2015年04月09日
【シュガー&スパイス 風味絶佳】出演者・感想・簡単ネタバレ
本日の映画紹介。
【シュガー&スパイス 風味絶佳】
【出演者】
山下志郎:柳楽優弥
渡辺乃里子:沢尻エリカ
ガソリンスタンド所長:大泉洋
マッキー(志郎の友人):木村了
尚樹(志郎の友人):濱田岳
ヨウコ(尚樹の彼女):岩佐真悠子
豊田(ガソリンスタンド店員):佐藤二朗
村松(ガソリンスタンド店員):板倉俊之
山下 情(志郎の父):光石研
山下 夏子(志郎の母):奥貫薫
グランマ(志郎の祖母):夏木マリ
矢野(乃里子の元彼):高岡蒼甫
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
悲しい初恋の話。
純愛っていいですね〜
この年になると余計に良く感じます。
すれ違いの恋愛・・・
あのときの恋愛・・・
あのときの行動・・・
多くの後悔・・・
全て思い出される映画ですね。
セリフの全てに意味が隠された映画。
そしてその言葉が全て複線。
こういう映画はあらすじ書くの大変・・・
セリフ入れたら長くなるし・・・
セリフ抜いたら超短くなる・・・
今回は重要なセリフ全て入れました。
とてもいい映画です。
夏木マリさんがいい役演じてます。
柳楽くんはやっぱり上手。
こんな恋愛を何回も続けて、
人間って大きくなっていくんでしょうね〜
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
覚えときなさい。
いつか本当の恋をしたときのために。
昔から言われていることだけど。
女の子はね〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生の志郎とマッキーと尚樹。
仲の良い3人。
尚樹はヨウコと付き合い。
マッキーはヨウコを好きだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕はまだ本当の恋を知らない。
それを本当の恋と呼ぶのかわからないけど。
よく分からないけど、
誰かにおさえようのない感情を、
ぶつけたことはまだない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雨の中自転車を漕いでいたとき、
女の子が飛び出してきた。
その女の子はそのまま道路に・・・
1台の車が来て男が降りてくる。
その男を叩くその女。
『そのとき僕はまだ17だった。』
働きながら大学に行って、
ヨウコと一緒に暮らすという尚樹。
一方マッキーは名古屋の大学へ行った。
志郎はとりあえず大学に行かず。
とりあえずガソリンスタンドで働くことにした。
両親は反対だった。
ただ大学に行く必要を感じなかった。
そして車に関わる仕事がしたかった。
両親の反対を押し切ってくれたのはグランマ。
そんな時、新しいアルバイトが入ってくる。
この子の名前は渡辺乃里子。
いつかの雨の日に見た子だった。
ガソリンスタンドの先輩の送別会。
会場はグランマの店。
乃里子は誘ったが来なかった。
先輩方は解散。
解散後店に戻った志郎。
そこには遅れてやってきた乃里子がいた。
グランマに送ってやれといわれて、
家まで送る志郎。
少し変わった祖母グランマの話をした。
そして小さい頃から教わったレディーファースト。
知らない間に乃里子の鞄を持っていた。
「それもグランマの教え?」
そう聞かれて戸惑う志郎だった。
小さい頃からこの行為は、
嫌われるか、無駄に行為をもたれるか、
どちらかに決まってなる。
ある日の仕事。
ある車から逃げてバックヤードに来る乃里子。
心配した志郎。
その帰り志郎を誘う乃里子。
「グランマ元気?」(乃里子)
「いいよおばあちゃんで。」(志郎)
「あなたのこと好きってことは、
グランマのこと好きってことじゃない。」(乃里子)
「今好きって行った?」(志郎)
「言った。」(乃里子)
そしてグランマの店に行く2人。
ある客が、店に飾られた写真を見ていた。
「ダイヤモンドヘッド」の写真。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔カクテルウエイトレスをしていた祖母は、
青い目をした客の1人と恋に落ち。
大恋愛の末、結ばれずに終わった。
人生で一番多感な時期に、
深い愛情を注いだ相手は、
海の向こうへ渡っていった。
そのことが・・・
祖母のアメリカかぶれを作ったのかもしれない。
ガスステーション。
流れものが立ち寄る素晴らしいところだ。
と言ったのは、祖母が海の向こうへ、
流れていきたかったからかもしれない。
それとも流れものが迎えに来るのを、
待っていたからかもしれない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次第に距離が縮まる2人。
一方尚樹は・・・
ヨウコがマッキーのもとへ行ってしまった。
2人で住むはずだった家で励ます志郎。
そんな時その家にダブルベットが届く。
ピンクの大きなベット・・・
尚樹はその家を志郎に譲った・・・
こうして志郎の1人暮らしは始まった。
グランマはその家を訪れた。
乃里子が1人で店に来た。
乃里子はグランマに言った。
シフトが違うときは寂しいと。
だからグランマは言った。
「一日に一度、寂しいって思うことは、
人を愛するコツだろ。」
と言う話を聞かされた。
2人の仲は更に深まっていく。
ある日の帰り。
キスをしようとする志郎を拒んだ乃里子。
乃里子は言う。
「家の鍵どうするの?」
って元彼から連絡があったと・・・
志郎は言った。
「大丈夫?」
「もう顔も見たくない相手なんだろ。」
「1人で大丈夫?」
そして2人で元彼の元へ・・・
何も言わず鍵を置いて帰ろうとする乃里子。
そのとき「乃里。」
そう言われて元彼のもとに行った乃里子。
志郎は静かにその場を去った・・・
志郎は勝手に妄想した・・・
「嫌よ嫌よも好きのうち」
しかし、元彼が呼び止めた理由。
それはキーホルダーを返そうとしただけ・・・
家に帰っていた志郎。
そこに乃里子から電話が来る。
そして再び会う二人。
「信じられない。どうして先帰っちゃうの?」
「どうして私を一人にするの?」
「どうして何も聞かないの?」
「言わないと分かんないじゃない。」
そう言う乃里子に志郎は、
「分からないのはそっちだよ。」
「俺は君が好きだよ。」
志郎の家。
「送ってく?」
しかし乃里子の返事はない。
「泊まってく?」
「いや。」
しばらく沈黙・・・
そして乃里子が言った。
「嫌って言うのは、いいってことだよ。」
「たった一人にだけ・・・」
「嫌と言うのは同じ意味になるんだよ。」
そしてキスをする2人・・・
ある日ドライブに行くことに。
グランマと乃里子と志郎・・・
朝まで走り続ける。
そして起きた志郎と乃里子。
そこは湖だった・・・
気がつくとグランマは湖のほうへ・・・
追いかける二人。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
祖母は探しにきたのだ。
あの写真と同じ風景を。
昔の彼氏が撮った写真の風景。
彼が見た景色と、同じ景色を見たかったのだ。
でも違っていた。
似てはいるが、ここではなかった。
写真の場所は、こことは違う場所だ。
僕たちは、そのことについては触れなかった。
前もって詳しく調べれば分かるのに。
調査をはしおったばかりに、
見当違いの場所に来てしまったこと。
それを笑うことは出来なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それからの多くの時間。
僕らは2人で過ごした。
彼女は僕の全てになった・・・
乃里子は言った。
「19になったら一緒に暮らそう。」
しかし、クリスマスが近くなった日。
乃里子の前に元彼が現れる。
志郎がプレゼントを買いに行っている時に・・・
「おまえは俺じゃなきゃ無理だ。」
「二度と傷つけることはしない。」
「もう一度やり直そう。」
乃里子の中にはまだ彼がいた・・・
「遅いよ。」
「どうして今頃会いにきたのよ。」
そう言って抱きつく乃里子。
その日、志郎のところにマッキーが来ていた。
「巻き込んでごめん。」
そういうマッキーに志郎は言う。
「尚樹はお前を殺してでも、
彼女を取り戻すって言ってた。」
「俺はそんなの無茶だって言った。」
「けど、彼女をどれだけ強く思っていたか。」
「俺今なら分かる。分かるよ。」
そうしてマッキーと別れ、家に帰る志郎。
家の前から出る元彼の車を目撃する。
そして家の中に入る。
笑顔で出迎える乃里子。
しかし次の日のガソリンスタンド。
先輩が言う。
「乃里子さんしばらく休むって。」
「大学生だからしょうがないか・・・」
志郎は聞いていなかった・・・
それからしばらく会っていない2人。
1人でグランマの店を訪れる乃里子。
乃里子は言う。
「誤らなければいけないことがある。」
「あの写真。山中湖だと思う。」
「私同じ景色見たことがあるの。」
「年に2度しか見ることができない、
ダイヤモンドヘッド。」
「願い事が叶うって聞いて見に行ったの。」
「あのときに見たあの景色。」
「忘れようとしてたから、言えなかった。」
「本当は、まだ覚えている。」
元彼との思い出だった・・・
それを分かったグランマ。
「そうか。山中湖だったか。」
「辛かったね。」
続けて乃里子は言った。
「クリスマスまでには何とか・・・」
かぶせる様にグランマは言う。
「頑張ることないさ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今にも壊れそうなモノがそこにあったとき。
それを優しく丁寧に扱うことしか、
僕には出来ない・・・
僕には信じることしか出来なかった。
信じることしか・・・
彼女を信じた。
彼女を・・・ 信じた・・・
信じていた・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そしてクリスマス。
グランマの店でのクリスマスパーティー。
乃里子は現れなかった・・・
みんなが帰った店。
グランマは志郎に言った。
「試食して口に合わなかったらダメ。」
「試着してサイズが合わない場合も買わない。」
「それでも、つい買ってしまったら。」
「レシートを持っていって返すことも出来る。」
「あんたは返品されたんだ。」
「いつまでも心気臭く待ってるんじゃないよ。」
志郎は言う。
「あんな女顔も見たくない。」
それに対してグランマは、
「良かったじゃないか。」
「そういう人がようやく現れて。」
怒った志郎。
「いつまでも心気臭く待ってるのは誰だよ。」
「いつまでも写真飾って。」
「かっこ悪いよ。惨めだろ。」
そう言って写真を割ろうとする。
「分かってないね。」
そう言っていつかの客が、写真を奪う。
そして終わった。
クリスマスは終わってしまった・・・
そして乃里子はガソリンスタンドをやめた・・・
志郎のロッカーには手紙が・・・
自転車に乗って・・・・・
乃里子の乗る車を追いかけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メリークリスマス。
山下くんと過ごした時間は、
私にとってとても愛おしい時間でした。
大好きだったよ。
ありがとう。
たくさんの優しさを、ありがとう。
約束守れなくてごめんなさい。
ごめんね。
さようなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追いつくことは出来なかった・・・
グランマの店にいる志郎。
グワンまは言う。
「覚えときなさい。」
「いつか本当の恋をしたときのために。」
「昔から言われていることだけど。」
「女の子はね〜」
「シュガー&スパイス」
「優しいだけじゃダメなんだよ。」
「タフと優しさの配分を忘れた男は、
捨てられるんだよ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そのとき僕は初めて気がついた
昔懐かしいキャラメルに・・・
その箱に書かれている古い自体。
滋養豊富。
風味絶佳。
まるでそれは・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どこでタフになり、
どこで優しくなるべきか、
僕はまだわからない。
ただ今の居場所を気に入っている。
僕はまたいつか恋をする。
本当の恋をする。
バスに乗っている志郎。
ポケットからキャラメルを落とす。
拾ってくれる1人の女性。
『もうすぐ僕は19になる』
(終わり)
〜〜RIKUのメインブログ〜〜
・【アフィリエイトで稼ぐ】超初心者からの挑戦(リアルタイム)
〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆
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【シュガー&スパイス 風味絶佳】
【出演者】
山下志郎:柳楽優弥
渡辺乃里子:沢尻エリカ
ガソリンスタンド所長:大泉洋
マッキー(志郎の友人):木村了
尚樹(志郎の友人):濱田岳
ヨウコ(尚樹の彼女):岩佐真悠子
豊田(ガソリンスタンド店員):佐藤二朗
村松(ガソリンスタンド店員):板倉俊之
山下 情(志郎の父):光石研
山下 夏子(志郎の母):奥貫薫
グランマ(志郎の祖母):夏木マリ
矢野(乃里子の元彼):高岡蒼甫
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【感想】
悲しい初恋の話。
純愛っていいですね〜
この年になると余計に良く感じます。
すれ違いの恋愛・・・
あのときの恋愛・・・
あのときの行動・・・
多くの後悔・・・
全て思い出される映画ですね。
セリフの全てに意味が隠された映画。
そしてその言葉が全て複線。
こういう映画はあらすじ書くの大変・・・
セリフ入れたら長くなるし・・・
セリフ抜いたら超短くなる・・・
今回は重要なセリフ全て入れました。
とてもいい映画です。
夏木マリさんがいい役演じてます。
柳楽くんはやっぱり上手。
こんな恋愛を何回も続けて、
人間って大きくなっていくんでしょうね〜
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
覚えときなさい。
いつか本当の恋をしたときのために。
昔から言われていることだけど。
女の子はね〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生の志郎とマッキーと尚樹。
仲の良い3人。
尚樹はヨウコと付き合い。
マッキーはヨウコを好きだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕はまだ本当の恋を知らない。
それを本当の恋と呼ぶのかわからないけど。
よく分からないけど、
誰かにおさえようのない感情を、
ぶつけたことはまだない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雨の中自転車を漕いでいたとき、
女の子が飛び出してきた。
その女の子はそのまま道路に・・・
1台の車が来て男が降りてくる。
その男を叩くその女。
『そのとき僕はまだ17だった。』
働きながら大学に行って、
ヨウコと一緒に暮らすという尚樹。
一方マッキーは名古屋の大学へ行った。
志郎はとりあえず大学に行かず。
とりあえずガソリンスタンドで働くことにした。
両親は反対だった。
ただ大学に行く必要を感じなかった。
そして車に関わる仕事がしたかった。
両親の反対を押し切ってくれたのはグランマ。
そんな時、新しいアルバイトが入ってくる。
この子の名前は渡辺乃里子。
いつかの雨の日に見た子だった。
ガソリンスタンドの先輩の送別会。
会場はグランマの店。
乃里子は誘ったが来なかった。
先輩方は解散。
解散後店に戻った志郎。
そこには遅れてやってきた乃里子がいた。
グランマに送ってやれといわれて、
家まで送る志郎。
少し変わった祖母グランマの話をした。
そして小さい頃から教わったレディーファースト。
知らない間に乃里子の鞄を持っていた。
「それもグランマの教え?」
そう聞かれて戸惑う志郎だった。
小さい頃からこの行為は、
嫌われるか、無駄に行為をもたれるか、
どちらかに決まってなる。
ある日の仕事。
ある車から逃げてバックヤードに来る乃里子。
心配した志郎。
その帰り志郎を誘う乃里子。
「グランマ元気?」(乃里子)
「いいよおばあちゃんで。」(志郎)
「あなたのこと好きってことは、
グランマのこと好きってことじゃない。」(乃里子)
「今好きって行った?」(志郎)
「言った。」(乃里子)
そしてグランマの店に行く2人。
ある客が、店に飾られた写真を見ていた。
「ダイヤモンドヘッド」の写真。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔カクテルウエイトレスをしていた祖母は、
青い目をした客の1人と恋に落ち。
大恋愛の末、結ばれずに終わった。
人生で一番多感な時期に、
深い愛情を注いだ相手は、
海の向こうへ渡っていった。
そのことが・・・
祖母のアメリカかぶれを作ったのかもしれない。
ガスステーション。
流れものが立ち寄る素晴らしいところだ。
と言ったのは、祖母が海の向こうへ、
流れていきたかったからかもしれない。
それとも流れものが迎えに来るのを、
待っていたからかもしれない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次第に距離が縮まる2人。
一方尚樹は・・・
ヨウコがマッキーのもとへ行ってしまった。
2人で住むはずだった家で励ます志郎。
そんな時その家にダブルベットが届く。
ピンクの大きなベット・・・
尚樹はその家を志郎に譲った・・・
こうして志郎の1人暮らしは始まった。
グランマはその家を訪れた。
乃里子が1人で店に来た。
乃里子はグランマに言った。
シフトが違うときは寂しいと。
だからグランマは言った。
「一日に一度、寂しいって思うことは、
人を愛するコツだろ。」
と言う話を聞かされた。
2人の仲は更に深まっていく。
ある日の帰り。
キスをしようとする志郎を拒んだ乃里子。
乃里子は言う。
「家の鍵どうするの?」
って元彼から連絡があったと・・・
志郎は言った。
「大丈夫?」
「もう顔も見たくない相手なんだろ。」
「1人で大丈夫?」
そして2人で元彼の元へ・・・
何も言わず鍵を置いて帰ろうとする乃里子。
そのとき「乃里。」
そう言われて元彼のもとに行った乃里子。
志郎は静かにその場を去った・・・
志郎は勝手に妄想した・・・
「嫌よ嫌よも好きのうち」
しかし、元彼が呼び止めた理由。
それはキーホルダーを返そうとしただけ・・・
家に帰っていた志郎。
そこに乃里子から電話が来る。
そして再び会う二人。
「信じられない。どうして先帰っちゃうの?」
「どうして私を一人にするの?」
「どうして何も聞かないの?」
「言わないと分かんないじゃない。」
そう言う乃里子に志郎は、
「分からないのはそっちだよ。」
「俺は君が好きだよ。」
志郎の家。
「送ってく?」
しかし乃里子の返事はない。
「泊まってく?」
「いや。」
しばらく沈黙・・・
そして乃里子が言った。
「嫌って言うのは、いいってことだよ。」
「たった一人にだけ・・・」
「嫌と言うのは同じ意味になるんだよ。」
そしてキスをする2人・・・
ある日ドライブに行くことに。
グランマと乃里子と志郎・・・
朝まで走り続ける。
そして起きた志郎と乃里子。
そこは湖だった・・・
気がつくとグランマは湖のほうへ・・・
追いかける二人。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
祖母は探しにきたのだ。
あの写真と同じ風景を。
昔の彼氏が撮った写真の風景。
彼が見た景色と、同じ景色を見たかったのだ。
でも違っていた。
似てはいるが、ここではなかった。
写真の場所は、こことは違う場所だ。
僕たちは、そのことについては触れなかった。
前もって詳しく調べれば分かるのに。
調査をはしおったばかりに、
見当違いの場所に来てしまったこと。
それを笑うことは出来なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それからの多くの時間。
僕らは2人で過ごした。
彼女は僕の全てになった・・・
乃里子は言った。
「19になったら一緒に暮らそう。」
しかし、クリスマスが近くなった日。
乃里子の前に元彼が現れる。
志郎がプレゼントを買いに行っている時に・・・
「おまえは俺じゃなきゃ無理だ。」
「二度と傷つけることはしない。」
「もう一度やり直そう。」
乃里子の中にはまだ彼がいた・・・
「遅いよ。」
「どうして今頃会いにきたのよ。」
そう言って抱きつく乃里子。
その日、志郎のところにマッキーが来ていた。
「巻き込んでごめん。」
そういうマッキーに志郎は言う。
「尚樹はお前を殺してでも、
彼女を取り戻すって言ってた。」
「俺はそんなの無茶だって言った。」
「けど、彼女をどれだけ強く思っていたか。」
「俺今なら分かる。分かるよ。」
そうしてマッキーと別れ、家に帰る志郎。
家の前から出る元彼の車を目撃する。
そして家の中に入る。
笑顔で出迎える乃里子。
しかし次の日のガソリンスタンド。
先輩が言う。
「乃里子さんしばらく休むって。」
「大学生だからしょうがないか・・・」
志郎は聞いていなかった・・・
それからしばらく会っていない2人。
1人でグランマの店を訪れる乃里子。
乃里子は言う。
「誤らなければいけないことがある。」
「あの写真。山中湖だと思う。」
「私同じ景色見たことがあるの。」
「年に2度しか見ることができない、
ダイヤモンドヘッド。」
「願い事が叶うって聞いて見に行ったの。」
「あのときに見たあの景色。」
「忘れようとしてたから、言えなかった。」
「本当は、まだ覚えている。」
元彼との思い出だった・・・
それを分かったグランマ。
「そうか。山中湖だったか。」
「辛かったね。」
続けて乃里子は言った。
「クリスマスまでには何とか・・・」
かぶせる様にグランマは言う。
「頑張ることないさ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今にも壊れそうなモノがそこにあったとき。
それを優しく丁寧に扱うことしか、
僕には出来ない・・・
僕には信じることしか出来なかった。
信じることしか・・・
彼女を信じた。
彼女を・・・ 信じた・・・
信じていた・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そしてクリスマス。
グランマの店でのクリスマスパーティー。
乃里子は現れなかった・・・
みんなが帰った店。
グランマは志郎に言った。
「試食して口に合わなかったらダメ。」
「試着してサイズが合わない場合も買わない。」
「それでも、つい買ってしまったら。」
「レシートを持っていって返すことも出来る。」
「あんたは返品されたんだ。」
「いつまでも心気臭く待ってるんじゃないよ。」
志郎は言う。
「あんな女顔も見たくない。」
それに対してグランマは、
「良かったじゃないか。」
「そういう人がようやく現れて。」
怒った志郎。
「いつまでも心気臭く待ってるのは誰だよ。」
「いつまでも写真飾って。」
「かっこ悪いよ。惨めだろ。」
そう言って写真を割ろうとする。
「分かってないね。」
そう言っていつかの客が、写真を奪う。
そして終わった。
クリスマスは終わってしまった・・・
そして乃里子はガソリンスタンドをやめた・・・
志郎のロッカーには手紙が・・・
自転車に乗って・・・・・
乃里子の乗る車を追いかけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メリークリスマス。
山下くんと過ごした時間は、
私にとってとても愛おしい時間でした。
大好きだったよ。
ありがとう。
たくさんの優しさを、ありがとう。
約束守れなくてごめんなさい。
ごめんね。
さようなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追いつくことは出来なかった・・・
グランマの店にいる志郎。
グワンまは言う。
「覚えときなさい。」
「いつか本当の恋をしたときのために。」
「昔から言われていることだけど。」
「女の子はね〜」
「シュガー&スパイス」
「優しいだけじゃダメなんだよ。」
「タフと優しさの配分を忘れた男は、
捨てられるんだよ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そのとき僕は初めて気がついた
昔懐かしいキャラメルに・・・
その箱に書かれている古い自体。
滋養豊富。
風味絶佳。
まるでそれは・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どこでタフになり、
どこで優しくなるべきか、
僕はまだわからない。
ただ今の居場所を気に入っている。
僕はまたいつか恋をする。
本当の恋をする。
バスに乗っている志郎。
ポケットからキャラメルを落とす。
拾ってくれる1人の女性。
『もうすぐ僕は19になる』
(終わり)
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・☆馬の気持ち☆
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