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2015年04月10日

【クヒオ大佐】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【クヒオ大佐】

クヒオ大佐.jpg
【出演者】
クヒオ大佐:堺雅人
永野しのぶ:松雪泰子
浅岡春:満島ひかり
須藤未知子:中村優子
永野達也(しのぶの弟):新井浩文
高橋幸一(浅岡の同僚):児嶋一哉
木下理香(浅岡の同僚):安藤サクラ
官房長官:大河内浩

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【感想】
実際にあった詐欺事件を実写化したそうです。

人ってこんなに簡単にだませるの?
そう思う映画でした。
孤独な人の隙間をついて・・・
でも一番寂しいのは、クヒオ自身。

最後であった言葉。
「相手が望んだからやった。」
本当にその通りなのかも知れませんね。

率直な感想は、
コメディなら、もっとコメディにシフトして欲しかった・・・
コメディ要素の入れ方が中途半端な気が・・・

そんな映画です。


【あらすじ】(ネタバレ)
多国籍軍はイラクを総攻撃。
90億ドルの追加協力をした日本。
そんな湾岸戦争の真っ只中。

自然科学館で働く浅岡。
子供たちに森林に咲く植物を教えていた。
「あなた子供嫌いでしょ?」
とそこに現れる軍服を着ていたクヒオ。

クヒオもまた森林を歩いていた。
隣で歩くのは永野。
その日は科学館の近くにある旅館に泊まる。
パナマ侵攻作戦の話。
戦闘機に乗ったときのGの話。
そしてウエディングドレスの話。

翌朝、科学館を訪れたクヒオ。
浅岡はクヒオを見て、
「私子供嫌いじゃないです。」
クヒオは、
「分かってます。だからお詫びに来ました。」
「私はジョナサン・エリザベス・クヒオ」
「アメリカ空軍のパイロットです。」
こうしてクヒオと浅岡は知り合った。

クヒオは永野との帰り、
「今の任務が終われば、ジョーンズ大佐に報告する。」
そう言って永野からお金を貰う。

とある骨董店。
300万の商品を買おうか迷う須藤。
「今が買い時です。」
そうアドバイスするクヒオ。
そして、「この商品下さい。」
それを見た須藤は、
「アドバイスありがとう。」
と言って名刺を渡し、店を後にした。

クヒオはすぐに「キャンセル。」
と言い、須藤を追いかける。
わざと車の前に飛び出し。
場所を聞く。教える運転手。
わからないと続けて送ってもらうことに。
須藤の店につくと、ドアの開け方が分からない。
痺れを聞かした運転手。
クヒオの座席のドアを外から空ける。
それを見ていた須藤は勘違いする。
お金持ちだと・・・
こうしてクヒオと須藤は出会った。

ある日クヒオは永野に電話する。
「急な任務が入った。」
クヒオを車で送る永野。
その先は博物館。
浅岡はクヒオをあしらった。
クヒオは永野のもとに・・・
「任務が早く終わった。」
そしてクヒオを乗せて帰る永野。

クヒオはその足で、須藤のもとに。
店のナンバー1の須藤。
あくまでクヒオは1人の客。

クヒオは自分の家に帰った。
そして永野に電話。
「ハロー。今イスラエルの上空。」
と電話口には永野の弟が・・・
英語の話せる永野の弟。
クヒオがアメリカ人でないのがばれる。
そして呼び出された。

「姉のお金は弟の俺のお金。」
「姉からとったお金俺に返せ。」
「とりあえず明日まで100万。」
脅されたクヒオ。
困ったクヒオはまたしても永野に電話する。
「ハロー。今イスラエルの上空。」
「相手確認してから話せ。」
出たのは弟だった・・・

クヒオはターゲットを須藤にした。
しかし、須藤のほうが上手。
客をあしらうかの如く、クヒオの言葉をあしらう。

クヒオは電車に乗って科学館に向かった。
浅岡に、
「好きです。一目惚れです。」
「私と付き合ってください。」
そう伝えたクヒオ。
やんわり断る浅岡。
うまく行かなかったクヒオは家に帰った。
しかし何度も会いに来るクヒオに惹かれていた。

次の日、永野の後をつけた。
弟の目を盗んで・・・
永野が銀行に入ったときに、クヒオは永野のもとに。
「ウエディングドレスの生地が届いた。」
「返事と同時に前金100万が必要だ。」
「お金の都合つく?」
そう言って何とか100万円を用意したクヒオ。

その夜須藤からクヒオに電話が来る。
須藤に会ったクヒオ。
「今後は銀座に来ないでください。」
「これからは2人で会いたいってこと。」
そして良いマンションが見つかったと・・・
同時に独立資金も・・・
クヒオは言った。
「なんか騙されているみたいだな〜。」
須藤は言った。
「騙してなんかないわ。」
「あなたが望むことをしてあげたいだけ。」
席を立ったクヒオ。
その隙に須藤に警察が来る。
須藤の客が横領して捕まったと・・・
仲間かどうか今から調べると・・・
須藤は言った。
「あの人は調べなくていいの?」
警察は気付いた。
「クヒオ中佐?」
「今はクヒオ大佐。」
須藤は返した。

翌日永野から奪った金100万を弟に渡すクヒオ。
「これで終わりじゃないぞ。」
「姉さんからはもっと奪ったんだろ。」
「金用意しとけよ。」

その日の夜、浅岡から電話が来た。
同じ時、永野の弟は気付く。
さっきクヒオからとった金は、姉のだと・・・

クヒオは電車で浅岡のもとへ向かった。
浅岡の同僚は、
「あのアメリカ人怪しいよ。」
そう言われたが、クヒオと会った。
そして一夜を共にした。
その夜にクヒオは言った。
「僕たちは世界平和のために働いている。」
「友達と子供を守る基金を作りたい。」
「協力してもらえませんか?」
浅岡は協力した。

翌朝、いつもの旅館に戻ったクヒオ。
するとそこには永野がいた。
「秘密の任務があった。」
「今日も何時になるか分からない。」
そう言って旅館を後にした。

一方浅岡は、
バスでクヒオと同じ格好をする人を見つけた。
その人を追いかける浅岡。
アメリカ軍人服のレプリカを売っている店。
全ての嘘に気付いた浅岡。

クヒオと会い、海に行こうと誘う。
そして問い詰める。
「何でお金の無い私なの?」
もみ合いになり海に落ちる浅岡。
それを呆然と見つめるクヒオ。
そこに永野が・・・
クヒオの腕を引っ張って走り出す。

海から上がった浅岡の前には永野の弟。
「いくらぐらいやられたのクヒオに?」
弟は姉に頼まれていた。
2時間クヒオと2人にさせてと・・・
弟は浅岡に言った。
「動くな。2時間。」
「後は警察に言ってもいい。」

旅館に戻った、クヒオと永野。
平然と装うクヒオに対して、
「一緒に死のう。死ねば楽になるから。」
そう言った永野。それに対してクヒオは、
「分からない。全部本当だったじゃないか。」
かぶせるように永野は言う。
「本当だった。」
「それをみんなに証明したいだけ。」
クヒオは言った。
「分かった。死のう。」
そして死ぬ前にと、永野のつくった弁当を食べる。

浅岡は助けに来た同僚に助けられ、
クヒオのもとに走り出していた。

クヒオは永野に対して話し出した。
「北海道で生まれたんだ。」
「小さな海沿いの町。」
「父はスーパーを経営していた。」
本当は違った・・・
家庭内暴力の毎日。
「地元で強い野球チームに入ってた。」
これも違う・・・
毎日帰宅のときに眺めていた光景。
「ピッチャーが凄くて球が飛んでこない。」
「だから毎日空を見上げていた。」
「そしてパイロットになった。」

ご飯を食べ終わったクヒオと永野。
クヒオは銃を出す。
「それじゃあ死ねないわ。」
「それ本物じゃないでしょ。」
クヒオは返す。
「じゃあどうすればいいんだよ。」
永野は言う。
「さっき食べた弁当に、ニガクリ茸を入れた。」

走り出すクヒオ。
そこに現れる浅岡。
クヒオを追いかけようとする浅岡を永野が止める。
「何で私だったか聞きたいの。」
そういう浅岡に対して、永野は言う。
「もう遅いの。ニガクリ茸食べたの。」
植物に強い浅岡は、
「それはニガクリ茸ではない。」
「ただのクリ茸。」
と言った。
永野は浅岡に教えた。
「あなたを本当に好きだったから騙したのよ。」

一方毒キノコを食べたと思い込んでいるクヒオ。
警察もクヒオを追っていた。
幻覚を見ていたクヒオ。
『その名前で何人の女を騙した。』
「騙したんじゃない。」
「相手が望んだんだ。」
「望んだことをしてやったんだ。」
『アメリカと同じ理屈を言うな』
そしてヘリに乗り戦地に出向く幻覚を見る。
その様子をまた別の女性に話す幻覚。

その女性はパトカーの隣でクヒオを護送する警察官。

(終わり)

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