シーズン1は、先行ブログのデジタルリマスターwです。
(初公開 2007年11月10日19:13)
○ ○ ○ ○ ○
皮を下に、まっ平らになるよう冷凍していた鶏肉。
フライパンに直行、フタをして火にかける。
酒でもたらすところだが、今日は省略した。
加工品ではなく、もとの形を残した食材としての肉が無性に食べたい。
そんなときは臭みさえ旨味に感じるから、今日は 下ごしらえも省略だ。
最初は気持ち強めで、皮だけを焼き脂を絞りだすイメージ。
適当にバチバチいいだしたところで、弱火に。
テフロン加工のフライパンでも固着するので、 肉を時々ゆらす。
いい加減火が通ったろう、というタイミングで裏返す。
今日は皮はパリパリに薄くなるまで焼いた。
口の端を5mmほど上げて笑うと、
パンを傾けつつ、十分出た脂を凹凸がある部分にも通し、
揚げるような感覚で焦げ目をつける。
仕上がったトリを取り出し、予め刻んでおいた野菜を放り込む。
ニンジン、タマネギ、ピーマン、シシトウ、ニラ、マイタケ、冷蔵庫の掃除は豪勢に。
迷ったが、トマトは入れるのをやめた。
今日の味付けは、顆粒コンソメと塩コショウ、七味を少量。
主役がかすまない程度の濃さにとどめた。
暖めておいた陶製の深皿に盛り付ける。
時間に追われて平らげる必要のないときは、食器に移してナイフとフォークだ。
エサではない、食事。
食事の前に、祈る。
今、食えるということを。
今を生き延びられたことを。
そして、さす。
きる。
ながめる。
食う。
くりかえす。
さす。
きる。
ながめる。
食う。
明日も、わたしは現場へ向かうことができるだろう。
お客が待っている。
・・・・・・・・・・・・
たまには、おいしいものを。
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