2012年03月25日
【祝!マンガ大賞2位】もう一度いうけど『大東京トイボックス』は面白い
色々バタバタしていたせいで、このブログをしばらく休止していまして、
書きたいことはたくさんあったんですが、なかなかまとめられない悶々とした日々を
おくっていました。
そんな最中、ふと訪れた書店の新刊コミックの一角に、タイトルにもある
『大東京トイボックス』が全巻揃って並べられていたんですよね。
先日の記事にも書いたんですが、私、連載当初からこのコミックの大ファンでして、
「お〜、とうとう時代が追いついたか」
と、感慨深げに眺めていたんです。
ゲーム好きなら読んでおきたい
『大東京トイボックス』が面白い
マンガ大賞2012にノミネートされた時に、
このコミックの魅力を紹介した記事です。
で、よく見ると帯にこんな文言が書かれているじゃないですか。
「マンガ大賞2012 第2位」
ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!
作者のうめさん、並びに関係者の皆さん、おめでとうございます。
これを機に、是非とも「月刊コミックバース」の販路拡大をしていただきたいです。
マジで本屋で見かけません(´;ω;`)
それはさておき、発表に合わして狙いすましたかのように、最新刊が24日発売されました。
素敵です。
あと、こちらも大好きなコミックでもある羽海野チカさんの
「3月のライオン 7巻」と合わせて、買わせて頂きました。
さて、ちょっと話は変わりますが、冒頭でも書いたように最近ちょっとバタバタしてまして、
今回紹介したコミックの題材である『ゲーム』からはかなり遠ざかってます。
それは普段ゲーム機として活用しているipod touchのバッチを見ても分かる通りです。
…いや、これは私がズボラなだけか
そんなわけで、久しぶりにインストールしてあるアプリの
アップデートを行いました。
その際、ランキングをちょっと覗いてみたんですが、
もうびっくりです。
トップセールスのTOP10全てが、基本無料の課金型ソーシャルゲーム。
生き残るためのデッドラインと言われる1ページ目、TOP25においても19本が
この手のゲームです。
近年ゲーム開発費はうなぎ登りで、1本作るのに億単位のお金がかかると言われている
このご時世です。
それよりはるかに安価で制作でき、かつ売上も良いとなれば、大手ゲームメーカーも
そちらに流れるのは当然のことでしょう。
レベルファイブとGREEが業務提携を発表
「二ノ国」「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」の
3タイトルをGREE向けソーシャルゲームとして
開発中だそうです。
1ユーザとしてふと思うんですが、これらのソーシャルゲームが世にはばかってしまうと、
今までのようなゲーム作りが馬鹿らしくなってくるのではないでしょうか?
だって、似たようなグラフィック、似たようなシステム、似たような課金体系…。
そんなゲームが売上上位をキープしているのですから。
従来ゲームをしなかった層をも取り込んでいるこの手のゲームは、
今後縮小の一途を辿るであろうゲーム業界にとって、まさに「宝の山」なのでしょう。
しかも、大手以外でも十分参入できる間口の広さがあります。
でもね。
今まで純粋にゲームを楽しんできた人達の思い、
瀕死の状態でダンジョンをさまよい、そこから抜けだした時の
あの感動を、
深夜にホラー系のサウンドノベルを一人でやっていた時の
あの恐怖を、
パーティゲームでみんなと一喜一憂、 ワイワイ楽しむ
あの連帯感を
そんな人達の思いを忘れて欲しくないのです。
『大東京トイボックス』の新入社員、百田モモの言葉を借りるなら、
”私ははじめてスタッフロールの向こうに作り手を意識した”
と思わせるようなゲームを多く作って欲しいのです。
『大東京トイボックス』のゲームパブリッシャー、須田大作の言葉を借りるなら、
”今のゲームはみんなハードの性能に振り回されちまってる”
そう、ゲームの本質はハードには依存しないはずです。
そして、ゲーム開発に携わる方に問いたい。
『大東京トイボックス』の主人公、天川太陽ならこう言うだろう。
”そのゲームに魂は入っているのか?”
と。
こんなことを考えさせられるこの作品。
是非、一度読んでみて下さいね。
最後にもう一つ。最新話でも引用された、私がこの作品で一番好きな台詞を。
”ゲームというのは何時間も場合によっては何十時間もかかります。
他人の人生をそれだけ拘束しておいて、何も残らないようなモノなど、
いったい何のために作るというんです?”
以上、改めましてマンガ大賞第2位、おめでとうございます。
……長々と書いてきましたが、昨日こんなエントリーを目にしたんですよね。
俺だってソーシャルゲームなんか作りたくねーよ!
う〜ん、そうなんだよな。
売上が上がってこそのゲームなんだよな。
1ユーザの立場からすると、以上の通りなのですが…。
う〜ん。
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