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2021年01月10日

「痴人の愛」本文 角川文庫刊 VOL,8

(^O^)/アスカ
YOUTUBEチャンネル動画・ブログ本文
更新休みの連絡です。

・明日1/11月 「三国志演義」朗読第53回vol,1
と、
・明後日1/12火「痴人の愛」本文vol,9
     ↓
家内実家秋田市へ用事で行くため、更新休みます。
よって、1/13水からの更新になります。
ヨロシクね(*´ε`*)チュッチュ




「痴人の愛」本文  角川文庫刊 vol,8

■■二■■


「ナオミちゃん、お前の顔はメリー・ピクフォードに似ているね」

と、いつのことでしたか、ちょうどその女優の映画を見てから、帰りにとある洋食屋へ寄った晩に、それが話題に上ったことがありました。



「そう」

と言って、彼女は別に嬉しそうな表情もしないで、突然そんなことを言いだした私の顔を不思議そうに見ただけでしたが、

「お前はそうは思わないかね?」

と、重ねて聞くと、



「似ているかどうかわからないけれど、でもみんなが私のことを混血児(あいのこ)みたいだってそう言うわよ」

と、彼女は済まして答えるのです。



「そりゃそうだろう、第一お前の名前からして変わっているもの、ナオミなんてハイカラな名前を、誰がつけたんだね」

「誰が付けたかしらないわ」



「お父つあんかねおつ母さんかね、」

「誰だか、」



「じゃあ、ナオミちゃんのおとつあんは何の商売をしてるんだい」

「おとつあんはもういないの」



「おつ母さんは?」

「おつ母さんはいるけれど、」



「じゃ、兄弟は?」

「兄弟は大勢あるわ、兄さんだの、姉さんだの、妹だの、」



それから後もこんな話はたびたび出た事がありますけれど、いつも彼女は、自分の家庭の事情を聞かれると、ちょっと不愉快な顔つきをして、言葉を濁してしまうのでした。
                  (●^o^●)アスカ(次回に続く。)

















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