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2015年04月09日
【まほろ駅前多田便利軒】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【まほろ駅前多田便利軒】
【出演者】
多田啓介:瑛太
行天春彦:松田龍平
ルル:片岡礼子
ハイシー:鈴木杏
三峯凪子(行天の元妻):本上まなみ
山下:柄本佑
由良(小学生):横山幸汰
シンちゃん(ルルの彼氏):松尾スズキ
星:高良健吾
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
実力派若手?俳優2人のタッグ。
本当にうまいです。
役柄にあってる。
2人の掛け合いが最高に面白い作品です。
独特の世界観もそれを際立たせてます。
見ていて思ったのが、
「探偵はBarにいる」
と何か似た雰囲気を感じました。
松田くんの雰囲気なんですかね〜?
なんか松田くんの演技って、
引き込まれてしまいます。
「まほろ駅前狂騒曲」
も見てみたいと思わせる作品でした。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜冒頭のナレーション(英田)〜
「まほろ」は
東京都から神奈川県を突き出るようにある町だ。
都会ではないけど田舎ともいえない。
海から遠いが山間部ではない。
なぜか天気予報が大抵外れる。
この町には、人も物も流行も最後に流れ着く。
「まほろ」で生まれた人は、
「まほろ」から出て行かない。
まれに「まほろ」を出た人も、
いずれ「まほろ」に舞い戻る。
ゆりかごから墓場まで、ここで一生を過ごす。
今俺はまほろ駅前で便利屋をやっている。
けっこう真面目に・・・
まほろ駅から走って1分。
歩いて3分。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
期限を決めて犬を預かる便利屋多田。
震えるチワワを見て、動物病院へ電話する多田。
次の仕事は、バスの監視。
間引き運転していると言う依頼者。
「総本数は時刻表の通りです。」
そう言って仕事を終える多田。
車に戻るとチワワがいない・・・
探していると、チワワを抱いた行天がいた。
行天は中学校の同級生。
「タバコちょうだい。」
「これ多田の犬?」
「似合わないね〜」
「ああ。俺が誰だかわからない?」
多田は答えた。
「覚えてる。行天。」
中学校の美術の時間。
多田が謝って手を怪我させた相手だ。
多田は言う。
「バスもうないぞ。」
行天は言った。
「あんたの犬抱いてたから終バス見送った。」
多田は駅まで行天を送ることにした。
車内で行天は言う。
「今晩泊めてくれ。」
「こういう寒い日は小指が痛むんだ・・・」
一旦は泊めることを、断った多田。
しかし思い直して泊めることにした。
次の日、犬を返しに行く多田。
もちろん行天も一緒だった。
依頼主の家に着くが、誰もいない。
家の中をみて夜逃げしたことを知る。
中学時代とは違い良くしゃべる行天。
多田の生活について執拗に干渉する。
自分が離婚したことを伝える多田。
行天も離婚して、子供もいた。
近所の人に聞いて引越し先を知った多田。
引越し先に向かう。
この先どうするか迷う多田。
行天は1人でアパートへ向かう。
先生を名乗って訪問した。
そして娘をアパートの前まで連れてくる。
子供に対して、現実を教える行天。
多田は言う。
「飼っていたのはお母さんじゃないだろ。」
「キミがどうしたいか聞きたい。」
少女は優しい飼い主を探してと言う。
「チワワはひとまず決着。」
「次はお前だ。」
多田が言うが、行天は
「よし帰ろう。」
「じゃあ俺のことは捨てちゃうの?」
『年明け早々、行天とチワワが同居人となった』
数日後、家には大量の悪戯電話が・・・
原因は行天。
町中に「チワワ」譲りますの張り紙を貼っていた。
そのチラシをみて現れるルル。
チワワを譲るのを断る多田。
ルルはついでに部屋の戸の修理依頼をする。
修理しているとき、現れるルルの彼氏。
勘違いした彼氏は多田に襲い掛かる。
助ける行天。
あることに気付いていた行天は、
ルルの彼氏を押さえつけて言った。
「この男と別れるなら、チワワを譲る。」
「この男の目的はこれだろ。」
そう言って、部屋にあった白い粉を出す。
『それにしても行天。』
『俺たちの共同生活はいつまで続くんだ。』
〜そして半年後の6月〜
依頼は、塾が終わる時間に子供を迎えに行く仕事。
子供の名前は由良。
家では優等生の由良。
しかし迎えに行くと、逃げるし口も悪い由良。
「子供の前でタバコやめようとか、
そういう気遣いないわけ。」
多田は煙を吐きつけ言う。
「ないね。」
「美しい肺を煙で汚してしまえ。」
「それが生きるということだ。」
ある日多田は聞く。
「自分のガキにあったこと無いって言ったな?」
行天は答える。
「うん。種付けしただけだよ。」
そして話は、子供が見ているフランダースの犬に。
「親がいないって、何て素晴らしんだろうって。」
行天が言う言葉に、多田は聞き返す。
「ルーベンスの絵の前で死ぬ羽目になってもか?」
行天は答えた。
「あれはハッピーエンドでしょ。」
それを聞いて怒る多田。
「ふざけんなよ。」
「どうして子供が死んでハッピーエンドなんだよ。」
「お前も由良の母親もいい加減にしろよ。」
「子供には親の愛情が必要なんだよ。」
冷静に答える行天。
「でも、親の愛情なくて育つ子もいるよ。」
そんな毎日が続いたある日。
車が壊れてバスに乗った多田が見たのは、
バスに乗る由良が座席の下に白い粉を貼り付ける姿。
行天も由良の家で白い粉を見つけていた。
由良を問い詰める多田。
そのとき多田の車が襲われる。
「なんじゃこりゃ〜」
おびえた由良は多田の質問に答えた。
「公園で若い男とあった。」
「バスの座席に毎日砂糖を張るだけ。」
「50個と5000円渡された。」
そして多田と行天は黒幕を探す。
ルルの彼氏だった男を捜して、
その若い男の情報を入手した。
その若い男は多田が持っている、
白い粉を取り戻したい。
多田はそれを利用して言う。
弁当屋で海苔弁18個と鮭弁13個買えと・・・
弁当屋の近くで見張る多田と行天。
弁当を買いに来たのは、小学生の女の子2人。
結局若い男とは会えなかった。
その夜は由良を迎えに行く仕事の最期。
由良は2人に言った。
「フランダースの犬について考えてた。」
「親が最初からいないのと、
親に無視し続けられるのどっちがましか。」
多田は聞く。
「あのアニメは、ハッピーエンドだと思うか?」
由良は答える。
「思わないよ。だって死んじゃうから。」
多田も言う。
「俺も思わない。」
「死んだら全部終わりだからな〜。」
由良は聞く。
「生きていればやり直せるって言いたいの?」
多田は答えた。
「やり直せることはほとんど無い。」
「いくら期待しても、
お前の親がお前の望むかたちで、
愛してくれることはないと思う。」
「だけど誰かを愛することは出来る。」
「自分に与えられなかったものを、
お前は誰かに与えることが出来るんだ。」
「生きていれば、いつでも。」
『由良お前にはああ言ったけど、
俺はまだダメなんだ。』
『誰にも、何も与えることが出来ない・・・』
数日後。
多田は、バスの間引きを調べる仕事。
行天は犬のハナちゃんを見に来た、
元飼い主を連れてルルの家にいた。
多田は行天の実家を探す女性を見つけた。
そして声をかけた。
その女性と一緒にいる1人の少女。
それは元妻と子供であった。
元妻の用件は、
「もうお金を送らなくても良い。」
しかも、子供は人工授精でできた子。
元妻は同性愛者。
行天は事情を知った上で協力したのだ。
そして条件どおりに離婚した。
ある日行天の親から連絡が来ます。
子供を引き取りたいという内容でした。
行天は任せろといったきり連絡が取れない。
心配して行天の実家に来たのでした。
もうひとつの用件は、
「恐ろしいところに行かないで。」
それを聞いて多田は行天の元妻と分かれます。
一方行天は・・・
ルルの共同生活者ハイシーと買出し。
そこにハイシーのストーカー山下が・・・
助けようとする行天。
ハイシーの彼氏の真似をして、
山下をおびき寄せた・・・
そして山下をボコボコにした。
駅までハイシーを送った行天。
「しばらくまほろを離れてなさい。」
とハイシーを電車に乗せるのだった。
家に帰った多田。
そこには探していた若い男星。
星は言った。
「山下というおかしなやつがいる。」
「そいつが行天を追っている。」
「騒ぎが大きくなったら、消えてもらう。」
「山下とお前の相方に。」
多田は行天を探しに走った。
行天は包丁を持った山下に追われていた。
トイレに隠れた行天は見つかっていまう。
そして腹部を刺された。
倒れている行天を見つける多田。
〜それから3ヶ月過ぎ 10月〜
「おい。腹から煙出てるぞ。」
病院の屋上でタバコを吸う行天。
行天は多田に言う。
「帰っていいの?」
多田は、
「他に行くところないだろ。」
「行くぞ。仕事だ。」
そうしてゴミ置き場で働く2人。
そこに警察が現れる。
「山下のことで少し聞きたい。」
2人をつけていた警察。
「多田さんお子さんを亡くしてますよね?」
「山下は血のつながりの無い、
母親と2人暮らしてたんです。」
「どんな気持ちで捜索願出したんですかね?」
話を聞き流して帰った2人。
行天は多田に聞く。
「山下くん生きてるかな?」
「生きていたらお母さんとやり直せるかな?」
多田は怒った。
「ふざけるな。」
「お前を刺した相手を心配して。」
「お前は何も持ってないように振舞ってる。」
「でもお前は全て持っている。」
「心配する人も。血の繋がった子供も。」
行天は言った。
「そうかもしれないね。」
「俺も知りたいんだ。」
「人はどこまでやり直せるのか・・・」
そう言って家を出る行天。
追いかけた多田は、自分の過去を話す。
「俺子供がいた。」
「結婚してしばらくして、友達に聞いた。」
「彼女が浮気していると。」
「その直後に妊娠が分かった。」
「妻はあなたの子だと言った。」
「ふざけるなよと思ったが信じた。」
「悔しいけど、彼女と一緒にいることを選んだ。」
「生まれてくる子に責任はないと。」
「次第に彼女への憎しみが消えた。」
「生まれたときは本当に嬉しかった。」
「でも産後直後の彼女は言った。」
「DNA鑑定しようと。」
「頭が真っ白になった。」
「俺は生まれた子をただ愛してたんだ。」
「このままが良いと願ったよ。」
「でも・・・突然死んだ。」
「気づいたときはもう冷たかった。」
「そらから半年で別れた。」
それを来た行天は言う。
「何度も言われたと思うけど、俺も言うよ。」
「あんたは悪くない。」
「由良に言ったじゃないか。」
「生きていればチャンスはあるって。」
多田は言った。
「俺だって、許されたい。」
「彼女を許したい。忘れたい。」
「でも無理だ。」
「行天。朝になったら出て行ってくれないか?」
翌朝多田が起きると行天の姿はなかった。
〜それから2ヶ月後 12月〜
1人たたずむ多田のもとに警察が・・・
「山下見つかったんですよ。」
「生きていました。小指なかったけど。」
「多田さん。知っていること言えよ。」
「便利屋やって感謝されて。」
「人を助けても、自分を救うことは出来ないよ。」
「山下の母親泣いて喜んでたよ。」
「血の繋がりもないのに・・・」
そして年が明けた。
多田は年明け早々仕事をしていた。
バスの間引き調査。
その帰り・・・
犬の泣き声がして、バス停に行くと、
そこには行天が座っていた。
「バスもうないぞ。」
行天は答えた。
「うん。知ってる。」
「帰るぞ行天。」
「多田便利軒は只今アルバイト募集中です。」
(おわり)
〜〜 関 連 商 品 〜〜
〜〜RIKUのメインブログ〜〜
・【アフィリエイトで稼ぐ】超初心者からの挑戦(リアルタイム)
〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆
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【まほろ駅前多田便利軒】
【出演者】
多田啓介:瑛太
行天春彦:松田龍平
ルル:片岡礼子
ハイシー:鈴木杏
三峯凪子(行天の元妻):本上まなみ
山下:柄本佑
由良(小学生):横山幸汰
シンちゃん(ルルの彼氏):松尾スズキ
星:高良健吾
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
実力派若手?俳優2人のタッグ。
本当にうまいです。
役柄にあってる。
2人の掛け合いが最高に面白い作品です。
独特の世界観もそれを際立たせてます。
見ていて思ったのが、
「探偵はBarにいる」
と何か似た雰囲気を感じました。
松田くんの雰囲気なんですかね〜?
なんか松田くんの演技って、
引き込まれてしまいます。
「まほろ駅前狂騒曲」
も見てみたいと思わせる作品でした。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜冒頭のナレーション(英田)〜
「まほろ」は
東京都から神奈川県を突き出るようにある町だ。
都会ではないけど田舎ともいえない。
海から遠いが山間部ではない。
なぜか天気予報が大抵外れる。
この町には、人も物も流行も最後に流れ着く。
「まほろ」で生まれた人は、
「まほろ」から出て行かない。
まれに「まほろ」を出た人も、
いずれ「まほろ」に舞い戻る。
ゆりかごから墓場まで、ここで一生を過ごす。
今俺はまほろ駅前で便利屋をやっている。
けっこう真面目に・・・
まほろ駅から走って1分。
歩いて3分。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
期限を決めて犬を預かる便利屋多田。
震えるチワワを見て、動物病院へ電話する多田。
次の仕事は、バスの監視。
間引き運転していると言う依頼者。
「総本数は時刻表の通りです。」
そう言って仕事を終える多田。
車に戻るとチワワがいない・・・
探していると、チワワを抱いた行天がいた。
行天は中学校の同級生。
「タバコちょうだい。」
「これ多田の犬?」
「似合わないね〜」
「ああ。俺が誰だかわからない?」
多田は答えた。
「覚えてる。行天。」
中学校の美術の時間。
多田が謝って手を怪我させた相手だ。
多田は言う。
「バスもうないぞ。」
行天は言った。
「あんたの犬抱いてたから終バス見送った。」
多田は駅まで行天を送ることにした。
車内で行天は言う。
「今晩泊めてくれ。」
「こういう寒い日は小指が痛むんだ・・・」
一旦は泊めることを、断った多田。
しかし思い直して泊めることにした。
次の日、犬を返しに行く多田。
もちろん行天も一緒だった。
依頼主の家に着くが、誰もいない。
家の中をみて夜逃げしたことを知る。
中学時代とは違い良くしゃべる行天。
多田の生活について執拗に干渉する。
自分が離婚したことを伝える多田。
行天も離婚して、子供もいた。
近所の人に聞いて引越し先を知った多田。
引越し先に向かう。
この先どうするか迷う多田。
行天は1人でアパートへ向かう。
先生を名乗って訪問した。
そして娘をアパートの前まで連れてくる。
子供に対して、現実を教える行天。
多田は言う。
「飼っていたのはお母さんじゃないだろ。」
「キミがどうしたいか聞きたい。」
少女は優しい飼い主を探してと言う。
「チワワはひとまず決着。」
「次はお前だ。」
多田が言うが、行天は
「よし帰ろう。」
「じゃあ俺のことは捨てちゃうの?」
『年明け早々、行天とチワワが同居人となった』
数日後、家には大量の悪戯電話が・・・
原因は行天。
町中に「チワワ」譲りますの張り紙を貼っていた。
そのチラシをみて現れるルル。
チワワを譲るのを断る多田。
ルルはついでに部屋の戸の修理依頼をする。
修理しているとき、現れるルルの彼氏。
勘違いした彼氏は多田に襲い掛かる。
助ける行天。
あることに気付いていた行天は、
ルルの彼氏を押さえつけて言った。
「この男と別れるなら、チワワを譲る。」
「この男の目的はこれだろ。」
そう言って、部屋にあった白い粉を出す。
『それにしても行天。』
『俺たちの共同生活はいつまで続くんだ。』
〜そして半年後の6月〜
依頼は、塾が終わる時間に子供を迎えに行く仕事。
子供の名前は由良。
家では優等生の由良。
しかし迎えに行くと、逃げるし口も悪い由良。
「子供の前でタバコやめようとか、
そういう気遣いないわけ。」
多田は煙を吐きつけ言う。
「ないね。」
「美しい肺を煙で汚してしまえ。」
「それが生きるということだ。」
ある日多田は聞く。
「自分のガキにあったこと無いって言ったな?」
行天は答える。
「うん。種付けしただけだよ。」
そして話は、子供が見ているフランダースの犬に。
「親がいないって、何て素晴らしんだろうって。」
行天が言う言葉に、多田は聞き返す。
「ルーベンスの絵の前で死ぬ羽目になってもか?」
行天は答えた。
「あれはハッピーエンドでしょ。」
それを聞いて怒る多田。
「ふざけんなよ。」
「どうして子供が死んでハッピーエンドなんだよ。」
「お前も由良の母親もいい加減にしろよ。」
「子供には親の愛情が必要なんだよ。」
冷静に答える行天。
「でも、親の愛情なくて育つ子もいるよ。」
そんな毎日が続いたある日。
車が壊れてバスに乗った多田が見たのは、
バスに乗る由良が座席の下に白い粉を貼り付ける姿。
行天も由良の家で白い粉を見つけていた。
由良を問い詰める多田。
そのとき多田の車が襲われる。
「なんじゃこりゃ〜」
おびえた由良は多田の質問に答えた。
「公園で若い男とあった。」
「バスの座席に毎日砂糖を張るだけ。」
「50個と5000円渡された。」
そして多田と行天は黒幕を探す。
ルルの彼氏だった男を捜して、
その若い男の情報を入手した。
その若い男は多田が持っている、
白い粉を取り戻したい。
多田はそれを利用して言う。
弁当屋で海苔弁18個と鮭弁13個買えと・・・
弁当屋の近くで見張る多田と行天。
弁当を買いに来たのは、小学生の女の子2人。
結局若い男とは会えなかった。
その夜は由良を迎えに行く仕事の最期。
由良は2人に言った。
「フランダースの犬について考えてた。」
「親が最初からいないのと、
親に無視し続けられるのどっちがましか。」
多田は聞く。
「あのアニメは、ハッピーエンドだと思うか?」
由良は答える。
「思わないよ。だって死んじゃうから。」
多田も言う。
「俺も思わない。」
「死んだら全部終わりだからな〜。」
由良は聞く。
「生きていればやり直せるって言いたいの?」
多田は答えた。
「やり直せることはほとんど無い。」
「いくら期待しても、
お前の親がお前の望むかたちで、
愛してくれることはないと思う。」
「だけど誰かを愛することは出来る。」
「自分に与えられなかったものを、
お前は誰かに与えることが出来るんだ。」
「生きていれば、いつでも。」
『由良お前にはああ言ったけど、
俺はまだダメなんだ。』
『誰にも、何も与えることが出来ない・・・』
数日後。
多田は、バスの間引きを調べる仕事。
行天は犬のハナちゃんを見に来た、
元飼い主を連れてルルの家にいた。
多田は行天の実家を探す女性を見つけた。
そして声をかけた。
その女性と一緒にいる1人の少女。
それは元妻と子供であった。
元妻の用件は、
「もうお金を送らなくても良い。」
しかも、子供は人工授精でできた子。
元妻は同性愛者。
行天は事情を知った上で協力したのだ。
そして条件どおりに離婚した。
ある日行天の親から連絡が来ます。
子供を引き取りたいという内容でした。
行天は任せろといったきり連絡が取れない。
心配して行天の実家に来たのでした。
もうひとつの用件は、
「恐ろしいところに行かないで。」
それを聞いて多田は行天の元妻と分かれます。
一方行天は・・・
ルルの共同生活者ハイシーと買出し。
そこにハイシーのストーカー山下が・・・
助けようとする行天。
ハイシーの彼氏の真似をして、
山下をおびき寄せた・・・
そして山下をボコボコにした。
駅までハイシーを送った行天。
「しばらくまほろを離れてなさい。」
とハイシーを電車に乗せるのだった。
家に帰った多田。
そこには探していた若い男星。
星は言った。
「山下というおかしなやつがいる。」
「そいつが行天を追っている。」
「騒ぎが大きくなったら、消えてもらう。」
「山下とお前の相方に。」
多田は行天を探しに走った。
行天は包丁を持った山下に追われていた。
トイレに隠れた行天は見つかっていまう。
そして腹部を刺された。
倒れている行天を見つける多田。
〜それから3ヶ月過ぎ 10月〜
「おい。腹から煙出てるぞ。」
病院の屋上でタバコを吸う行天。
行天は多田に言う。
「帰っていいの?」
多田は、
「他に行くところないだろ。」
「行くぞ。仕事だ。」
そうしてゴミ置き場で働く2人。
そこに警察が現れる。
「山下のことで少し聞きたい。」
2人をつけていた警察。
「多田さんお子さんを亡くしてますよね?」
「山下は血のつながりの無い、
母親と2人暮らしてたんです。」
「どんな気持ちで捜索願出したんですかね?」
話を聞き流して帰った2人。
行天は多田に聞く。
「山下くん生きてるかな?」
「生きていたらお母さんとやり直せるかな?」
多田は怒った。
「ふざけるな。」
「お前を刺した相手を心配して。」
「お前は何も持ってないように振舞ってる。」
「でもお前は全て持っている。」
「心配する人も。血の繋がった子供も。」
行天は言った。
「そうかもしれないね。」
「俺も知りたいんだ。」
「人はどこまでやり直せるのか・・・」
そう言って家を出る行天。
追いかけた多田は、自分の過去を話す。
「俺子供がいた。」
「結婚してしばらくして、友達に聞いた。」
「彼女が浮気していると。」
「その直後に妊娠が分かった。」
「妻はあなたの子だと言った。」
「ふざけるなよと思ったが信じた。」
「悔しいけど、彼女と一緒にいることを選んだ。」
「生まれてくる子に責任はないと。」
「次第に彼女への憎しみが消えた。」
「生まれたときは本当に嬉しかった。」
「でも産後直後の彼女は言った。」
「DNA鑑定しようと。」
「頭が真っ白になった。」
「俺は生まれた子をただ愛してたんだ。」
「このままが良いと願ったよ。」
「でも・・・突然死んだ。」
「気づいたときはもう冷たかった。」
「そらから半年で別れた。」
それを来た行天は言う。
「何度も言われたと思うけど、俺も言うよ。」
「あんたは悪くない。」
「由良に言ったじゃないか。」
「生きていればチャンスはあるって。」
多田は言った。
「俺だって、許されたい。」
「彼女を許したい。忘れたい。」
「でも無理だ。」
「行天。朝になったら出て行ってくれないか?」
翌朝多田が起きると行天の姿はなかった。
〜それから2ヶ月後 12月〜
1人たたずむ多田のもとに警察が・・・
「山下見つかったんですよ。」
「生きていました。小指なかったけど。」
「多田さん。知っていること言えよ。」
「便利屋やって感謝されて。」
「人を助けても、自分を救うことは出来ないよ。」
「山下の母親泣いて喜んでたよ。」
「血の繋がりもないのに・・・」
そして年が明けた。
多田は年明け早々仕事をしていた。
バスの間引き調査。
その帰り・・・
犬の泣き声がして、バス停に行くと、
そこには行天が座っていた。
「バスもうないぞ。」
行天は答えた。
「うん。知ってる。」
「帰るぞ行天。」
「多田便利軒は只今アルバイト募集中です。」
(おわり)
〜〜 関 連 商 品 〜〜
〜〜RIKUのメインブログ〜〜
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〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆
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【シュガー&スパイス 風味絶佳】出演者・感想・簡単ネタバレ
本日の映画紹介。
【シュガー&スパイス 風味絶佳】
【出演者】
山下志郎:柳楽優弥
渡辺乃里子:沢尻エリカ
ガソリンスタンド所長:大泉洋
マッキー(志郎の友人):木村了
尚樹(志郎の友人):濱田岳
ヨウコ(尚樹の彼女):岩佐真悠子
豊田(ガソリンスタンド店員):佐藤二朗
村松(ガソリンスタンド店員):板倉俊之
山下 情(志郎の父):光石研
山下 夏子(志郎の母):奥貫薫
グランマ(志郎の祖母):夏木マリ
矢野(乃里子の元彼):高岡蒼甫
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
悲しい初恋の話。
純愛っていいですね〜
この年になると余計に良く感じます。
すれ違いの恋愛・・・
あのときの恋愛・・・
あのときの行動・・・
多くの後悔・・・
全て思い出される映画ですね。
セリフの全てに意味が隠された映画。
そしてその言葉が全て複線。
こういう映画はあらすじ書くの大変・・・
セリフ入れたら長くなるし・・・
セリフ抜いたら超短くなる・・・
今回は重要なセリフ全て入れました。
とてもいい映画です。
夏木マリさんがいい役演じてます。
柳楽くんはやっぱり上手。
こんな恋愛を何回も続けて、
人間って大きくなっていくんでしょうね〜
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
覚えときなさい。
いつか本当の恋をしたときのために。
昔から言われていることだけど。
女の子はね〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生の志郎とマッキーと尚樹。
仲の良い3人。
尚樹はヨウコと付き合い。
マッキーはヨウコを好きだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕はまだ本当の恋を知らない。
それを本当の恋と呼ぶのかわからないけど。
よく分からないけど、
誰かにおさえようのない感情を、
ぶつけたことはまだない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雨の中自転車を漕いでいたとき、
女の子が飛び出してきた。
その女の子はそのまま道路に・・・
1台の車が来て男が降りてくる。
その男を叩くその女。
『そのとき僕はまだ17だった。』
働きながら大学に行って、
ヨウコと一緒に暮らすという尚樹。
一方マッキーは名古屋の大学へ行った。
志郎はとりあえず大学に行かず。
とりあえずガソリンスタンドで働くことにした。
両親は反対だった。
ただ大学に行く必要を感じなかった。
そして車に関わる仕事がしたかった。
両親の反対を押し切ってくれたのはグランマ。
そんな時、新しいアルバイトが入ってくる。
この子の名前は渡辺乃里子。
いつかの雨の日に見た子だった。
ガソリンスタンドの先輩の送別会。
会場はグランマの店。
乃里子は誘ったが来なかった。
先輩方は解散。
解散後店に戻った志郎。
そこには遅れてやってきた乃里子がいた。
グランマに送ってやれといわれて、
家まで送る志郎。
少し変わった祖母グランマの話をした。
そして小さい頃から教わったレディーファースト。
知らない間に乃里子の鞄を持っていた。
「それもグランマの教え?」
そう聞かれて戸惑う志郎だった。
小さい頃からこの行為は、
嫌われるか、無駄に行為をもたれるか、
どちらかに決まってなる。
ある日の仕事。
ある車から逃げてバックヤードに来る乃里子。
心配した志郎。
その帰り志郎を誘う乃里子。
「グランマ元気?」(乃里子)
「いいよおばあちゃんで。」(志郎)
「あなたのこと好きってことは、
グランマのこと好きってことじゃない。」(乃里子)
「今好きって行った?」(志郎)
「言った。」(乃里子)
そしてグランマの店に行く2人。
ある客が、店に飾られた写真を見ていた。
「ダイヤモンドヘッド」の写真。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔カクテルウエイトレスをしていた祖母は、
青い目をした客の1人と恋に落ち。
大恋愛の末、結ばれずに終わった。
人生で一番多感な時期に、
深い愛情を注いだ相手は、
海の向こうへ渡っていった。
そのことが・・・
祖母のアメリカかぶれを作ったのかもしれない。
ガスステーション。
流れものが立ち寄る素晴らしいところだ。
と言ったのは、祖母が海の向こうへ、
流れていきたかったからかもしれない。
それとも流れものが迎えに来るのを、
待っていたからかもしれない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次第に距離が縮まる2人。
一方尚樹は・・・
ヨウコがマッキーのもとへ行ってしまった。
2人で住むはずだった家で励ます志郎。
そんな時その家にダブルベットが届く。
ピンクの大きなベット・・・
尚樹はその家を志郎に譲った・・・
こうして志郎の1人暮らしは始まった。
グランマはその家を訪れた。
乃里子が1人で店に来た。
乃里子はグランマに言った。
シフトが違うときは寂しいと。
だからグランマは言った。
「一日に一度、寂しいって思うことは、
人を愛するコツだろ。」
と言う話を聞かされた。
2人の仲は更に深まっていく。
ある日の帰り。
キスをしようとする志郎を拒んだ乃里子。
乃里子は言う。
「家の鍵どうするの?」
って元彼から連絡があったと・・・
志郎は言った。
「大丈夫?」
「もう顔も見たくない相手なんだろ。」
「1人で大丈夫?」
そして2人で元彼の元へ・・・
何も言わず鍵を置いて帰ろうとする乃里子。
そのとき「乃里。」
そう言われて元彼のもとに行った乃里子。
志郎は静かにその場を去った・・・
志郎は勝手に妄想した・・・
「嫌よ嫌よも好きのうち」
しかし、元彼が呼び止めた理由。
それはキーホルダーを返そうとしただけ・・・
家に帰っていた志郎。
そこに乃里子から電話が来る。
そして再び会う二人。
「信じられない。どうして先帰っちゃうの?」
「どうして私を一人にするの?」
「どうして何も聞かないの?」
「言わないと分かんないじゃない。」
そう言う乃里子に志郎は、
「分からないのはそっちだよ。」
「俺は君が好きだよ。」
志郎の家。
「送ってく?」
しかし乃里子の返事はない。
「泊まってく?」
「いや。」
しばらく沈黙・・・
そして乃里子が言った。
「嫌って言うのは、いいってことだよ。」
「たった一人にだけ・・・」
「嫌と言うのは同じ意味になるんだよ。」
そしてキスをする2人・・・
ある日ドライブに行くことに。
グランマと乃里子と志郎・・・
朝まで走り続ける。
そして起きた志郎と乃里子。
そこは湖だった・・・
気がつくとグランマは湖のほうへ・・・
追いかける二人。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
祖母は探しにきたのだ。
あの写真と同じ風景を。
昔の彼氏が撮った写真の風景。
彼が見た景色と、同じ景色を見たかったのだ。
でも違っていた。
似てはいるが、ここではなかった。
写真の場所は、こことは違う場所だ。
僕たちは、そのことについては触れなかった。
前もって詳しく調べれば分かるのに。
調査をはしおったばかりに、
見当違いの場所に来てしまったこと。
それを笑うことは出来なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それからの多くの時間。
僕らは2人で過ごした。
彼女は僕の全てになった・・・
乃里子は言った。
「19になったら一緒に暮らそう。」
しかし、クリスマスが近くなった日。
乃里子の前に元彼が現れる。
志郎がプレゼントを買いに行っている時に・・・
「おまえは俺じゃなきゃ無理だ。」
「二度と傷つけることはしない。」
「もう一度やり直そう。」
乃里子の中にはまだ彼がいた・・・
「遅いよ。」
「どうして今頃会いにきたのよ。」
そう言って抱きつく乃里子。
その日、志郎のところにマッキーが来ていた。
「巻き込んでごめん。」
そういうマッキーに志郎は言う。
「尚樹はお前を殺してでも、
彼女を取り戻すって言ってた。」
「俺はそんなの無茶だって言った。」
「けど、彼女をどれだけ強く思っていたか。」
「俺今なら分かる。分かるよ。」
そうしてマッキーと別れ、家に帰る志郎。
家の前から出る元彼の車を目撃する。
そして家の中に入る。
笑顔で出迎える乃里子。
しかし次の日のガソリンスタンド。
先輩が言う。
「乃里子さんしばらく休むって。」
「大学生だからしょうがないか・・・」
志郎は聞いていなかった・・・
それからしばらく会っていない2人。
1人でグランマの店を訪れる乃里子。
乃里子は言う。
「誤らなければいけないことがある。」
「あの写真。山中湖だと思う。」
「私同じ景色見たことがあるの。」
「年に2度しか見ることができない、
ダイヤモンドヘッド。」
「願い事が叶うって聞いて見に行ったの。」
「あのときに見たあの景色。」
「忘れようとしてたから、言えなかった。」
「本当は、まだ覚えている。」
元彼との思い出だった・・・
それを分かったグランマ。
「そうか。山中湖だったか。」
「辛かったね。」
続けて乃里子は言った。
「クリスマスまでには何とか・・・」
かぶせる様にグランマは言う。
「頑張ることないさ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今にも壊れそうなモノがそこにあったとき。
それを優しく丁寧に扱うことしか、
僕には出来ない・・・
僕には信じることしか出来なかった。
信じることしか・・・
彼女を信じた。
彼女を・・・ 信じた・・・
信じていた・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そしてクリスマス。
グランマの店でのクリスマスパーティー。
乃里子は現れなかった・・・
みんなが帰った店。
グランマは志郎に言った。
「試食して口に合わなかったらダメ。」
「試着してサイズが合わない場合も買わない。」
「それでも、つい買ってしまったら。」
「レシートを持っていって返すことも出来る。」
「あんたは返品されたんだ。」
「いつまでも心気臭く待ってるんじゃないよ。」
志郎は言う。
「あんな女顔も見たくない。」
それに対してグランマは、
「良かったじゃないか。」
「そういう人がようやく現れて。」
怒った志郎。
「いつまでも心気臭く待ってるのは誰だよ。」
「いつまでも写真飾って。」
「かっこ悪いよ。惨めだろ。」
そう言って写真を割ろうとする。
「分かってないね。」
そう言っていつかの客が、写真を奪う。
そして終わった。
クリスマスは終わってしまった・・・
そして乃里子はガソリンスタンドをやめた・・・
志郎のロッカーには手紙が・・・
自転車に乗って・・・・・
乃里子の乗る車を追いかけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メリークリスマス。
山下くんと過ごした時間は、
私にとってとても愛おしい時間でした。
大好きだったよ。
ありがとう。
たくさんの優しさを、ありがとう。
約束守れなくてごめんなさい。
ごめんね。
さようなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追いつくことは出来なかった・・・
グランマの店にいる志郎。
グワンまは言う。
「覚えときなさい。」
「いつか本当の恋をしたときのために。」
「昔から言われていることだけど。」
「女の子はね〜」
「シュガー&スパイス」
「優しいだけじゃダメなんだよ。」
「タフと優しさの配分を忘れた男は、
捨てられるんだよ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そのとき僕は初めて気がついた
昔懐かしいキャラメルに・・・
その箱に書かれている古い自体。
滋養豊富。
風味絶佳。
まるでそれは・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どこでタフになり、
どこで優しくなるべきか、
僕はまだわからない。
ただ今の居場所を気に入っている。
僕はまたいつか恋をする。
本当の恋をする。
バスに乗っている志郎。
ポケットからキャラメルを落とす。
拾ってくれる1人の女性。
『もうすぐ僕は19になる』
(終わり)
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【シュガー&スパイス 風味絶佳】
【出演者】
山下志郎:柳楽優弥
渡辺乃里子:沢尻エリカ
ガソリンスタンド所長:大泉洋
マッキー(志郎の友人):木村了
尚樹(志郎の友人):濱田岳
ヨウコ(尚樹の彼女):岩佐真悠子
豊田(ガソリンスタンド店員):佐藤二朗
村松(ガソリンスタンド店員):板倉俊之
山下 情(志郎の父):光石研
山下 夏子(志郎の母):奥貫薫
グランマ(志郎の祖母):夏木マリ
矢野(乃里子の元彼):高岡蒼甫
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【感想】
悲しい初恋の話。
純愛っていいですね〜
この年になると余計に良く感じます。
すれ違いの恋愛・・・
あのときの恋愛・・・
あのときの行動・・・
多くの後悔・・・
全て思い出される映画ですね。
セリフの全てに意味が隠された映画。
そしてその言葉が全て複線。
こういう映画はあらすじ書くの大変・・・
セリフ入れたら長くなるし・・・
セリフ抜いたら超短くなる・・・
今回は重要なセリフ全て入れました。
とてもいい映画です。
夏木マリさんがいい役演じてます。
柳楽くんはやっぱり上手。
こんな恋愛を何回も続けて、
人間って大きくなっていくんでしょうね〜
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
覚えときなさい。
いつか本当の恋をしたときのために。
昔から言われていることだけど。
女の子はね〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生の志郎とマッキーと尚樹。
仲の良い3人。
尚樹はヨウコと付き合い。
マッキーはヨウコを好きだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕はまだ本当の恋を知らない。
それを本当の恋と呼ぶのかわからないけど。
よく分からないけど、
誰かにおさえようのない感情を、
ぶつけたことはまだない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雨の中自転車を漕いでいたとき、
女の子が飛び出してきた。
その女の子はそのまま道路に・・・
1台の車が来て男が降りてくる。
その男を叩くその女。
『そのとき僕はまだ17だった。』
働きながら大学に行って、
ヨウコと一緒に暮らすという尚樹。
一方マッキーは名古屋の大学へ行った。
志郎はとりあえず大学に行かず。
とりあえずガソリンスタンドで働くことにした。
両親は反対だった。
ただ大学に行く必要を感じなかった。
そして車に関わる仕事がしたかった。
両親の反対を押し切ってくれたのはグランマ。
そんな時、新しいアルバイトが入ってくる。
この子の名前は渡辺乃里子。
いつかの雨の日に見た子だった。
ガソリンスタンドの先輩の送別会。
会場はグランマの店。
乃里子は誘ったが来なかった。
先輩方は解散。
解散後店に戻った志郎。
そこには遅れてやってきた乃里子がいた。
グランマに送ってやれといわれて、
家まで送る志郎。
少し変わった祖母グランマの話をした。
そして小さい頃から教わったレディーファースト。
知らない間に乃里子の鞄を持っていた。
「それもグランマの教え?」
そう聞かれて戸惑う志郎だった。
小さい頃からこの行為は、
嫌われるか、無駄に行為をもたれるか、
どちらかに決まってなる。
ある日の仕事。
ある車から逃げてバックヤードに来る乃里子。
心配した志郎。
その帰り志郎を誘う乃里子。
「グランマ元気?」(乃里子)
「いいよおばあちゃんで。」(志郎)
「あなたのこと好きってことは、
グランマのこと好きってことじゃない。」(乃里子)
「今好きって行った?」(志郎)
「言った。」(乃里子)
そしてグランマの店に行く2人。
ある客が、店に飾られた写真を見ていた。
「ダイヤモンドヘッド」の写真。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔カクテルウエイトレスをしていた祖母は、
青い目をした客の1人と恋に落ち。
大恋愛の末、結ばれずに終わった。
人生で一番多感な時期に、
深い愛情を注いだ相手は、
海の向こうへ渡っていった。
そのことが・・・
祖母のアメリカかぶれを作ったのかもしれない。
ガスステーション。
流れものが立ち寄る素晴らしいところだ。
と言ったのは、祖母が海の向こうへ、
流れていきたかったからかもしれない。
それとも流れものが迎えに来るのを、
待っていたからかもしれない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次第に距離が縮まる2人。
一方尚樹は・・・
ヨウコがマッキーのもとへ行ってしまった。
2人で住むはずだった家で励ます志郎。
そんな時その家にダブルベットが届く。
ピンクの大きなベット・・・
尚樹はその家を志郎に譲った・・・
こうして志郎の1人暮らしは始まった。
グランマはその家を訪れた。
乃里子が1人で店に来た。
乃里子はグランマに言った。
シフトが違うときは寂しいと。
だからグランマは言った。
「一日に一度、寂しいって思うことは、
人を愛するコツだろ。」
と言う話を聞かされた。
2人の仲は更に深まっていく。
ある日の帰り。
キスをしようとする志郎を拒んだ乃里子。
乃里子は言う。
「家の鍵どうするの?」
って元彼から連絡があったと・・・
志郎は言った。
「大丈夫?」
「もう顔も見たくない相手なんだろ。」
「1人で大丈夫?」
そして2人で元彼の元へ・・・
何も言わず鍵を置いて帰ろうとする乃里子。
そのとき「乃里。」
そう言われて元彼のもとに行った乃里子。
志郎は静かにその場を去った・・・
志郎は勝手に妄想した・・・
「嫌よ嫌よも好きのうち」
しかし、元彼が呼び止めた理由。
それはキーホルダーを返そうとしただけ・・・
家に帰っていた志郎。
そこに乃里子から電話が来る。
そして再び会う二人。
「信じられない。どうして先帰っちゃうの?」
「どうして私を一人にするの?」
「どうして何も聞かないの?」
「言わないと分かんないじゃない。」
そう言う乃里子に志郎は、
「分からないのはそっちだよ。」
「俺は君が好きだよ。」
志郎の家。
「送ってく?」
しかし乃里子の返事はない。
「泊まってく?」
「いや。」
しばらく沈黙・・・
そして乃里子が言った。
「嫌って言うのは、いいってことだよ。」
「たった一人にだけ・・・」
「嫌と言うのは同じ意味になるんだよ。」
そしてキスをする2人・・・
ある日ドライブに行くことに。
グランマと乃里子と志郎・・・
朝まで走り続ける。
そして起きた志郎と乃里子。
そこは湖だった・・・
気がつくとグランマは湖のほうへ・・・
追いかける二人。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
祖母は探しにきたのだ。
あの写真と同じ風景を。
昔の彼氏が撮った写真の風景。
彼が見た景色と、同じ景色を見たかったのだ。
でも違っていた。
似てはいるが、ここではなかった。
写真の場所は、こことは違う場所だ。
僕たちは、そのことについては触れなかった。
前もって詳しく調べれば分かるのに。
調査をはしおったばかりに、
見当違いの場所に来てしまったこと。
それを笑うことは出来なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それからの多くの時間。
僕らは2人で過ごした。
彼女は僕の全てになった・・・
乃里子は言った。
「19になったら一緒に暮らそう。」
しかし、クリスマスが近くなった日。
乃里子の前に元彼が現れる。
志郎がプレゼントを買いに行っている時に・・・
「おまえは俺じゃなきゃ無理だ。」
「二度と傷つけることはしない。」
「もう一度やり直そう。」
乃里子の中にはまだ彼がいた・・・
「遅いよ。」
「どうして今頃会いにきたのよ。」
そう言って抱きつく乃里子。
その日、志郎のところにマッキーが来ていた。
「巻き込んでごめん。」
そういうマッキーに志郎は言う。
「尚樹はお前を殺してでも、
彼女を取り戻すって言ってた。」
「俺はそんなの無茶だって言った。」
「けど、彼女をどれだけ強く思っていたか。」
「俺今なら分かる。分かるよ。」
そうしてマッキーと別れ、家に帰る志郎。
家の前から出る元彼の車を目撃する。
そして家の中に入る。
笑顔で出迎える乃里子。
しかし次の日のガソリンスタンド。
先輩が言う。
「乃里子さんしばらく休むって。」
「大学生だからしょうがないか・・・」
志郎は聞いていなかった・・・
それからしばらく会っていない2人。
1人でグランマの店を訪れる乃里子。
乃里子は言う。
「誤らなければいけないことがある。」
「あの写真。山中湖だと思う。」
「私同じ景色見たことがあるの。」
「年に2度しか見ることができない、
ダイヤモンドヘッド。」
「願い事が叶うって聞いて見に行ったの。」
「あのときに見たあの景色。」
「忘れようとしてたから、言えなかった。」
「本当は、まだ覚えている。」
元彼との思い出だった・・・
それを分かったグランマ。
「そうか。山中湖だったか。」
「辛かったね。」
続けて乃里子は言った。
「クリスマスまでには何とか・・・」
かぶせる様にグランマは言う。
「頑張ることないさ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今にも壊れそうなモノがそこにあったとき。
それを優しく丁寧に扱うことしか、
僕には出来ない・・・
僕には信じることしか出来なかった。
信じることしか・・・
彼女を信じた。
彼女を・・・ 信じた・・・
信じていた・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そしてクリスマス。
グランマの店でのクリスマスパーティー。
乃里子は現れなかった・・・
みんなが帰った店。
グランマは志郎に言った。
「試食して口に合わなかったらダメ。」
「試着してサイズが合わない場合も買わない。」
「それでも、つい買ってしまったら。」
「レシートを持っていって返すことも出来る。」
「あんたは返品されたんだ。」
「いつまでも心気臭く待ってるんじゃないよ。」
志郎は言う。
「あんな女顔も見たくない。」
それに対してグランマは、
「良かったじゃないか。」
「そういう人がようやく現れて。」
怒った志郎。
「いつまでも心気臭く待ってるのは誰だよ。」
「いつまでも写真飾って。」
「かっこ悪いよ。惨めだろ。」
そう言って写真を割ろうとする。
「分かってないね。」
そう言っていつかの客が、写真を奪う。
そして終わった。
クリスマスは終わってしまった・・・
そして乃里子はガソリンスタンドをやめた・・・
志郎のロッカーには手紙が・・・
自転車に乗って・・・・・
乃里子の乗る車を追いかけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メリークリスマス。
山下くんと過ごした時間は、
私にとってとても愛おしい時間でした。
大好きだったよ。
ありがとう。
たくさんの優しさを、ありがとう。
約束守れなくてごめんなさい。
ごめんね。
さようなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追いつくことは出来なかった・・・
グランマの店にいる志郎。
グワンまは言う。
「覚えときなさい。」
「いつか本当の恋をしたときのために。」
「昔から言われていることだけど。」
「女の子はね〜」
「シュガー&スパイス」
「優しいだけじゃダメなんだよ。」
「タフと優しさの配分を忘れた男は、
捨てられるんだよ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そのとき僕は初めて気がついた
昔懐かしいキャラメルに・・・
その箱に書かれている古い自体。
滋養豊富。
風味絶佳。
まるでそれは・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どこでタフになり、
どこで優しくなるべきか、
僕はまだわからない。
ただ今の居場所を気に入っている。
僕はまたいつか恋をする。
本当の恋をする。
バスに乗っている志郎。
ポケットからキャラメルを落とす。
拾ってくれる1人の女性。
『もうすぐ僕は19になる』
(終わり)
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