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2017年10月20日

追加投資を行いました(10/18 オーナーズブック)+オーナーズブック経営母体に関する話題(収益構造と株主)



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オーナーズブックに再投資@

 オーナーズブックから元本償還を受けましたので、再投資を行いました。
 いつもは高確率でサーバレースに巻き込まれるのですが、今回は高額案件がタイミング良く募集中のため
 スムーズに投資申し込みを完了することができました。
 できれば、いつもこうだと良いのですが。


 ・銀座商業ビル第1号ファンド第1回  98万円

  予定利率:5%
  期間:24ヶ月
  貸付総額:4億円(主案件部分)
  担保:銀座商業ビル1棟(評価額5億100万円)に対する第一順位抵当権
  LTV:80%

  


 これまでのオーナーズブックで最高額(のはず)案件です。
 銀座商業ビル1棟を担保とした貸付で、貸付総額は4億円。
 案件については以前、こちらの記事で紹介しました。

 銀座一等地でLTV80%、貸付期間は2年と少し長いものの、オーナーズブックのこれまでの実績から考えて
 安全性はそれなりにあると考え、投資を決定しました。

オーナーズブックに再投資A

 もう一つ、別の案件にも分散して投資です。


 ・文京区レジデンス第1号ファンド第1回 40万円

  予定利率:5%
  期間:18ヶ月
  貸付総額:1億5,000万円(主案件部分)
  担保:文京区(評価額2億800万円)に対する第一順位抵当権
  LTV:79%

  


 文京区にある居住用住居を担保とした案件です。
 商業ビルならともかく、さすがに住居は探せませんでしたのでオーナーズブックの説明を丸呑みしますが
 文京区、LTV79%であればそこそこ堅い案件だと思います。

 20171020OB1.jpg

 一つ気になるのはここで、スポンサークレジットのリスクが最大になっています。
 これは、貸付先の不動産保有会社が3期連続赤字計上であるため、との説明がありました。

 今期の赤字幅は減少に転じているということですが、具体額が分からないので情報としては弱いです。
 もっとも、例え貸付先の経営がおかしくなったとしても、担保は強力なので安全性はあるでしょう。
 言わば、貸付先を見てではなく、担保を見て投資することを判断しました。

ロードスターキャピタルの話題

 最後に、オーナーズブックの経営母体の話題です。
 経営母体であるロードスターキャピタルは、今年9月28日にマザーズ上場を果たしました。

 上場により市場からの潤沢な資金調達が可能となり、財務基盤が強固になったのは良いことなのですが、
 別の意味ではソーシャルレンディングで資金調達を行う必然性が少なくなる、という側面もあります。

 そのロードスターキャピタルについて、少し調べてみました。
 ここからの記事や画像は、以下のページより転載しています。

  ・「成長可能性に関する説明資料」
  ・「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」


 20171020OB4.jpg


 「不動産投資領域における高い専門性を活かしてフィンテック領域の事業拡大推進」
 「不動産とテクノロジーの融合が未来のマーケットを切り開く」


 という言葉が踊っています。
 ロードスターキャピタルの筆頭株主であるRenren Lianhe Holdings(人人網、中国版FaceBook)は
 中国のテック企業です。
 そこと資本提携をしたことを切っ掛けに、不動産×ITという有り様を模索し始めたらしいです。

 その経営戦略自体に異論はありませんが、一つ気を付けなければならないことがあります。
 それは、ロードスターキャピタルが上場した要因が、従来型の不動産事業によるものであり、
 不動産テックやソーシャルレンディングの寄与はほとんどない、ということです。



 20171020OB2.jpg


 2017/12連結の売上予想は約663億円ですが、その内訳は

  ・不動産投資事業 543億円
  ・不動産賃貸事業 107億円
  ・ソーシャルレンディング事業 0.9億円


 となっており、ソーシャルレンディングの寄与はほぼありません。
 しかも、ソーシャルレンディング事業の予想については、まだ当局の許可が下りていない投資型の
 クラウドファンディング許可が今期中に下りる事を前提とした値です。

 こういったことから、ロードスターキャピタルを不動産テックとして捉える事には賛成しません。
 ロードスターキャピタルにとってソーシャルレンディング事業はメインではなく、あくまでもメインは
 不動産投資業(物件再販業)です。

 私見ですが、ロードスターキャピタルにとってのソーシャルレンディングは、景気が後退場面になり
 銀行などからの資金調達が難しくなっても、その影響を最小限にする手段ではないでしょうか。

 (景気後退場面では銀行が一気に資金を引き揚げようとするが、ソーシャルレンディングがあれば
  その分をカバーする案件を組成できるので)


 20171020OB3.jpg

 もう一つ気になるのは株主組成。
 中国テックのRenren Lianhe Holdingsが、ロードスターキャピタル株の49%を所有しています。
 ロックアップは90日あるようですが、果たしてその後に株価がどうなるか。
 所謂「上場ゴール」にならなければいいのですが。


 以上、ソーシャルレンディングのブログ界隈を眺めたところ、ロードスターキャピタルの上場について
 お祝いの言葉がほとんどでしたので、つい天邪鬼心が働いてこんな記事を書いてしまいました。

 誤解のないよう、最後に私自身の感想です。
 上記の通りいくつか気になるところはあるものの、ソーシャルレンディング投資家の一人としては
 ロードスターキャピタルの上場は財務基盤のさらなる改善に繋がるため、素直に喜んでいます。

 現在の私の投資額は約520万円。
 今後ソーシャルレンディング業者をいくつかに絞っていく中で、投資額を増やす予定です。
 利率は少し寂しいですが、堅さと財務基盤という点では投資を検討するに足る事業者だと思っています。


 オーナーズブックでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 11:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資記録
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