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人の死というもの。前編

疲れ切っちまったよ……。真っ白に燃え尽きちまったよ……。
木曜日からそんな感じの生活でした。ダッシュ
というのも、かねてより入院していた祖母が木曜朝、ついに最期の時を迎えてしまったからです。前日の夜から呼吸が弱いとの連絡を受けていたので、朝早く再び天草の地へ向かってました。車内でその最期の時が来たことを知りました。自動車大往生です。誰もが覚悟してました。

それからは大忙しです。その日のうちに通夜、次の日葬儀とあいなりました。母方の祖母であり、その母方の実家というのが、7月14日「天草へちょっと里帰り」で触れた白鶴浜海水浴場のすぐ近くなんです。泳ぐ
祖母は生前、「やっぱりどうしても高浜に帰りたい」と言っていたので、葬式はその家ですることになりました。家となると、いろいろな準備から何から大忙しです。
喪主は、ジャギおじさんが務めることになってました。(この辺の経緯は、7月17日「人間、いろいろある時は続くものだ」)
葬儀の準備の手伝いでも忙しかったんですが、やはり親類の人間関係です。非常にややこしいです。設定を詳細にもう少し語りますと、ジャギおじさん、このおじさんの存在を、実は俺は中学生まで知りませんでした。存在が隠されてましたし、会ったこともありませんでした。ジャギおじさんは、結婚に反対されたのを機に駆け落ちしました。それでずっと断交状態だったんです。その子供たちとは当然子供の頃遊んだこともありません。
何がきっかけで初めて会うことになったかというと、祖父の葬式です。
その時に初めて「この人が、話を聞いたおじさんか」と思いました。その後ジャギおじさんは過去の親不孝の罪滅ぼしと、本当に一生懸命祖母に尽くしました。そしてもともとは5人兄弟の二男になるんですが、長男はすでに病気で他界していることもあり、喪主を務めることになりました。
このジャギおじさんの子達、いとことはその祖父の葬式の後、俺が大学生ぐらいの時に初めて一緒に遊びました。白鶴浜海水浴場で泳ぎました。泳ぐよく覚えてます。すごく楽しく遊びました。キラキラそのいとこ3人中、2人はその時中学生でした。その中の男の子はすごくなついてくれて、中学卒業の記念に、俺のいる京都に1週間ぐらい泊まりにきたこともありました。

不思議なものです。祖父の死が、新たな人間関係を創ったのです。そこから新たな近しい親戚ができたんです。

そのいとこ達と久しぶりに会いました。男の子は俺の結婚式を含めその後何回か会ってたんですが、女性陣とはほんとに久しぶりでした。女の子女の子はっきり言って初対面同然です。
一番下の女の子のイメージは特に全然違いました。「昔はちょっとお下品なひょうきんなだけの女の子だったのに……」大人しい女の子になってました。
「えっ、イメージ全然違うやん。どうしたの?」
「はい。中学校時代の友達に会うと必ず言われます」

このいとこ達を含め、久しぶりにいとこ大集合です。男の子男の子女の子女の子気が付いたらみんな30以上40以下になってました。夜ごと宴会?です。ジョッキ
うちの家系は父方も母方も基本的にみんな酒豪です。夜遅くまでいとこ達と語り合いました。ほんとこんなことでもないと、一堂に会することなんてありません。
人生いろいろです。俺のように離婚協議中の人もいれば、独身がいて、新婚がいて、もう2児の父親になってる人もいます。(前述の男の子です)

一番印象的だったのは、子供の頃ほんとによく白鶴浜海水浴場で一緒に泳いだ1こ上のいとこ(ラオウの長男)です。
この人も実は、夫婦関係のいざこざがあって、しばらく別居状態でした。今は一応元鞘です。ただ、もう昔と雰囲気が違います。昔の快活な印象とまったく違って、なんだか暗い雰囲気になってます。
確かにいろいろ聞いてます。大変そうです。その妻や子供たちもやってきたんですが、異様な雰囲気です。汗汗近寄りがたく、二三声をかけたものの、どうしようもない雰囲気です。よく元鞘におさまったなって感じです。子供の顔に一切笑顔がありません。鳥他のいとこの子供たちと対照的でした。

この場所は本当に懐かしく、俺にとっても10年ぶりぐらいです。魚俺は2回白鶴浜に行ってみました。親戚の方々を時間のある時に案内がてらです。やはりみなさんその美しさと人の少なさに驚きます。
昨日写メも撮ったので載せます。夏休みのこの時期にこれです。1枚目見ると、まさにプライベートビーチでしょう?これが家からすぐ50メートルぐらいの場所です。まるで自分の家の庭みたいです。好きだったドラマ「ビーチボーイズ」思いだします。泳ぐ




(4枚目はビーチに入る前の橋から撮った画像です)

ここは、またすごい大自然です。ひまわり
通夜や葬儀でも、その虫の多さとかにはみんな閉口しました。すごいエピソードとしては、お坊さんのお説教の最中に、お坊さんの額に大きな大きなアブが止まりました。Σ(°Д°;しかし、お坊さん微動だにしません。何秒も何秒も。修行の成果です。(・ω・`lll)なにせ、みんな集中してお坊さんに注目しているタイミングです。
でも、うちの母親が「あっ、虫」と発言してしまいました。うちの母はちょっと天然入ってます。みんな笑おうにも笑えません。昨日の宴会?はこの話題が何度も出ました。笑い笑い笑い後で、坊さんの額が腫れてたというのを目撃した人もいました。最終的には後頭部にも止まってたらしいです。
葬式の最中、鴨居に頭ぶつけた坊さんもいました。みんなツッコめるタイミングではありません。ツッコめる相手でもありません。
扇風機のコードが、いったいどうやったのか足にからまりそうな坊さんもいました。近くにいた義兄が一生懸命はずしてあげました。
俺は葬儀の途中気づいてなかったんですが、祖母とも関係が断絶していたケンシロウおばさんが来てたみたいです。女の子
最後のジャギおじさんの喪主としての挨拶の時に、今生きているラオウおばさん、トキ(うちの母)、ジャギおじさんが並び、ジャギおじさんがケンシロウおばさんを一緒に並ばせてやっと4人が揃いました。女の子女の子男の子女の子
葬儀の最中でもこれだけのことが起こりました。ノ´▽`)ノ

「虫は〜玄関から入ってくるのよ〜50を過ぎて、気が付いた、はっ」音符

ほんとに大事件が起こったのはその後です。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ラオウおばさんとその旦那さんの戦争が勃発しました。世紀末最終戦争みたい。VS俺にとってのそのおじさんは葬儀の後の飲み会の時に、
「これがきっかけでラオウとケンシロウの仲が修復してくるっとよかとばってん……。こういうきっかけがなかと人間はなかなか元には戻れんとだけん……。ジャギ君の場合もそぎゃんたい。じいちゃんが死んだことで今こうしておるとじゃっけん」という話をしてました。ほんとに日頃いつも笑顔の優しいおじさんです。
ジャギおじさんも「そがんですたい。よかきっかけ」と賛同。

前述の雰囲気の変わってしまったいとこはラオウおばさんの子なわけで、この夫婦がモメた際に、ラオウおばさんと嫁さんの嫁姑問題もあり、そのお嫁さんともその問題後会っていませんでした。つまり、ラオウおばさんにとって、ただでさえ疲れる通夜葬式の場に天敵みたいな人物が二人登場したことになります。
周りとしては、この関係が修復してくれればと思ってます。だからおじさんは、ここは俺の出番と仲裁に入ったようです。ところがミイラ取りがミイラになりました。この温厚なおじさんもついに頭に来てラオウおばさんに怒り始めました。怒
「お前がそがんあるけん、何もかもおかしくなってしまうとやっかい! 俺ももう我慢でけん」その後、急に家を出て行き車で走り始めました。

俺達はいとこや義兄と一緒に4〜5人で飲んでました。ジョッキだからその状況は直接見てません。
ただ、何か事件が起こったのにちょっとしてから気づきました。( ゚д゚)ポカーン
「えっ、おじさんが車に乗って出て行った? ヤバイ。困ったおじさん飲んでたのノンアルコールじゃないもん」
「えっ。大変。ヤバイ。万が一人身事故でも起こしたら」そう言ったいとこ(ジャギおじさんの長女)は、酒を飲んでなかったので、車で追いかけることにしました。ラオウ夫婦の長女も同乗しました。
「追いつくかな……」話を聞くと、どうやら5分前ぐらいに飛び出したみたいです。自動車自動車

何十分かして、ラオウの長女から連絡が入り、
「今温泉で停車してる。こっちでちょっと風呂に入って頭冷やしてから連れて帰るから、ラオウの方をお願い」そういう内容でした。携帯その時点で起きてて状況を詳しくわかってるのはトキとその子達(義兄含む)です。女の子男の子女の子男の子
(まだ早い時間帯でしたが、みんな相当疲れてます。暑かったし。俺も最後の坊主の説教の最中には、頭がくらくらしてました。)

とりあえず、トキがラオウをなだめます。トキはそういうタイプです。立場的にもそうですし、ラオウとの関係性からしてもこの人しかいません。
実はケンシロウ、葬儀に呼ぶためにラオウから電話をかけました。ところがケンシロウは電話に出ません。おそらくラオウからだったからでしょう。そこでトキが電話をかけました。それで、ケンシロウがやっと事情がわかり葬儀に来たわけです。
ジャギおじさんは、完全にグロッキーです。特に最近体調面でおかしいらしく、特に大事な場面以外はずっと2階で休んでます。
(別に昔ケンシロウにやられた古傷とかじゃありません。ジャギおじさんは一生懸命です。祖父リュウケンが亡くなるまでの親不孝を詫びるため頑張ってます。ジャギおじさんと言ってますが、ケンシロウへの憎しみ等はありません。普段一番陽気なムードメーカです)
うちの親父はもうとっとと帰ってます。「おじいさんは山へ芝狩りに」翌日ゴルフがあるからとか言ってましたが、それで飲んでませんでした。珍しいΣ(°Д°;

しばらくして、ラオウの旦那さんがその長女とジャギおじさんの長女に連れられて帰ってきました。もう笑顔です。笑い笑い笑い笑いみんなでジャギおじさんをからかいます。
「まるで盗んだバイクで走り出すみたいな感じですね」音符
「なんか、普段から思ってたんですけど、齢70歳にして少年のような心持ってるってすごいですね」
「でも、よく追いついたね」
「それが、おかしかったい。途中でガソリンのなかことに気付いたって。それで停まっとったったい」
「こん人はこぎゃんあっとたい」
「がっはっは」(ナイショ)
そういう会話をしていたら、もう落ち着き、近くで雑魚寝していたラオウがさっと部屋を出て行きました。それはちょっと気になってました。

(この話も続く)
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