シーズン1は、先行ブログのデジタルリマスターwです。
(初公開 2008年09月15日16:46)
○ ○ ○ ○ ○
基本、丸ごと食う 。
これは、母が子供時代の疎開先での話に由来する。
生徒の栄養状態を調査したところ、高収入だが栄養失調であった家庭と、低収入だが良好な栄養状態を保っていた家庭とが多々あり、調理方の違いが理由であったそうな。
魚を例とすると、焼いて身だけを食うか、鍋、おじや、雑炊にするか、の違いだ。
煮込むことで骨まで食える。骨そのものがやわらかくならなくても骨の栄養をダシにとることができる。
質、量ともに限られた食材を極力無駄にできなかった状況が栄養状態を保つことに功奏したらしい。
そんな話を聞かされて育ったもんだから、食う物がなかった数年前には記憶が役に立った。
肉や魚はながめるもので買うものではなかった、のは言い伝えのとおりだったし、
かろうじて入手できた野菜は、もったいなくてアクはとれなかったし皮もむけなかった(もちろん、じゃがいもの芽などは取り除くw)。
炊き込みや雑炊のメニューが多いのもそのせいだ。
おかげでギリギリの健康を保って次の仕事にありつくことができた。(※当時)
仕事を失うことは、食い物がなくなること、70年前に飛べる簡単・確実なタイムマシンだ、とあらためてわかった。
料理の別人の基本原則は、そんな日々をやり過ごすための、わりとオンタイムな普段からの準備だ。
・・・・・・・・・・・・・
こんなにうれしいものはない・・・
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