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2016年01月13日

【シュアリー・サムデイ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【シュアリー・サムデイ】
シュアリー・サムデイ.jpg

【出演者】
喜志巧:小出恵介
真鍋京平:勝地涼
後藤和生:鈴木亮平
北村雄喜:ムロツヨシ
岩崎秀人:綾野剛
葉月美沙(ヒメノ):小西真奈美
宮城祐(美沙の彼氏):横田栄司
喜志建夫(巧の父):竹中直人
北村雄一郎(雄喜の父):モト冬樹
北村美和子(雄喜の母):原日出子
飯島(亀頭):遠藤憲一
亀頭(飯島):吉田鋼太郎
体育教師 - 高橋努
教頭 - 笹野高史
後藤翔子(和生の妹)井上真央
弁当屋の店長(宮城のバイト先):大竹しのぶ
警官A:妻夫木聡
警官B;小栗旬
上戸彩(エンドロール):上戸彩
やっさん(ホームレス):岡村隆史

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【感想】
意外としっかり作りこまれてます。
遊びの要素がふんだんに入っていて、
その中で友情や恋愛も入れている。

ここまで盛り沢山でよい映画って少ないです。
しかしこの映画は、ここまで詰め込んで、
この出来なんだから,成功なんでは?
って思いました。

小栗くんらしいストーリーな気がします。
今考えるととても凄い出演者ですよね〜


【あらすじ】(ネタバレあり)
真鍋京平は教室の窓から、
校庭で一部始終を見守る先生達に言った。
「ファック・ユー」
「校長あんたは何もわかっっちゃいねえ。」
「確かに今の若い奴らは、
 愛国心も無ければ自立心もねえ。」
「平和ボケに漬かった連中ばかりだ。」
「でもな。俺たちは違う。」
「この腐れきった日本を、
 根本から立て直すべく立ち上がったんだ。」

教頭先生は言った。
「学校爆破なんてバカな真似はやめなさい。」

それを無視して京平は続けた、
「異端児は戦う、それは100も承知だ。」
「それでもガバメントの犬にはならねえし、
 ましてやハイスクールの言いなりにはならねえ。」
「俺たちが新しい日本を作っていくんだよ。」
「この第一歩が文化祭の復活だ〜。」
「今年から文化祭廃止だと?」
「ハメまくりだって言うから、
     ギター猛特訓したんだぞ。」
「いつまで童貞でいさせる気だ〜。」

それを聞いていた喜志巧は呆れて言う。
「あれは完全な八つ当たりだ。」

京平は続けた。
「後5分だとよ〜。」
「創立57年の歴史が詰まった、
 この校舎が一瞬でボンってわけだ。」
「さあ3分切ったぞ〜。」
「今から非難しても助かるかどうか〜。」

教頭は諦めて京平達の要望を飲んだ。
「君たちの要求どおり文化祭の開催を決定する。」

それを聞いた京平は喜んで言った。
「あんたら新しい時代の幕開けに立ち会ったんだ。」
「サンキュー!」

教室にいた5人。
巧、京平、和生、雄喜、秀人は喜んだ。
しかし・・・
「あれ?タイマーが止まらない。」
慌てた5人は教室を飛び出し逃げた・・・
しかし校庭に出ると雄喜が居なかった。
同時に爆発する校舎。
「雄喜〜。」

〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
京平は巧に言う。
「雄喜には焦ったけどな〜。」
「マジ死んだと思ったもん。」
巧は答えた。
「死んではねえけど、
     片腕なくしてしまったけどな。」
その答えに対して京平は言う。
「そんなの単なる噂だろ?」
「あの事件から会ってねえからって、
      被害妄想炸裂させんなよ。」
「暗くなるからあいつの話するなよ。」
「あれからもう3年だぞ。」
「さえない人生過ごしやがってよ。」
「お前の3年なんて10秒で語れてしまうよ。」
そう言って 巧の3年を話し始めた京平。
「高校3年で中退して、
 デカだった親父を退職に追い込んで、
 152日付き合った彼女にも振られて、
 挙句の果てが、
 親父の始めたバーの手伝いってドンだけだよ。」

それを聞いた巧は言い返す。
「だまれ童貞の分際で!」
「俺の3年が10秒ならな、
        てめえの3年は8秒で語れる。」
そう言うと仕返しとばかりに京平の3年を話し始めた。
「高校3年で中退して
 振られる彼女も居ないから
 毎日ダッチワイフとバーチャルSEX。」
「生身の彼女が欲しくなって
 大検受けたら奇跡的に3流大学に合格。」
「だけど、いまだ童貞。」

くだらない話の中で京平は呟いた。
「あ〜その辺に女転がってねえかな?」
その瞬間に目の前で車に引かれた金髪の女性。
驚きながら巧は答えた。
「女転がってますけど・・・」
急いで女のもとへ駆け寄る2人。
もちろん運転手も駆け寄ったが、
女は立ち上がり運転手にピストルを向けた。
そして跪く運転手を尻目に車に乗って逃げた。
車を奪われたヤクザ風の男性。
それは一緒に校舎を爆破した後藤和生だった。

その夜、巧の親父のバーで和生の話をする2人。
「あいつもこの3年でいろいろあったのかな?」
「高校辞めてから、
      皆とは会わなくなっちまったからな。」
「よしっ!」
「僕たちの知らない和生君の3年を想像しよ。」
そう言うと2人で勝手に和生の3年を話し出す。
「高校3年で中退して、
 格闘家を目指して頑張ってみたものの、
 命より大切な妹の入院費が払えなくなって、
                  格闘家を断念・・・」
「金を稼ぐためにヤクザになった。」

とその時、慌てた様子の和生がバーに入って来た。
「その通り。」
そう言って2人の妄想通りと伝えると、
組長に追われていると話し、奥に逃げ込んだ。
同時にバーのガラスが割れて、
白いスーツを着た男が入ってきた。
「今ここにうちの若いもんが着たろ?」
急な展開に無言で答えない2人。
2人を無視し、男は和生を探し始めた。
和生を見つけられない白スーツの男は2人に言う。
「明日の夜までに和生と、
 彼が奪った3億円用意しておいて貰えるかな?」
巧が口ごたえをしようとすると、
男はピストルを発砲して言った。
「マイネームイズ亀頭。」
「亀の頭って書いて亀頭。」
「約束破ったら、君たちと和生君皆殺し。」
「OK?」

2人は頷くことしか出来なかった。
亀頭が帰ると同時に和生は奥から出てきた。
言い寄る2人に和生は言った。
「俺は奪ってねえよ。」
「昼間、女に車パクられたの見ただろ?」
「あの中に3億積んでたんだよ。」
「昼間の女俺見たことあるんだよ。」
「あの女、ガキの頃にお前のお袋だと思って
       歌舞伎町まで探しに行った女だ。」
「お前らなら知っていると思って。」
それを聞いて巧は昔を思い出し呟いた。
「あいつの名前はハッピーナイト。」

〜10年前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『あの頃の俺はただ母親に会いたかった。』
『だけど、あれは俺の初恋だったのか・・・』

小さかった巧は雑誌を持って父親のもとへ。
「お父さん。この人。」
「綺麗な人だね?」
「この人に会いに行ってるの?」
「もしかしてお母さん?」
その雑誌は風俗紙であった。
何も言わない父親の反応に、
母親だと思った巧は仲間たちに教え、
その日5人で歌舞伎町に向かった。
雑誌に載っていた風俗店『ハッピーナイト』で、
呼び込みの男性に事情を話して中に通してもらった。

「君が私の子?」
そう言ってヒメノは現れた。
「私いくつだと思ってるの?」
「君のお父さんはタダの客。」
「せっかく来てくれて悪いけど・・・」
巧は答えた。
「お姉さんがお母さんじゃないって知ってた。」
「お父さんがお母さん以外の人を、
  好きになっちゃたんじゃないかと思って。」
寂しそうな巧の顔を見て
「安心して。」
「お父さんは寂しさを紛らわせるために
           私に会いにきているだけ。」
「誰も私なんか好きにならないよ。」
そう言うとヒメノは巧の手を自分の胸に当てて言う。
「お母さんよりいいおっぱいしてるでしょ?」
照れて手を離す巧は言う。
「知らないよ。触ったことないし。」
ヒメノはからかう様に巧に言う。
「じゃあちゃんと触ってみる?」
もう一度巧の手を自分の胸に持っていく。
巧は言った。
「あったかい・・・」
ヒメノは笑って言う。
「何かいいね。こういうの。」
優しいヒメノに巧は言った。
「お姉さんがお母さんだったら良かったのに。」
そしてヒメノは聞いた。
「お父さん何している人?」
巧は素直に答えた。
「刑事。」
その言葉に焦ったヒメノ。
ヒメノは事務所へと走って言う。
「警察が来る。」

同時にガサ入れが入った。
事務所ではヤクの取引が行なわれていた。
逃げようとするヤクザと、
それを捕まえようとする警察。
その中間に巧は居た。
逃げようとヤクザは銃を発砲する。
警察とヤクザの間で、頭を抱えて伏せる巧。
巧を守ろうとする父親。
想定外のことに親分の飯島だけを
捕まえそびれてしまった・・・

保護された巧の前を連行されるヒメノが通る。
思わず歩み寄った巧。
そんな巧にヒメノは言う。
「言ったでしょ?」
「誰も私なんか好きにならないって。」
「私は汚れちゃったのよ。」
さっきとは違い寂しそうな顔をするヒメノ。
そんなヒメノに巧は言った。
「お姉さんは綺麗だよ。」
「俺は好きだよ。」

それを聞いたヒメノは巧に抱きついて言う。
「君が大きくなったらお嫁さんにしてくれる?」
巧は答えた。
「いいよ。俺がお姉さんを守ってあげる。」
ヒメノは巧から離れ、
「ありがとう。」
「おかげで救われた・・・」
そう言い残してヒメノは連行された。

〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
荒れたバーに父親が帰って来た。
巧は聞いた。
「10年前の歌舞伎町の女覚えているか?」
親父は答えずに言う。
「お前らまた余計なことに、
     首突っ込んでんじゃね絵だろうな?」
「お前らな〜そうやって、
  一生自分たちで傷の舐め合いやってろ。」
「じゃあな負け犬。」

親父が出て行くと巧は叫んだ。
「あの事件のせいにして、
    自分たちから逃げるのはもうやめだ。」
「3億取り戻して、
     バカで最強だった俺たちを取り戻す。」

そして3人は岩崎秀人のもとへ向かった。
秀人は相変わらず路上ライブを行なっていた。
秀人を遠くから見た巧は言う。
「あいつも俺たちと一緒だ。」
「高校3年で中退して、
 親の会社継ぐどころか家を追い出されて、
 プロになれるわけでもねえのに、
                とりあえず歌ってる。」
ライブを終えた秀人に事情を伝えると、
話を聞いた秀人は答えた。
「別に俺は楽しくやってるよ。」
その反応に巧は言う。
「本当にそうだったら、
           こんな話持ちかけてねえよ。」
昔と変わらない巧のノリに秀人は答えた。
「とかいって、本当は道連れが欲しいんだろ?」

こうして協力することになった秀人。
巧は10年前の風俗紙の切抜きを持っていた。
それを見た秀人の顔は曇っていた・・・
秀人は巧に言った。
「美沙さんは宮城さんの女だよ。」
3人が探すヒメノは美沙と言う名前だった。

〜3年前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『3年前この人は俺たちの近くにいたんだ。』
『間違いなく彼女はミサさんだ。』

5人は町で秀人を使ってナンパをしていた。
秀人は女生の目を5秒見つめる事で、
簡単に落とすことができる力を持っていた。
その近くで路上ライブをしていた宮城祐。
宮城の歌に秀人は一瞬で惚れこんだ。
そして4人にバンドを組もうと持ちかけた。
最初は反対した京平。
「告られまくりの、ハメまくりなのにな〜。」
の一言で一番乗り気になった。

秀人は毎晩のように宮城のもとでギターを勉強した。
そこに来ていた宮城の彼女が美沙だったのである。

文化祭を目標に練習を続けた5人。
そして巧が作った詩に宮城が、
メロディーを付けてくれることになった。
しかし文化祭が中止になった・・・

宮城のもとに居た秀人。
「頼まれてた曲もう少しで出来っから。」
そう言う宮城に秀人は答えた。
「文化祭が中止になったら意味ないですよ。」
秀人を諭すように宮城は言う。
「関係ねえよ。」
「楽器があればどこでもステージになる。」
「ラブ・アンド・ピース。」
「ロックは人を傷つけるためにあるんじゃねえ。」
「人に愛されるためにあるんだ。」
そして宮城は続けた。
「俺。美沙と一緒になろうって思ってるんだ。」
「秀人。人に愛される音出せよ。」

その後、5人は爆破事件の計画を立てた。
あくまで文化祭を開催するための脅しで、
校庭に置いた爆弾を爆発させて、
教室にある爆弾には火薬を入れない。
その予定で実行に移された計画・・・
しかし、勢いで教室の爆弾にも火薬を入れた京平。
ついに校舎は爆発してしまった・・・

〜京平〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
気付いたら俺はいつもの場所に向かってた。
宮城さんがバカって叱ってくれたら、
笑って流せる気がした。
でもそこに宮城さんは居なかった。
俺はもう2度と2人には会えないって、
なんだかそう思ったんだ。

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〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
京平は知っている限りの話を3人にした。
それから宮城と会っていないこと。
その後、美沙だけは見かけたこと。
北村雄喜の父親が勤める銀行の裏口から
美沙が出てきたのを見たと・・・

4人は直ぐに雄喜の家に向かった。
あの事件から家を出なくなった雄喜。
まずは母親に美沙の写真を見せた。
しかし知らないという母親。
そんな母親は雄喜について話す。
「高校3年で中退して、
 その1ヵ月後に父親が自殺して、
 外の世界から完全に心を閉ざしちゃった。」
「爆破事件のせいで
        父親が自殺したと思い込んで。」
そして父親の自殺の理由を聞いた巧。
しかし雄喜の母親は笑って言った。
「絶対あなたたちのせいじゃないわよ。」
「あの人は、
 あなたたちのことが大好きだったんだから。」
そして京平の腕の話も嘘だと笑った。

京平は直ぐに雄喜の部屋の前に行って、
中に居る雄喜に対して話し掛けた。
「雄喜。俺。元気そうで良かった。」
「留守電聞いてる?」
「毎日くだらない内容でウゼエかもしれないけど、
            これからも毎日続けるから。」
あの事件から京平は毎日、
雄喜に留守電を残していたのだ・・・

その後4人は、
昔から同じ場所に居るホームレスのもとへ向った。
美沙の写真を見せて話を聞くと、
宮城は弁当屋で働いていたという。
そして危ない奴らに追われて、
連れていかれた2人を見たと・・・

4人は直ぐに宮城が働いていた弁当屋に行く。
店主は宮城が3年前に亡くなったと話す。

住所を聞いた4人は、
宮城が住んでいたアパートへ向かう。

誰も居なかったが、部屋はそのまま残っていた。
美沙と映る写真と、高校時代に依頼した曲の原案。
そして宮城の位牌・・・
それを見たタクミは言う。
「最悪だ〜。」
命日は3年前の今日9月15日。
それは3年前の爆破事件の日であった。

それから巧は事情を話さずに、
3人を車に乗せて墓地へと向かった・・・
そこは宮城の眠る墓。
そして美沙が宮城の墓の前に居た。
巧は美沙に言う。
「やっと会えましたね。美沙さん。」
「全ては偶然じゃなく、必然だったってことだ。」
「覚えてますか?俺らのこと?」
「10年前歌舞伎町の、
 ハッピーナイトを尋ねたガキどもです。」
「あれからあなたが、
  なぜ3億円を奪うことになったのか、
           教えてもらえますか?」

美沙は今までの経緯を話し出した。
「10年前私は飯島という男に裏切られ、
   麻薬取引の罪を全て背負って、
         6年間刑務所で過ごした。」

〜3年前の9月15日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
6年の実刑が終わり出所した美沙。
行く当てのない美沙に聞こえてきたのが、
路上で歌う宮城の曲であった。
その曲に感動した美沙は、
ギターカバンに大金の入った封筒を入れて、
曲の途中で立ち去ろうとした。
それに対して宮城は演奏を中断して言った。
「良かったら飲みに行かない?」
「すげえ美人が大金落として行ったんだ。」

美沙は宮城と一緒に居酒屋に行った。
お酒が入り本音を言う美沙。
「もう全部終わりにしたい。」
それを聞いた宮城は返す。
「もったいねえ。」
「後は幸せになるだけじゃねえか。」
しかし、美沙は反論する。
「後は死ぬだけよ。」
「私なんて生きている価値無いもん。」
慰めるように宮城は答えた。
「あんたが死んだら俺が泣く。」
「それって価値無いことかな?」
「人生やり直しなんかできねえけど、
 まんざらでもねえって気がする。」
「俺とあんたがこうして会えたみたいにさ。」

こうして、幸せな時間が流れ出した美沙。
それから時が経ち、
宮城の演奏を評価した、
音楽プロデューサーが聞きに来ることになった。
宮城は成功して稼げたら、
結婚してロンドンで暮らそうと美沙に伝えた。

プロデューサーが聞きに来る日。
いつもの場所の近くにある交番は、
爆破事件のため誰も居なくなっていた。
同時に美沙を探しに飯島が現れた。
抵抗するも美沙と宮城は連れて行かれた。
そして美沙は宮城を助けるために、
飯島のもとへと戻った。

それからの美沙は、
マネーロンダリングの資金運用を任され、
宮城を守るためにも組織で働いた。
その片棒を担がされていたのが、
雄喜の父親であったのだ。
正義感のある雄喜の父親は自殺して、
遺書に全ての事実を残した。
大きな組織が裏で動いており、遺書も闇へ消え、
飯島も組織から消されそうになって逃げた。
飯島がいなくなって美沙は開放されたが、
宮城はあの時既に殺されていたことを知った。
そして飯島への復讐を考えたのであった。

〜現代〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
全ての事実を知った4人。
と同時に遠くから声が聞こえた。
「そういうことだったのか〜。」
そこには亀頭がいた。
和生の携帯のGPS機能を使い現れたのだった。
亀頭はミサに言う。
「会いたかったんだ〜。飯島に。」
美沙は亀頭のしている時計を見て気がついた。
「飯島?」
亀頭は言う。
「今亀頭って言うんだよ。」
「結構変わったろ?」
「向こうでさ〜いろいろいじってさ〜。」
「顔、髪型、骨格、皮膚・・・」
「見てくれよこの足。」
「タッパ変えるために足まで切ってさ〜。」
「でも変えなきゃ日本帰られないからさ〜。」
「どうしても、お前に会いたくてさ〜」
そう言って美沙の近くに歩み寄る飯島。

美沙は隠し持っていた銃を飯島に向けた。
「許さない。」
「この3年間どれだけあんたを憎んだか。」
飯島は怒鳴りながら言う。
「和生!銃を取れ!」
和生は躊躇いながらも、
飯島に言われたまま、美沙から銃を取った。

美沙をつれて行く飯島。
飯島に秀人は聞いた。
「どうして宮城さんを殺したんですか?」
飯島は答える。
「決まってるだろ!」
「人の物に手を出したからだよ。」
「それから・・・
 俺の秘密を知ったからには、
  君たちにも全員死んでもらうから。」

その言葉と同時に走り出した巧。
飯島を蹴り倒して美沙をつれ逃げた。
3人も3億のアタッシュケースを奪い逃げる。
追いかけてくる飯島と組員。
美沙は逃げられないと思い、巧に言う。
「ももいいよ。降ろして。」
「私が戻れば飯島は・・・」
それに対して巧は言った。
「そんな勝手な真似させるかよ。」
「あんたにはなあ、幸せになって欲しいんだよ。」
美沙は聞いた。
「なんで私なんかのために?」
巧は答える。
「違う。俺たちのためだ。」
「俺たちは3年前に爆弾事件を起こした犯人だ。」
「俺たちがあんなバカな真似をしなければ、
   あの交番にはいつもどおり警官がいて
           宮城さんは殺されずにすんだ。」
「今度こそ守ってやりたいんだよ。」

一生懸命逃げた5人だが、
とうとう飯島に追いつかれてしまう。
銃を向けて飯島は言う。
「手を上げろ、今度は本当に撃つぞ。」
観念し美沙を差し出す・・・
と思わせたが一緒に逃げていたのは、
美沙に扮したホームレス。
美沙は途中で3億円を持たせて逃げさせていた。

怒った飯島は和生の足に銃を撃った。
そしてボコボコにした4人言う。
「明日までに3億と美沙用意しろ。」
「出来なかったら、
 臓器全部売って沈めちゃうからOK?」
「逃げたり察にちくったら、
     てめえ等の家族も皆殺しだぞ。」

バーに戻った4人。
京平は声を荒げて言った。
「最強だった俺たちを取り戻す?」
「ただのバカだから、
  こんな風になってるんじゃないのかよ!」
「3年前から何も変わってないじゃないかよ!」
返すことの出来ない3人を見て、
膝をついた京平は今までとは違い静かな声で言う。
「怖わいんだよ。」
「明日を生きるのが、怖いんだよ。」
「こんな毎日が続くなら、
    死んじまったほうがましだ!」
それを聞て巧は言う。
「嘘つけ。」
「必死に生きようとしてたじゃねえか!」
「俺知ってるよ。]
[お前が影で必死こいて大検受かったことも。」
「大学で犯罪者みたいに呼ばれても、
   俺らの前では明るく振舞っていたことも。」
「いつかきっと・・・
 そうやって胸に秘めて、
   生きりゃあいいじゃねええか。」
「お前の人生。俺たちが見届けてやるからよ。」
それを聞いていた秀人は言った。
「俺たちだって怖ええよ。」
「それでもヘラヘラ笑ってられるのは、
             お前らが居るからだろ?」
続けて和生も言う。
「俺たちの痛みは、俺たちが分かってる。」

3人の気持ちを知った京平。
「お前ら寒いんだよ。」
そう言って笑った。
その笑みに3人も笑顔になった。
そして巧は静かに言った。
「銀行強盗すっか?」

各々はその日はバラバラになった。
秀人は宮城の歌ってた場所に行った。
ビールとタバコを供えて言う。
「人に愛される音、
 出せるようになりましたかね?」
そして1人弾き語りを始めた。

和生は入院する妹のもとへ向った。
妹は和生に言う。
「あんまり無理しないでよ?」
「私今のままで凄い幸せだよ。」
「私も一緒に、
 夢を追ってる気持ちになれるんだ〜。」
和生は妹に背を向けたまま泣いていた・・・

京平は雄喜のもとへ向った。
そして扉一枚挟んで話しかける。
「叔父さんは正義のために死んでいったんだ。」
「明日叔父さんの銀行に強盗しに行く。」
「それで俺たちはパクられて塀の中だ。」
「逃れる方法はそれしかねえんだと。」
「だから俺の留守電ダイアリーは
          しばらく御預けだな。」
「明日最後に一個だけ、
 やり残したことやっちまおうってことになってさ。」
「雄樹・・・ごめんな・・・」
そう言うと雄喜の部屋の前に、
宮城が作曲した楽譜を置いてその場を後にした。

巧は1人バーを掃除していた。
そして誰もいないバーの
カウンターに向かって言った。
「お世話になりました。」

〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつもの場所に集まった4人。
すると楽器を持って雄喜が駆けつけた。
「ごめん。送れちゃって。」
京平と和生は、雄喜の肩を叩き言う。
「遅せえんだよ。」

そして揃った5人。
巧が路上の真ん中で話す。
「この曲を、雄喜の叔父さんと宮城さんにささげる。」
そして『シュアリー・サムデイ』の演奏が始まった。
歌い終わった頃には沢山の観客が拍手を送っていた。

演奏を終えた5人は銀行に乗り込んだ。
しかし・・・
そこには大勢の警察と連行される飯島。
警察は5人を見て聞いた。
「なんだお前等は?」
顔を見合わせて笑った5人。
と同時に走って銀行から逃げた。

〜前日の夜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4人がバーに逃げ込んだ後。
バーを訪れた美沙は、店の前で巧の父に会った。
そして全ての真実を教えたのであった。
父は警察の後輩に、美沙の自供したテープを渡し、
その代わりにミサを巻き込まないように伝えていた。

〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
走って逃げた5人は、路上ライブした場所に戻っていた。
恭平は言う。
「体力なくなったな〜俺たち。」
それを聞いた巧は答えた。
「けど、まだ走ってんだな〜。」
「走ってていいんだな〜。」

その日、巧がバーに帰ると父がいた。
父は巧に言う。
「務所に入らずにすんでよかったな。」
「美沙って子に感謝しておけよ。」
その言葉を聞いて巧は聞き返した。
「彼女がどうかしたのか?」
父は言う。
「知りたかったら直接彼女に聞け。」
「今夜の飛行機で日本を発つことになった。」
「彼女に伝えてくれ。」
「お前には2度救われたって。」
その言葉に、すぐに走り出した巧。
それを見た父は笑ってつぶやいた。
「勢いだけじゃねえかよ。」

空港に着いた巧は美沙を見つけて言う。
「約束したじゃねえかよ。」
「俺のお嫁さんになってくれるって。」
「あの時は何も出来なかったけど、
     今なら俺があんたを守る。」
「幸せにする。だから・・・」
美沙は走って巧に抱きついた。
「ありがとう。」
「また救われちゃったね。」
「でも1人じゃないの。」
「心の中に祐が居るの。」
そして巧から離れていった。
「あなたが守ってあげる人は私じゃない。」
「もっと素敵な人が居るはずだから。」
巧はそれでも美沙に言う。
「俺はあんたが・・・」
しかし被せるように美沙は、
「じゃあね。」
とだけ言って背中を向け歩き出した。
そのまま立ち尽くす巧。

巧の後ろには・・・
「ふ〜られた君。ふ〜られた君。」
と変な曲を歌う京平と、3人がいた。
涙する巧を尻目に4人は駆け寄り、
涙する巧を中心にして写真を撮った。

(終わり)

〜〜エンドロール1〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつもの公園で撮影する上戸彩を見かける。
遠くで見ていた京平は言った。
「彼女から見たら俺らはただの塵だぞ〜」
それに対して巧は返した。
「分からなねえぞ〜」
同時に上戸彩に歩み寄る秀人。
カウントダウンを始める巧。
「5・4・3・2・1。」
「落ちた〜。」
それを見ていた京平は言った。
「予知夢が当たった!」

〜〜エンドロール2〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
公衆トイレにこもる京平は変な曲を歌っていた。
「俺にもやっと彼女が出来た。」
「ボディコン時代遅れの女の子。」
と天井を見上げると・・・
天井のスプリンクラーの横に『性転換装置』の文字。

以前ホームレスが話していた噂『性転換装置』
それを見た京平は言う。
「あるじゃねえか〜。」

〜シュアリー・サムデイ(歌詞)〜〜〜〜〜〜〜
♪巧(小出恵介)withシュアリー・スターズ
作詞・作曲 トータス松本

どれだけの朝を どれだけの夜を
蹴飛ばせばいいのだろう
どれだけの嘘を どれだけの涙を
忘れれば気がすむのだろう
明日は風の中
あの虹の彼方に

どれほどの馬鹿と どれほどの間違いを
くり返してもまだ終わらない
どれくらい先まで どれくらい走れる
転んでも 滑り落ちても
明日は風の中
あの虹の彼方に

声を嗄らしながら
君の名を呼びながら
ぼくは大きく手を伸ばすよ

声を嗄らしながら
君の名を呼びながら
ぼくは大きく手を伸ばすよ

どれだけの人を どれだけの自分を
愛することができるのだろう
明日は風の中
明日は風の中
あの虹の彼方に
あの虹の彼方に


〜〜 関 連 商 品 〜〜


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