台所のファンタジスタ　料理の別人

シーズン１は、先行ブログのデジタルリマスターｗです。
（初公開　2011年03月24日02:09）

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期待以上に肌寒かった。
何時間かおきに換気しては暖房を５分ほどまわして切る。

桜のつぼみはふくらんでいるだろうか。
土曜日に用事があって出かけ、遅くに帰宅してから、連休は結局、ずっと引きこもった。

被災生活を共有しようとしたわけではない。
瓦礫に挟まれ身動きが取れないまま水没したり炎に巻かれることもなく、
目の前で家族が激流にのまれることもなく、
飢え、渇き、寒さのなかで徐々に体が動かなくなることもなく、
つまり、
切迫した死の危険にさらされていない所からの共感とか共有とやらに、個人的にあまり意味を見出せないから。
経験上、誰の、どんな言葉も、身を切る。心を刺す。

例の件以来、ものごとへの意欲は崩壊したままで、
最低限の準備はしなければならないではあるが、
頑張りが空回りする前に、エンジンが空回りしよるので、
当分がんばらんことにしている。

基本、休日はどこにも出かけたくない。
そのくせ、家事がはかどったかといえばそうでもなく、
ただ時間が過ぎ去ることだけを待っているかのように、
手のかからない食材を調理したふりの食事を
延々と続けているだけのように、我ながら思う。

そのながれで、この休みも、冷蔵庫の残り物で過ごすことにした。

***

タマゴ、数個。
ベーコン、ハーフサイズ、数枚。
スライスチーズ、数枚。
タマネギ、１個。
開封済みのバタピー。

上等〜、さてなにをつくろうか　♪

考えた挙句、冷凍ご飯を温めてタマゴかけご飯に。
ベーコンはチーズではさんでまるかじり。
ピーナツとタマネギはそのまま食った。
発見。生タマネギのツ〜ンはソースでなじむｗ。

着るもの、食べもの、住むところがある。出世したわ。

楽しいことを考えよう。

給料日がきたら、大切な人々とおいしいものを食べよう。

税金や年金、家賃や光熱費を滞りなく払い、
食材、医薬品、消耗品を補給し、
わずかな残りを月なかばまで貯金しｗ。
髪を切ろう。
歯医者に行こう。
ゆっくり、お風呂に入ろう。
火災保険のお金をよけておこう。
傷んでしまった装備が多い。何を入れ替えしよう？

給料日がきたら、大切な人々とおいしいものを食べよう。