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2017年10月07日

<シーズン1> 別人料理の基本原則2(2009年10月21日)


シーズン1は、先行ブログのデジタルリマスターwです。
(初公開 2009年10月21日23:31)

○ ○ ○ ○ ○


美味しんぼを100なん巻も読まなくても、気づけることがある。
果物屋さんの店先。八百屋さんの店先。かつて、むせかえるほど香りが濃密だった。年を追うごとに薄くなっていると思う。

現在、スーパー、コンビニなどの弁当や惣菜、インスタント食品で、動物性タンパク質、脂質、塩分、炭水化物は、実に簡単に手に入る。もちろん決して変なものじゃあない。
ただ、わたしが肉体労働者ではないことを差っ引いても、塩辛さ、甘さ、濃さ、が強く、食材の味がわかりにくい。

食材をナマで食ってみよう、と以前書いた。正しくはナマで食えるものはナマで、火ィとおさんとヤバいものはとおした上で、最初は調味料をつけずに食ってみよう、と。

次に、1滴、2滴のレベルでたらすように、まず塩で、次にショウユやソースなどより味の濃いもので、いただく。
理科の実験で、ほんの1滴の試薬が、一気に溶液の色を変えたりしたのを思い出してほしい。そんな風に、味は変わる。化学反応だからな。
で、素材をより衛生的かつ旨く食う方向で手を加える、それが調理だと思っている。

これは上等の食材でなければできないことではない。上等だろうなかろうと、食材にはすべて味がある。
バリエーションのあることを受けとめ、受け入れること、選ぶ、選べるということは、人間の大いなる楽しみであり、豊かさだ。

大好きな調味料と、作り手売り手の名誉のために言っておく。
調味料は、食材をその調味料の味だけがする物体に変えるためつくられたものではない
素材をより旨く食うために人類が育み続けた、偉大なツール、財産、文化、歴史なのだ。
(かつて人はコショウのために命をかけたり、かけさせたりした。)

ただ、酒と一緒で飲みすぎはいかん。特に塩分系、辛味系は、カラダをこわす前に舌が麻痺する。
試しに、調味料追加型の焼きそばとかのインスタント麺、調味料の量をざっくり半分にしてごらん。
技術者が心血を注いだ麺の旨さがようわかるよ。ありがたいよ。

別人料理では調味料ひかえめだ。
それは調味料を買う金がなかったことがきっかけだが、消費行動を見直すこととなった結果、入手できる食材をより自分好みに食うにはどうするか、自動的に考え行動する習慣を得た(結果はともかく)。

肉体労働、炎天下、高温多湿の環境など、カラダに必要な分までが発汗で失われることが多い仕事をしている場合、塩分、ミネラル分を多めにとるべきことは言うまでもないが、そうでない場合の調味料の必要量は、食材が決めてくれると思っている


・・・・・・・・・・・・・・・
♪たまにーは刺身も食べたいなー♪


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