対してメンテナンスを要求してるということです。
まずは「自分」に対して優しくしてあげましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。(^^)
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